メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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岩山の上で王様と王子がふんじばられている。

それを囲む、蒼い軍服の膝をついた兵隊達。

そして、なぜだか一緒に捕縛されている「フリフリ」の4人。

その輪の中央には、ただ一人立つ、黒いスーツ姿の身なりの整った老紳士。

ちょっと、意味深な光景だった。

「最後の○○○」的な絵画にでもなりそうな・・・・・


善と悪の壁 第4話   王様パンツ

爺 「イェーガー様! なんなのですか、この書置きは!!!」

クロフォードが何かの書類を王様に叩き付けた!

 

  王 「・・・・・、ダメ?」

 

爺 「ダメに決まっております! 王様を辞めるですって!!!」

  王 「だってー、とーっても退屈なのだよ」

 

その書類には、「王様、やーめた。 イェーガー」と書かれていた。

力強い字体で。

 

  王 「君達、王様やってみたくないかい?」

仲良くふんじばられたもの同士のよしみか? 威厳の無い王様が、アル達にどえらい事を、気さくに尋ねるのだった。

アル 「王様?」

姫子 「それ、面白そうだね」

メギ 「そうですね~、興味がないと言ったら嘘ですよね~♪」

かなた 「それより、俺たちまで、何で縛られてるの?」

 

爺 「なーにをおっしゃるのです!!! 大体、あなたが王座を降りられたら、この街はどうなるのですか? イエガーぼっちゃんはどうなるのです!」

  子供 「大丈夫さ! オレ、ハンターになるんだもん!」

爺 「ぼっちゃまー!!!」

 

アルも姫子もサイボーグ(アンドロイド)の類は、戦いの経験から強敵性の存在なのだが、何だか一生懸命なアンドロイドのクロフォードに少し同情的な感情を覚えるのだった。

 

爺 「ぼっちゃま、クロフォードと約束したではございませんか。 あと2年はこの街で修行をすると!」

  子供 「だって、いつまでたっても、パパのパンツ(戦車)に載せてくれないんだもん!」

爺 「当たり前です! そのパンツ・・・・・、戦車で旅立たれるのが見え見えでございます、ぼっちゃまの場合」

  子供 「・・・・・」

  王 「そのおかげで、私までパンツに・・・・・、戦車に載れないのだよ! それは、やり過ぎではないだろうか?」

爺 「何をおっしゃいます! そもそも、ぼっちゃまをハンターにすると決められたのは、イェーガー様でございます」

  王 「だからと言って、私の楽しみまで奪う事はなかろう」

爺 「お言葉を返すようですが、イェーガー様に戦車があれば、ぼっちゃまに こっそり助け舟を出すに決まっております、今回のように!」

  王 「・・・・・」

 

爺 「まだ世界の理も理解しておられないぼっちゃまが、パンツで旅に出て御覧なさい!」

 

姫子 「それは、勘弁して欲しいよね・・・・・」

アル 「あの子が戦車で一人旅か・・・・・、洒落にならねーよ」

パンツぼっちゃんの心配など、微塵もしていない二人ですら、そんな現実はお断りだった。

 

パンツ王を裁く、神聖法廷。

王様と王子への説教はしばらく続いていた。

「フリフリ」へのとばっちりも・・・・・

 

すると、神の使いが本当にやってきた!

 

 「ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!」

 

甲高い金属ベルの音が鳴り響く!

お城(イェーガー家)の玄関に据え付けられた有線電話だ。

 

兵隊 「はい・・・、はい・・・、はい・・・、はい・・・、わかりました!」

兵隊 「クロフォードさーん!!!」

爺 「どうしましたか」

兵隊 「奴らです! 性懲りも無く奴らが現れましたー!」

 

爺 「こんな時にですか・・・・・」

 

爺 「仕方ありませんね、敵はどちらの方角から進行して来ます?」

兵隊 「15番です!」

爺 「15番の配備状況は!」

兵隊 「モデルXX(ダブルエックス)Ver8.2 の新型が3基配備されています!」

爺 「新型ですか、新型のテストは、まだ終わっていないのではないですか?」

兵隊 「まだテストは終わっていません、ですが、計算では旧型の30パーセント以上、能力が上昇しているはずです」

爺 「いけません! 実績のないものを実戦で使っては! Ver6.6の配備状況は」

兵隊 「15番には6基配備中です」

 

爺 「それでは6.6を前衛に、実績のあるものから順次展開」

 

兵隊 「了解しました!」

 

やってきたのは、お馴染み、祭りの街の神様戦車軍団(ドリル神輿)。

それを迎え撃つは、地中からせり上がってくる王様戦車軍団(パパのパンツ)

総数、20両に登る戦車戦が、今まさに始まろうとしていた!

 

かなた 「あ、戦車だ、ちょっと変わってるけど・・・・・」

メギ 「あれは、イエーガー(駆逐戦車)ね。 あー、それでか」

かなた 「メギさん、戦車だよ、ちょっと変わってるけど・・・・・」

 

  メギ 「だから?、・・・・・?」

 

メギ 「あら? 神輿に戦車が立ち向かってる・・・・・」

 

そう言えば、タイシャーでは、戦車をモンスターと認識していたが・・・・・

 

戦場の最前線では、戦車と一緒に戦車停めの壁が、まばらにせり上がっていた。

そして、ドリル神輿たちが、その壁に挑みかかる!

十分に通過できるスペースがあるにも関わらず。

 

 「ガキィィィィィィィィィィィィィンンンンン!!!」

 「ギュィィィィィィィィィィィィィンンンンン!!!」

 「ガガガガガガガガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」

 「ギリギリギリギリギリガリガリガリガリガリ!!!」

 

様々なドリルや鉄球が、壁に挑みかかる!

至近距離で停車する駆逐戦車隊は、その光景を見守っていた。

 

 「ガァァァァァァン」

 「バァァァァァァン」

 「カァァァァァン♪」

 

壁を全滅させる前に、ドリルも鉄球も全てイカレてしまった。

いつも元気な神輿達、なんだか元気が無い・・・・・

そして、すごすごと撤退を始めた。

イェーガーパンツ、追撃戦を仕掛ける様子は・・・・・、やっぱり動く気配が無い。

 

 かなた&メギ 「・・・・・・・・・・」

 

兵隊 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! やったぞーーー!!!」

兵隊達 「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

兵隊達は、再び鬨(とき)の声をあげはじめた♪

 

 

  姫子 「ぎゃぁぁぁぁぁ、うるさーーーいいい!!!」

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