メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
広大な領土を壁で囲み、中央の丘に要塞「イェーガー城」。
城を中心に、工業地帯、商業地帯、農業地帯の順に広がる街並み。
ズングリしたフォルムだが、大型砲を搭載した駆逐戦車の軍隊。
精悍な、蒼いユニファームの兵隊達。
そして、玉座には「お尋ね者」!!!
だが、それにしては、平穏な日常が営まれている。
オフィスの地図に、この街の存在は記されていない。
オフィスのデータベースには、確かに街が存在している。
しかし、赤字で四角いマークのチェックつきで。
その記号は、占拠ではなく「占領」と、立ち入り制限ではなく「禁止」を意味している。
ミヤコ 「(ニッコリ♪)」
アル 「へへ❤」
かなた 「えへへへ❤」
姫子 「ガオガオォォォォォ!!!!!」
それなりの実力を持つモンスターハンターチーム「フィリファリーテ」。
だがしかし、脅威の催眠攻撃により混乱を極みに陥っていた!
メギ 「・・・・・」
メギ 「あの男が「お尋ね者」!?」
メギ 「・・・・・」
メギ 「ミヤコさん!!!」
ミヤコ 「はい?」
メギ 「それって、ミヤコさんも「お尋ね者」って事じゃないんですか!!!」
ミヤコ 「えっ! お尋ね者? ・・・・・、なんて事を言うの! 人聞きの悪い!」
メギ 「違うの? 一味なんでしょ」
軽くふくれっつらになったミヤコさん。
だが、メギの質問にしばらく考え込む。
ミヤコ 「・・・・・、あら?」
ミヤコ 「・・・・・、あらら!」
ミヤコ 「・・・・・」
ミヤコ 「そっかー!? そうだったんだー、あたし「お尋ね者」なんだーーー!」
アル&かなた 「な、なにーーー!!!」
アル 「なんだと! ミヤコさん、お尋ね者なのか! ほんとにお尋ね者なのかーーー!!!」
ミヤコ 「そうですねー、そう言う事になるんじゃないですかねー? 立場上」
かなた 「ミ、ミ、ミ、ミヤコさん、 お、お、おっかない人だったんですかー!!!」
ミヤコ 「フフフ、そんなに警戒しないで、あたしは非戦闘員よ。 便宜上の立場上のはなし、た・ち・ば・じょ・う・❤」
ミヤコ 「(ニッコリ♪)」
アル&かなた 「なーんだー、立場上かー❤」
姫子 「ウガァァァァァ!!! 狩るぞ、この「お尋ね者」ヤロー!!!」
重大な事実に気付いた、ミヤコさん。
だけど、取り乱す様子は無い。
さすがは「お尋ね者」だ。
ミヤコ 「きゃー♪ こわ~い」
姫子 「ガルルルル~~~!!!」
アル 「まあまあまあ」
かなた 「姫子さん、抑えて抑えて」
ハンターたちの、脳みそジュークボックスに流れるのは、軽快な街BGM。
あの曲がコールされる様子は、今のところ無い。
姫子ジュークボックスだけは、一般モンスターのあの曲がかかっているが。
始めての街を ぶらつきながらの探検と発見の日常。
そこは、お尋ね者が占拠する街だった!
そんな、日常に紛れ込んだ、悪の組織のわりと幹部らしい「お尋ね者」な彼女。
そして、お尋ね者が占拠するこの街の脅威レベルは未知数。
「ポンコツ」のハンターとソルジャーをパーティーに持つ、唯一冷静なトレーダーな少女は・・・・・
・・・・・
だがしかし!
・・・・・
3人ほどではないが、
本人にも自覚は無いかもしれないが、
それでも、や~っぱり混乱している。
メギ 「あらら? おかしいな? 相手はお尋ね者なんだよ? 問答無用だよね? 非日常シフトするとこだよね? 姫子さんの反応がまともなんだっけ?」
やっぱり、ジュークボックスのチェンジャーは動く気配が無い。
さらにしばらく、わきあいあいな、「お尋ね者」と行く街ぶらな日常は続く。
メギ 「ミヤコさん!!! ミヤコさーん!!!」
ミヤコ 「はいはいはい、どうしたの?」
メギ 「それで、どうなんですか? 結局、なんなんですかー!!!」
ミヤコ 「うん? な、なにがかな? ちょっと、取り込み中なんだけど!!! (それでも、ニ、ニッコリ♪)」
姫子 「うわぁぁぁぁぁ!!! なんだ! なんなんだ!!! この感情は!!!!!」
歩きながら、ミヤコと姫子は器用に取っ組み合いをしていた!
フィンガーロックで体と頭をぶつけ、押しつ押されつ♪
ミヤコは、姫子に押され気味だが、完全に押し負けてはいない!
さすが、お尋ね者! か?
押し気味の姫子の表情は「コンチクショー!」
押され気味でも、ミヤコは周囲への気配りを忘れていない♪
ミヤコ 「ちょっとお姉さま、冗談にしては本気すぎません!」
アル 「ミヤコさんは敵じゃない! 落ち着け、落ち着けって!」
姫子 「ガオォォォ! ガオガオォォォォォ!!!」
メギ 「かなた、悪いんだけど、姫子さんをつれてちょっと外してて」
かなた 「ええーーー!!! もうちょっと ミヤコさんの話、聞きたいよー」
メギ 「しょうがないでしょ! このままじゃ、情報収集が出来ないんだから!」
アル 「そ、そうだな。 それじゃーメギ、俺たちは離れるけど・・・・・」
女の争いの間にわって入ったアルが、姫子を抱き上げそのまま街に去って行く。
アルは、去り際に「・・・・・」の間があった、何かメギに言いたそうだったが。
姫子 「ガオォォォォォンンン!!!!」
アル 「こらこら、暴れるなって!」
かなた 「・・・・・、だいじょうぶかなー???」
メギ 「ほら、かなたも行って」
かなた 「・・・・・、わかったよ」
アル達の後を追って行く かなた だが、ふと メギ の交渉術が気にかかった。
かなた 「・・・・・」
かなた 「メギさん、情報収集だからね!」
かなた 「交渉じゃないからね、 強奪とかも駄目だからね!」
メギ 「はいはい」
かなた 「おかしな事件とかにも首を突っ込まないでね」
メギ 「意外と冷静だね。 わかってるから、早く行きなさい」
かなた 「・・・・・、ほんとに大丈夫?」
メギ 「あのねー、「お尋ね物」はミヤコさんの方なんだからね」
かなた 「・・・・・」
メギとの会話で、少し状況を理解してきた混乱中の かなた。
そしてこんな結論に至った。
何だかよくわからないけど、とりあえずメギを一人にするのはまずい?
かなた 「・・・・・、そうだね、やっぱりメギさんについてく」
メギ 「しつこいよ、 あたしの事が信用できないっての!」
かなた 「うーん、正直それも半分だけどね、それよりも・・・・・」
メギ 「・・・・・」
メギ 「半分か、ちょっと引っかかるけど、・・・・・わかった」
かなた 「何が起こるかわからないときは、一人より二人だよね♪」
メギ 「かなたの護衛か、頼りないなー、信頼度は45パーセントぐらいだね」
かなた 「まー、まかせてよ」
ミヤコ 「ナイト君か♪ いいじゃない、メギさん♪」(ニッコリ❤)
メギ 「そんな立派なモンじゃないですから」
かなた 「いやー❤」
メギ 「ほら、信頼度35パーセント」
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姫子 「なんなんだろう! なんだったんだろう! もー、腹立つんですけど、アル!!!」
アル 「んなこと言われてもなー、良くわかんねえ」
姫子 「あの笑顔は、未知の催眠攻撃だよ! 間違いないね!!!」
アル 「そんなわけないだろ ・・・・・ ?」
姫子 「(プンプンプン)!」
しばらく歩き続ける二人は、工業エリアと商業エリアの境界に出た。
見慣れた、タイヤのついた輸送車「トラック」が、ときどき彼らの横を通り抜けていく。
両エリア間には若干のスペースがあり、ジャンク屋のテントが立ち並んでいる。
そのジャンク街は、結構賑わっていた。
砲弾屋『不発団』
店員 「流通の革命児! 業界の破壊王! 弾薬補給のスペシャリスト集団!!! 砲弾屋の「不発団」だよー!」
アル 「お! 弾薬を売ってるぞ」
姫子 「よっしゃー! 自棄買いだー!!!」
店員 「いらっしゃいまーせーーー」(ニカ♪)
姫子 「フシャァァァァァ!!!」
アル 「どうどう、どうどうどうどうどう」
姫子 「フゥゥゥ、フゥゥゥゥゥゥ!!!」
店員 「いらっしゃーい、不機嫌なお嬢さんに 相棒のお兄さーん♪」(ニカ♪)
姫子 「グワオォォォォォンンン!!!」
応対に出てきたのは、素敵な笑顔のお兄さんトレーダー。
彼もまた、不機嫌な姫子さんにスタンス(態度)を変えない!
やっぱり変態だ!
いやいや、プロだ!
店員 「それで、今日はどんな砲弾をお探しですかー」(ニッコリ♪)