メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
常識的に考えて正しい事は良いことなのだそうである。
では、常識とは?
いつの時代にも存在する、超絶無敵の彼らの闘争の物語り、それは勧善懲悪の遥かなる次元で壮大に繰り広げられる神話。
神のいかずちは絶対善、神に仇なすは絶対悪に他ならない。
それは、どんな存在に対しても、唯一、絶対の公正を持って!
そして、現在。
古き良き時代の全能で無能な神々は、誕生したばかりの冷徹で熱情的な機械仕掛けの唯一の神に、世界の救済を願い、未来を託すのだった。
それからしばらくの後、
邪悪な存在から世界を守り、正しき導きを示し続けた不死身の神々の物語は、今は語り継ぐものもいない。
そんな神話が語り継がれていた事実すら遥か忘却の彼方。
人類の歴史は「神の死」の歴史、それは 「善と悪」 価値観の反転の繰り返しでもある。
その新たな神は、史上最も公正な思考で、古き神々の導きを否定した。
その全てを否定した・・・・・
古き神々の、その存在にいたるまで完全に葬りし、新たなる神。
そんな彼の存在もまた、今は過去の物語。
世界を救済し、公平に正しき導きを示し続けた破壊の神。
彼がいなくなって久しいが、彼もまたそのほかの神々と同じように、神話の世界に引き篭もってしまったのだろうか?
人間の町に滞在しているはずだった。
戦闘用の武装もほとんど我が家に置いてきている。
そんな状態で遭遇した、謎の施設。
そして、本能的に鳴り響くあの曲!
姫子は、中型のサバイバルナイフを抜き、身構えた。
ダンディー君 「ニャー❤」
簡易チェアーで横になっている白衣の女性。
ダンディー君が、足元でゴロゴロ甘えている。
ダンディー君 「ナー、ナー、ナー♪」
女性 「・・・・・、ん?」
「ニャーン」
女性 「・・・・・、ああ、お帰り、ダンディー、ちゃんとルンバを始末してきた?」
「ニャー♪」
女性 「んふふふ♪ いい子❤」
「ニャーニャー」
女性 「んん? なに? どうした?」
ダンディー君が、何か女性に主張している。
バッタやトカゲを持ち帰る、普通のネコのように。
ニャーーーーー♪
女性は、メガネを掛け、起き上がった。
女性 「またなんか持って帰った? ダンディー。 変な生き物をここに入れちゃだめだって!」
姫子 「・・・・・(冷や汗)」
女性 「・・・・・」
姫子 「・・・・・」
女性 「・・・・・」
しばらく見つめ合う二人。
女性 「・・・・・・・・・・」
女性 「あら、大きなネズミ・・・・・」
「ニャー」
女性の眼前には、ナイフを構えた姫子の姿。
姫子 「ここは何だ!!!」
女性 「おや?」
姫子 「あんたら何もんだ! ここで何してる!」
女性 「それは、こっちの台詞だよ! あんたこそ何者だい!」
黒尽くめ 「博士、侵入者です」
女性 「わかってるよ! ほんっと、使えねーなー、お前達!」
黒尽くめ 「博士の睡眠は、妨げてはいけない事になってますので」
女性 「だから、いつも言ってるだろー! ケースバイケースだって!」
黒尽くめ 「なるほど、今回のケースがそのケースなのですか、記憶しておきます」
黒尽くめ 「そうだ! 博士! 侵入者です!」
女性 「だから、わかってるって!」
黒尽くめ 「いかが対処いたしましょう?」
女性 「戦闘服でナイフを構える女が、客に見えるのかい?」
黒尽くめ 「ですが、ダンディーさんのお客様のようでしたので」
女性 「・・・・・、そうなのか、ダンディー?」
ニャ~~~♪
女性 「・・・・・・・・・・」
女性 「なんだ、そうか・・・・・」
姫子 「・・・・・・・・・・」
女性 「この子の客なら仕方ないねー、 あたし「ミラ」、よろしく」
姫子 「・・・・・」
女性 「どうした、喋れないわけじゃないだろ、あたしの名は「ミラ」、よろしく!!!」
姫子 「姫子・・・・・、よろしく」
ミラ 「ダンディーの客だって? ここに何しに来た? 一応、ここは秘密研究所で立ち入り禁止なんだよ」
姫子 「・・・・・、ええと・・・」
ミラ 「まあ、とりあえず座りな。 何に驚いたかしらないけど、そのナイフもしまいなって、ほら」
ダンディー君 「ナーナー♪」
姫子 「・・・・・・・・・・」
ダンディー君が、姫子の足にスリスリしてきた。
なんだか、この人は敵じゃないよ、と言っているような。
姫子はとりあえずナイフをしまい、椅子に腰掛けた。
ミラ 「ダンディーが人間になつくなんて、珍しい事もあるもんだ、 アハハ♪」
姫子 「・・・・・、ミラさん、あなた人間ですか?」
ミラ 「はあ? 人間ですかってぇ? 猫にでも見えるってのかい?」
ミラ 「・・・・・」
ミラ 「それはそれでいいか♪」
姫子 「・・・・・」
姫子 「うん、いいかも」
姫子 「じゃなくて、これだけのサイボーグに囲まれて生活してるあんたは一体何者だ!ってこと」
ミラ 「・・・・・」
ミラ 「ふーん、 ここを狙ってる連中じゃあ無いようだが、ただの人間でも無いようだね」
黒尽くめの研究員達は、一見、どう見ても人間だった。
ミラ 「もう、ばれてるようだから言っておくけど、こいつらアンドロイドだ、サイボーグじゃなくてね」
姫子 「・・・・・」
姫子 「・・・・・・・・・・」
姫子 「・・・・・・・・・・・・・・・」
ミラ 「あああああ、じれったい!!! これだから人間と話すのは苦手だ! 何か喋りな、気まずいだろー!!!」
姫子 「・・・・・」
ミラ 「・・・・・」
ガタガタブルブル(貧乏ゆすり)
白衣の女性「ミラ」は、貧乏ゆすりをしながらイライラしている。
どうやら、とてもせっかちな正確のようだ。
姫子 「・・・・・」
ミラ 「くーーー!」
ミラ 「あーーー、もーーー!!! わかったーーー!!!! 何でも答えたげるから! 何がそんなに気になるの!!!」
当然だが、姫子の頭の中では、まだあの曲が流れている。
彼女にとって彼ら(サイボーグ)は、それほど危険で厄介な存在だった!
どこが間抜けで、不思議な愛嬌があるところも知った上でね。
姫子 「ミラ、あなた、あたし達の敵か?」
ミラ 「ふー、やっと喋ってくれたか。 あー、イライラした!」
ミラ 「クックック♪ なに言ってるんだい、あんたって子は! この子の客だろ、あたしの客でもあるんだからね、敵なわけないじゃないかい」
ニャー♪
姫子 「そうじゃないよ、あたし達の! 人間に敵対した勢力なのか聞いてる!」
ミラ 「それこそ見当違いな質問だろ! ノア様が破壊されてから人間同士の争いも広がる一方じゃないの」
姫子 「ノア様? 破壊された?」
ミラ 「 (なんだ、知らないのか) 」
姫子 「・・・・・、それで、ミラさんはどうなのさ」
ミラ 「あたしは、この街を気に入ってる! 誰の敵かは置いといて、この街の一員だよ」
姫子 「この街の人間の味方ってこと・・・・・?」
ミラ 「そうね、ここの人、ダンディー達、こいつらも含めて仲間かな」
姫子 「・・・・・、 そうか・・・・・、 だけど、お尋ね者の街のか・・・・・」
ミラ 「お尋ね者の街。 確かにここはそんな街だ。 だけど、悪が悪とは限らない事、 あんた、多分わかってるよね」
姫子 「・・・・・」
ミラ 「まあ、ここはどっちから見ても悪の研究所なんだけどな♪」
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あとがき
しばらくぶりです。
楽しみに待ってた方、お待たせしました♪
そんな奇特な方、いるかな~? いないかな~?
久しぶりだったのでなおさら!
メタルマックスの世界観を考えるのって、とーっても たのしいいいいいい♪♪♪