メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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正義、または悪とは何だろう?
常識的に考えて正しい事は良いことなのだそうである。
では、常識とは?

いつの時代にも存在する、超絶無敵の彼らの闘争の物語り、それは勧善懲悪の遥かなる次元で壮大に繰り広げられる神話。
神のいかずちは絶対善、神に仇なすは絶対悪に他ならない。
それは、どんな存在に対しても、唯一、絶対の公正を持って!

そして、現在。 

古き良き時代の全能で無能な神々は、誕生したばかりの冷徹で熱情的な機械仕掛けの唯一の神に、世界の救済を願い、未来を託すのだった。

それからしばらくの後、

邪悪な存在から世界を守り、正しき導きを示し続けた不死身の神々の物語は、今は語り継ぐものもいない。
そんな神話が語り継がれていた事実すら遥か忘却の彼方。
人類の歴史は「神の死」の歴史、それは 「善と悪」 価値観の反転の繰り返しでもある。

その新たな神は、史上最も公正な思考で、古き神々の導きを否定した。
その全てを否定した・・・・・

古き神々の、その存在にいたるまで完全に葬りし、新たなる神。
そんな彼の存在もまた、今は過去の物語。

世界を救済し、公平に正しき導きを示し続けた破壊の神。
彼がいなくなって久しいが、彼もまたそのほかの神々と同じように、神話の世界に引き篭もってしまったのだろうか?


善と悪の壁 第11話  灰色❤ブラック

人間の町に滞在しているはずだった。

戦闘用の武装もほとんど我が家に置いてきている。

そんな状態で遭遇した、謎の施設。

そして、本能的に鳴り響くあの曲!

 

姫子は、中型のサバイバルナイフを抜き、身構えた。

 

 

  ダンディー君 「ニャー❤」

 

 

簡易チェアーで横になっている白衣の女性。

ダンディー君が、足元でゴロゴロ甘えている。

 

ダンディー君 「ナー、ナー、ナー♪」

 

女性 「・・・・・、ん?」

 「ニャーン」

女性 「・・・・・、ああ、お帰り、ダンディー、ちゃんとルンバを始末してきた?」

 「ニャー♪」

女性 「んふふふ♪ いい子❤」

 「ニャーニャー」

女性 「んん? なに? どうした?」

 

ダンディー君が、何か女性に主張している。

バッタやトカゲを持ち帰る、普通のネコのように。

 

 ニャーーーーー♪

 

女性は、メガネを掛け、起き上がった。

 

女性 「またなんか持って帰った? ダンディー。 変な生き物をここに入れちゃだめだって!」

 

 姫子 「・・・・・(冷や汗)」

女性 「・・・・・」

 姫子 「・・・・・」

女性 「・・・・・」

 

しばらく見つめ合う二人。

 

女性 「・・・・・・・・・・」

 

女性 「あら、大きなネズミ・・・・・」

 

 「ニャー」

 

女性の眼前には、ナイフを構えた姫子の姿。

 

 姫子 「ここは何だ!!!」

 

女性 「おや?」

 姫子 「あんたら何もんだ! ここで何してる!」

女性 「それは、こっちの台詞だよ! あんたこそ何者だい!」

 

黒尽くめ 「博士、侵入者です」

 

女性 「わかってるよ! ほんっと、使えねーなー、お前達!」

黒尽くめ 「博士の睡眠は、妨げてはいけない事になってますので」

女性 「だから、いつも言ってるだろー! ケースバイケースだって!」

黒尽くめ 「なるほど、今回のケースがそのケースなのですか、記憶しておきます」

黒尽くめ 「そうだ! 博士! 侵入者です!」

女性 「だから、わかってるって!」

黒尽くめ 「いかが対処いたしましょう?」

女性 「戦闘服でナイフを構える女が、客に見えるのかい?」

黒尽くめ 「ですが、ダンディーさんのお客様のようでしたので」

女性 「・・・・・、そうなのか、ダンディー?」

 

 ニャ~~~♪

 

女性 「・・・・・・・・・・」

女性 「なんだ、そうか・・・・・」

 

  姫子 「・・・・・・・・・・」

 

女性 「この子の客なら仕方ないねー、 あたし「ミラ」、よろしく」

 姫子 「・・・・・」

女性 「どうした、喋れないわけじゃないだろ、あたしの名は「ミラ」、よろしく!!!」

 

 姫子 「姫子・・・・・、よろしく」

 

ミラ 「ダンディーの客だって? ここに何しに来た? 一応、ここは秘密研究所で立ち入り禁止なんだよ」

 姫子 「・・・・・、ええと・・・」

ミラ 「まあ、とりあえず座りな。 何に驚いたかしらないけど、そのナイフもしまいなって、ほら」

 

ダンディー君 「ナーナー♪」

 

  姫子 「・・・・・・・・・・」

 

ダンディー君が、姫子の足にスリスリしてきた。

なんだか、この人は敵じゃないよ、と言っているような。

姫子はとりあえずナイフをしまい、椅子に腰掛けた。

 

ミラ 「ダンディーが人間になつくなんて、珍しい事もあるもんだ、 アハハ♪」

 姫子 「・・・・・、ミラさん、あなた人間ですか?」

ミラ 「はあ? 人間ですかってぇ? 猫にでも見えるってのかい?」

ミラ 「・・・・・」

ミラ 「それはそれでいいか♪」

 姫子 「・・・・・」

 姫子 「うん、いいかも」

 

 姫子 「じゃなくて、これだけのサイボーグに囲まれて生活してるあんたは一体何者だ!ってこと」

 

ミラ 「・・・・・」

ミラ 「ふーん、 ここを狙ってる連中じゃあ無いようだが、ただの人間でも無いようだね」

 

黒尽くめの研究員達は、一見、どう見ても人間だった。

 

ミラ 「もう、ばれてるようだから言っておくけど、こいつらアンドロイドだ、サイボーグじゃなくてね」

 

 姫子 「・・・・・」

 姫子 「・・・・・・・・・・」

 姫子 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ミラ 「あああああ、じれったい!!! これだから人間と話すのは苦手だ! 何か喋りな、気まずいだろー!!!」

姫子 「・・・・・」

ミラ 「・・・・・」

 

  ガタガタブルブル(貧乏ゆすり)

 

白衣の女性「ミラ」は、貧乏ゆすりをしながらイライラしている。

どうやら、とてもせっかちな正確のようだ。

 

姫子 「・・・・・」

ミラ 「くーーー!」

 

ミラ 「あーーー、もーーー!!! わかったーーー!!!! 何でも答えたげるから! 何がそんなに気になるの!!!」

 

当然だが、姫子の頭の中では、まだあの曲が流れている。

彼女にとって彼ら(サイボーグ)は、それほど危険で厄介な存在だった!

どこが間抜けで、不思議な愛嬌があるところも知った上でね。

 

姫子 「ミラ、あなた、あたし達の敵か?」

ミラ 「ふー、やっと喋ってくれたか。 あー、イライラした!」

ミラ 「クックック♪ なに言ってるんだい、あんたって子は! この子の客だろ、あたしの客でもあるんだからね、敵なわけないじゃないかい」

 

  ニャー♪

 

姫子 「そうじゃないよ、あたし達の! 人間に敵対した勢力なのか聞いてる!」

ミラ 「それこそ見当違いな質問だろ! ノア様が破壊されてから人間同士の争いも広がる一方じゃないの」

姫子 「ノア様? 破壊された?」

ミラ 「 (なんだ、知らないのか) 」

姫子 「・・・・・、それで、ミラさんはどうなのさ」

ミラ 「あたしは、この街を気に入ってる! 誰の敵かは置いといて、この街の一員だよ」

姫子 「この街の人間の味方ってこと・・・・・?」

ミラ 「そうね、ここの人、ダンディー達、こいつらも含めて仲間かな」

姫子 「・・・・・、 そうか・・・・・、 だけど、お尋ね者の街のか・・・・・」

ミラ 「お尋ね者の街。 確かにここはそんな街だ。 だけど、悪が悪とは限らない事、 あんた、多分わかってるよね」

 

姫子 「・・・・・」

 

 

ミラ 「まあ、ここはどっちから見ても悪の研究所なんだけどな♪」




-
  あとがき

しばらくぶりです。
楽しみに待ってた方、お待たせしました♪

そんな奇特な方、いるかな~? いないかな~?

久しぶりだったのでなおさら!
メタルマックスの世界観を考えるのって、とーっても たのしいいいいいい♪♪♪
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