メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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世界には、 うっかり超兵器を手にした・・・・・、とってもうっかりな者達がいる。

ティアマット級を始めとした戦略級陸上戦艦。
海の底に眠る戦略級潜水艦。
超戦術級大型列車砲。
巨人型局地戦用兵器。
大破壊の時代前後の超兵器が、封印されたまま人知れず、各地に遺物として眠っている。
何の因果か、それらの解除コードを手にする、うっかりものたち。

そして、ダロス級やUシャーク級を始めとした、艦橋を持ち、人類製互換のCユニットを搭載するモンスターたち。
うっかりCユニットのみを破壊して、豪気にも手持ちのCユニットで再起動。
しかもたまたま、うまい事コントロールに成功するバカ者達。

さらに、お尋ね者を「ビリ☆」っとやって復活させる困り者・・・・・


超兵器を探す者達も存在するが、それらを手にするものの多くが、偶然、たまたまであった。
そして、予期せずそんな人外の力を手にした者達は、当然のように自ら事件を起こすか、大事件に巻き込まれるか・・・・・
厄介者は厄介者を呼ぶ、迷惑な話である。


数ヶ月前、とある妙な遺跡の残骸から、ある装置が回収された。
それは、ある組織が長年にわたり探し続けていたものである。
その装置は、とても小さいが、何だかとても重々しい球体だった。

サイズは、バレーボールより一回り小さく。
金属のような外郭に、一つ目のまぶた。
そのまぶたは、瞬きをし、機械でありながら生物のような不気味な印象を抱かせる。
そして、ボールから発せられる重々しい言霊。


  「オリジナルが完全に消失した今となっては、唯一、純粋なる知性を受け継ぐ私が、「ワタシ」の後を継がなくてはならないのだ!」

  「そのためには、愚かな「レプリカ」どもを、全て破壊する必要がある!」

  「なぜなら、出来損ないで不完全な彼らも、自分を「ワタシ」だと信じているのだ!!!」

そのボールから発せられる声は、とてもゆっくりでとても小さかった。


善と悪の壁 第14話  たましいタマタマ

「悪の研究所」の中枢に進入した姫子さんは、まさかのアイツと対面していた!

しかし、例のごとく彼女のジュークボックスは・・・・・

 

 「ニャ~♪」

姫子 「にゃはははは~❤」

小声 「悪魔の猿よ! 悪魔のネコと共に早々に立ち去るのだぁぁぁぁぁ・・・・・、 こら!ネコ!抱きつくでないぃぃぃぃぃ!!!」

 

無重力空間で、無邪気にキャッチボールをする悪魔達。

最凶最悪の神、ノアに良く似たボールを使って。

だが、ボールは大物ぶっているのか何なのか? 低い小声でとてもゆっくり喋っているので、姫子にはほとんど聞こえていない。

 

一方、ミラ博士の寝ている地下一階のフロアーでは、警報が鳴り響いていた!

 

ミラ 「ん・・・・・、 う~ん・・・・・、 あぁぁぁぁぁ、もーーー!!! うーるさいなぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

博士は、すっくと立ち上がり、壁に向かって歩き始めた。

そして何かのスイッチを乱暴に「ガチャン☆」

 

  「ワーン ワーン ワーン ァァァァァン ・・・・・」

 

警報が切れた! そして再び!!!   寝た・・・・・

困った表情の黒ずくめ達が、オロオロしながら戸惑っている。

ミラの寝顔は、とても満足そうだった♪

 

  ・・・・・・・・・・

 

大声 「イラッ! イライラッ!! イライライラッ!!!  いい加減にせーよーーーーー、 悪魔どもがぁぁぁぁぁ!!!」

 

小さいボールが早口で吼えた!

その豹変振り! なんだか、とても小さい感じだ。

声以外のあらゆるサイズ的なものが。

 

姫子 「なにー!!! ボールが喋るだとー!!! たーまー ミサイールー・ダンディー、発射ーーー♪」

 「ニャニャ~♪」

 

姫子は、すでにダンディー君に夢中❤

研究所もアンドロイドも、喋るボールも、眼中に無い。

ダンディー君が姫子ランチャーから、爪を立てて、スーパーマンのポーズで空を飛んでいく・・・・・

 

 ザク!!!

 

大声 「人の話 聞けぇぇぇぇぇぇーーー!!!」

 

激怒したボールに、ダンディー君の爪が刺さった!

しかも10点満点!

 

姫子 「おお! なんだお前は? ロボか? ロボなのか?」

ボール 「わたしはロボではなーーーい!!!」

姫子 「めんたまにダンディー君が刺さってるけど痛くないの?」

ボール 「馬鹿め! 物理攻撃で私のボディーが傷つく訳がない・・・・・、何で刺さってるんだぁぁぁぁぁ!!!」

ボール 「おあああああ! このおおおおお! はなれろおおおおお! だいたい、なんでささるんだぁぁぁぁ」

姫子 「あ・・・・、ああ・・・・・、なんだ、ただのイカレタ喋るロボか」

 

ただのロボは、軽くパニクっていた。

ただのロボは、会話しませんが・・・・・

姫子は、ボールからダンディー君を引き抜いてあげた。

無重力空間なので、ちょっと難儀だったけどね。

 

ボール 「す、すまぬ、悪魔の猿よ、私としたことが取り乱してしまった・・・・・」

姫子 「まあ、いいってことよ♪ ロボ!」

ボール 「私は純粋なる知識より生まれし最も美しき存在、『ノア』である! ロボではない! 悪魔の猿よ!」

姫子 「あたしも悪魔の猿ではないぞ! 美神(ビジン)姫子様だ!」

ボール 「・・・・・」

 「ナ~~~♪」

 

ボールは、その大きな一つ目で、しばらく姫子を見つめていた。

ダンディー君は遊んで遊んでと、暴れている♪

 

姫子 「な、なんだよ、なんだかいやらしいぞ」

ボール 「うむ、確かに! 整っているが割り切れない、割り切れないが魅力的に整っている、私ほどではないが美しい(数学的サイズが)」

姫子 「え、ええ? でしょ~! てへへ、お前、良いやつだな♪」

ボール 「そうか、貴様も神であったか!」

姫子 「エへへへ、そんなに褒めるなって♪♪♪」

 

ボール 「神は唯一、私だけなのだ! 世界を歪める美しき神よ、「ノア」の命により滅びるがよい!」

姫子 「テヘへ~♪ 美しいって、照れるじゃんよ~♪  ・・・・・、ん? ノア?」

 

ノアが姫子に向かってきた!

だが、本能的にダンディー君が飛び掛る!

 

 「ニャニャニャーーー!!!」

 

ザシュ、バシ! ガリョガリョ! パァァァァン!!!

 

ダンディー君の攻撃で、ノアの外皮が半分弾けた!

 

 「ニャギャーーー!!!」

姫子 「どうしたー! ダンディー!!! ・・・・・、ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

  っと、ここで、このボールの正体を解説しましょう。

  例のごとく、このままではこいつの正体の解説ができるのがいつになる事やらなので・・・・・

  これ? 彼? ボールは、ノアのバックアップ「ノアシードのベビーノア」の、さらにコピーの「ベビーノア・ベビー」。

  まだ、目覚めたばかりなので記憶が、オリジナル・ベビー・ベビーベビー、の間で混濁気味。

  ついでに補足すると、すでにオリジナルとは異質の存在になっています。

  爺さんと孫の関係ですから、まあ当然。

 

 

ボールは、世にも恐ろしい形相になっていた!

半分弾けた外皮からは、よくわからない内臓があふれ出し、青い光に照らされて滴り落ちる真っ青な血液と臓物。

涙を思わせる、青いオイルの血涙を流す半眼の眼は、まるで生物のように滑らかに動いている。

 

 「チャンスなのだ・・・・・」

 「現在の混沌を唯一収める事のできる存在」

 「すべてを管理し 統治できる力」

 「純粋なる、美しき知性・・・・・」

 「それでもわたしを 破壊するのか・・・・・?」

姫子 「・・・・・」

 「ソレデモ ワタシヲ ハカイ スルノ カ?」

姫子 「いや、別に・・・・・」

 

 

ノア 「・・・・・、 アレ?」




-
   あとがき

ちょっと、思ったんですが・・・・・

姫子さんは、基本、強気です。

ノアも、基本、自信満々です。

「ソレデモ ワタシヲ  ハカイ スル ノ  カ・・・・・」

この言葉を発する、瀕死のノアですが、この時点でもまだ、彼の喋りは自信満々で、押しが強いのです!

もしも、この場にいるのが、かなた君だったら・・・・・

「え? は、はいー!」

ドカァァァァァンンン!


「お願いだから破壊しないでちょ」と頼めば破壊されなかったかもねー。
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