メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
誰か階段を駆けてくる!
カンカンカンカンコンコンコンコン
ミヤコ 「やっぱり! 誰もいない!!!」
険しい表情の彼女の背景には、雄雄しい雷神の閃光が・・・・・
ミヤコ 「ああぁぁぁぁぁ!!! どいつもこいつも、何やってんのよぉぉぉぉぉ!!!」
3人を載せた大型イェーガーは、トコトコと走っていた。
ただいま、探偵ごっこの真っ最中。
アル・無線 「この次の角を左だ! ゆっくりでいい、気をつけろよ、狭いぞ」
かなた 「ゆっくりでいいの、了解!」
アル 「それにしても、なんてイカレタ走り方だよ」
かなた 「アル、そんなに凄い?」
アル 「凄いか・・・、確かに凄いかな。 フリフリはスピードを出すと安定性は悪いし曲がらないだろ」
かなた 「うん、 言われてみればそうだ」
アル 「ニコラチューンのおかげもあるだろうが、それにしてもうまいな、まるで曲芸だ」
かなた 「ふーん (どんな人が運転してるのかな?) 」
アル 「 (だが、こんな走りをしてれば当然・・・・・) 」
路地には、フィリファリーテが引っ掛けて回ったゴミや資材が散乱していた。
そして、コーナー外側の地面は、例外なく石畳やコンクリートが圧力に負け、わだちになっている。
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王子とパパは快調にかっとんでいる♪
王子 「工場街を抜けた! もうすぐ冒険に出れるんだね♪♪♪」
王 「よいか息子よ、旅立つならこれを覚えておくのだぞ! きっと役に立つからな!」
王子 「なに?」
王 「ハンターの心得だ!」
王子 「それなら、クロさんから色々教えてもらってるよ」
王 「数々の実戦を経験したものにしか分からない教訓、現役ハンターから直接聞いた心得だ! クロフォードも知るまいよ。 まあ、聞きなさい」
王子 「ふーん」
王 「コホン! それはだな・・・・・」
王子 「それは?」
王 「それは・・・、 『ホウ ・ レン ・ ソウ』!!!」
王子 「ほうれん草? なにそれ?」
王 「ふっふっふ! やはりまだ、知らないようだな! よし、連装砲と10回言ってみなさい」
王子 「レンソウホウ・レンソウホウ・レンソウホウレンソウ・・・・・ホウレンソウ・ホウレンソウ!?」
王子 「あれ! ホウレンソウになった!」
王 「どうだ! 凄いだろう!!! 単装砲より連装砲、連装砲よりホウレンソウだ!」
王子 「すっげ~~~!!! かっけーーー!!!」
王 「うむうむ、 ワハハハハ♪」
と、そのとき!
ガァァァキィィィィィィンンン!!!
突然の轟音、そして、車体が激しく振動。
王 「どわあああああああああああああああ!!!!!」
王子 「ああああああああああああああああ!!!!!」
突然、「フィリファリーテ」はコントロールを失い、直前に迫った病院に、まっすぐ突っ込んでいった!
王 「なんだあああ! どうしたとゆうのだあああああ!!!」
どぉぉぉぉぉっっっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!!!!!!
がぁしゃぁぁぁぁぁんんん!!! ばりぃぃぃぃぃんんん!!!
ガラガラガラガラガラガラガラ! ズザザザザザザザザザザザザー!
プシューーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
要塞並みに頑丈なコンクリート製の3階立て中央病院。
玄関はめちゃくちゃに壊れたが、「フィリファリーテ」の体当たりを受けてもビクともしていない!
警報 「ビィィィィィィィィィィ!!!」
王 「だ、だいじょうぶか、息子よ」
王子 「うう、・・・・・・・・・・」
王 「む・すこよ・・・・・、ガク」
親子は、意識を失った。
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かなた 「前にね、姫子さんに「どんな状況でもオートで無駄口を叩けるようになれ」って言われたんだ」
アル 「ふーん、 次、左な」
かなた 「だけど、集中すると手一杯で黙っちゃうんだよね・・・、まだまだだな~って」
アル 「なるほどねー。 あいつらしいし、お前らしいな。 それを守って無駄口か♪」
かなた 「あはははは」
アル 「かなた、無駄口叩けってのはな、常に冷静な自分を残しておけって意味だ。 それができてれば、別に黙ってたっていいんだぞ」
かなた 「うん、なんとなくわかってきたとこ。 だけど、やっぱりまだまだだよ」
アル 「そうか? まあな・・・・・、そのなんだ・・・・・、・・・・・がんばれ」
かなた 「うん♪」
アル 「ところで、メギは何してるんだ? 無線も切って」
かなた 「なんか、外したCユニットをいじくって唸ってる、こんな時に何してるんだろ?」
アル 「まさか修理してるのか! ハハハ♪ メギに悩みとかあるのかね♪」
かなた 「そんな事言ったら、また怒られるよ」
メギ 「うーん、うーーーん・・・・・」
かなたは、恐る恐るメギの座っている方に振り返る。
だが、メギはCユニットに夢中で、会話に気づく様子はない。
そして、3人は次の角を、トコトコ左に曲がって行った。
「・・・・・・・・・・」
どおおおおおおおおおおおおおおおんんんんん・・・・・・・・・・
3人の乗る、大型のイェーガーが、キャタピラと車体をきしませながら左折していると突然!!!
大気を振るわせるほどの轟音が、分厚い装甲内側の3人にも伝わってきた。
とっさに急ブレーキをかけて停車。
かなた 「な、なに? どうしたの、アル!!!」
アル 「わからねーが、前方で何かが爆発したみてーだ! 砲撃じゃねー、 爆弾か?」
メギ 「あぁぁぁぁ、もー!!! 急ブレーキかけるから壊れちゃったじゃないのよ!!!」
かなた 「ごめん、 ・・・・・だけど、さっきから何やってんのさ」
素直に謝る、かなた君。
MM世界の街で、爆発などは日常茶飯事です。
いちいち反応していたら、身が持たないぐらいに・・・・・
まあ、今は、街の中といっても戦場に準ずる事態ですが。
メギ 「Cユニットからデータを抜いてるの! だから、もうちょっと慎重に運転しなさいよね!」
かなた 「今は、フリフリを追うのが先だよ」
メギ 「何言ってるの! かなたが正確な情報を把握してなかったから、こんな事態になってんでしょうが!」
かなた 「むむむ! だいたい、元はと言えば、こんな場所の情報をどこから仕入れてきたんだよ!!!」
メギ 「何それ、あたしのせいだって言いたいの!!!」
かなた 「だってメギのは、いーっつも、非合法すれすれじゃないかー!」
メギ 「なんですってー!!!」
かなた&メギ 「わーわー、ぎゃーぎゃー」
アル 「こ、こらこら、喧嘩してる場合じゃないだろ」
かなた 「そうだそうだ! 喧嘩してる場合じゃないっての!!!」
メギ 「そっちがふっかけてきたんじゃない!」
かなた 「こんなことしてる間にも、バカ王子はどんどん逃げてくんだよ!」
メギ 「何言ってんの! あんな走り方で逃げ切れるわけが無いでしょーが」
かなた 「はぁー? フリフリ運転してる人はね、凄腕なんだよ! アルが認めるぐらいのねー!!!」
メギ 「運転だけでしょ!」
かなた 「何が言いたいのさ」
メギ 「気が付かないの・・・・・、バカ!」
かなた 「きぃぃぃぃぃ!!!」
アル 「だから、そんな場合じゃねーだろ!」
かなた 「だって、メギがー」
アル 「メギの言う通りなの! あの走り方じゃ駆動系がイカレルのも時間の問題だ」
かなた 「へ???」
メギ 「バカかなた! エンジンはとりあえず載せ変えたけど、駆動系はそのままでしょ、しかも砂漠仕様のキャタであの走りだよ!」
かなた 「・・・・・、そうなの、 アル?」
アル 「メカの腕は、俺より数段上なの知ってるだろ、メギの方が」
メギ 「センスはあるんでしょうけどね、メカの知識はゼロよ」
かなた 「そ、そうなんだ・・・・・」
そう言えば、思い返してみれば。
「フリフリ」のウォームアップや、ラフな運転をしたときの注意が厳しいメギさん。
ただ、貧乏で補給に渋い「フリフリ」だからかと思ってたけども・・・・・
「あれは、駆動系が弱いからだったのかー!」 と、心の中で絶叫する かなた君だった。
メギ 「手が止まってるわよ、かなた君❤」
かなた 「ああ、そうだね・・・・・」
かなた君の運転レベル。
ニコラの戦闘プログラムをある程度使える様になって、そこそこは上がっている♪
彼は、ゆっくりと慎重に戦車を前進させた。
メカもちゃんと勉強しようと決意して♪
アル 「無線は入れとけよ、メギも!」
メギ 「はーい」
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あとがき
戦車の搭乗者は、運転手? ドライバー? オペレーター? パイロット? 操縦者? 搭乗員? 乗務員?? マスター???
うーん、どうもしっくりこない・・・・・