メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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久々登場!
バイオ兵器用Cユニットのたにさん。
彼は、暗闇に包まれている!

たにさん 「・・・・・・・・・・おや?」


善と悪の壁 第20話  右向け左

かなた達は、事故現場に到着した。

 

アル 「あーあ、ひっでーなこりゃ・・・・・」

 

ハッチから上半身をのりだしているアルの眼前には、左の前部キャタピラがちぎれてコントロール不能に陥った「フリフリ」が、ほぼノーブレーキであろう勢いのまま建物に突っ込んで瓦礫に埋もれていた。

 

かなた 「うわー、やっちゃったよ・・・・・」

 

事故現場には、街の人が集まって、瓦礫の撤去をしている。

アルが降車して、集まった人達を退避させると、牽引の準備を始めた。

 

アル 「みんな、ちょっと下がってろ! 先にこいつを引きずり出させてくれ!」

人々A 「おーい、皆の衆、その厄介者を引っ張り出すそうじゃ、さがれー、さがるんじゃー」

人々B 「みんなー、一旦作業をやめて離れてろー」

人々 「あーだこーだ、ワーワーワー!」

 

無線 「オーケーだ、引っ張り出してくれ」

かなた 「了解、行くよ」

 

 グググ!

 ギギギギギ!

 ガガガ、ガラガラガラ!!!

 

牽引用のワイヤーが悲鳴を上げながら、ゆっくり「フリフリ」が引きずり出されていく。

 

 ガガガガガ!

 ガシャーン! ガラガラガラ!

 ギギギィィィィィ! シャァァァァァァンンン!

 

アル 「オーライ、そのまま、ゆっくり、ゆっくり。 いいぞ、ストーップ」

かなた 「よかった~♪ メギさんのゆう通りだったね♪」

メギ 「でしょ・・・・・」

 

メギは、まだCユニットをいじくっている。

 

かなた 「メギさん?」

 

フリフリの元に、フリフリが戻ってきた。

だが、搭乗員が降車した形跡がない。

 

無線 「まだ気を抜くなよ二人とも」

かなた 「メギさん! 今はこっちに集中してよ!」

メギ 「あー! うるさーい! 聞こえてるわよ!」

 

メギは、Cユニットをいじくるのをやめて、ナビシートに座った。

そして、センサーゴーグルとナビコン・コンソールを有線でつなぎ、なにかガチャガチャ、ゴチョゴチョし始めた。

 

メギ 「アル、聞こえてる?」

アル 「なんだ?」

メギ 「搭乗者数は不明だけど、最低一人は生きてるわね、足音が聞こえる」

アル 「そうか、厄介だな・・・・・」

 

戦車の装甲は頑丈だ。

中から開けてもらうか、大砲で穴を開けるか・・・・・

盗まれた戦車を取り戻すのは大変だった。

まして、中にまだ、動ける人間がいるともなるとなおさら。

 

メギ 「どうする? 毒ガスでも使う」

かなた 「毒ガス!? そ、それはちょっとやりすぎなんじゃあ・・・・・」

アル 「そ、そうだ、そうだぞ、街中だぞ、ここは!!!」

メギ 「じゃあ、どうするのよ? 時間を与えると息を吹き返すわよ!」

アル 「そりゃそうだが・・・・・、どうすっかな」

 

メギは、キューポラによじ登って、上部ハッチから顔を出した。

 

メギ 「どうするのよ!」

アル 「・・・・・」

アル 「メギ、爆薬と信管を貸してくれ、上部ハッチを吹っ飛ばす」

メギ 「直接? 大丈夫なの?」

アル 「任せろって、コレでもプロだからな」

 

今のところ動く気配のないフリフリだが、いつ息を吹き返すかもわからない。

直接取り付くのは危険だが、戦車ロディオ、「ハンターマジック」を使えるアルならば、最悪の事態でも何とかなる! ・・・・・、 かもしれない?

 

かなた 「いくらアルでも、危険だよ!」

アル 「他に良い方法がないだろ?」

メギ 「やっぱり、毒ガス使う?」

かなた 「・・・・・」

アル 「決まりな! 爆破する」

 

アルは、念のために拳銃のチェック、それからメギプラスチック(爆薬)を受け取った。

 

メギ 「その信管は15秒の時限式だからね」

アル 「15秒だな、わかった、行ってくる」

かなた 「気をつけてよ」

 

アルがフリフリに向かって歩き始めたその時。

かなた 「あれ・・・、ちょっと待って」

メギ 「どうしたのよ、今は1秒でも惜しいのよ!」

かなた 「だって、メギのゴーグルがピコピコ光ってる」

メギ 「へ? ・・・・・、ほんとだ、通信が入ってる」

 

メギはまた、なにやらゴチョゴチョしだした。

 

メギ 「もしもーし?」

無線 「ピーガガ、 誰? イェーガー様!」

メギ 「いいえ、メギですけど」

無線 「え? へ? なんで? メギさんが・・・・・?」

 

無線 「・・・・・・・・・・」

 

メギ 「もしもーし」

無線 「・・・・・、そうか! メギさん、イェーガー様と一緒なのね」

 

無線の声は、ミヤコさんのようだ。

 

メギ 「王様は知らないけど、イエガーならそこにいるわよ」

無線 「やっぱり! あなた達の目的はそれだったのね!」

メギ 「それってなんですか?」

無線 「とぼけたってわかってるんだから!!!」

 

何やら、とてつもなく勘違いされてるようだ。

車載無線は、メギのセンサーゴーグルを解してのみ使える状態なので、アルとかなたはポカーンとしている。

 

メギ 「今、忙しいの、切りますよ!」

無線 「目的は何なのよ、いくらで頼まれたの?」

メギ 「なにそれ! 誘拐だと思ってるわけ!」

 

アル&かなた 「誘拐???」

 

無線 「あの方らしいわ、「自分を誘拐してくれ」って頼まれたんでしょ。 もー!ほんと、どいつもこいつも勝手な事ばかりするんだから! それでいくらで請け負ったの」

メギ 「それは誘拐って言うの?」

無線 「メギさん、よく聞いて。 その人達はね、この国にとって大事な人なの。 だからお願い、開放して、礼ははずむから」

メギ 「いいえ、お礼はもう結構です!」

 

即答で断るメギさん。

だって、クロフォードのお礼がこの事態を招いている。

 

無線 「それじゃー、どうあっても、うちと一戦交えようってのね! 覚悟しておきなさいよ!」

メギ 「あたし達、赤十字マークの要塞みたいな3階建ての建物のそばにいるわ、たぶん病院でしょ」

無線 「運良くこの国を抜け出せてもね、どこまでだって追いかけるんだから!」

メギ 「だーから、病院の前で待ってるって言ってんの! 早く人をよこしなさいよ!!!」

無線 「とっ捕まえて、豚箱に入れて、必ず酷い目にあわせるん・・・・・、え?、今なんて言った?」

メギ 「病院前でお待ちしております、お姉さま❤」

無線 「ちょっと! 病院まザザザ ガチャン☆」

 

メギはめんどくさい無線を切った。

 

メギ 「アル、かなた、クロフォードたちがすぐ来るって」

かなた 「またあの人たちが来るの・・・・・、アルに危険を押し付けないですむのは良かったけど」

アル 「ん? どうした? 良かったじゃねーか♪」

メギ&かなた 「・・・・・・・・・・」

 

 

 

しばらくして、クロフォードと蒼いユニフォームの軍人達がわらわらわらとやってきた!

 

クロフォード 「いらしたぞ! それー! 突ー撃ー!!!」

兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

  兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

そこら中の建物の陰から、兵隊が溢れ出す!

 

メギ 「出た、アンドロイドジジイ」

アル 「おーい! クロフォードー! イエガーはあっちだぞーーー!!!」

 

兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

  兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

アル 「お、おいおい、あっちだって」

かなた 「ちょ、こっちじゃないよ、こっちじゃないってーーー!!! って聞いてないよね、やっぱ」

 

兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

  兵隊 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

メギ 「やっぱり、こうなるのね・・・・・」

 

またも、もみくちゃにされて、ふんじばられた。

そして、城に連行されて行く。

だが、メギとかなたは、反論する気力も失せていた。

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