メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
警報 「ワーンワーンワーンワーン」
Cユニット 「攻撃目標入電中、入電中、入電中」
そして、ここのあの施設でも・・・
警報 「ワーンワーンワーンワーン」
ピー ガガガ ピーピー!
カタカタカタカタ
カタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタ
何かのレポートが一斉に、プリントアウトされている。
呼び出されて、再びイェーガー城に出頭した姫子さんは、城の客室に案内された。
姫子 「アル、誘拐事件に巻き込まれたんだって~♪ あたしがちょっと目を離すとコレなんだから(笑)」
アル 「ひでー目にあったよ、ほんと勘弁してほしいよなー・・・・・」
アルは、色々あってちょっと落ち込んでいる。
アル 「はぁー・・・・・」
メギ 「アル! これ以上あのバカ親子に関わっちゃだめだからね!」
かなた 「俺もそう思う! またろくでもない事件に巻き込まれて、フリフリを壊されちゃ、たまんないよ」
たにさん 「まったくなのである!!!」
姫子 「え!?、・・・・・あれ?」
姫子 「・・・・・なんで?」
姫子 「なんで、キミがいるの???」
姫子の前には、おなじみの3人と、もう一人ちびっ子の姿が・・・・・
約一月前に、少しセンチに別れた「ガレリア」。
4人はそれぞれに再開を願ってはいる♪
願ってはいるのだが、こんなに早く再開する予定はなーい!!!
少なくとも数年は再開しない予定だった・・・・・
いや、むしろ、まだ再開したくない。
かなた 「たにさん、ず~っとフリフリの貨物室で寝てたんだって」
メギ&姫子 「・・・・・・・・・・」
たにさん 「ラス副長の命により、潜入活動中である」
メギ 「スパイは、素性を語らないものよ」
たにさん 「副長殿から、「バレてもいいよ♪」と厳命されているのだ」
姫子 「ガレリアとの縁は、つながったままだった訳か」
たにさん 「フリフリとガレリアは深い絆で結ばれているのである、一蓮托生なのである」
メギ 「やられた! ラスさんなら、フリフリに監視をつけるぐらいやりかねなかった!」
姫子 「で、ラスはなんで、キミをうちに送り込んだのさ?」
たにさん 「それは、私にもわからぬ。 しいて言うなら、「何となく♪」だそうである」
かなた 「あの人、いったい何考えてるんだろう」
メギ 「・・・・・・・・・・」
メギ 「やっぱり、なにも考えてないんじゃない」
姫子 「アイツ、肝心なとこが抜けてるからね、ありえるかも」
たにさん 「失敬な! 我が副長殿は立派な方である!」
メギ 「何となくで送り込まれたくせに」
たにさん 「副長殿には、何か深い考えがおありなのであろう」
メギ 「わかった♪ 役に立たないから厄介払いされたんでしょ」
たにさん 「深い考えがおありなのだ! ウムウム、そうに違いない!!!」
たにさんの表情が険しい。
彼も、厄介払いを気にしているようだ。
姫子 「それで、たにさんはこれからどうする?」
たにさん 「どうするとは?」
メギ 「フリフリには載せないわよ、Cユニットは足りてるもん」
たにさん 「なんと! このまま乗せて行ってもらえるのではないのであるか?」
かなた 「いや、だって、 たにさん、うちのクルーじゃないじゃん」
たにさん 「それは困るのであーる!!! アール殿ー!!!」
アル 「ほぇ? 何?」
たにさん 「わたくしの同行を許可してもらえないであろうか!」
アル 「そうだな~、どうすっかな~?」
かなた 「置き去りにするのは、ちょっとかわいそうだけど・・・」
アル 「どうしよう・・・」
メギ 「コレ、外見は幼児だけど、ガレリアのスパイだよ、しかも密航者でポンコツCユニットで通訳機能しかないアンドロイドで0.1トンなんだよ」
たにさん 「し、失敬な・・・・・(怒)」
かなた 「おおおー、耐えたー! 大人になったね♪」
姫子 「そうか! そうだった! たにさん、Cユニットだったんだー!!!」
たにさん 「高性能なCユニットである」
メギ 「高性能ねー?」
たにさん 「とてもー! こ・う・せ・い・の・う なCユニットであーる!!!(怒)」
姫子 「そうだった、そうだったね♪ それでね、ちょっと聞きたいんだけど」
たにさん 「カンパニーの機密は喋れないのである」
メギ 「喋りなさいよ! 載せて行ってあげないわよ!」
姫子 「あのね、キミ達みたいなCユニットは聞いたこと無いんだよね。 それで、もしかして、もしかしてだよ、キミ、「大破壊」の時代に関係あったりするのかな?」
アル 「大破壊か・・・」
かなた 「大破壊?」
メギ 「あ!」
メギ 「そうなの! もしかして、まさか、あんた、そうなの!!!」
かなた 「大破壊って? おとぎ話のでしょ?」
たにさん 「大破壊時代の定義と、わたくしと大破壊の関連性は定かではないが、わたくしめらは、いわゆる「大破壊末期」に製造された事は事実である」
かなた 「大破壊末期? いわゆるの、それ?」
メギ 「いわゆるの!」
かなた 「へー?」
姫子 「もしかして、メギちゃん、何か知ってんの?」
メギ 「それより姫子さん、何か聞きたかったんでしょ。 こんなチャンス、二度と無いかもですよ♪」
姫子 「そうだね、じゃー、」
姫子 「たにさん、「ノア」って知ってる?」
たにさん 「ノア? 大破壊のノアの事であろうか?」
姫子 「そう、その「ノア」」
たにさん 「「ノア」とは、人類文明を滅ぼし、地球環境を破壊した悪魔である」
姫子 「悪魔? 環境を破壊? それが大破壊?」
たにさん 「その解釈は正しくないが、間違ってもいないな。 ノアが引き起こした環境大破壊は、単に核兵器、生物、化学兵器汚染や地形の変化、気象の悪化にとどまらず、モンスター達を頂点とした現在の生態系も大破壊によりもたらされたらしいのだ」
姫子 「らしい? らしいって?」
たにさん 「「大破壊」は、便宜的に大破壊時代で表現するならば、前・中期にかけて起こった現象なのだ。 わたくしが製造されたのは後期にあたるのだが、その時代には、すでに文明は崩壊していたため、体系的なデータも無く、このデータは開発者達の記憶によるところが大きいのである」
姫子 「それ、当てにならないってこと?」
たにさん 「わたくしは、そうは思わないが、詳しい照合や分析ができないのも事実である」
姫子 「なるほど。 だよね。 「ノア」がそんな悪魔なわけ無いもんね♪」
たにさん 「「ノア」が最凶最悪の悪魔である事実は疑いようが無い!」
姫子 「あれ? そうなの、間違いない?」
たにさん 「120パーセントであーる!!!」
姫子 「ふーん、 だけど、そんな感じじゃ無かったけどねー?」
たにさん 「なんだと? その口ぶりでは、まるで「ノア」に会ったことがあるようではないか」
姫子 「会ったよ」
たにさん 「冗談はよしたまえ、「ノア」が破壊されたのは、オフィスが確認済みである」
姫子 「コピーだとか何とか言ってたね、たしか」
メギ 「なんですって!!! ノアのコピーに会ったんですかー!!!!!」
姫子 「うん、会った」
たにさん 「コピーだと!? いったいどこで会ったと言うのだ!!!」
姫子 「どこでって、さっきそこで」