メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
名前はアレだが、彼はハンターではない。
彼はなぜ、ぼっちでいるのだろうか?
少年が一人で生き続けるには、この世界は過酷過ぎる。
だが、そんな砂まみれな世界に、一人しぶとく生き残っている少年。
そんな彼のことを、周りの人は畏怖を込めてこう呼ぶのだった!
「ファ、ファ、ファン太だとーーー!!! 姉さん、命が惜しけりゃ奴の名を口にしちゃいけねー」
「あいつぁーやばいぜ、オリジナルファン太ドリンク(毒)を無差別に売りつけて賞金を荒稼ぐ、「毒殺ドクター(先生)」の異名を持つイカレテロリストだぜぇぇぇぇぇ」
そう、彼は毒薬の専門家、ドラッグ専門のトレーダーである。
そして、トレーダーは旅暮らし。
しかし、彼の旅は商売を目的としていないようだった。
彼もまた、重大な目的のために立ち止まる事を許されない! ・・・・・のか?
大量に仕入れた、あるドリンクの空きビンだけをズタ袋に「満タン」に詰めて、廃れたハイウェイを非武装バイクで疾走する。
ぐわぁぁぁぁぁぁんんん!!! ごごーーーんんん!!!!!
山間(やまあい)のハイウェイを疾走っていたその時だった。
突如、襲ってきた爆風に吹っ飛ばされ、バイクは大破・炎上してしまった。
ファンタ 「・・・・・」
投げ出された彼は血まみれだが、無表情に立ち上がる。
そして、ズタ袋を蹴り上げ、そのまま振り返らずに歩き去って行く。
そんな、瀕死でレベル2のファン太君。
ハイウェイには、はじけた岩が降り注ぎ、そこら中で崩落が始まっていた。
メギがマグラニカの街を真剣な表情でタッタカ走っている。
メギ 「・・・・・、え?」
不意に山が消し飛んだ。
ありえない光景だった。
メギ 「・・・・・、なんなのよ?」
しばらくたって、ゆっくり音速でやってきた。
ごごおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!
メギ 「きゃぁぁぁ!!!」
世界が轟いている。
埋もれた大地に、枯れた山に、汚れた大気に、失われた海に。
人も、モンスターも、そしてお尋ね者達にさえも。
世界にあだなす勇者の剣は、空を真っ二つに切り裂き、あたり一面に亜宇宙速の斬撃(ソニックブーム)がほとばしる。
衝撃波が嵐を起こし、しばらく街を襲い続け、メギも当然ぶっ飛ばされ気絶した。
----------
依然、城の中は大騒ぎである。
たにさん 「我々、もとい、わたくし達の目的は、・・・・・」
ミヤコ 「ほら御覧なさい、あなたの仲間のこの言葉! もう言い逃れはできないですよ!」
姫子 「たにぃぃぃ!!! ちょっと黙ってろよー!」
たにさん 「ム! 失敬な」
アル 「だから、それどこじゃないんだって!」
かなた 「ミヤコさんミヤコさーん!!! メギが外に出てるんだ! 時空研に向かってるだよー!!!」
ミヤコ 「わーわー! ぎゃーぎゃー! え!、なんですってー!!!」
姫子 「ミヤコ! 喧嘩なら後でいくらでも買ってやるよ! だけど今は・・・・・!」
仰向けの姫子は腕の縄をほどき、どこから取り出したのか? 仕込みナイフで拘束ロープをバリバリに切り裂きながら飛び上がった!
その瞬間! 仕込みナイフを、アルに投げつけた。
アル 「しかたねーか」
手首を縛るロープにナイフが刺さり、そのナイフを受け取ったアルの拘束もとける!
息のあった連係プレーで、二人は絶望的な戦線に復帰♪
姫子 「かなた! こっちの話はつけとくから、気をつけて行っておいで!」
かなた 「わかった! メギを助けてくる!」
アル 「ほら! コレ持ってけ!」
アルは、かなたを縛るロープを切り裂くと、どこから取り出したのか? 4連切り詰めデリンジャーを取り出した。
ずっしりと重いデリンジャーを受け取りエレベーターを起動する。
かなた 「行ってくる!」
エレベーターのドアが閉まり、取り残されるアルと姫子。
ほぼ丸腰だが、元タンクバスターのコンビ、数的に圧倒的不利な状況にもひるまない!
そのうえ防災司令室は、文官チックな軍人が多かった。
姫子 「こぉぉぉこを通りたければぁぁぁ、ばすたぁぁぁくいぃぃぃんんんのひめこさんとぉぉぉ、たんくぶうれぇぇぇかぁぁぁのアルがぁぁぁ、相手になってやんぞおぉぉぉぉぉ!!!」
姫子が吼えた! 丸腰でにらみを利かすアル! 広い室内が静まり返った!
ミヤコ 「・・・・・」
ミヤコ 「・・・・・・・・・・」
ミヤコ・電話 「もしもーし、エレベーター3号の子を捕まえて頂戴、お願いね♪」
アル 「あっ! 汚ね!」
ブロント艦橋にて♪
ティク 「レイトさん、もしも たいちくんを説得できなかったらどうするつもりだったんです?」
レイト 「どうするって決まってるだろ、Cユニットはクルマからおろしちまえばただの箱だ!」
たいち 「あたち、ただの箱じゃないよ、少しなら遠隔操作もできるし」
レイト 「遠隔操作? なんだよそりゃ?」
ティク 「蛇さんの説明書に書いてありましたよ」
たいち 「出撃のとき、説明したです」
レイト 「・・・・・」