メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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アルの隠し武器、改造信号拳銃「4連デリンジャー」
デリンジャーと言うには巨大で重かった。
専用カートリッジは25mmで高価な特注品。
短射程ながら、超強力なスタン弾(?)を装填可能。

さてさて、以外にもデリンジャーを使いこなし善戦する主人公、かなた君。
無事にメギを救出することができるのだろうか。


  テッド 「ガガガガガーーー!!!」


前方から巨大なブーメランが飛んできた!


善と悪の壁 第26話  らっがー ガガガガガァ

かなり遠くから、巨大なブーメランが妙な軌道で飛んでくる。

 

かなた 「あれ、なんだよ、あれ・・・・・」

たにさん 「ふせるのだぁぁぁぁぁ!!!」

 

たにさんが、後ろからかなたに飛びつき、二人は受身も取れないほど、勢い良く転倒した。

 

 ヒュンヒュンヒュン ガイィィィィィンンン キュルキュルキュル!!!

 

追いかけるトラックをひっくり返し、地面をえぐり、それでも勢いは衰えず、ブーメランが迫ってくる!

 

かなた 「やばい、やばい、やばいぃぃぃぃぃ」

 

 ギャギャギャギャギャキィィィィィィィィンンンンン!!!!!

 

たにさん 「ぬぐぅ!」

かなた 「たにさぁぁぁぁぁんんん!!!」

 

とっさにかなたを庇った、たにさんの肩から下が・・・・・。

 

・・・・・無かった。

 

かなた 「たにさぁぁぁぁぁんんん!!!」

たにさん 「も、問題・・・・・ない、それよりも先を急がねば、ぐぬ!・・・・・、ならぬ!」

かなた 「動かない方が!・・・・・、って次の攻撃でどうせみんな・・・・・」

たにさん 「次の攻撃・・・・・、それがであるがな・・・・・」

かなた 「ちょっとここで待っててよ」

 

たにさんのちぎれた腕からは赤い体液が流れ出している。

かなたは、瞬時に状況を整理すると、たにさんを置いて全力で走り出した。

 

たにさん 「待たれよ、わたしも・・・・・、わたくしも、行かねばならぬ・・・・・、ぐぬぅ!!!」

 

アンドロイドの彼、その幼い表情は相当にきつそうだ。

それでも、歩き続けるたにさん、少し怨念じみた影のある笑みで。

 

たにさん 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 たいち 「たにさん、帰還命令! ラスさんの命令だよ!」

たにさん 「孤立無援か・・・・・、それでも、このケリだけは!」

 たいち 「・・・・・・・・・・」

 たいち 「たにさん・・・・・」

 

 

  パン! パン! パン! 

 

  ・・・・・・・・・・

 

  ・・・・・

 

  ごごぉぉぉぉぉんんん!!!

 

 

たにさん 「!?」

 

体を引きずる彼の前方で、爆発音がした。

 

  ・・・・・・・・・・

 

  ・・・・・

 

  ごろろろろろ~♪

 

ハーフトラックが近づいてくる。

 

  ごろろろろ~~~ん♪ ごろろろろろ~~~んんん♪

 

  ごろろろ~ キキー! ガチャン☆

 

かなた 「乗って、さあ、早く!」

たにさん 「・・・・・」

 

かなたが乗っていた。

破損してくたびれてはいるが、まだ動くクルマを一台奪取して戻ってきた!

それは、たにさんには予想外の行動だった。

 

かなた 「急いで追うよ!」

たにさん 「わたくしには行かねばならぬ場所がある! かなた殿は自分の目的を遂げられよ」

かなた 「仲間を見捨てて行けるわけが無いだろ! 行くとこがあるなら送ってやるよ、だからほら、早くー!」

たにさん 「仲間・・・・・?」

 

たにさんは、さえない表情を浮かべ、助手席に乗り込んだ。

 

  ごろろろろ~~~♪

 

オンボロトラックは、唯一の武装、機銃もちぎれ、窓ガラスは無くなり、車体は変形して、エンジンはおかしな音を奏でている。

乗り心地は当然最悪だった。

 

かなた 「顔色悪いよ、ほんとに大丈夫なの?」

たにさん 「かなた殿・・・・・、なぜ、なぜ戻られたのだ?」

かなた 「なぜって、仲間を助けるのは当然でしょ」

たにさん 「だが、ほんとの仲間ではなかろう、わたくしとは所属が違うではないか?」

かなた 「たにさんだって、体を張って俺を庇ってくれたよね、街ごと消すって言ってた割には」

たにさん 「それは、わたくしのプログラムである、他意は無い」

かなた 「俺だってそうさ、ほっとけないから助ける。 深い考えは無いよ、メギさんにはよく怒られるけどね・・・・・」

たにさん 「・・・・・、深い考えではない」

 

  ごろろろ~♪ ごろろろろ~~~♪

 

かなたは、真剣な表情で、たにさんに無駄口を叩いていた。

オンボロトラックの足は、お世辞にも速いとは言えないが、それでもすぐにメギに追いついた。

 

たにさん 「くっくっく♪ 深く考えない。 なるほど、確かにあんな無茶な戦闘は思慮深いわたくしめらには不可解だ♪」

かなた 「アハハ♪ 褒めてるんだよね、それ」

 

気合を入れるかなた。

お尋ね者を相手にして、メギ奪還作戦が始まった!

 

・・・・・、のだが、あれ?

 

機銃 「ガガガガガ!」

  キュン! キュン! キャーン!

 

モヒカン 「ガガガガガァ!!!」

  ヒュヒュヒュン! ちゅどぉぉぉぉぉんんん!!!

 

仲間割れか?

ハーフトラックとモヒカンが、激しく戦っている!

な、なんで???

 

たにさん 「どうなってるのだ? かなた殿、どうするのだ?」

かなた 「決まってる、決まってはいるんだけどね・・・・・」

 

かなたの表情も冴えない、口調とは裏腹に躊躇無く、モヒカンを追う一団を追い越しにかかる!

だがそこに、再び ラッガー が襲い掛かってきた!

 

たにさん 「任せろ! 弾道予測はわたくしの専門である」

かなた 「うん、任せたよ!」

 

たにさんは、激しく軌道を変えながら迫り来るラッガーを、目をぐりぐりさせながら見切ろうとしている。

 

たにさん 「よし! 合図と同時にフルスロットルである」

かなた 「了解♪」

たにさん 「・・・・・、 ・・・・・、 ・・・・・、」

 

  ヒュヒュヒュン! ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!

 

たにさん 「今だぁぁぁ!!!」

かなた 「行くよーーー!!!」

 

オンボロエンジンが唸りを上げる!

ラッガーの攻撃に、激しく隊列を乱すハーフトラックの一団を、オンボロトラックが全開ですり抜けて行く!

 

  ギャギャキィィィィィンンン!!!

 

ラッガーが左側面装甲を僅かにかすめた!

 

たにさん 「うぐうぅ!」

かなた 「たにさーん!」

たにさん 「だ、大丈夫である」

 

たにさんを心配するかなただが、その視線は戦場を見据えたままだ。

そして、フルオープンの窓越しに、デリンジャーをあまりかっこよくない姿勢で連射した!

何か、ぶつぶつ言いながら。

 

かなた 「ごめん、急いでるんだ、オレ」

 

 ひゅるるるるるるるるるる~ 

 

  ・・・・・・・・・・

 

  ・・・・・

 

 どぉぉぉがぁががぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!

 ぐぅぉぉぉぉぉわぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!

 

 

状況を理解しないまま、ためらい無くお尋ね者に加担する かなた君。

ハーフトラックの軍団は全て鎮圧した。

残るは、モヒカンただ一人!

さあどうする?

 

たにさん 「どうするのだ?」

かなた 「メギさぁぁぁぁぁん!!!」

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