メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
見た目にも、いかにも優秀な装備や、専門用語を使って会話するハンターたち。
だが、不意の津波に襲われ、行方不明者を多数出していた。
状況も掴めないままに・・・・・
無線・ラス 「 各カンパニーの皆さん、状況が掴めるまで一時、施設の外に撤退しましょう」
無線 「 行方不明者の捜索は、体勢をを立て直した後に合同で捜索隊を組織したいと思います」
無線 「 被害を拡大しないためにも、出来ればガレリアの指示に従ってください、よろしく」
謎の工場跡、自動防御装置、そして、固定されていたはずの戦艦の暴走。
不確定な要素が多すぎる。
しかも、突然の水害で設置していた作業灯とサーチライトが全滅していた。
フロアーは暗闇に包まれている。
ハンター達は、ラスの呼びかけにしたがって、続々と地下施設から退去を始めた。
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各カンパニーは、遭難者リストと捜索隊の編成を急いでいた。
再び、カンパニー連合の結成準備を進めているとき、施設内に残っているカンパニーが2組あった。
「クロノグラフ」と、我らが「フィリファリーテ」の2社である。
クロノグラフは、相変わらず、命の危険も何のその!
モヒカンにノースリーブのジャケットの隊長。
スキンヘッドの鼻ピアスや、上半身ほぼ裸にヘソピアスの部下達。
人は見かけによらない! の見本のように、彼らは青春を燃やして一生懸命働いている。
そして、こちらはフリフリのコントロールルーム。
メギ 「アル、ちょっとこれを見てよ、 なんだと思う?」
アル 「何だかわからないが・・・・・、そうとうやばそうだな、これは・・・・・」
メギが複合センサーの情報を元にイメージ化した、沈没戦艦のイメージ画像を見ながら二人は会話をしている。
画像の物体からは、かすかに熱放出があり、わずかに、傾斜角が変化していた。
少しだが動きがある。
メギ 「あの戦艦はどう見てもガラクタだったわ」
メギ 「それよりもね、元々水中に何かあったのよ、そうとう大きな何か・・・・・」
アル 「・・・・・」
メギ 「だけど、それがね、 見当たらないのよ、完全に見失った、どのセンサーにも反応なし・・・・・」
アル 「逃げる準備だけはしとくか・・・・・、メギ少尉、フィリファリーテのチェックしとこうか」
メギ 「それもそうね。 それでは! 今のうちに整備してきます」
アルは少し冗談っぽく、メギに命令をした。
4人それぞれ、何だかヤバイ予感がしていた。
真っ暗闇の超大なフロアー。
戦艦の沈んだ超弩級浮きドックの近くにフィリファリーテは停車していた。
戦車としては、超大型の部類に入る フリフリ が米粒のようだ。
気泡の発生しているであろう水中深くに目を凝らすと、うっすら赤い発光が見えるような気がする。
水面には断続的に巨大な気泡が上がっていた。
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メギ・大声 「かなたー、そっちのシリンダー 動かしてみてー」
かなた・大声 「はーーーい、動かすよー」
メギ・大声 「ゆっくりねー」
メギとかなたが、外で整備をしていると、奥から出てくるトラックの一団が現れた。
トラック 「ブォォォォォォン、グォォォォォォ、ゴォォォォォォ、ガァァァァァァァ」
先頭の一台がフリフリのそばに停車し、あとは走り去っていく。
停車したトラックから、暗くて顔はわからないが、誰か降りてきた。
隊長 「やー、じょうちゃん、フリフリのリーダーはどこ?」
メギ 「すいません、今、手が離せないの。 かなたぁー、ちょっと、アル呼んできてちょうだーい!」
かなた 「アルをー? 何でー」
メギ 「お客さーん!」
かなた 「はーーーい、わかったー」
かなたはアルを呼んできた。
隊長 「始めやして、俺はカンパニー「クロノグラフ」の第7調査隊長「ヘビ」ってもんで」
隊長 「こっちに出張ってる、うちらの調査隊のリーダーを勤めてるもんでやす」
アル 「俺は アルだ、 一応、このカンパニーのリーダーだ」
隊長 「ほんとに「ブレーカー アル」なんだな! ヒヒヒッ すげーぜ!」
アル 「・・・・・、で、用件はなんだ」
隊長 「いやなに、あんたの顔に興味があったのもあるんだが、地下の戦闘であんたらに助けられたからな、一応礼を言っとくのが筋だろーと思ってね」
隊長 「さっきは助かった、あんたらと一緒に仕事が出来てよかったよ♪」
アル 「ほんとにそれだけか」
隊長 「オイオイ、かんぐるなよ、ほんとにそれだけだってよ」
「クロノグラフ」と言えば、ハンター稼業で冒険した10年間の間に手に入れた情報の中でも、調査系のカンパニーの中では最大手だった。
そんな彼らが、超零細企業にわざわざお礼を言いにきたもんだから、お人よしのアルでも、さすがに警戒感を持っていた。
アル 「それにしても、ここはなんなんだ? あんたなら何か知ってるだろ」
隊長 「ヒヒヒッ、ほんとは秘密なんだがよ・・・・・、まー、あんたならいいだろ」
隊長 「実は!!!」
アル 「実は?
隊長 「なんとー!!!」
アル 「何と?」
隊長 「・・・・・」
アル 「・・・・・」
隊長 「宇宙人の秘密基地なのだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アル 「・・・・・、オイ!」
隊長 「ヒヒヒッ、ジョークジョーク、面白くなかったか」
アル 「・・・・・」
隊長 「まー、詳しくは企業秘密なんだけど、さわりだけ教えてやるか」
隊長 「ここいらの施設はな、大破壊時代の人類の工場だ、もしかしたらスゲーお宝が眠ってるかもしれねー! ってんで、大手が集まってるわけよ」
アル 「大破壊!? 大破壊って、あの御伽噺のか?」
隊長 「ヒヒヒヒヒッヒーヒヒヒヒヒッ 大破壊はほんとの話なんだぜ、ブレーカーアルでも知らねーのか、 ヒヒヒッ♪」
アル 「・・・・・」
隊長 「おおっと、これはホントだぜ! まー、信じるか信じないかはテメーの自由だがな」
隊長 「じゃーな。 俺たちは頂くモンは頂いたんで退散するわ」
隊長はトラックの助手席に乗り込んだ。
隊長 「それとよー、古いCユニットを手に入れたら、俺っちのとこに持ってきなよ、言い値で買い取るぜ」
隊長 「じゃーな、あばよ!」
トラック 「ブォン、ブロロロロロ~」
アル 「大破壊か・・・・・」
視線を上げる アル。
暗闇のフロアーは、果てしなく広がてるかのようだった。
そのスケールの大きな話をにわかには信じられなかったが、このフロアーのスケールも相当に大きかった・・・・・
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施設の外で、捜索隊が突入しようとしていたそのとき。
地下から上がってくるトラックの集団とすれ違う。
ラスの命令を無視した、クロノグラフの一団だった。
子分 「ラスはいるかー、ラース」
ラス・マイク 「何よ、あんた達! 勝手なことしないでよね!」
子分 「うるせーな! マイク切れよ」
子分 「たいちょーからの言伝だ、ほらよ」
クロノグラフの子分は、そう言ってマップを手渡した。
子分 「あらかた、坑道内の調査は終えたぜ、それが地図だ」
子分 「救助できた奴らは乗せてきたが、俺たちも捜索がメインじゃねーからよ」
子分 「未捜索部には、ビーコン杭を打ってあるからよ」
ラス 「えっ、もう調べたっての?」
手書きのマップは、正味2時間足らずで調べたにしては膨大な量の情報が書き込まれていた。
子分 「じゃーな、お宝は貰って行くぜ、それと親分が「またよろしくお願いします」だってよ」
ラス 「・・・・・」
ラスは、無言で見送った。
やっぱり、専門家は凄かった。
あんな、いかれた格好の集団なのに・・・・・
ラス 「呆けている場合ではないわね」
ラス・マイク 「クロノグラフのつれてきた遭難者とリストの照合をして、すぐに出発よ!」
捜索隊が、再び、突入口から施設に侵入して行った。
さて、プールの底に眠る戦艦は、果たしてスゲーお宝なのだろうか?
水面には巨大な気泡が相変わらず上がり続けていた。
あとがき
カンパニーは、規模は大きいし、凄腕ぞろいですが、未開地や、大規模な最前線での戦場でゴソゴソするのが好きなので、一般の比較的平和な地域では、あまり見かけません。
そんな理由で、第一部には出てきませんでした。
後付け設定ですけど・・・・・
雰囲気としては、未開の土地を鍬で耕す労働者です。
当然、報酬はいいですが、労働条件は過酷なものです。
ただ、装備関係の収支に気を使う必要が無いのはいいかもね。
高価なミサイルも撃ち放題❤