…モンハンやりてー…
~闇の世界二日目~
瀧賀)…なんだ…重いぞ…
朝、妙な重みを感じ起床。
瀧賀)…?!
俺の上に妙なピンク色の悪魔が居た、ふっさふさだった。
瀧賀)もしかして…コシュマル?!
魔公コシュマル)ん?兄弟…おはようだぜ。
瀧賀)お前っ…その姿どうしたんだ!?
魔公コシュマル)あー…お前の隣にそのぬいぐるみあるだろ?それご主人だ。
瀧賀)…は?!
魔公コシュマル)ご主人のセーブモードだ、これは俺の本来の姿だ。
マジか…以外と格好いいぞ、こいつ。
魔公コシュマル)さて、そろそろご主人が起きる時間だ、元に戻るわ。
そう言って徐々に姿を変えるコシュマル、どうなってんの?これ。
コシュマル)ふー…さて、起きろご主人、朝だ。
結局起こすんかい!と突っ込みを入れたかったが、アスタロトの事を考えると突っ込めなかった。
アスタロト)ふぁ…おはよー…
コシュマル)おう、顔洗って来な。
アスタロト)あ、『お兄ちゃん』おはよう。
瀧賀)!!
その言葉は、どんな言葉よりも重く、心に突き刺さる。
瀧賀)…ああ、おはよう。
泣きたい心を抑え、笑顔で挨拶をする。
コシュマル)さ、早く顔を洗いに行きな。
アスタロト)うん。
アスタロトはベッドから降り、ぱたぱたと洗面所に歩いていく。
コシュマル)…ご主人に悪気はねぇんだ、許してやってくれ。
瀧賀)…
許すもなにも、また俺の事を『兄』と認識してくれる事が何よりも嬉しいだけだ。
瀧賀)…さて、そろそろ支度しなきゃな…
コシュマル)朝飯はどうするんだ?
瀧賀)あ…
そういえば最近何も食ってねえや…
瀧賀)…我慢しよ。
コシュマル)そ、そうか…
コシュマルの顔がひきつっている、こちらの現状を理解したようだ。
アスタロト)トースト焼けたよ!
一瞬にして俺の選択は無意味になった。
そして朝食後、アスタロトと共に城に向かった。
瀧賀)それにしてもでかいな…
城は想像してたものよりも果てしなく大きく、広かった。
アスタロト)サタン様がいつでも出られるようになっているらしいよ。
瀧賀)へー…
サタン…どんだけでかいんだ?
アスタロト)そろそろ着くよ。
馬鹿デカイ扉が徐々に開いてく、この先に何が…
ヘラ'S)いらっしゃーい。
瀧賀)ずこーっ!
盛大にコケた。
瀧賀)なっ…
ほぼ色ちがいのヘラが居る、まぁ羽根とかで分かるが。
瀧賀)…突っ込み所満載だ。
コシュマル)言っちゃいけねえ…
神王妃ヘラはサンタコス、ヘラ・ウルズは学生服、どうなってんの?
???)…おい、お前ら何してんだ?
背後から響く聞き慣れない声がする。
ヘラ・イース)あ、ベルゼブブ、来てたの?
ベルゼブブ)おう、朝からバイクで飛ばしまくってたぜ。
パンクな衣装に身を包んでいる悪魔、ベルゼブブだ。
アスタロト)こんにちは、ベルゼブブさん。
ベルゼブブ)おう、朝から元気だな。
確か記憶された事件、『ランの奇跡』で乗り移った悪魔としても知られている奴が…
ベルゼブブ)久しぶりに蝿騎士団を再結成するか?
ヘラ・ウルズ)そんな事言ってるとルシファーに怒られ…
???)明けの明星!
瞬時、目の前に闇が発生する。
ヘラ・ウルズ)あー…言わんこっちゃない。
砂煙の中から現れたのは…
織天使ルシファー)ようこそ、俺は反逆の織天使・ルシファーだ。
白学ランだった、最近流行ってるの?それ。
織天使ルシファー)ん?…ああ、この服装か…気にするな、無理やり着せられただけだ。
誰に…と、言いたかった…言えない、色んな事を突っ込めない…
織天使ルシファー)サタンは?
神王妃ヘラ)留守中よ。
ベルゼブブ)そうかい、じゃあ帰るか。
織天使ルシファー)まだ生きてたか。
ベルゼブブ)そう簡単には死なねーぜ。
さて、これからどうしようか?
コシュマル)現実逃避か、逃げ方上手いな。
瀧賀)はは…
目の前で戦闘が起こる、退避しとこう。
コシュマル)じゃあ今からパンドラの所までいくか。
瀧賀)パンドラ?
確か開けてはいけない箱を抱えている神だっけ?不安が又出てくる。
そして案内される事十分、とある部屋の前まで連れてこられた。
アスタロト)パンドラさーん。
扉が空き、そこから見ていたのは…
パンドラ)…なにかしら?
隈が酷い女性だった、まるで徹夜明けの漫画家や小説家みたいな顔だ。
コシュマル)いや、新入りの紹介だ、一応挨拶位はしておかねーと。
瀧賀)…光芽瀧賀です、よろしくおねが…ッ!
突然の崩落、とっさにパンドラの手を引き、危機を回避する。
瀧賀)…危なかった…大丈夫ですか?
パンドラ)は…はい…あ、あのー…
コシュマル)…いつまで抱き抱えて居るんだ?兄弟。
瀧賀)!!
言われてみれば、前から抱き抱えて居る様に見える。
瀧賀)す…すみません!
急いで離し、立たせる。
パンドラ)…
顔が赤くなってる、何故に?
瀧賀)あの、お怪我は有りませんか?
パンドラ)…好きです、付き合って下さい。
瀧賀)…………………覇!?
漢字が変わるほどのエマージェンシー。
アスタロト)ちょ…お兄ちゃんはアスタロト『の』お兄ちゃんだよ!
『の』を強調されているし、と言うかこれも問題発言だし。
パンドラ)なら私はお姉さんになるかしら?
はい又問題発言、さっきよりグレードアップしてるし。
アスタロト)成らなくて良い!
パンドラ)よろしくね、妹。
瀧賀)…そろそろ突っ込みを入れて良いか?
コシュマル)…普通はねえんだけどな。
そのやり取りは一時間続いた、ちなみに突っ込みは入れなかった。
アスタロト)ただいまー…
帰宅後、玄関でへばり着くアスタロト、いつもの俺の状態だな…
瀧賀)ほら起きろ。
アスタロト)もう疲れた…眠い…zzz…
寝たよこいつ、玄関で寝るってどんな神経しているんだ?
コシュマル)魔力切れか、よっと。
コシュマルの姿が変わって行く、魔公バージョンだな。
魔公コシュマル)ふー…今日一日ご苦労さん。
瀧賀)はは、まさかあんな事になるなんてな…
魔公コシュマル)ま、あれが日常茶飯事だ、対応してかねえと後々辛いぜ。
瀧賀)わかっているさ…
魔公コシュマル)どうした?
瀧賀)いや…ここに来る前に、俺のパートナーが居たんだ、主人思いで、無茶して、料理が下手な奴だったんだ。
魔公コシュマル)へー、どんな名前よ。
瀧賀)…アルラウネ、この間までドリアードだったんだ。
魔公コシュマル)…彼女か?
瀧賀)ちげーよ、アホ。
魔公コシュマル)冗談…変な気配がする。
瀧賀)…どんな感じだ?
魔公コシュマル)光であり闇でもある、だが半端な闇だな、闇は薄い。
瀧賀)…過ぎるのを待とう。
魔公コシュマル)ああ…
じっと息を潜め、去るのを待つ。
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魔公コシュマル)…どうやら行ったようだ。
瀧賀)ふー…
ピンポーンとチャイムがなる、誰だ?
恐る恐る玄関を開けると…
瀧賀)ッ!…ハク?!どうした!!
魔公コシュマル)すげえ怪我だ、直ぐに治療を…
ハク)う…うう、た…瀧…賀…
瀧賀)どうした!?
ハク)気を…着けて…まだ近くに…
???)はあ!
魔公コシュマル)エメラルドガード!!
目の前で衝撃波が起こる。
瀧賀)あんたは…まさか…
目の前で起こって居る現状を、認めたくなかった…まさか…こいつが襲って来るなんて…
その頃天界では。
アテナ)…牢獄入りが決定しました。
オーディン)…そうか、あとの事は任せろ。
ヘルメス)やつの事はどうにかするから、気にしないでね。
アテナ)…最後に、瀧賀さんの顔が見たかったです。
オーディン)…その件もどうにかする。
アテナ)…任せました、お願いしますね、オーディン。
ヘルメス)…じゃあね、また会える時が来るから。
アテナ)はい…では…さよなら。
オーディン)…(奴なら、こいつをどうするかな?)
ヘルメス)…(さあ?多分アレをやるんじゃないかな?)
オーディン)…(ああ、やりかねないな、アレを)
絶対やりそうな事をしでかすだろうと、二人は歩くアテナの背中を見ながら思って居た。
今回はどうだったでしょうか?結局東方は諦め、ゲーム作成と小説書きに没頭、大変だった…
次は早めに出します、寝る気は余り無いので(起きててもゲームをしてるから)