東方記憶郷 ~Memory's Fantasista~ 作:Dr.クロ
麟達がウェポンからある事を聞いてる頃、アクセルにより逮捕された魔理沙を迎えにジョーカーとサイクロンの案内の元、霊夢とファングは記憶の里に来ていた。
記憶の里は様々なメモリビト達がいて、幻想郷の人里の様に賑わっていた。
霊夢「賑わってるわね。ここが記憶の里なの?」
サイクロン「うん。そうだよ。ここには数多くのメモリビトが住んでいるんだよ」
感嘆の声を漏らす霊夢にサイクロンは笑って言う。
ファング「これ皆、メモリビトなんだ……!」
ジョーカー「ああ、色んな奴等がここに住んでいる……ん?」
見渡すファングにジョーカーは答えながらある方向で目が止まる。
その方向である男性が訪ねている姿があった。
ハネ毛の茶髪でソフト帽を被り、黒のベストにスラックスを身に纏った姿にジョーカーの視線に気づいて同じ様に見た霊夢はあっ!と声をあげる。
霊夢「ちょ、アイツは……!?」
ファング「しょ、翔太郎!?」
ええ!?と誰もが驚く中で名前を呼ばれた事に気づいたのか、男性、翔太郎は霊夢達を見て嬉しそうに顔が笑う。
翔太郎「おお!霊夢じゃねえか!」
霊夢「翔太郎!アンタも記憶郷に迷い込んでたの!?」
知人に会えたからホッとした様子で駆け寄って来た翔太郎に霊夢はそう聞く。
翔太郎「ああ、見た目は幻想郷にそっくりだが、メモリビトとか聞いた事もない単語ばっかりで戸惑っていた所だ。お前さんも迷い込んだ口か?」
霊夢「と言うよりは連れてこられた口よ。ネメアって言うやつにね」
成程な……と翔太郎はソフト帽を脱いで頭を掻いてからフッと吹いて被りなおしてからファングを見る。
翔太郎「しかし、お前さんの隣にいる女の子はなんで俺の名を知ってるんだ?新しい知り合いか?」
霊夢「あー……そっか。そりゃ分かんないわよね;」
首を傾げる翔太郎に霊夢は困った顔をする。
霊夢「えっと……驚かないでよ。自己紹介して、ファング」
ファング「ボク、ファング!この姿では初めましてだね、翔太郎!」
翔太郎「………はっ?」
呆気に取られた顔をしてから翔太郎は凄く何とも言えない感じにソフト帽で目元を隠す。
まぁ、そりゃあそんな反応になるわねと霊夢は思ったが……
翔太郎「知り合いと思ったら並行世界の俺の知り合いかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
出てきた絶叫に誰もが呆気に取られる。
両者情報交換中…………
翔太郎「あー……なんかすまん。知り合いの霊夢だと思って話しかけて」
霊夢「それはこっちもよ。まさか別世界の翔太郎だったとはね」
ジョーカー「だよな。普通に最初噛み合ってたもんな」
人の往来する場所から路地裏な場所に移動してから謝罪する翔太郎に霊夢はそう返し、ジョーカーも頬をポリポリ掻いて呟く。
翔太郎「まぁ、分かったぜ。俺も今回の事態に協力する。先ずは魔理沙を迎えに行くことだな」
霊夢「ええ。おそらくアクセルの所に居ると思うんだけどどこに居るか知ってる?」
そう申し出てから霊夢達が記憶の里に来た目的を果たす事を確認する翔太郎に霊夢はジョーカーに聞く。
ジョーカー「アクセルならおそらく自宅兼事務所の保安官事務所にいる筈だ。魔理沙もそこの牢に入れられてるだろうな」
翔太郎「魔理沙の事だから状況を考えて流石に脱獄はしないだろうが……普通に逃げ出せそうな気がするんだが大丈夫なのか?」
ふと気になって聞く翔太郎にそこは大丈夫だと思うよとサイクロンが言う。
サイクロン「奥さんのエンジンさんも居るし、いくら魔理沙さんでも二人の目を盗んで脱獄なんてしないでしょ?」
霊夢「……ああ、翔太郎が言いたいのは、魔理沙以外の、特にメモリビトとかを捕まえた時とかの事でしょ?色々と多種多様だから牢だけで大丈夫なのかとか」
彼自身がなんでそう聞いたかを察して言う霊夢にそう、それと翔太郎は肯定する。
ジョーカー「それなら大丈夫だ。あそこの牢は檻の記憶を持つメモリビトが作った牢でメモリビトの能力を封じることができるんだ」
翔太郎「しっかりしてるんだな。んじゃあ……ん?」
行こうぜと言う前に翔太郎は周りをキョロキョロ見る。
霊夢「どうしたの翔太郎。辺りをキョロキョロなんかして」
翔太郎「……誰かに見られてる感じがするんだよ……だけど敵意を感じねえんだよな……しかもなんとなくジョーカーと似た親近感が沸く感覚もする」
気になって聞く霊夢に翔太郎はそう返す。
ジョーカー「俺と似た感じの誰かで敵意を感じないか……おそらく、彼女だろうな」
翔太郎「彼女……?!もしかしてあのメモリのメモリビト達もいるのか?」
あのメモリと首を傾げる霊夢とファングを横目にジョーカーは頷くとそうかと呟いた後に翔太郎は呼びかける。
翔太郎「なぁ、見てるあんた、
???「!」
その呼びかけに物音がした後に物影から女性が現れる。
紫色の瞳に黒い長い髪を靡かせ、動きやすい様に工夫された騎士鎧を纏っていた。
女性「流石ですね翔太郎。よく気づきましたね」
サイクロン「あ、カーナーさん!」
嬉しそうに駆け寄るサイクロンのを聞いてジョーカーナイトだからカーナーかと翔太郎が呟いた後にダブルドライバーを緑色に染めた感じのバックル、デュアルドライバーを取り出して見せる。
翔太郎「こいつでお前さんと使ってるから繋がりを感じたのかもな」
霊夢「ちょっと。知ってる者同士で話進めないでくれない。なんなのよTDメモリって」
ファング「ジョーカーたちは知ってるみたいだけど一体なのなのそれ?」
ふっと笑いあう翔太郎とカーナーに霊夢とファングが聞く。
悪い悪いとジョーカーが説明を始める。
ジョーカー「TDメモリってのは通常のガイアメモリとは違い、二つの記憶を持つガイアメモリだ。このTDメモリのメモリビトには二パターンあって、一つはカーナーのように通常のメモリビトのまま存在するの。もう一つは元々居たメモリビトがパワーアップ変身して変化するタイプでな。TDメモリは2つの記憶を持ってる故に通常のガイアメモリより出来る幅が広がるのさ」
成程と霊夢とファングは納得する。
ファング「そんなメモリがあったなんて知らなかったよ」
カーナー「知らないのも無理はない。私達が記憶郷に入ったのは最近だからな」
翔太郎「そうなると他のTDメモリのメモリビトと会う可能性もありえるって事か……んじゃあ改めて行くか」
そうねと霊夢も頷いてアクセルの保安官事務所へと向かう。
☆
魔理沙「おーい。出してくれよー」
アクセル「何度もNOと言った筈だぜ魔理沙、Youが反省と盗んだのを返さない限りな」
牢に入れられて出せコールを何度もしてる魔理沙にアクセルは呆れる。
そんなアクセルへと女性が近寄る。
女性「旦那様。この人が別世界で私達を使っている人なんですか?」
アクセル「正確にはその内の1人だなエンジン。盗む癖がなければ良い奴ではあるんだがな……」
ううむと唸るアクセルは女性、エンジンにそう返す。
魔理沙「盗んではいねぇぜ。死ぬまで借りてはいるだけだ」
エンジン「それを一般常識では盗むというんですよ」
あっけらかんに言う魔理沙の頭にエンジンは『借りてへんやん!!』と書かれたスリッパでツッコミを入れる。
やれやれとアクセルは肩を竦める。
アクセル「盗品返品と反省するまでは出せないなこりゃ」
エンジン「困りましたね」
そう呟いていると扉をノックされる。
はいとエンジンが応対する。
ジョーカー「居るかアクセル。さっき捕まった魔理沙の身元引受人として来たぞ」
霊夢「全く。面倒なことしたわね魔理沙」
翔太郎「並行世界でも本を盗むのは変わらないな」
入ってそう言うジョーカーの後に霊夢と翔太郎が呆れた顔で続く。
魔理沙「おー、霊夢!早くこっから出してくれー」
翔太郎「いやそれより前に言うべき事あるだろお前は」
天からの助けとばかりに言う魔理沙に翔太郎が前に出て言う。
魔理沙「って翔太郎!?お前もこっちに来てたのかよ!?」
霊夢「確かに翔太郎だけど私達が前に出会ったのとは別人よ魔理沙」
ジョーカー「そういう事だ。んで翔太郎の言う通り、言うべき事あるだろお前」
驚く魔理沙に霊夢がそう言うとジョーカーが続く。
魔理沙「えっと言うべきことってゆーとやっぱりアレか?」
サイクロン「そうそう。盗んだ物を返して謝ってね」
いやだからと魔理沙が言う前に翔太郎が近づいて牢屋を強く叩く。
ガシャーン
いきなりの事に魔理沙はビクッとなる中で翔太郎は真剣な顔でみつえながら言う
翔太郎「なあ魔理沙?俺はお前や霊夢がここに来るまでにやろうしてる目的を聞いた。だからこそ敢えて聞くぜ。お前がやるべき事はなんだ?本を盗む事か?別の世界で盗んで誰かに迷惑をかける事か?誰かを泣かせる事か?」
魔理沙「そ、それは……違うけどよ」
翔太郎の気迫に魔理沙はビクビクしながら否定する。
翔太郎「お前の探求心は俺の知る奴と変わらないからきつく言わせてもらうが、ここはお前の住んでた幻想の郷じゃね、メモリビト達が暮らす記憶の郷だ!似た雰囲気だろうと、今お前がやるべき事は本を盗む事じゃねえだろ!今の事態を解決して、本来の旅を再開する事だろ!」
強くそう言ってから息を吐いた翔太郎の後に霊夢も近づいて言う。
霊夢「って事よ魔理沙。私もつい何時ものように流しちゃったけど、確かに今するべき事は連れ込んだ奴をどうにかして旅を再開する事と妖夢を取り戻す事よ」
魔理沙「……そうだな。私とした事が、読みたかった本があったからつい欲が出ちまった」
顔を伏せてわりぃと謝罪してから帽子から本を出して、アクセルに差し出し、アクセルは本を手に取る。
ファング「これで魔理沙お姉ちゃんを出してくれるよね」
アクセル「確かに盗品のMagic bookは返してもらったが、彼女が罪を犯した事実は消えないからな」
そこは融通してくれないのねとぼやいた霊夢はあんまり留まっていられないのとホムンクルスの目的を考えて魔理沙を1人にしておく訳にはいかないので頭をガシガシ掻きながら提案する。
霊夢「なら私と勝負しなさい。私が勝ったら魔理沙を解放するでどう」
アクセル「youとBATTLEかい?Youに対するmeritはあるけど、Meに対するdemeritがあってmeritが無さ過ぎるからな……」
そう返されるとどう言えば良いか悩む霊夢を助ける様に今度はエンジンが提案する。
エンジン「では旦那様。このメンバーの中で旦那様が戦いたい相手と戦うのはいかがでしょうか」
アクセル「meがBATTLEしたい相手とかい?」
その提案にアクセルはふうむと全員を見渡して、翔太郎を指さす。
アクセル「一度ジョーカーのMasterであるyouとはbattleしたかった。勝てば特例で魔理沙を開放しよう」
翔太郎「成程な……良いぜ、その申し出、受けて立つ」
ならばとカーナーが出ようとしてジョーカーが待ったをかけて翔太郎の横に並ぶ
ジョーカー「それならオレがパートナーになろう。それが良いだろう?アクセル」
OKだとアクセルが返した後に場所を変えようと移動をする前に翔太郎が少し待ったと言ってカーナーと霊夢に顔を向ける。
翔太郎「わりぃけど魔理沙を見といてくれねえか?もしもを考えて無防備な状態でホムンクルスが来たらヤバいからな」
霊夢「ええ、分かったわ」
カーナー「了解しました。ナイトの記憶を持つ者として必ず守ります」
2人が了承し、エンジンと共に残る中で翔太郎は霊夢の方を見る。
翔太郎「霊夢、お前の相棒の力、借りるぜ」
ジョーカーの使い手は翔太郎もそうだが、翔太郎は敢えて霊夢の相棒だと言った。
それだけ認めてくれていると言うのに霊夢は嬉しい気持ちになりながら頷く。
霊夢「ええ。その代わり勝ちなさいよ翔太郎」
ああとサムズアップで返して翔太郎は続く。
☆
人里から離れた平原のような場所でアクセルと翔太郎、ジョーカーは対峙する。
サイクロン「頑張って、ジョーカー君。翔太郎!」
ファング「がんばってー!」
応援する2人におう!と返して翔太郎は左に立つジョーカーに言う。
翔太郎「と言う訳で、力を貸してくれ、
ジョーカー「ああ。貸すぜ、
お互いに拳をぶつけあった後にジョーカーはジョーカーメモリに変わって翔太郎の左手に握られる。
ジョーカー!
起動させた後に右手に取りだしたロストドライバーを腰に装着し、ジョーカーメモリをスロットに装填して右拳を握り締めて顔の前に持って行き……
翔太郎「変身!」
左手で展開する。
ジョーカー!!
その後に翔太郎の姿は下から変わって行き、仮面ライダージョーカーへと変身完了する。
MRジョーカー「さあ、行くぜ」
アクセル「OK!BATTLESTARTだ!」
その言葉と共に2人は駆け出す。
魔理沙を助ける為のバトルが始まる。
今回紹介するのはジョーカーナイトメモリのメモリビト、カーナー!
普段は記憶の里の守護者をやっている慧音みたいな立場のメモリビトでジョーカーの妹的な感じのキャラです。