東方記憶郷 ~Memory's Fantasista~ 作:Dr.クロ
バードの案内の元、記憶の山に克己とエターナルと共に向かった早苗は記憶の山にほへぇと声を漏らす。
早苗「妖怪の山そっくりですけど、所々現代的な建物がありますね」
克己「だが、自然を壊してる感じではなく、自然と溶け込む様に建てられてる……見事な風景だな」
各々の感想を述べる2人にバードは満足そうに笑う。
バード「そう言ってくれると嬉しいね。自然との調和。風都みたいなのを目指しているのがここだからね」
エターナル「だから自然も大事にしながら建物を綺麗に建てている」
成程と2人の解説に早苗と克己は納得する。
克己「で、こっちにジョーカーたちとは別の探偵事務所があるのか?」
早苗「一体だれが経営しているんですか?」
気になって聞く早苗にバードはんーと少し考える様な素振りをする。
バード「一言で言うと…ジョーカーたちの後輩かな」
早苗「ジョーカーさんたちの後輩?」
どんなメモリビトだろうと早苗は首をかしげていると……
???「もっと!熱くなれよぉぉぉぉぉ!!」
早苗「うわっ!?」
響き渡る大絶叫に早苗は耳を抑える。
克己も耳を抑えながらバードとエターナルを見る。
エターナル「この声って…」
バード「いつものアレだよ…」
同じ様に耳を抑えていた2人はまたかと言う感じで歩き出し、早苗と克己も続く。
暫くすると2人の少年と青髪の女性が目に入る。
どうやらトレーニングをしている様だ。
女性「はあはあ、ぼ、ボルケーノ君、クライマックス君。そろそろ良いんじゃない?」
少年1「まだまだ!もっと熱くなれるぜオレは!」
少年2「僕も終わりにはまだ早いよ!」
テニスウェアで身を包んで肩を上下させている女性に2人の少年はテニスラケットを持って言う。
早苗「さっきの声はあの人たちのですか…」
エターナル「ええ。そして彼らがさっき話していたジョーカーたちの後輩よ」
克己「確かに少年2人はそんな感じだな」
呟いた早苗や克己にエターナルはふふと笑った後に3人に近づく。
女性「あれ?バードにエターナルだ」
少年1「なんか見かけない奴もいるぞ?」
少年2「誰だろ?」
気づいた3人にやあとエターナルは手を上げて軽く挨拶する。
克己「お前たちがジョーカーたちの後輩か」
エターナル「3人とも紹介しよう。この2人は東風谷早苗と大道克己。別世界で私を使う者達だ」
その言葉に3人は驚いた顔をする。
女性「別世界の人間!?」
少年1「それに大道克己ってジョーカー先輩の持ち主である翔太郎たちが戦った強敵じゃねぇか!?」
少年2「なんでそんな人たちが記憶郷に!?」
思わず身構える少年2人に早苗は慌てて弁解する。
早苗「違います違います。私達はあなたたちと戦いに来たんじゃありません!」
少年1「あ?どういう事だ?」
訝しむ少年達に早苗はこれまでの事を説明する。
~少女説明中~
少年2「そんなことが起きたんだ…」
少年1「それでオレたちの力を借りに来たってわけか!」
事情を聴いて驚く茶髪の少年の後に薄ピンク髪の少年は拳をぶつけながら言う。
早苗「はい。そうなんです」
克己「それで、お前達の名前をそろそろ教えて貰えるか?」
頷いた早苗の後に聞く克己のにあ、失礼しましたと茶髪の少年が謝って3人は自己紹介する。
少年1「オレはボルケーノ!『火山』の記憶を持つボルケーノメモリのメモリビトだぜ!」
少年2「ボクはクライマックス。『最高潮』の記憶を持つクライマックスメモリのメモリビトだよ」
女性「私はアクア!『さざ波』の記憶を持つアクアメモリのメモリビトよ!」
名前を聞いて早苗は納得してからん?となる。
早苗「ダブルにそんなメモリありましたっけ?」
クライマックス「あー説明すると長くなるんだけどボクたちは未来の翔太郎たちの弟子の子たちが使っているメモリのメモリビトなんだよ」
思い出して首を傾げる早苗にクライマックスが苦笑しながら答える。
克己「ほぉ。あいつらに弟子ができるのか」
アクア「と言ってもあなたが知っている翔太郎と別の翔太郎のかもしれないけどね」
感心する克己にアクアはそう付け加える。
早苗「そうなると、数的に考えて後3人はいるんですか?」
ボルケーノ「いや、五人だ。一人は今ちょっといないけどな」
Wから考えて全員で6人いると思っていた早苗は少し多めにいるのに驚く。
克己「全員で八人か。結構多いな」
クライマックス「皆頼れる仲間ですよ」
同じ様に驚く克己にクライマックスは自信満々に言う。
バード「力を借りるのにはいいメンバーでしょ?」
エターナル「確かに、今の状況では良いメンバーだな。残りのメンバーはどうした?」
そう言うバードのにエターナルが返してから確認する。
アクア「他のメンバーは探偵事務所にいるわよ」
なら丁度良いかと克己は呟く。
克己「じゃあ他のメンバーにも会ってみるとするか」
早苗「ですね。バラバラの時に説明をしなくて済みそうですしね」
ボルケーノ「んじゃあ俺達の探偵事務所に案内してやるよ」
決まりだなとボルケーノはそう言って歩き出し、早苗達も続く。
早苗「そう言えばさっき皆さんなにしてたんですか?」
エターナル「ボルケーノのいつも通りだと思うぞ」
いつも通り?と首を傾げる2人におうよ!とボルケーノは笑ってラケットを掲げる。
ボルケーノ「オレの朝の習慣、テニスをしていたのさ!」
アクア「いつも暑苦しいのよね。朝っぱらから」
クライマックス「けど良い特訓にもなるよね」
それあんただけだと思うわとアクアはそうツッコミを入れる。
早苗「へー、テニスですか。面白そうですね」
バード「あ、それを言ったら……」
はい?とバードの反応に早苗は疑問を感じた直後、肩を掴まれる。
掴んだのはボルケーノで、目をランランと輝かせている。
ボルケーノ「テニスに興味があるのか!」
早苗「え?え?」
勢いに戸惑う早苗にボルケーノは引き摺り始める。
ボルケーノ「では行く前にテニスのすばらしさを教えようじゃないか!」
早苗「え、あのちょっと…!?」
助けてと目で訴える早苗にアクアとバードは合掌する。
エターナル「ああなるとしばらく動けなくなるわね」
克己「マジか」
マジですとクライマックスも肯定した事に克己はふむと腕を組んで考える。
暫し考えて、早苗のが終わるのを待つことも含めて、彼らの探偵事務所で残りのメンバーと顔合わせした後に霊夢達を待つのが良いだろうと考える。
克己「しょうがねぇ。終わるのを待つとするか」
クライマックス「はい、ようこそ、僕達の探偵事務所(ずぼっ)にぃぃぃぃぃ!?」
ほうと感心する克己にクライマックスはそう言いながら一歩進むとその姿が地中に消えて行く。
それに克己は呆気に取られているとアクアがため息を吐く。
アクア「まーたアイツの仕業ね…」
アイツと言うアクアの言葉にどういう事かと聞こうとする前にクライマックスが息を荒げながら穴から出て来る。
クライマックス「また君のせいか、サンダー!」
その言葉に楽し気に笑う少年が現れる。
少年「えへへ。そうだよ」
克己「あいつは?」
アクア「あいつはサンダー。『雷』の記憶が内蔵されたサンダーメモリのメモリビトよ」
困った様に解説するアクアに奴が……と克己は笑っている少年、サンダーを見る。
クライマックス「悪戯はやめろっていつも言ってるだろ!」
サンダー「えー」
怒鳴るクライマックスにサンダーは涼し気な顔で口笛を吹く。
克己「いたずら小僧か」
アクア「ええ。いつもこうなのよねぇ」
頬をポリポリ掻くアクアに成程と頷いた後に……
克己「ちなみにあそこでこっちを見てる女性も仲間か?」
そう言って木の陰に隠れてる黒髪の女性を見る克己、隠れていた女性は見られてるのに気づいて隠れる様に身を縮こませる。
アクア「ええ。あの子はマジック。魔術師の記憶を持つマジックメモリのメモリビトよ。恥ずかしがり屋でいつもああやって隠れてるの」
克己「そうか。これで会ってないのは後3人になるのか」
アクアから聞いた数を思い出して克己が呟くと、妙に寒くなっているのに気づく。
バード「あれ?なんか寒くない?」
エターナル「確かに肌寒いですね…」
肌寒さにバードとエターナルは腕を摩っているとサンダーの足が凍り付く。
サンダー「うわっ!?」
???「…なにしてるの。サンダー」
驚いたサンダーは聞こえた声にビクッとなった後に振り返る。
そこには腰まである白髪の靡かせ、白い着物を着崩して肩と胸元が曝け出した女性がいた。
克己「アイツは?」
アクア「ブリザード。『吹雪』の記憶を持つブリザードメモリのメモリビトよ」
ああ、だから寒いのかと無言でサンダーを見続けているブリザードを見て克己は納得した後にどうせだし残りの2人もどんな記憶か聞いておくかと決めてアクアに顔を向ける。
克己「アクア、残りの奴等の事も教えてくれないか?」
アクア「ええ、良いわよ」
では早速とアクアは残りのメンバーについて教える。
アクア「まだ紹介してないのはワイルドとパイレーツ。ワイルドは獣闘士の記憶を持つワイルドメモリのメモリビトで、簡単に言えばターザンみたいな野生児な奴よ。パイレーツは海賊の記憶を持つパイレーツメモリのメモリビトで今はお宝さがし中で事務所にいないの」
???「俺、呼んだ?」
そう紹介した所、アクアのすぐ傍の木から少年が逆さまでひょっこり姿を現す。
アクア「あら、居たのねワイルド」
克己「そいつがワイルドか。確かにその名の通り野生児みたいなやつだな」
着地する少年を見て克己が納得する中でワイルドはスンスンと鼻を動かす。
ワイルド「オマエ、エターナルと似た匂い、する。誰だ?」
克己「俺は大道克己、別世界の住人でエターナルの使い手だ」
首を傾げるワイルドに克己はそう返す。
そこにボルケーノと息を荒げて足がガクガク震えてる早苗が合流する。
早苗「や、やっとつきました…」
アクア「あ、お疲れ~大変だったでしょ」
はひ~と返しながら早苗は座り込む。
早苗「ま、まさかあんなテニスなんて思ってもみませんでしたよ…」
アクア「これがボルケーノの常識なの。覚えといてね」
ぜえぜえと息を荒げている早苗にアクアは労いながらそう言う。
克己「お前がやってみたいって言ったのが原因だぞ?」
呆れ顔で指摘する克己に早苗はそうですねと言いながらへにょりとなる。
克己「すまないがこいつを中で休ませてくれないか?」
クライマックス「いいよ。部屋に案内しとくね」
ブリザード「…こっち」
一通り説教し終えたようで、真っ白になったサンダーを後目にクライマックスとブリザードは早苗を連れて中に入る。
バード「早苗が休んでる間にみんなにあの事説明したらどう?」
ボルケーノ「あの事?」
なんだ?とワイルドやマジックが見る中でそうだなとバードの提案に克己は賛同する。
克己「お前たちに俺たちに協力してほしい依頼を頼みたい。実は…」
~青年説明中~
依頼を聞いたアクア達に克己は続ける。
克己「ってことで俺たちは今、手伝ってくれる奴らを探してたんだ」
アクア「なるほどね…。そりゃ確かにやばいわ」
うわぁとなるアクアの隣で早苗を運び終えて来たクライマックスも真剣な顔で克己を見る。
クライマックス「確かにそれは他の次元を巻き込んだ大事件になるね」
克己「だろ?探偵であるお前らにとっては解決したい事件だし俺たちも仲間を取り戻したい。協力してくれ」
頼む克己にクライマックスはメンバーを見渡してから頷く。
クライマックス「みんなどうする?僕は引き受けるつもりだけど」
ボルケーノ「もちろんオレも賛成だ!熱く解決してやるぜ!」
アクア「私も良いわよ。私達の持ち主も封印されたらいやだし」
マジック「わ、私も…賛成で……」
ワイルド「俺も!」
サンダー「反対する理由ないしね」
ブリザード「……うん」
決まりだねと言ってクライマックスは克己へ向き、手を差し出す。
クライマックス「その依頼。僕たちNEWダブル探偵事務所が引き受けるよ」
克己「ああ。頼む……ん?NEWダブル?」
頷きかけて出て来た名前に克己は引っかかる。
確かに翔太郎達の弟子が使うメモリのメモリビトとは聞いていたが……
克己「もしかしてそいつらが変身するライダーの名前か?あいつらの弟子らしい名前じゃねぇか」
クライマックス「褒めてくれてどうも。瀬川未来と奈良山テルが変身するんだよ」
そういう名前かと思っているとバードがふと、上を見上げる。
バード「ん?なにあれ?」
克己「あ?」
その言葉に誰もが見上げると、何か2つの点が目に入る。
ワイルド「クンクン…ん?この匂い…」
ボルケーノ「なんだ?」
ワイルドが何かに気づいた中でやがて点が大きくなっていき、人だと気づいた克己が急いでバードに叫ぶ。
克己「バード!受け止められるか!?あのままだと墜落死するぞ!」
バード「あ、うん!」
頷いてバードは急いで飛び、落ちて来ていた者達を受け止める。
事なきを得て誰もが安堵する中でバードは下りて来る。
落ちて来たのは少年と少女の様だ。
バード「ふぅ、ぎりぎりだったよ…」
少年「た、助かったぜ」
少女「助かったよ。それにしてもここは一体…」
安堵の息を吐く2人にクライマックス達はあ!?と声をあげる。
クライマックス「き、君たちは……!?」
アクア「み、未来とテルじゃないの!?」
アクアに名前を言われたからかえ!?と驚いた反応を示す2人に克己は確認する様に問う。
克己「こいつらがさっき言ってた奴等なのか?」
少年「だ、大道克己!?」
少女「どうして彼が…」
克己を見て驚きの声をあげてから警戒する2人を見ながらクライマックスは頷く。
クライマックス「うん。僕たちの使い手、瀬川未来と奈良山テルだ。間違いない」
克己「こいつらも異変に巻き込まれたってわけか…」
腕を組む克己に2人は戸惑う。
少年→テル「『僕たちの使い手』?どういうことだ?」
少女→未来「君たちは何者なんですか?」
戸惑う2人に克己は事情を話し始める。
そんな2人に目が行っている事で誰もが気づいていなかった。
???「ふふ、彼らも来るとはな」
彼らを見ている第三者がいた事を……
今回紹介するのはボルケーノとクライマックス!
ボルケーノ
放仮ごさんの『仮面ライダーディケイド 二次元世界を渡る旅』にて登場したボルケーノメモリのメモリビト。
テンションマックスで良くテニス関連のをしている。
見た目はフェアリーテイルのナツで性格は松岡修造と言う感じだ。
クライマックス
放仮ごさんの『仮面ライダーディケイド 二次元世界を渡る旅』にて登場したクライマックスメモリのメモリビト。
何事にも全力的後輩キャラで記憶の山の探偵事務所の所長を務めている。
見た目はダンガンロンパの苗木誠