東方記憶郷 ~Memory's Fantasista~   作:Dr.クロ

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突然早苗と克己、クライマックス達の前に現れたテルと未来。
彼らに話をしている早苗達の前に近寄るは……


第13話「二人のJ/何でも屋の襲来」

克己と早苗は未来とテルに今までの事やこれからの事を教えた。

 

未来「記憶郷。ガイアメモリが擬人化した存在、メモリビトたちが住む世界……」

 

テル「で、俺たちをこの世界に連れて来たのがそのネメアって奴なのか……」

 

話を纏めて呟く未来とテルに克己は頷く。

 

克己「ああ。なにが目的なのかはまだわからないがな」

 

早苗「それで今メモリビトの皆さんと協力してるんです」

 

話を聞いた未来とテルは顔を見合わせた後に頷いて克己を見る。

 

テル「その戦い。自分たちも協力してもいいか?」

 

克己「協力してくれるのは助かる。何分、相手がどれ位いるかも分からないからな。ホムンクルスのメモリビトが協力者だと言う位しか判明してない」

 

申し出に克己はそう返してからふうと息を吐く。

 

未来「ホムンクルス。人造人間の記憶を持つガイアメモリね」

 

早苗「と言っても漫画のキャラのメモリなんですけどね」

 

え?となる未来に早苗は詳細を述べる。

 

未来「なるほど。そんなガイアメモリも存在するんだ」

 

テル「複数の姿でそれぞれ特有の能力を持っているのは厄介だな」

 

ううむと唸るテルにエターナルは大丈夫だと返す。

 

エターナル「一応私の力でそれは妨害することができるわ」

 

早苗「だけど油断はできないんですよね」

 

まぁ、そうねと心配してる早苗にエターナルは頷く。

 

未来「まだ仲間がいるかもしれないからだね」

 

そうだなと克己は腕を組む。

 

克己「もしかしたらすぐそこまで来てるかもしれないな」

 

テル「おいおい、流石にそう言うのは勘弁して欲しいもんだがな……」

 

否定するテルにそうだよなとクライマックス達も同意した時……

 

???「邪魔するぞ」

 

誰でもない声が響く。

 

それにクライマックスが対応する。

 

クライマックス「誰だ!」

 

身構えるクライマックスや克己たちの前にそいつは姿を現す。

 

その姿を見た時、早苗は安堵する。

 

早苗「なんだ。ジョーカーさんじゃないです…」

 

克己「…待て早苗。違うぞ」

 

近寄ろうとした早苗を克己は手で制して否定する。

 

確かに姿を現したのはジョーカーなのだが、克己やアクア達は禍々しい気配を感じていた。

 

アクア「この邪悪なオーラ…まさか…!」

 

ボルケーノ「オマエ…イヴィルジョーカーか!」

 

すぐさま目の前の存在がどんなメモリビトか察するクライマックス達に存在は悪い笑みを浮かべて笑う。

 

ジョーカー?→イヴィルジョーカー「なんだ。騙されなかったか」

 

あーあー残念と言ってはいるが残念がっていないイヴィルジョーカーに誰もが身構える中で早苗が戸惑いながら聞く。

 

早苗「い、イヴィルジョーカーとは一体…!?」

 

クライマックス「……『邪悪な切り札』の記憶を持つメモリ、イヴィルジョーカーメモリのメモリビトだ」

 

アクア「こいつはとんでもない奴よ。気を付けて」

 

戸惑う早苗にクライマックスとアクアはイヴィルジョーカーをみつえながら教える。

 

おいおいとイヴィルジョーカーは困った様に肩を竦める。

 

イヴィルジョーカー「とんでもない奴なんて失礼だな。オレはただの『何でも屋』だぜ?」

 

克己「何でも屋だと?」

 

ああと答えると共にイヴィルジョーカーは克己に瞬時に近づいて拳を振るい、克己は咄嗟にその拳を受け止める。

 

克己「っ!?」

 

イヴィルジョーカー「人に言えない裏の依頼でも受ける何でも屋だがな」

 

そのまま攻撃を仕掛けるイヴィルジョーカーに克己は捌きながら応戦する。

 

自分に対して対応した克己にイヴィルジョーカーはほうと感心する。

 

テル「どっちも凄い…けど」

 

未来「大道克己の方が押されている…!」

 

その2人の戦いは克己が押されていた。

 

傭兵であった克己はメンバー内で通常の肉弾戦をすれば負けないのだが、イヴィルジョーカーはそんな克己を押していたのだ。

 

イヴィルジョーカー「どうしたどうした!」

 

克己「っ(こいつ…なかなかやるな。ジョーカーの名を持っているのは伊達じゃないようだな)」

 

攻撃を掃きながら克己はイヴィルジョーカーの実力に顔を顰める。

 

早苗「克己さん!」

 

エターナル「マスターから離れなさいッ!」

 

その戦いにエターナルも割って入る。

 

イヴィルジョーカー「おっと。オマエも参加するのかエターナル」

 

エターナル「イヴィルジョーカー。お前、ネメアに雇われたのか」

 

だったら?と問うイヴィルジョーカーにエターナルは目を鋭くする。

 

エターナル「何故協力する。今の奴は普通じゃないんだぞ?」

 

イヴィルジョーカー「そんなのオレには関係ねぇよ」

 

そう返し際に放たれた蹴りでエターナルは後ろに後ずさる。

 

クライマックス「ってか事務所の中で戦うな!」

 

サンダー「外でやれ!」

 

そこにサンダーとクライマックスが飛び蹴りをかまし、不意打ちだったのもあってそのままイヴィルジョーカーを強引に外へと追い出す。

 

アクア「大丈夫?克己さん」

 

ボルケーノ「あいつの猛攻によく耐えたな」

 

アクアの問いにああと答えてからボルケーノのに顔を顰める。

 

克己「ギリギリだったがな。あのイヴィルジョーカー…かなりの強敵だぞ」

 

テル「あんたが強敵と言うんだから厄介な相手だな」

 

外に出ながらそう言った克己にテルはクライマックスとサンダーの攻撃を掃いているイヴィルジョーカーを見る。

 

イヴィルジョーカー「どうした?自慢の電気は使わないのか?」

 

サンダー「使ったらお前が有利だろうが!」

 

挑発するイヴィルジョーカーにサンダーは怒鳴り返す。

 

早苗「え!?どういうことですか?」

 

マジック「イヴィルジョーカーは雷などの電気エネルギーを吸収して蓄えることができる。つまりサンダーにとって相性が悪い相手なのよ」

 

サンダーの怒鳴り返した事に聞く早苗にマジックが理由を述べる。

 

そう言う事かと克己達は拳や蹴りだけで戦っているサンダーに納得する。

 

テル「そうなるとクライマックスサンダーも相性が悪いな…」

 

未来「そうなると他のメンバーが行くべきね」

 

その言葉におう!とボルケーノが飛び出す。

 

ボルケーノ「それならオレたちの出番だな!」

 

アクア「サンダー交代!あんたは下がって!」

 

飛び出す2人と追従するブリザードを見てサンダーは分かったと苦い顔をしながら交代する。

 

イヴィルジョーカー「今度はお前らが相手か」

 

なら……イヴィルジョーカーは態勢を低くすると足に電撃が迸る。

 

イヴィルジョーカー「とっととそこの人間どもを捕まえる為にフッとばさせて貰うか」

 

ボルケーノ「…!デカいのが来るぞ!」

 

その言葉にアクアとブリザードは防御態勢を取ろうとする。

 

飛び上がると共にイヴィルジョーカーは狙いを定め、ボルケーノやアクア……ではなく()()()()()()()()()()()

 

早苗「!?」

 

克己「なっ!?」

 

まさかの戦っている相手ではなく見ていた早苗へと向けられた必殺の蹴りに誰もが咄嗟に反応できない。

 

イヴィルジョーカー「まずは一人…!」

 

笑みを浮かばせたイヴィルジョーカーに誰もが間に合わないと思った時……

 

ガキン!!!

 

早苗の前に何かが割り込んでイヴィルジョーカーの蹴りを受け止めた。

 

その何かは……克己や早苗、テルと未来が知る仮面ライダージョーカーに似ていた。

 

似ていたと言うのは、両肩と両足に騎士甲冑の様なアーマーを装着し、蹴りを受け止めている左腕に盾を装着していたからだ。

 

イヴィルジョーカー「なっ!?」

 

テル「あれは……ジョーカー!?」

 

克己「だが、微妙に違うぞ?」

 

誰もが突然現れたジョーカーに似た存在に驚いているとその存在はイヴィルジョーカーは弾き飛ばすと早苗へと顔を向ける。

 

ジョーカー?「大丈夫かガイアメモリを使う方の早苗?」

 

早苗「え、この声って……」

 

安否を聞かれた際の声に早苗は驚いていると早苗!?と言う声と共に霊夢達が駆け寄って来る。

 

霊夢「いきなり翔太郎が変身したから何事かと思ったけど…」

 

魔理沙「おいおい、ジョーカーがもう1人いるけど、どうなってるんだ?」

 

イヴィルジョーカーを見て驚いている霊夢と魔理沙の後にジョーカーがイヴィルジョーカーを睨む。

 

ジョーカー「やっぱり依頼を受けていたのかイヴィルジョーカー」

 

イヴィルジョーカー「よぉ、ジョーカー。久しぶりだな」

 

親し気に声をかけるイヴィルジョーカーに対してジョーカーは睨み続ける。

 

その視線にイヴィルジョーカーは肩を竦める。

 

イヴィルジョーカー「こんなにいるんじゃ今は無理か。出直すとするぜ」

 

ジョーカー「イヴィルジョーカー!お前の依頼主は何を企んでいるんだ!」

 

距離を取るイヴィルジョーカーにジョーカーは問う。

 

イヴィルジョーカー「さあな。それを解くのが探偵の仕事だろ?」

 

挑発する様にそう返してイヴィルジョーカーはその場から去って行く。

 

とにかく終わったのを確認し、ジョーカーらしい存在はベルトからメモリ抜いて変身を解く。

 

変身者は翔太郎で、翔太郎は帽子を脱いでふっと息を拭きつけた後に被り直す隣でジョーカーナイトが人の姿に戻る。

 

翔太郎「なんとも厄介な奴が出たもんだ」

 

早苗「お久しぶりです!翔太郎さん。先ほどありがとうございました!」

 

克己「待て早苗。こいつは俺の居た世界の翔太郎とは別の翔太郎だぞ」

 

声をかけた早苗は克己の言葉にえ!?となる。

 

翔太郎「流石に分かるんだな大道」

 

克己「当たり前だ。俺と決着を付けた奴とお前は気配が全然違うからな」

 

テル「か、過去の別時間の左師匠……」

 

未来「ベルトも違うのを使ってたね」

 

にっと笑う翔太郎に克己も笑みで返す中、テルと未来は翔太郎をじっくり見る。

 

霊夢「またジョーカーに似たのが出て来たわね」

 

早苗「そうですね……しかも克己さんを押していましたし」

 

翔太郎「おいおい、戦闘のプロの大道を押していたって実力がそれだけ高いって事か」

 

困った顔をする早苗のに翔太郎は驚いてそう漏らす。

 

ジョーカー「(…イヴィルジョーカーまで仲間にするとは…。一体何を考えているんだ…ネメア)」

 

そんな中、ジョーカーはそう心の中で呟く。

 

翔太郎「とにかく、お互いに情報交換だな」

 

テル「そうだね。そこのジョーカーそっくりな女の人の紹介もしてほしいし」

 

霊夢「あんた達の事も知りたいし、そうしましょうか」

 

提案に誰もが賛成し、自己紹介と共に情報交換を始めるのであった。




今回紹介するメモリビトはイヴィルジョーカーです!

イヴィルジョーカー:放仮ごさんの所のドクマリが作り出した『邪悪な切り札』の記憶を持つガイアメモリ、イヴィルジョーカーメモリのメモリビト
外見はジョーカーそっくりだがジョーカーより黒っぽかったり、邪悪なオーラが漂っていたりと多少の違いはある。
電気を吸収し溜め込み、それを利用することができる。
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