東方記憶郷 ~Memory's Fantasista~   作:Dr.クロ

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霊夢のママ化になんとも言えない顔で進む魔理沙達。
目的の場所で待っていたのは氷の守護者であった。



第16話「門番のFG/その硬さを突破せよ」

前回、霊夢が変化したファングの力で大人の女性になってファングにあまあまになったのに頭を抱えながら一同はフリーディが門番を務める館へと向かっていた。

 

暫く良い子良い子やキスしまくっていた霊夢はぼひゅんと言う気の抜けた音と共に煙に包まれ、煙が晴れると元に戻った霊夢の姿があった。

 

魔理沙「お、ようやく元に戻ったのか」

 

早苗「大丈夫ですか霊夢さん?」

 

声をかける2人に霊夢は頬を赤らめて手で押さえ……

 

霊夢「……凄く、良かった♥///」

 

ファングを可愛がられたのがとても良かったのか、思いだしてうへへとくねくねする様子に2人はドン引きする。

 

早苗「霊夢さん…;」

 

魔理沙「こりゃ完全に戻るのは時間かかるな…」

 

暫くほっとくしかないと結論付ける魔理沙に早苗も頷く。

 

翔太郎「そういや大道、そっちの幻想郷のさとりとこいしってどんなメモリを使うんだ?」

 

克己「知らん」

 

ふと、気になったのか質問した翔太郎はまさかの返しによろける。

 

そんな翔太郎に仕方ないだろと克己は肩を竦める。

 

克己「俺はまだ幻想郷に行ったことねぇんだし」

 

早苗「そう言えばそうでしたね」

 

だから聞かれても困ると言う克己に翔太郎はそれなら仕方ないと呟いてから霊夢達は?と話を振る。

 

霊夢「あーあの二人ねー…」

 

魔理沙「こいしはともかくさとりの方は大変だったよな…」

 

早苗「けど、どうしてお2人の事を聞くんですか?」

 

思いだしてげんなりする2人に代わって早苗は聞く。

 

翔太郎「いやな、2人が使っていたメモリがこの記憶郷の地霊殿に当たる建物の主になってるんじゃないかと思ってな」

 

霊夢「もしそうなら5人候補ができるわね」

 

テル「5人?」

 

どうして?と首を傾げるテルに魔理沙は困った顔で霊夢の言ったことに対する理由を述べる。

 

魔理沙「こいしが持っていたのがジーンメモリで」

 

霊夢「さとりが持っていたのはテラー、アイズ、ズー、ダミーの四本だったからよ」

 

翔太郎「……さとりだけ多いなメモリ」

 

呆れる翔太郎にこっちに言われてもね……と魔理沙は肩を竦め、霊夢はふーと息を吐く。

 

翔太郎「なあアイスエイジ、霊夢や魔理沙が言った奴でこれから行くフリーディが門番務める館の主はいるか?」

 

アイスエイジ「館の主か?誰だったかな…」

 

うーーーんと唸るアイスエイジにこりゃあかかるか……と翔太郎は思った後に前を見たアイスエイジが声をあげる。

 

アイスエイジ「あ、あそこだフリーディが門番務めてるの!」

 

未来「あそこって…」

 

誰もがアイスエイジの差す館を見てその大きさに声を漏らす。

 

早苗「お、大きい屋敷ですね…」

 

魔理沙「現代風な所があるが見た目的に地霊殿に近いな……」

 

感心しながら近づくと門の前に1人の女性が立っていた。

 

透明に近い光沢を放つ水色の腰まである長髪に青色の瞳を持つ女性で、頑丈そうな氷の鎧を身に纏っていた。

 

克己「あいつがフリーディか」

 

テル「強そうだな」

 

雰囲気からそう評するテルにそうだなと克己も同意し、話を聞いてくれるかしらと霊夢は少しめんどくさそうに思っている中、女性は霊夢達に気づき……

 

女性「あ、アーちゃんだ!ヤッホー♪」

 

クールそうな美貌を笑顔いっぱいにさせてアイスエイジに挨拶する。

 

早苗「……え?」

 

サイクロン「……へ?」

 

呆気に取られる霊夢達。

 

そんな霊夢達にアイスエイジと女性は首を傾げる。

 

翔太郎「あー……あんた、フリージングガーディアンのメモリビトで良いよな?」

 

皆より先に声を出した翔太郎に女性、フリーディはそうよと笑う。

 

フリーディ「あたしはフリージングガーディアンのフリーディ!宜しく!!」

 

ジョーカー「お、おう。俺はジョーカーメモリのジョーカーだ」

 

エターナル「私はエターナルメモリのエターナルです。どうかよろしく」

 

戸惑いながら挨拶するジョーカー達に宜しくと元気溌剌に答えたフリーディは不思議そうに聞く。

 

フリーディ「んで、人間がどうしてここに?」

 

霊夢「ちょっとこっちが関わっている異変…こっちだと事件かしら?の調査にね」

 

ファング「此処の主さんに話を聞きに来たんだー」

 

用件を聞いてフリーディはふうむと考える。

 

魔理沙「だから入れてくれないか?」

 

フリーディ「ん~~どうしようかな」

 

暫し考えるフリーディを見ながら霊夢は早くしてほしいわねと呟く。

 

霊夢「こっちとしてはあんまりのんびりしてられないんだけど……」

 

ファング「まあまあ、霊夢お姉ちゃん」

 

宥めるファングに大丈夫よ~と霊夢はデレデレになる。

 

早苗「これはいつもの霊夢さん…でしょうか?」

 

魔理沙「んーむ;」

 

先程のこともあって疑心暗鬼な早苗に魔理沙も困った様に唸る。

 

フリーディ「通したいけど門番としての立場があるからね~」

 

ジョーカー「まあそうだよな」

 

ただで通すなんて無理と言うフリーディにジョーカーは唸る。

 

翔太郎「どうしたら中に入れさせてくれるんだ?」

 

フリーディ「じゃあ私に勝ったら入れてあげるよ!」

 

克己「ああ、やっぱりそうなるか」

 

知ってたとため息を吐きだす克己を後目に魔理沙がならと前に出る。

 

魔理沙「私が相手になるZE」

 

アクセル「なら、ミーも一緒にやろうじゃないか」

 

笑って言う魔理沙とアクセルに良いね良いねとフリーディは笑う。

 

翔太郎「気を付けろ魔理沙。フリージングガーディアンは氷の守護者の記憶だから防御力がとてつもなく高い。とてつもないパワーで押し切らないと厳しいぞ」

 

魔理沙「とてつもないパワーか。勝負しがいがあるな」

 

翔太郎のアドバイスを聞いて魔理沙は笑みを浮かばせてフリーディと対峙する。

 

早苗「魔理沙さーん、頑張ってくださいねー!」

 

霊夢「気を抜くんじゃないわよ」

 

分かってると返して魔理沙はアクセルを見る。

 

魔理沙「行くぜ、アクセル!」

 

アクセル「OK、魔理沙!」

 

魔理沙の呼びかけに気軽に答え、アクセルはアクセルメモリに変わり、魔理沙はそれを手に取る。

 

アクセル!!

 

力を開放して自分に刺して姿が変わった後にエンジンブレードを構える。

 

魔理沙「フリーディ!お前の防御、自慢のパワーでぶち破ってやるZE!」

 

フリーディ「砕けるものなら砕いてみなよ!」

 

ほらほらと手招きするフリーディにほうと魔理沙は笑みを強める。

 

魔理沙「それならいきなり行くぜ!」

 

エンジン!マキシマムドライブ!!

 

アクセルメモリの力で急接近した魔理沙はすぐさまマキシマムドライブを発動させる。

 

その勢いのままエンジンブレードを振るう。

 

早苗「いきなりマキシマムドライブ!?」

 

克己「最初からフルスロットルだな」

 

この勢いならと翔太郎を除いた誰もが思った時……

 

ガキン!!!!

 

魔理沙「…んなっ!?」

 

フリーディ「ふっふっふっ、効かないよ~」

 

振るわれた斬撃に対し、右腕だけで軽く受け止めているのに魔理沙は驚きながら力を入れようとするがフリーディは全然動じない。

 

テル「今のが効いてないのか!?」

 

未来「相当硬いみたいだね」

 

フリーディから距離を取る魔理沙を見ながらテルと未来は息を飲む。

 

魔理沙「こりゃ壊しがいがありそうだぜ!」

 

フリーディ「壊せるなら壊してみろーい!」

 

だが、魔理沙は逆にやる気を滾らせ、挑発にやってやらぁ!と果敢に攻める。

 

霊夢「あれ程度じゃ魔理沙は諦めないわよ」

 

克己「そうだな。だが……」

 

そう言う霊夢だが克己ともども眉を潜める。

 

果敢に攻めている魔理沙だがフリーディは涼し気な顔で受け続けている。

 

魔理沙「(連続攻撃でもこの顔か。かなり硬いなこりゃ)」

 

やべぇなと引き攣った笑みを浮かべながら魔理沙はフリーディの硬さを改めて実感する。

 

フリーディ「全然効かないよ~!」

 

魔理沙「それなら!『恋符・マスタースパーク』!」

 

ならばと十八番のマスタースパークをお見舞いする。

 

それによりフリーディはマスタースパークに飲まれ、煙が当たりを包み込む。

 

魔理沙「これならちょっとは効いただろ!」

 

二ッと笑った魔理沙だったが、煙が晴れて見えた光景に目を見開く。

 

フリーディ「けふ、で?」

 

煙を吐き出しているがダメージを受けた様子が無いフリーディにマジかよと魔理沙は顔を引き攣る。

 

翔太郎「動じないと思っていたが、ここまでとはな」

 

アイスエイジ「まぁ、グッサンの雷も受け止めちゃうもんねフリーディは」

 

クライマックス「グラビティサンダーのまで受け止めちゃうのか!?」

 

テル「ど、どんだけ硬いんだよフリーディングガーディアンってメモリは」

 

告げられた事に驚くクライマックスとテルのにフリーディは楽し気に笑う。

 

フリーディ「ほらほら、それで終わり?」

 

魔理沙「ちっ、本当に余裕そうだな」

 

自分の攻撃が全く効いてない事に魔理沙は毒づきながらどうするか考える。

 

魔理沙「(…そう言えばこいつ、さっきから攻撃を全くしてこないな?)」

 

その後に相手が攻撃してないのに気づく。

 

魔理沙「(…まさかこいつ…)」

 

試してみる価値あるかと魔理沙は確証を得る為に動く。

 

魔理沙「確かにお前の防御力はピカイチみたいだな」

 

フリーディ「当然!防御力なら誰にも負けないよ」

 

自慢げに胸を張るフリーディにだけどなと魔理沙は笑う。

 

魔理沙「さっきからこっちばかり攻撃しているけど…そっちの攻撃はどうなんだ?」

 

フリーディ「……へぇ、こっちも攻撃しても良いの?」

 

ふふと笑うフリーディに魔理沙は少し予想していた反応と違ったのか呆気に取られる。

 

魔理沙「あ、ああ…」

 

それじゃあとフリーディは腕を振り上げ……

 

フリーディ「いっくよ~~~~~~!!」

 

手を地面にバンと付けるとそこから氷の板がドンドン出て来て魔理沙に迫る。

 

それにギョッとしながら魔理沙は避ける。

 

翔太郎「良く考えろ魔理沙!攻撃は最大の防御って言われたりするだろう!!フリーディングガーディアンが攻撃が苦手なんてのは攻撃が苦手な奴が使った場合だ!!」

 

魔理沙「メモリ本人だからそれがないってことか!」

 

霊夢「ああ、つまりこれって……逆に相手のやる気を上げた訳ね」

 

魔理沙の意図を察し、彼女の考えていた事を否定する翔太郎に、霊夢は呆れ顔で呟く。

 

氷の板を避けながら魔理沙はんなのありかよ!と叫ぶ。

 

フリーディ「ほらほら!大口叩いたんだから見せてよ!!」

 

魔理沙「うおっと!」

 

避けていた魔理沙は飛んで来た氷の板をキャッチする。

 

おっ!?とキャッチされたのに驚くフリーディに魔理沙は回転しながら勢いをつけ……

 

魔理沙「返すZE!」

 

フリーディ「あいたっ!?」

 

持っていた氷の板を投げ飛ばし、投げ飛ばされた氷の板を受けたフリーディはそのまま門の壁に挟まれる形でぶつかる。

 

翔太郎「そうか、あいつの作る氷の板は同じ強度を誇っている訳か!」

 

霊夢「同じ強度だから当たったらフリーディも痛いわけね」

 

早苗「なるほど~」

 

魔理沙のやった事に早苗やテル達は感嘆する。

 

フリーディ「あいたた……ってうぇ!?」

 

そのまま動けない状態のフリーディに対し、魔理沙は箒の先端を氷の板にくっつける。

 

魔理沙「彗星『ブレイジングスター』!!」

 

勢い良く極太の光と共に突撃し、そのままフリーディを吹っ飛ばす。

 

魔理沙「どうだ?お望み通りの一撃は」

 

止まってからそう聞く魔理沙だが返事がないのでん?とフリーディの顔を覗き込む。

 

フリーディ「(_×ω×)_」

 

魔理沙「…気絶しちまってるな」

 

ありゃあ……と気絶しているフリーディを見て頬をポリポリ掻く。

 

ジョーカー「これはしばらく目が覚めそうにないな…」

 

サイクロン「どうしようか…」

 

流石に勝手に入るわけにはいかないのでどうしようかと思っていると……パチパチと拍手と思われる音が響き渡る。

 

???「お見事、まさかフリーディを破るなんて、大した異邦人ね」

 

賞賛を含めたその言葉と共に門が開く。

 

開いた門を通って来たのは、女性であった。

 

早苗「あ、あなたは?」

 

アイスエイジ「あー、そうそう。こいつが主よ」

 

戸惑う早苗はアイスエイジの言葉に女性を見る。

 

女性「あなたたち、私に用があるんですよね?」

 

霊夢「え、ええ…そうだけど」

 

あなたは?と問う霊夢に女性は、見れば分かりますけど、と返す。

 

そう言われて霊夢達は女性を見る。

 

特に特徴と言ったのが見えず、白髪に右目が金色、左目は青色の瞳と言うオッドアイ位しかないのだが、克己だけは何かに気づいたのかまさか……と呟いて女性を見る。

 

克己「……お前はアイズメモリのメモリビトか?」

 

魔理沙「アイズメモリっていうとさとりが使っていたメモリの一本か」

 

その言葉に正解、と女性は肯定し、改めて名乗る

 

女性→アイズ「私はアイズメモリのメモリビトのアイズ。以後良しなに」

 

早苗「ど、どうも…」

 

翔太郎「ところで聞きたい事があるんだが良いだろうか?」

 

戸惑いながら挨拶する早苗の後に翔太郎が確認する。

 

アイズ「あら、なんでしょうか?」

 

霊夢「…ネメアって知っているかしら」

 

問われた事にアイズは彼女の事ですかと呟く。

 

アイズ「ええ、確かに知ってます」

 

魔理沙「私ら、異変を解決するためにネメアの情報を集めているんだ」

 

協力してくれないかと言う魔理沙のにアイズはジョーカーを見る。

 

アイズ「協力ですか…」

 

ジョーカー「………」

 

じっと見ていたアイズはそうですね……と呟き……

 

アイズ「いいでしょう。ですが立ち話もなんですし、どうぞ中に」

 

ファング「え、良いの?」

 

そう言って中に入る様に促すアイズにファングは少し驚きながら問う。

 

アイズ「ええ。良いですよ。門番を倒したことですし」

 

霊夢「そう、なら遠慮なく」

 

そう言ってずかずかと歩く霊夢に、こういう時遠慮しないのはどこの世界も変わらないな……と翔太郎は呟く。

 

克己「…なあ、こいつはどうするんだ?」

 

早苗「あー、フリーディさん…」

 

そんなアイズに対し、いまだ気絶してるフリーディについて問う克己に早苗もそう言えばと思いだす。

 

アイズ「大丈夫ですよ。フリーディ、起きなさい」

 

フリーディ「ふは~い」

 

魔理沙「あ、起きた」

 

そう返してから呼びかけるアイズのに、フリーディはふわーと欠伸をしながら起き上がったのを見て魔理沙はやっぱタフいなこいつと思った。

 

フリーディ「いやぁ、見事にやられちゃった~~~ナイスパワーだね。えっと……」

 

魔理沙「魔理沙。霧雨魔理沙だ」

 

名前を言ってなかったので名乗る魔理沙によろしく魔理沙とフリーディは挨拶する。

 

アイズ「じゃあ、みなさん。どうぞこちらに」

 

歩き出すアイズに霊夢達は続く。

 

霊夢「中も広いわねー」

 

ファング「ホントだね~」

 

興味深そうに見る霊夢達にあ、そうそうとアイズは思いだした様に振り返る。

 

アイズ「改めてようこそ、()()()()()()へ」

 

翔太郎「……そりゃまた驚きだな」

 

告げられた名に翔太郎が代表でそう述べるのであった。

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回紹介するメモリビトはフリーディことフリージングガーディアンとアイズです


フリージングガーディアン
概要
氷の守護者の記憶のフリージングガーディアンメモリのメモリビト。
透明に近い光沢を放つ水色の腰まである長髪に青色の瞳を持つ女性で、頑丈そうな氷の鎧を身に纏っていた
見た目は凛々しい女性騎士だが、性格は明るい陽キャガール。
地底のミュージアムの門番を務めている。

アイズ
概要
アイズメモリのメモリビト
白髪に右目が金色、左目は青色の瞳と言うオッドアイの女性で白いスーツに身を包んでいる。
お淑やかな性格
ミュージアムの主でもある。
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