そして次の日、俺は知らない天井で目を覚ました。
ここは...どこだ?
「ああ、そうか」
俺は柊家に居候させてもらうことになったんだ。
布団から起き上がりのびをする。いつも着ているランニングウェアに着替え、俺は外にでた。へたに迷うと危ないので、一度行ったことのある学校まで行き、その後遊勝塾で折り返して柊家に戻る、というコースを頭の中で立て俺は走り出した。
(今日は日曜日だな。新しいデュエルディスクを買いにいきたいところだ)
修造さんから聞いたのだが、俺のデュエルディスクは偉く旧式らしい。そのため今のソリッドビジョンを映し出す機械と相性が悪いらしく新調する必要がある、とのことだ。
俺は正直最新のデュエルディスクが気になっていた。俺が今使っているのは師匠のおさがりのデュエルディスクで師匠がものすごく小さいときから使っていたものらしい。そのため時々、墓地へカードが送られなかったり、エクストラデッキのカードを取り出せなかったりと...いろいろなところが故障している。だから今回を期に新調しよう、と考えたのである。しかし俺はこの町のことをよく知らない、とすれば案内してもらうのがいいだろう。柊にでも頼むか...そう考え俺は走るペースをあげた。
家に到着し、俺は扉を開けようとするとなぜか扉が開かない。
俺は修造さんから貸してもらっている合鍵で鍵を開けた。人気がない。やはり二人とも出かけているのだろう。リビングのドアを開く。するとテーブルの上に置き手紙があった。手紙にはこう記されていた。
『騎士葉君へ
起こしに行ったら居なかったので先に会場に行ってます』
あ...そうだった。今日は榊がストロング石島という現役チャンピオンとエキシビションマッチをする、という話を昨日聞いた。
まずいな...今から行って間に合うか...いや行くしかないな。榊の実力が見れるいい機会だ。手紙をめくると下にチケットが置いてあった。俺はチケットを握り、外まで出てドアの鍵を閉めた。そして息を吸い込み...
「いくか...」
と呟き全力で走り出した。
俺が会場についた頃には歓声が大きく湧き上がっていた。ソリッドビジョンに榊の顔と大きなWINの文字が浮かんでいた。
「うおおおおおお!遊矢あああああ!」
「やったのよ!遊矢!」
榊...すごいなあいつは。チャンピオンに勝利するなんて。
「あ!騎士葉君!遊矢が...遊矢がやったのよ!」
と柊が喜びながら俺によって来た。
「ああ、本当に凄いな。あいつは」
「うおおおおお!熱血だアアアアアア!」
修造さんが全く関係ないことを言っているのは置いといて
「柊ちょっといいか?」
「ん?なに?」
「この後、ちょっと付き合ってもらえないか?」
「別にいいけど...なにするの?」
「新しいデュエルディスクを買いにいきたい。だから案内を頼む」
「うん。わかった。それじゃ行こっか」
「ああ」
俺たちは修造さんに遅くならないうちに帰る、と伝え会場を後にした。
「あ、この色なんていいんじゃない?どう?」
俺たちは今、舞網市の大通りにある大手家電量販店のチェーン店に来ていた。
「ふむ...黒もいいかもしれないな。」
「うーんじゃあ...これとかは?」
そして今、俺は柊に似合うデュエルディスクを選んでもらっている。俺は服などを自分で選んだことがない。小さいときから全て師匠に選んでもらっていた。だから、俺は自分にどんな色や物が似合うのかわからなくなってしまっている。
「なにか違う気がする」
「えーっと...ああ、もう!騎士葉君の好みがわかんない!」
「すまないな。こんなことに付き合わせてしまって」
「あ、いや。別にいいんだけどさ...あっ!騎士葉君!これなんてすっごい似合うと思うよ!」
そういって彼女が指をさしたのは青色のデュエルディスクだった。
ふむ...これはいいかもしれない。名前も字は違うものの蒼という字が入っているしな。
「気に入った。これにする。ありがとな柊」
「いいのよ!別に!こんなこと大したことじゃないしね」
と彼女は俺に微笑んできた。
ふむ...彼女は笑顔が素敵だな。
「柊」
「ん?なに?」
「君は笑顔が素敵だな」
俺かそういうと彼女の顔が真っ赤に染まっていく。
「なっ...い、いきなりそういうこと言わないで...?」
「すまない。じゃあ柊、君は笑顔が素敵だ」
「そ、そそそそういうことじゃないのよ!」
「ふむ...すまないな。じゃあ...」
もう一度言おうとしたらハリセンで叩かれた
「騎士葉君のばか!知らない!」
といって彼女は走って行ってしまった。
「あっ!おい柊!」
ふむ...帰り道がわからん...
次に主人公が初デュエルします