遊戯王ARCーV 集いし願い   作:yuiki

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いやー...疲れましたね。
途中までですが...それではどうぞ


怒りの決闘

昨日の特訓の成果もでて榊はペンデュラム召喚をマスターし、子供達に見せるのを楽しみにしていた。

 

ペンデュラムカードーー榊がそう呼んでいるだけらしい。正式名称は不明。ストロング石島戦で初めて榊が使った召喚方法。現在、この召喚を行えるのは榊のみ。

 

「だいたいこんな感じか」

 

俺は大学ノートにまとめた内容を頭の中で読み返した。

俺は今、学校の中の図書室にいる。

 

デュエルモンスターズの文献が多くあり、歴史や召喚法の成り立ち、さらにはその召喚法を広めた人などもわかるそうだ。昨日の特訓で榊のペンデュラム召喚を見て、俄然興味がわき、図書室で調べてみたものの...やはり載っていなかった。

まあ、いずれ世に出回るだろう。

 

そのときにどうやってデッキを組むか...

 

そう考えていると、デッキケースの中から精霊である半透明のクリボーがでてきた。

 

『クリクリー!クリクリクリー!』

 

なにやら慌てているようだ。俺は荷物をまとめ図書室を出て小声で話す。

 

「なにかあったのか?」

 

そう話しかけるとクリボーはさらに慌ててジェスチャーする。

 

おそらく何か事件があったのだろう。俺が初めて拾ったカードそれがクリボー。こいつがでてくるのは撫でてほしくなったときかなにか事件が発生したときだけだ。

 

「案内してくれクリボー」

 

『クリクリー!』

 

クリボーのペースにあわせ俺も走る。速度がかなり早い、ということはそれほど俺に関係していることだろう。

 

「クリボーもっと早く行こう。それほど重要なのだろう?」

 

『クリクリー!』

 

クリボーはさらに速度をあげた。それに合わせ、俺は行き交う人をかわしていきながら走る。そうして見えてきたのはLDSのビルだった。

 

 

 

 

「LDS?この中で何かあるのか?」

 

『クリクリー!』

 

クリボーは体を大きく動かし答える。

 

「案内してくれ」

 

なにかものすごくーーいやな予感がする。

『クリクリー!』

 

「もうすこしだな。クリボー」

 

そう言い、さらに走るスピードをあげ、クリボーが示しているところに着いた瞬間ー

 

 

「や、やめて!なにするの!」

 

柊の声がし、見ると二人の男に捕まっている。

 

「遊矢お兄ちゃーん!」

 

アユ、ふとし、それとあの子は...入塾希望者の中にいた...

 

ちっ...まさか...柊たちが関わっているのか。俺が図書室に行かずに一緒に遊勝塾に向っていればこんな事には...

 

「やめろ!柚子たちを離せ!」

 

「柊達を離してもらおうか」

 

俺は榊が叫んだあと、冷たい声でそう言った。

 

「騎士葉君!」

 

「蒼兄ちゃん!」

 

柊たちが叫ぶと拘束している3人と榊と話している男がこちらを向き、話しかけてくる。

 

「あれ?君転校生君じゃん。どうしたの?まさか、助けに来たとか?」

 

榊と話している男がニヤニヤしながら話しかけてくる。

俺が転校生ということを知っている、ということは同じ学校ということだ。だが今はどうでもいい。

 

「その通りだ。早く柊たちを離せ」

 

ニヤついている男を俺は思い切り睨みつけそういった。

 

「やだなー怖い顔しないでよ。ただ、俺たちのデュエルにつき合ってもらうだけさ」

 

「ああ、それと遊矢君、もらってばかりじゃ悪いからこれぜーんぶくれてやるよ」

 

そういうと男が笑いながらカードの束を投げつける。

 

「君にピッタリの"クズ"カードをね」

 

 

"クズ"カードだって?

確かにデュエルモンスターズは強いカードばかりではない。しかし、弱いカードも強いカードも一枚一枚を大切にしてこそデュエリストなのにこいつはいとも簡単にカードを投げた。

 

「そんな...クズカードなんて...」

 

榊がカードを拾い上げ、見つめている。

 

俺は怒りの余りに叫んでしまった。

 

「貴様、俺とデュエルしろ!誰がクズなのかその身をもって教えてやる!」

 

「ははっ!元気がいいねぇ!でも俺は遊矢君とデュエルするからだめだよ。だからさ...」

 

 

パチンと指をならすと、観客席らしきところからもう一人男がでてきた。

 

「転校生君の相手は頼んだよ」

 

「任せてください。沢渡さん。というわけでおまえの相手は俺だ!」

 

観客席からでてきた男が俺の前に立ちふさがりそういった。

 

「この男の仲間なのならば...貴様から倒す」

 

「はん、やってみろよ」

 

男は挑発的な顔でそういった。

「フィールドは俺が決めるぜ。か弱き姫たちを閉じこめ今ここにそびえ立て!アクションフィールドON!ダークタウンの幽閉塔!」

 

沢渡と言われた男が叫ぶと、ソリッドビジョンが起動し、柊たちのいるところから塔が生えてきた。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!」

 

「柊!みんな!」

 

そう叫ぶもどんどん塔は上に上がっていく。塔と同時にビルも生えてきている。俺はビルからビルに飛び移り、叫んだ。

 

「必ず...必ずみんなを助ける!だから心配しないで待っていてくれ!」

 

「騎士葉君!」

 

柊の声も空しくかき消され塔の高さはどんどん増していく。

「お別れはすんだか?王子様」

 

男がニヤニヤしながら聞いてくる。

 

「黙れ」

 

俺は冷たく一言言うとデュエルディスクの通話機能を使い、榊を呼び出す。

 

『騎士葉か?』

 

「ああ。柊たちを助けるぞ。榊はそちらでできる限りのことをしてくれ。ただし無理はするな」

 

『ああ。わかった!騎士葉も無理だけはするなよ!』

 

「ああ」

 

短くそういい俺は通話を終了した。

             

沢渡の声が相手のデュエルディスクから聞こえてくる。

 

『それじゃあいってみようか!』

 

柊たちを拘束していた奴等がフィールド外で返事をした。

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」

 

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い」

 

「フィールド内を賭巡る!」

 

「見よ!これぞデュエルの最強進化形!」

 

「アクショーン...」

 

「デュエル!」

 

SOU VS???

 

デュエルディスクが先行を指したのは俺だった。

 

「俺のターンからだ!」

 

塔の方へ走りながら宣言する。

 

「俺は手札より魔法カードトレードインを発動。手札よりダークストームドラゴンを墓地に送りデッキからカードを二枚ドローする」

カードをドローし、ドローしたカードを確認する。

 

よし...これなら...

 

「俺は手札からを魔法カードワン・フォーワンを発動!手札のモンスター一体を墓地に送り、デッキからレベル1モンスターを一体特殊召喚する!」

青き眼の乙女 ☆1

ATK0 DF0

 

 

伝統的な民族で着ていそうな服を纏った乙女が出てきた。

 

「はっ大口たたいて攻撃力0の雑魚モンスターかよ」

 

男が通信機能を使い、そういってきた。

 

「雑魚かどうかは自分で確かめたらどうだ?俺はカードを二枚伏せてターンエンド」

 

「俺のターン!ドロー!」

 

男が挑発的な笑みを浮かべながら追いかけてくる。

 

「俺は手札より魔轟神チャワの効果を発動!このカード以外のカードを墓地に送ることでこのカードを手札から特殊召喚する!俺は魔轟神獣ガナシアを墓地に送り魔轟神獣チャワを手札より特殊召喚!」

          

魔轟神獣チャワ ☆1 チューナー

ATK 200 DF100

 

「さらに捨てられたガナシアのモンスター効果発動!このカードが手札から墓地に送られたときこのカードを特殊召喚する!来い!ガナシア!」

 

魔轟神獣ガナシア ☆3

ATK1600 DF1000

 

「さらに!俺はレベル3のガナシアにレベル1のチャワをチューニング!」

 

っち...こいつ

 

「シンクロ使いか」

 

「魔轟神界の誇り高き獣よ!今我に従いその力を使役せよ!」

 

「シンクロ召喚!魔轟神獣ユニコール!」

 

魔轟神獣ユニコール ☆4

ATK 2300 DF1000

 

「見たかこれがLDSシンクロコース所属の力だ!」

 

「生憎だが、俺はこの町にきたばかりでな。そのシンクロコースやらの凄さがわからん」

 

「だったらその身に教えてやるぜ!ユニコールで青き眼の乙女に攻撃!」

 

ユニコールに乗った男がこちらに迫ってくる。だがこちらにも手がある。

 

「青き眼の乙女の効果発動!このモンスターが攻撃対象に選択されたとき、このカードの表示形式を変更しその攻撃を無効にする!」

 

乙女が手をあわせると光が乙女を包み、攻撃をはじいた。

 

「チッ...外したか」

 

男は舌打ちをし、走っている俺の横に来た。

 

「だが、お前がいくら攻撃を防いだって状況はかわらないぜぇ?」

 

男がニヤニヤしながら俺に言ってくる。

 

「青き眼の乙女の効果発動!」

 

「なんだと!」

 

「この効果を使用した際、デッキ・手札・墓地からーー」

 

「青眼の白龍を特殊召喚できる!」

 

乙女が曇天の空に祈りを捧げると空に一筋の光がさした。

 

「幾多の伝説を刻みし白き龍よ!今こそ乙女の願いを聞きここに降臨せよ!」

 

「青眼の白龍をデッキから特殊召喚!」

 

  

青眼の白龍ーーかつては世界に3枚しかなかったため幻とまでいわれたが、現在では絵は違うものの大量に量産されてしまったため、価値が低くなってしまったカードの一つである。このカードを愛用していたデュエリストで有名なのは伝説のデュエリストである武藤遊戯のライバル、海馬瀬人であり青眼に異常なほどの執着心があったらしい。

 

青眼の白龍 ☆8

            

「ちっ...俺は魔法カード強者の苦痛を発動!お前のフィールドにいるモンスターはレベル×100ポイント攻撃力がダウンする!よって青眼の攻撃力は800ポイントダウンだ!」

 

青眼の大きさが弱々しく小さくなっていった。

 

「これで次のターン青眼はユニコールを破壊できない!そして俺のターンになったら青眼を破壊してやるぜ!モンスターをセット!カードを一枚伏せターンエンドだ」

 

「俺のターンドロー!いくぞ青眼!」

 

青眼は翼を広げ、俺と乙女を乗せ、羽ばたいた。

 




はい。主人公の最初に使うデッキは青眼のデッキです。
主人公にはさまざまなテーマに沿ったデッキを使わせる予定です。
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