魔法科高校の劣等生の華   作:蜜柑飴

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ストックが早くも無くなったので今回は突貫工事でした!焦りました!文が支離滅裂なのを感じます。後日書きなおすかもしれません
そして短いです。


家系・家族

『美琴さん、遅ればせながらご入学おめでとうございます』

「ありがとうございます。」

 

広い室内で、画面越しに対話がなされている。どちらの顔も笑顔が見え、言葉も比較的柔らかい。それが意図的かどうかはともかくとしてだが。

 

『まあ、美琴さんのことは心配していなかったのですけれどね、美琴さんは優秀ですから。』

 

『綴も鼻が高いでしょう』といって画面の向こうの人はコロコロとどこか少女のように笑った。

 

「ありがとうございます。

……ところで、要件はそんな些末なことではないのでしょう?

真夜様。」

『ふふっ』

 

美琴が名を呼ぶと先程とは異なった含んだような笑いを零して四葉家当主、四葉真夜は美琴を見つめた。何かと可愛がっている子に目を向ける。

 

『第一高校にブランシュの手が入った。ということは当然知ってますわね、また、それを解決したのが深雪さん達だということも。』

「ええ、存じております」

『後処理には十文字家当主代理の十文字克人さんが対処するようですが…

首謀者は達也さんが対応してくれましたので問題ありませんが、周辺に散らばった蛆は取り除かなくてはなりません。残念ながら十文字家が動くならともかく、当主代理ではそこまでは出来ないでしょう。出来たとしてもまだまだ詰めが甘い。達也さんたちが関わった以上、無いとは思いますが彼の情報が渡るのは万が一にでも阻止しなくてはなりません。

そこで、秘密裏に私、四葉真夜から篠原…いえ、死野原一門次期当主死野原美琴さんへ虫退治をお頼みしますわ。』

 

真底愉しげに言われた任務に、美琴は心中でゲンナリとしながらそれを表には出さず恭しく礼をし、了承の意を呈した。

 

『ふふ、達也さんも詰めが甘いわね〜、自分がやらなかったら美琴に回ってくることは考えればわかることなの』

『それとも、私がそこまでしないと思ったのかしら?』と、頬に手を添えながら唱える真夜に溜息を落とす。この人の司波兄妹への執着も相変わらずだと思う。

そして愛情の示し方が大いに間違っている。

 

「……意地が悪くていらっしゃいますね、(先生)。期限はいつ頃でしょう」

『可愛がりのある弟子で嬉しいわ、近日中、そうね…3日以内といったところかしら』

「死野原の名にかけて、完遂いたします。」

そう言うと真底満足そうに頷くのだから、この人の心はわからない。

『よろしくね、天音に今度本邸へいらっしゃいと伝えて、ではまた。』

「はい…いつか後ろから撃たれますよ」

誰にとは言わないが。

『本望よ』と、本心かどうかあたり知らぬ返事をして通信をたった

 

 

「真夜ちゃんから電話あったのー?」

「…お母さん、ご当主様をちゃん付けで呼ばないでください…」

「だって〜、真夜ちゃんとは幼なじみなんだもの〜」

 

部屋から居間に移ると母がソファーに座りながら炭酸水を飲んでいた。「三つ子は?」と聞くと寝たと答えたので思わず時計を見やる、21時ジャスト…中学生の寝る時間だろうか。

 

篠原家…正式名を死野原というこの家は一部の人しか知らないが四葉家の隠密機動隊のような事柄を稼業として営んでいる。精神干渉魔法中心の四葉家での攻撃役を担う戦闘要員。それが我が一門だ。

表では古式魔法に造詣が深くBS魔法師が多く産まれる家系の直系。よくは知られていないが、多くの魔法大学への卒業者、軍への入軍率も高いことから、十師族には遠く劣らずともごく一部の者からは優秀な看板を掲げられている。

 

転生した当初、よくもまあここまでチグハグな家の直系に生まれたものだと皮肉げに思いもしたが、自身の魔法系統やその他のことも総合すると僥倖だとも思えた。

 

「真夜様が今度お母さんに本邸へ来なさいだそうですよ」

「あら、本当。久々にお茶会に行こうかしら」

そう言いながらふふふ〜と鼻歌を歌いだす母に心が落ち着いてくるのを感じた。

 

母は篠原の裏を知らなかったりする。

 

それは周囲による徹底的な情報の隠匿だ。主に父だが。

母ーー篠原天音は幼い頃から四葉家直系である四葉深夜と四葉真夜の遊び相手とされていた四葉の末端の出だ。

そのような末端の血筋が篠原家に迎えられたのはひとえにそのサイオン保有量の多さ、多彩さによるものが大きい…という利便性を半ば無理矢理押し通した父ーー篠原綴が締結させたものだが。

今では仲が良い夫婦でいられている。そんな父が母に心配させることを言うはずもなく。家では暗黙の了解となりつつある。

 

何も知らないからこそ、出せる空気がある。人によっては理不尽にも見える行為かもしれないが、それによって私達が救われているのも事実だ。

だから美琴は母を見て、嬉しそうに笑った。

 

 

 

 

その数日後、ブランシュという虫は物言わぬ物体として存在していた。




次回はがっつり戦闘シーン入れたいと思っています。今回は短い上にわけわからない文章になってしまったかと反省しております。次回は頑張りたいと思います。また、ストックが切れてしまいましたので更新が少し遅れるかもしれません、重ねて申し訳ありません。
お気に入り、感想をくださる方、毎日嬉しくて舞い上がって喜んでいます。ありがとうございます!
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