俺とスミスは年一回での大会に出場するために格闘場に足を運んだ。
さいたま格闘場の大会は開催年によってルールが異なる。去年は一対一のコロッセオでのデスマッチトーナメントや一昨年は市街地での多人数で一人の優勝者を決めるなどである。方式が毎回変わるためさいたま格闘場は連勝が難しいのである。スミスは二十年出ているが優勝したことがないらしい。俺はスミスに誘われ初めて大会に出る。
俺「これ優勝したらなんかもらえるのか?」
スミス「毎年変わってしかも優勝したらどうなるかは優勝者しか知らない。」
俺「なんでこんな得体のしれないものに二十年出てるんだ?」
スミス「この大会には遠くからも傭兵会社の引き抜きが来ていて俺は仕事がほしいんだ。だから毎年出ている。俺は基本林業の人にヘッドハンティングされるがな。」スミスは笑いながら言った。
俺「そうか、スミスにはれっきとした理由があるんだな。感心するよ。」
スミス「まあ、お前は探偵だから大会誘っても断ると思ってたけど。」
俺「いや、スミス、君と同じ理由で大会に出るんだ。」
スミス「転職するのか?」俺「まあな、探偵の次は傭兵・・・」そのときアナウンスが流れた。
格闘場アナウンス「今年さいたま格闘場第30回大会においてのルールです。場所は広大な森でその中から一人優勝者を決めます。タッグを組んでもよし、隠れて最後の二人で格闘にもちこんでもよし。ただし制限時間は一日つまり24時間です。このルールで決まらなかった場合はコロッセオでの生き残りのデスマッチトーナメントとなります。開始は二日後昼一時からの予定になります。参加者は万全に備えてください。以上です。」
俺「何人エントリーしたかは教えてくれないのか?」
スミス「そうだ、それよりお前はどうするんだ?お前は二時間、しかもふれなくちゃなんねー能力だ。」
俺「伝説の少尉、俺と組んでくれるのか?」スミス「ああ、だが俺はいつ退場になってもおかしくないからな。その時は一人でなんとかしろよ。」
俺「ありがとう、スミス。」
俺とスミスはその後学校には行かず、万全の体調で大会に出るため夜九時に寝た。そして朝九時に起きた。
俺「完璧だな、明日もこのくらいに起きれば大丈夫だな。」
するとアヤノからFSに通信が入ってきた。
俺「アヤノ?朝からなんだ。」アヤノ「昨日私だけだったから何かあったのかと思って。」
俺「いや、格闘大会に出るんだ。だからスミスも学校行かずに寝たんだろう。」
アヤノ「そっか、それは白骨化に関係あるの?」俺「まだ分からないがよかったら俺とスミスの戦いを俺のチャネルで見てくれ、スミスとタッグを組んで最後は一対一になるから。」俺は笑いながら言った。
アヤノ「分かった、じゃあ応援するね。ちょうど日月曜日はさんであるんだね。学校休みだから観戦しとくよ。」
俺「ありがとう。」そう通信した後俺はアヤノとの通信をオフにした。
するとすぐアイから通信が来て前に行った喫茶店に呼び出された。
俺「白骨化についてまたなんかわかったのか?」
アイ「いえ、それよりゴメンんさいね。あなたが公安に捕まったのは私のせいだから・・・」
俺「いや、君も知らなかったんだ。青森だからね。」笑いながら励ました。
俺は実際記憶もあるし、痛い思いもしていなかったから気にしてはいなかった。
アイ「そうよね、あんたが間抜けだから捕まったのよね。」開き直るアイ。
俺「なんだと!!!」調子乗ったアイにキレる俺。
アイ「まあまあ、今回はまたあの五人が出ることを伝えようと思ってきたけど、よく考えたら記憶ないのよね。」
俺「ああ、そうだな。でも触れれば思い出すかもな。」
アイ「私はあなたのチャンネル見るけどね。カズナリのこと好きだからもちろん全部ね♪」
俺「そうか。ありがとう。じゃあ是非観戦しに来てくれ。」
そして大会当日俺とスミスは森ステージ控え場所で。個人部屋で関係者に説明を受けた。
関係者は説明しながら俺の左腕にルービックキューブみたいな形の装置を装着した。
関係者「その腕の装置は参加者全員つけているから気にしないでくれ、あとそれの役割は失格装置だ。それを壊されれば失格になる。今年はね。逆に敵がどんだけ強くても腕の四角い装置を壊せば、相手は一瞬で麻酔がかかり眠ってしまい関係者がステージ外に運ぶ。つまり失格だ。ちょっと痛いぞ。」
俺は関係者に注射され、意識を失った。次に起きた時俺は森にいた。