IS ~この地球(ほし)の光に導かれし者~ 作:メテオボーイ
これは、IS×ウルトラマンガイアのクロスオーバーの小説です。
文章力無いのでそこは予めご了承を…
―――とある林の中…そこには雄大な自然には似つかわしくない建造物が建っており、中には三人の子供が居た。
「束さん…何時の間にこんなもの作ってたんですか?普通子供が作る秘密基地って言ったら、もっとこう…自然感あるものじゃないんですか?長い木の棒だったり草だったり…あ!!あと旗なんか立ててみたりとか…」
「兄さん…束さんの奇行は今に始まったことではない。思い立ったら即行動、後先考えないのが束さんだろ?それに…兄さん、口許が緩んでる。兄さんだって満更でもないんじゃないの?」
「まあ、それもそうだな。こんなもの見せられてワクワクしない方が無理ってもんだ」
「うんうん♪いっくんならそー言ってくれると思ってたよ!!束さん張り切っちゃったもんね~ブイブイ!!」
束さんのウサ耳は余程嬉しかったのか、ピョコピョコと動いていた。前に1度引っ張ってみたことがあったけどビクともしなかったな…どういう仕組みなんだか…
「それで束さん。今日は何用で私と兄さんをここに?」
「おおぉ~マドっち、よくぞ聞いてくれたねぇ~。今日はこれをふたりに見せたかったんだ~モニターをご覧あれ!!」
モニターに写し出されたのは何かの設計図だった。
「束さん、これってもしかして…」
「そうだよいっくん、マドっち。これはまだ設計の段階だけどね、私のいや、私といっくんとマドっちが小さい頃に見てた夢を叶える為に私の今持てる力の全てを集めた結晶…人が無限の宇宙へ飛び立つための希望の翼…そんな願いを込めて私はこう名付けた。その名も…」
「――――――《インフィニット・ストラトス》」
「………ぃさん…………兄さん」
「…んんっ……マドカ?」
「おはよう兄さん。兄さん、寝ながら笑ってたぞ。そんなに良い夢でも見れたのか?」
「まあな」
「そうか。それなら良かった」
満面の笑みで、まるで自分のことのように喜ぶマドカ。今日も元気そうで何よりだ。
「さてと…じゃあ今日もやりますか!!」
俺は今、マドカと束さん、あと束さんが、『くーちゃんはねぇ~、束さんの娘なのです!!』と豪語するくーちゃんこと、クロエ・クロニクルと一緒に束さんがラボ?秘密基地?…みたいなところで生活している。世界中がここを探しているけど未だにここは見つかっていない。一体どんな方法を使っているのやら…1度束さんに質問してみたが7割程しか理解出来なかった…。俺もどうやらまだまだ勉強が足りないらしい。
では何故、一夏とマドカはここで生活しているのか…それは第二回モンド・グロッソまで遡る―――
一夏とマドカは、第二回モンド・グロッソに出場する二人の姉である『織斑千冬』の応援の為に会場に来ていたのだが、千冬のモンド・グロッソ連覇を阻もうとした奴等に、千冬を棄権させるための人質として誘拐されてしまった。当然犯人達は千冬が二人を助けるために決勝戦を棄権するであろうと践んでいたが、日本政府側が犯人達の要求を聞き入れず、モンド・グロッソを連覇してもらう為に、二人が誘拐されたという事実を千冬には伏せていたのだ。千冬が決勝戦に出場していることを知った犯人達は逆上し、口封じの為に二人を殺そうとしたのだが、間一髪で二人が誘拐されたことを独自の情報網で知った篠之ノ束が一瞬のうちに犯人達を叩き切り、二人を助けたのだ。
「いっくん、マドっち!!大丈夫!?怪我はない!?」
「私は大丈夫だ。それよりも兄さんが私を庇って怪我を!!」
「これくらい大丈夫だ…」
一夏の顔や身体にはいくつもの痣や傷がついていた。所々衣服に血が滲んでいる。どうやら出血もしているようだ。
「取りあえず間に合って良かったよぉ~~いっくんとマドっちが誘拐されたって知って慌てて飛んで来たんだよ~~日本政府の奴等、二人が誘拐されたことちーちゃんにナイショにしてたみたいだね。最悪だねアイツ等…スクラップにしちゃおうかな…」
最後の方に何やら物騒なことを呟き始めた束。
「束さん!!そんなことは後で良いから先に兄さんの手当てを…」
「おおぉ~~そうだったそうだった!!それじゃあ束様のおウチにご案内~~」
束の秘密基地に連れてこられた二人は、クロエに手当てをしてもらった。
「クロエありがとな、手当てしてくれて」
「いえ…これくらい何でもありませんよ。宜しければコーヒーです。どうぞ」
「オッ、サンキュ」
「頂こう」
「うわぁ~ありがと~くーちゃん!!」
三人はクロエからカップを受け取り、コーヒーを飲み始めた。
「やっぱクロエの淹れるコーヒーは美味しいな」
「ありがとうございます」
「うんうん♪流石はくーちゃん!!」
暫しの沈黙…があった後、束が一夏とマドカに向き直り普段は見せないような真面目な顔つきで話し始めた。
「いっくん、マドっち…大事な話があるんだけどちょっと良いかな?」
束の雰囲気が変わったことを察した二人は1度互いの顔を見合せてから無言で頷き先を促した。
「ありがとう…先ずは二人に謝らなきゃいけないね。私の開発したISが軍事転用されたせいで二人には余計に辛い思いをさせちゃった…ゴメンね」
一夏とマドカは常に千冬と比べられてきた。たとえ頑張って勉強してテストで100点を取ったとしても『織斑千冬の弟妹なんだから出来て当たり前』、出来なければ『千冬さんは出来るのにどうして二人は出来ないの!?』と言われてきた。千冬がモンド・グロッソで優勝してからはそれは更に悪化し、学校でも度々虐められるようにもなっていた。
「束さんは何も悪くないですよ。悪いのは、束さんのISに乗せた思いを無視し、ただただISを『力』として扱っている人々です」
「兄さんの言う通りだ」
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよぉ~。それで、ここからが本題なんだけど…『白騎士事件』は知ってるよね?」
「ええ。ISの持つ力が注目を集める切っ掛けとなった事件ですよね?」
白騎士事件―――束によってISの存在が発表されてから1カ月後に起きた事件で、日本を射程距離内とするミサイルの配備されたすべての軍事基地のコンピュータが一斉にハッキングされ、2341発以上のミサイルが日本へ向けて発射されるも、その約半数を搭乗者不明のIS「白騎士」が迎撃した上、それを見て「白騎士」を捕獲もしくは撃破しようと各国が送り込んだ大量の戦闘機や戦闘艦などの軍事兵器の大半を無力化した事件。この事件を切っ掛けにISの持つ力に注目が集まり、本来の使われ方をしなくなってしまったのだ。
「そう…あの事件のせいでISは本来の姿からかけ離れちゃった。事件の真相も分からず、情報も世間には秘匿とされてるんだけどね…実はここだけの話、世界中のコンピュータがハッキングを受ける少し前にね、私が造った光量子コンピュータ『クリシス』が突然暴走を始めたの」
「クリシスが暴走!?」
「うん…原因も分からなくてね、手のつけようがなかった。そしたらね、モニターに象形文字が写し出されたの。翻訳してみるとね、こう書かれてたの…」
「――近未来、地球と人類に破滅をもたらす破滅招来体が襲い来る――」
「破滅招来体…」
「束さん!!破滅招来体って一体何なんですか?異常気象ですか?それとも天変地異ですか!?」
「いっくん落ち着いて。私もその時クリシスに同じ質問をしたけど、『地球に破滅をもたらすもの』としか返答はなかったの」
「そんな…」
「束さんもあらゆる方法を試してみたけどクリシスの出した答えは変わらなかったの。でもね、試しにあるものを削除してみたらね、クリシスの答えが《破滅回避》に変わったの」
「それは本当ですか!?」
「一体何を削除したんですか!?」
一夏とマドカは椅子から勢いよく立ち上がり、束に問い詰める。しかし束は、何時ものほんわかとした表情のまま質問の答えを言い放った。
「―――――――《人類》だよ」
「…………えっ?」
「人類……ですか?」
「うん、そう。このままじゃ地球も人類も本当に滅んでしまうの」
束の言葉を聞いて二人はただただ呆然とし、ヨロヨロと椅子にドカリと腰掛けた。
「そんな…」
「地球も人類も……滅んでしまう?」
その間に三人のカップに新しくコーヒーを淹れていくクロエ。どうやらこの事実を既に知っていたようだ。
「でもね、いっくん、マドっち…」
再び束が話し始めたので一夏とマドカは俯いていた顔を上げた。
「私はまだ諦めたくないよ?ISは完成させたけど、望んだ使われ方はしてないし宇宙にだって行けてないもん。それにまだ私にはやりたいことがたくさんあるの。どこから来たか分からないような根源的破滅招来体なんかに滅ぼされてたまるかって感じだよ~」
「束さん…」
「どうすれば良いのかなんて私でも分からない、ううん…私だけじゃ分からない。でもね、いっくんとマドっちとくーちゃんと一緒になら…何とか出来ると思うんだ。エビデンス…科学的根拠は全く無いけどね~エヘヘ♪」
「だからね…いっくん、マドっち、くーちゃん…」
一旦言葉を切った束は椅子から立ち上がり、ペタンと地べたに正座して――
「私に…力を貸してください!!」
土下座をしながら束は一夏達に協力を求めた。これほどにまで自分達を頼ってくる束を初めて目の当たりにした一夏達は驚いて目を見開いていたのだが、すぐに復活した。
「束さん…顔をあげてください。そんなことしなくても俺達の腹は既に決まってます。俺は闘います。ISを元の姿に戻せたとしても地球が、人類が破滅してしまっては意味ないですからね。そうだろマドカ、クロエ?」
一夏の言葉に二人も同調する。
「勿論だ兄さん。私はみんなで…無限の可能性を秘めた希望の翼――インフィニット・ストラトスで宇宙へ行くことが夢なんだ。夢を叶える為に立ちはだかるこの試練を私は乗り越えてみせる!!」
「私も同じです。皆さんは私に居場所を、生きる意味を、希望を、そして夢を貰いました。このたったひとつのかけがえのない大切なものを…私も守りたいです」
「いっくん…マドっち…くーちゃん…ありがと~!!束さんは幸せ者なのだぁ~~♪」
「…ただし条件があります」
「へ?」
喜びのあまり勢いよく一夏に抱きつこうとしたのだが、一夏によってそれは制止された。
「俺に束さんが持っている知識と武術を叩き込んでください。先ずは束さんと同じ、とまではいかないですけど理解出来るようにならないと足を引っ張ってしまいますからね。それがOKなら協力します」
「自分だけとはズルいぞ兄さん!!束さん私もだ!!」
「私もお願いします」
「しょーがないな~~…束さんに任せなさい♪」
そんなこんなで一夏とマドカはクロエと束と共に生活しながら様々な知識と武術を習得していった。一夏とマドカは束の情報操作によって世間では共に死亡で捜査は打ち切り、国籍も無国籍となり、名前もイチカ・クロニクル、マドカ・クロニクルとなった。イチカが長男でマドカが次女、クロエが三女という形で戸籍が束によって作られたのだ。因みに束も『束さんだけ仲間外れはイヤ!!』とのことで長女として名前を束・クロニクルで戸籍を作り替えてしまったとのこと。
現在イチカとマドカはクロエと束と協力しながらイチカの専用機の製作を行っていた。
「もう少しで兄さんの専用機も完成するな。入学には間に合わないだろうけど…」
「それは仕方ないさ…俺がISを動かせるのが分かったのが遅かったからな。それに動かせるだけありがたいんだ。おかげで俺も二人と一緒にIS学園に入学出来る」
「そうですね。やっとスタートラインに立てました」
「ああ。私達の夢への第一歩だ」
「日本政府には束さんから連絡(脅迫)しておいたよ~~。一応いっくんとマドっちは束さん専属のテストパイロット、くーちゃんは二人の専属整備士として入学ってことになったからね~。データ取られないようにねぇ~~ヨロシク~~♪」
「「「了解」」」
明日はいよいよIS学園入学の日――
彼等の夢の実現に向けた闘いの幕が、切って落とされようとしていた――――
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人物設定
イチカ・クロニクル
旧姓は織斑一夏で、現在はクロニクル一家の長男ということになっている。幼少期の頃から姉である千冬と比べられ、妹のマドカと共に虐めや罵声などを受けてきた辛い過去を持っているが、束の指導のもと実力を付け戦闘力は生身でISと闘える程度、IQも束に匹敵するほどにまで成長している。風貌も原作とは異なり、黒い長髪をオールバックにし後ろでひとつに束ねていて黒縁メガネをかけている。
マドカ・クロニクル
旧姓は織斑マドカで、クロニクル一家の次女。イチカと同様に束の指導のもと、知識と実力を付けていった。兄であるイチカをこよなく溺愛し、自分の世界はイチカを中心にまわっていると言っても過言ではないほどのブラコンぶりを発揮している。
クロエ・クロニクル
クロニクル一家の三女。黒の眼球に金の瞳、流れるような銀髪を持つ。初めは料理が苦手だったが、イチカの指導のもと料理や洗濯などの生活スキルが飛躍的に向上した。戦闘力は二人に劣る(とは言うものの普通の人よりは断然高い)がIQは二人よりも高いため、二人のサポートに徹することが多い。イチカと過ごすうちにマドカ程ではないがブラコンに目覚めたような節がある。
う~ん…書いてると改めて自分の文章力の無さには泣けてくるな…
こんな調子でのんびり書いていこうと思ってます
それではこれにてドロン!!