これはひどい暗殺教室   作:芝書き

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第10話です。
今回は神様と海斗の会話がほとんどです。
海斗が送り込まれた理由が少しわかるかもしれません。
今回もかなり駄文ですが、読んでもらえるととても嬉しいです!


第10話 旅行の時間 二時間目

第10話 旅行の時間 二時間目

DIVE

TO

WHITE

ーーーーーーーーーーーーーーーー

『ここは…どこだ?』

 

今俺は周りに何もない真っ白な空間にいる。

 

『俺は確か、修学旅行の電車に乗っていたはず…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コッ

 

俺の真後ろで革靴の音がした。

 

『 誰だっ?』

 

そこにはーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺より少し背の高く、黒縁メガネをかけ、くたびれた黒服を着ている青年だった。

 

『よ、久しぶりだねぇ。』

 

男のウェーブのような癖のかかった長めの髪が揺れる。

 

 

 

 

 

 

『神様…。』

 

 

そう、そこに居たのは俺をこの世界に送り込んだ神様だった。

 

『どうしてこんなとこに?というか此処はどこだ?』

 

 

『ん〜、そだねぇ。不可侵地帯?』

 

 

不可侵地帯?なんだそれ?

 

『ま、簡単に言うと君の夢の中だよ。』

 

『なるほど…。』

 

納得がいった。ここが俺の夢の中なら電車の中でないことも頷ける。

 

『でも神様、一体どうしたんだ?俺に用でもあるの?』

 

『うん、とりあえずちょっと顔を見たくてね、出てきちゃった。』

 

『そんなわけないだろ?あんたが出てきたってことは絶対なんかあるよ。』

 

『ハハハ…、ばれてたか。うん、ちょっと今後のは・な・し♪』

 

『今後?』

 

『そう、まぁでもうまくやってるようだから特にどうといわけでもないんだけど。』

 

『ん、まあな。』

 

『…どうだい?今は幸せかい?』

 

『そうだな…前の世界とは天と地ほど差があるな。』

 

『うんうん、それは良かった。』

 

『そういえば、俺がここに来るまでの俺はどうなったんだ?』

 

『ああ、それね。前の世界の君と入れ替わったよ。』

 

『え?いいのか?そんなんで。』

 

『だって、こうでもしないと君、あの世界に絶望しちゃうでしょ?』

 

『でもっ!この世界にいた俺がかわいそうだ!』

 

『………………。』

 

『頼みがある…。』

 

『なんだい?』

 

『俺に真理を見せて欲しい。』

 

『ほう、つまり現在使える錬金術を手合わせ錬成にしたいんだね?』

 

『そうゆうこと。』

 

『でもあれは対価がいるよ?いいの?』

 

『対価は…前の世界にいる俺。』

 

『ふーん、つまりあっちの世界の苦しみを味あわせないために楽にしてあげたいのね?』

 

『そういう…、ことだ。』

 

『いいよ、今すぐ行おう。』

 

『すまない…。』

 

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『ん、OK。』

 

『ありがとう神様。』

 

『いや、どうってことないよ。』

 

『にしても…神様はなんであのままじゃ俺がこの世界に絶望するってわかっていたんだ?』

 

『…ボクもね、君と同じだったんだよ。日常がつまらなくて、いつも退屈してた。何をやっても物足りないんだ。県内で一番入試が難しい高校に入って、模試で全国1位とっても、海外の名門大学に入学して首席で卒業しても、自らの研究の成果で史上最年少でノーベル賞とっても、何一つ満たされなかった。

欲しい物も何一つ手に入らなかった。

今まで手に入れた地位や名誉なんてボクには要らないも同然だった。

ただ優れていただけ。

そんなボクにも好きな人がいたんだ。

高校の時のクラスメート、彼女は太陽のようで闇だけだったボクの心を照らしてくれた。

でもね、彼女には幼馴染みの恋人がいたんだ。

そいつは通ってる高校もド三流、サッカー部で高校生にもなってプロになるなんて言ってるバカさ。

高校を卒業した時にボクは彼女に告白したんだ。そしたら、彼女なんて言ったと思う?』

 

 

『…わからない。』

 

 

『夢を追いかけてる彼が私の中で一番輝いているから私は彼を支えたい、だからあなたとは一緒になれませんだってさ。あの時はショックだったねぇ。

高卒でまだプロの道も開けてない、バイトもしたこと無いただのゴミに彼女は付いて行くって言ったんだよ?

もう馬鹿としか言いようがないね。

ハハハ…、でもね、その時なぜか僕はもの凄く悔しかったんだ。自分よりはるかに劣る人間に負けたんだという劣等感がボクを猛烈に痛めつけたんだ。

そこからの僕はもう死んでいた。

ただ自分の研究に没頭し、気が付けば…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『自分以外のありとあらゆる物を壊してしまった。最後に壊したのは自分がかつて想いを寄せた女性だった。特に思い入れもなく壊しちゃったんだけど、壊してしばらくしたら涙が止まらなくなったんだ。

そこで初めて自分が欲していたものがわかったんだよ。それは愛だったんだ。』

 

『………………。』

 

『だからこんな悲劇を繰り返さないためにも、ボクは君みたいな人間に愛を与えるためにこうやって日夜頑張っているんだよ。感謝してよぉ?ボクは全パラレルワールドの君の面倒を見る義務があるんだ。』

 

『そうか…なぁ神様、一つ質問していいか?』

 

『いいよ。』

 

『あんたは本当に神様なのか?今聞いた感じじゃ元は人間じゃないか。』

 

『くっくっく…ハハハ!…案外、神様なんてものはね、名乗ったもの勝ちなんだよ?』

 

そんな曖昧でいいのか?

 

『そうゆうものなのか。』

 

『そそ。ん?彼女が呼んでるよぉ〜、んじゃ頑張ってねぇ〜。』

 

そう言って神様は白い闇に消えていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「海斗、海斗起きてよー!」

 

「ん…。」

 

「あ、起きた!」

 

ん?なんで桃花の顔が俺の上にあるんだ?てか胸が近い。

あれ、頭の後ろがすげー柔らかい…ってこれはまさか!

 

膝枕デスカァー!?

 

「ちょっおまっ!」

 

バッ

 

急いで俺は飛びのこうとする。

 

「あっ!」

 

ガタン

 

唐突に電車が揺れる。

 

「うわあ!」

 

ポフッ

 

ポフ?

なんだこれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ胸ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ッ!海斗の変態!」

 

ベチッ!!

 

「ひでぶっ!」

 

「あははっ季節外れの紅葉だ!」

 

「うるせーカルマ!他人事だと思ってぇ!」

 

 

俺の修学旅行はまだ始まったばかりだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は、京都金閣寺。

そこの一階の釣殿、本来立ち入り禁止の場所で一人の男がタバコを吸っている。銘柄はアメリカンスピリットのソフトパックだ。

男はウェーブのようにうねった黒髪でメガネを掛けていてくたびれた黒服を着ている。

その男が呟く。

 

 

 

 

「物好きだよね、ボクもあんたも。」

 

男はタバコを揉み消すと。どこかへ去っていった。

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第10話でした!
読んでいただいた方ありがとうございます!
今回は神様との会話が中心でした。
海斗はこれで手合わせ錬成が使えるようになりました。
今度新技を使わせたいと思います。
本当に下手くそな小説ですが、応援してくださっている方本当にありがとうございます!
これからも応援よろしくお願いします!
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