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やっと原作二人目…可愛いは正義!
ヨーロッパ風の街並み
そんな表現なのには理由がある。
ここに転移する前に崩壊現象を3〜4個吹き飛ばしたりして、魔力が枯渇していたこと。
そんな時に限って、三大学園の生徒がタイミングよく(俺にとっては悪く)現場に到着してきたこと。確か今回はリベル学園だったな…最初からつけていた眼帯には魔力を外に垂れ流しにしない封印が施されてあったけど、ダルくて外したままだったから…
そして、そいつらから逃げるため仕方なくどこでもドアを使うと…
あら不思議、
何処かの路地裏だったのです。そう認識した瞬間、案の定気絶。
近場で良かったのに何でこんなに遠くに転移したのか後になって後悔した。急いでたから座標指定が雑だった。そして追い打ちをかける様に目が覚めると土砂降りの雨。
服は重いわ身体は冷たいわでその場で2日も寝込んだ。風邪で幻覚が見えるなんて、初めて知った。最近の風邪って進んでるな〜
その間、通りからは活気ある声や、食べ物のいい匂い…
そしてそれらの生殺しにあい、精神はガリガリ削られた。転移前が徹夜だったこともあり、抵抗力が落ちていたんだろう。
ガリガリで思い出したけど、ガリガリ君って全然ガリガリじゃないよね。
ホントどうでもいいですね…
そこに食べ物を分け与えてくれる
天使のような女の子が…
現れるはずもなく、逆にスラムのゴミを見る様な侮蔑の目で周りからは見られ続けた。
ぜ、全然嬉しくないんだからね!
(ガチ)
二日後、
熱は下がったが、何も栄養を摂っていないのでフラフラする。
金はある。財布の中には現金30万位。しかしそれは日本円…(ふやふや)
ここでは使えない。最悪の状態の体調をおして、魔術で外見を誤魔化し、金をユーロに替えて、思う存分現地の料理を堪能…
しようとしたのだが、これまた力尽きて、人通りの少ない場所で倒れた。魔術で外見を〜からできなかった…ゼーゼーゴホゴホ言いながら意識を繋ぎとめるので精一杯。
やっぱり体調が最悪で、ろくなものを食べてなかったことが原因なんだろうけど…
目眩がひどいので、道の端で休憩していた。何だか左眼の眼帯が湿って気持ち悪くなってきたので外して、目を瞑った。
それから数十分後、此方に誰かが近づいてくる気配がした。その速度は段々速くなってきて目を開き、誰かがいる方向に顔を向けてみると、何か黒い物体が此方に物凄い勢いで突っ込んできた。
それは俺の顔に一直線…
当然よけられるはずもなくなんとか手を間に入れることに成功、しかし、勢いを殺すことができず、吹き飛び、壁に激突した。衝撃が凄まじく壁は崩壊寸前、
ドゴオォォォォォォン!
と言うバトル漫画に出てきそうな効果音をたててから、俺はその場に崩れ落ちた。
「グフッ…」
受け身をとったが完璧では無かった様で、肺から空気が漏れる。
こんな衝撃を受けても、目が覚めるどころか眠気が尚強くなる。
なんとか顔を向けると、そこには真っ黒なシスターの格好をした小柄な女の子が、膝蹴りをし終えた体制でこっちを睨んでいた。
「膝蹴りじゃなくて、食料が欲しかった…」
何度も言うが、本当にご褒美じゃないんだよ…
そんな切実な願いを口にして、俺は意識を失った…
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「知らない天井だ。」
目を覚まして最初に発した一言である。いつか言ってみたかったセリフベスト20にはいるセリフだ。
病院の天井は見たことあるから、このセリフは一生言えないと思っていたのだが言えて良かった。
一回死んだから一生のうちには言えなかったな…
ハハ…
「しっかし、ここは何処なんだ?」
辺りを見回すとなんの変哲もない部屋、ベットに机、イスが2つ、姿見にクローゼットなどごく普通の部屋。窓からの景色からここが二階であることがわかる。
そして食べ物の良い匂い…
とても食欲をそそる匂い…
大事な事なので2回言いました!
おそらく蹴られた後に心優しい女性(ここ重要)がここまで運んでくれたに違いない。
出会い頭の膝蹴りとかお淑やかから程遠い。だがそのおかげでこんな機会ができたのなら、少しは感謝をしよう。
さぁ、こい!
原作関係ないけど、彼女無し歴=年齢-5年+17年。
自分で魔法使いになってしまった…
そう思い、憂鬱になり始めて早2年…
身体は子供、中身はおっさん!
その名も、魔法使い アキト!
何これカッコ悪い…
言ってて吐きそうになった…
犯罪じゃない!
犯罪じゃないんだ!
アウト セーフで言うとトリプルプレー…
人生チェンジですね分かります…
にしても、バロールから何も言ってこないとは珍しい…
眼帯つけてても時々話しかけてくるあいつが。こんな時真っ先に状況説明して、妙案を出してくれるのに…
そう思い、左眼に手を当ててみると包帯が何重にも巻かれていた。
眼帯じゃなかったのか…
ポッケを漁ろうとすると、今の格好が寝間着に変わっていることに気がついた。俺は脱がされたのか…
ホント女性でお願いします。男に脱がされたとか死ねる…
それにしても、ここの住人はどんな人なんだろうか。(特に性別)
下に降りようにも、また気絶するかもしれないため迂闊には動けない。き、気になる(やっぱり性別)
そうして待つこと十数分、部屋の扉の前に二つの気配が近づいてきた。一つはごく自然で、もう一つはオドオドしていて挙動不審な気配だ。
まさか姉妹か!姉妹なのか!
気の強い系と人見知り系のダブルヒロイン登場!ここから始まる三角関係!そしてドロドロから血みどろに!最後に全員死亡のバッドエンド!
嬉しくないです…
原作とは全く関係ないが、平和に過ごせるのならそれはそれで嬉しい。俺にも32年ぶりに春到来!今までの後悔はここで晴らす!
と、そこで扉が開かれた。
「あら、もうお目覚めでしたか。ご気分は如何ですか?」
「はい、大丈夫です。」
ちょっと予想と違った…
人見知り系ヒロインの年齢と気の強い系との年齢差がだいぶあるのである。
親子にしか見えない…
一人は20代後半から30代前半、もう一人は俺と同じ位だ。年の離れた姉妹と言えなくもないが、何処か厳しいものがある。
なんと言うか、母性的なのだ。気の強い系にヒロインとついていないのは、ヒロインではないからだ。
それに対して人見知り系ヒロインは此方を見ては背に隠れ、を繰り返している。此方はよく顔が見えない。
何よりも二人ともが修道服、と言うことは俺を蹴り飛ばしたのは恥ずかしそうにしている娘なのか…
と言うかやっぱり見覚えがある。
修道服で、蹴り技主体、黒髪ロング。見覚えしかないな。
アキオさんだわあれ…
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にしても雰囲気が違いすぎる。
出されたスープを飲み終えて、最初に思ったのがこれである。もっとガツガツきて、サバサバした性格だと思ってたけどこの頃は乙女って感じにみえる。
「ごめんなさい!」
そんな彼女が突然目の前にきて勢い良く頭を下げ、謝ってきた。
こんな小学生位の女の子が必死に謝ってきたら、なんだかいたたまれなくなる。たとえこっちも見た目小学生でも、心は30ちょいのおっさんだから心が痛い。
「大丈夫だよ、もう痛くもないし、謝ってもらったから、気にしてないよ。」
なるべく優しい声でそう言う。
その言葉を言い終えると、彼女はゆっくりと顔を上げた。
そこから俺はあの膝蹴り以上のダイレクトアタックを受けることを予想していなかった…
「…本当に怒ってないですか?」
…よくラノベなんかで上目遣いでの涙目懇願は凶器と呼ばれていたがその意味を正しく認識した。鼻から温かい液体が垂れてきて顔が熱くなる。
意識はあるが動けずそこから数分間、像の様に固まっているのであった。
さあ、ここからが本番。
次回も期待して待っていてください。