もうひとりの専用機持ちの日記   作:Maruwell

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趣向を変えてみたPart2

つまり人とは自分の事ほどわからないものである。


閑話 鈍感対談

◇◇◇

 

よっちゃんが何かしらの会議とやらに行ってしまって暇になった。

さて、どうしたものかな?シャルと話するのもいいけど、1人で散歩でもいいかも。

寝るっていうのは無いな。就寝時間前に寝るのってなんかもったいなく感じるんだよね。

ふむ、どうしましょうかねぇ。

 

ん?メール?こんな時間に誰だ?

ひなねぇはないだろうし、ほら、あの人の場合メールするよりたぶん乗り込んで来るからさ。

まぁ悩んでないで見ればいいんだよね。

えーっと、おろ?織斑くんではないか。あれ?アドレス交換したんだっけ?

あ、あのお昼ご飯の時か。

それはともかく、えっとなんだって?暇ならお茶でもどうかって?

え、何言ってんのあの鈍感男。そういうのは篠ノ之さんたちの誰かを誘うべきでしょうが!

何!?私に何か恨みでもあるの!?お願いだから巻き込まないでくれると嬉しいんだけどな!

あ、返信来た。

みんな声かけたけど、会議がどうとかでダメだった?ふむ、もしかしてよっちゃんが言ってた会議って言うのは、そういう集まりなのかな?

まぁ先に誘ってるならいいか。よっちゃんが手伝ってるのなら、たぶん織斑くん攻略会議だろう。同盟がどうとか言ってたと思ったし。

それなら織斑くんがよくわからないミラクルを起こして、会議を壊させないように私が時間稼ぎ役をしましょうかね。ってことでいいよ。どこの部屋でやる?っと。

お、早いね。こっちの部屋に来るのか。お茶は確かあったけどお茶請けはなかったな。

了解、お茶請けないから、そっちにあったら持ってきて。送信。

早い、よっちゃんにはかなわないけどなかなかのレスポンスじゃないか。

まじか…、クッキー作ったところとか何あの人、無駄に準備いいなおい。そういうところがモテる要因なのか。

織斑くんと話すのって結構楽しいんだよね。2人で話したのってあの模擬戦したときくらいしかなかったけど。

なんていうか馴染むっていうか、話が合うっていうか、そんな感じで悪くないんだよ。

それに篠ノ之さんたちのこと、どう思ってるのか気になるしね。この際だから探れるところまで探ってみるつもりだ。

まぁそれを除いても久しぶりだし、結構楽しみかもしれない。

 

 

 

◆◆◆

 

箒たち全員に用事があるらしく暇になったから、ダメ元で浅見さんをお茶に誘ってみたらOKをもらえた。

俺から誘っておいてなんだけど、受けちゃっていいのか?宮原さんに怒られるぞ?

まぁ2人でちゃんと話したことって1度しかなかったから、また話したかったんだけどさ。

箒たちと話す時と違って、のんびりできるしな。

前はISの練習を一緒にやった時だったけど、いきなり怒り出したりしないし、やけに話しやすい感じがあったから結構楽しみだったりする。

それに宮原さんのことをどう思ってるのかも気になるしな。

というか、あれだけ露骨なのに気づいてないっぽいんだよな。浅見さんってもしかしなくても鈍感ってやつなのか?傍から見てるとじれったくなってくるんだよな。

女の子同士だけど、俺は別にそういうことでとやかく言うつもりはないし、2人ともが納得できる結末になってくれればいいと思う。

あ、そういえばシャルロットも浅見さんに気がありそうなんだよな。

あんな美少女たちに好かれるなんて羨ましいな。浅見さんも女の子なのに。

そのモテ力を分けて欲しいよ…。

まぁいいんだけどさ。

なんて考えてる間に部屋に着いた。

 

 

「浅見さん、俺だけど」

 

「待ってたよ、さぁどうぞ」

 

 

制服以外の姿って初めて見たけど、なんというか男っぽいな。

上下ジャージとか、俺も時折着るぞ。結構過ごしやすいんだよな、ジャージって。

 

 

「織斑くん?どうかしたか?」

 

「ああ、すまん。制服以外を着てるのみたことなかったから、ちょっとな」

 

「そりゃそうだろ、寮で会ったことないんだから。部屋も離れてるしね。ってそんなこといいから入りなって」

 

 

確かに。俺の部屋からだと結構遠いんだよな、浅見さんたちの部屋。

っと、いつまでも入口で立ってるわけにもいかないし、入るか。

 

 

「そうだな、お邪魔します」

 

「机のとこでいいよね?適当に座ってて。お茶とお皿持ってくるよ」

 

「あ、手伝うぞ」

 

「本当に?ありがと。じゃあお皿持ってといてくれる?クッキー出しといてくれてるとなお良し」

 

「OK、出しとくよ。皿はこれでいいか?」

 

「いいよ」

 

 

やっぱり和むな。箒たちだとこうはいかないんだよなぁ、なんでだ?あ、セシリアだけは別の理由な。

 

 

「お待たせ。おお!うまそうだ」

 

「食べてから感想頼むよ。まぁ結構自信作だから大丈夫だと思うけど、見た目で判断するのは危険なときがあるからさ」

 

「いや、あれは特殊事例だろう。とはいえ食べてからって言うのは間違いないね。いただきます」

 

 

さぁお茶会の始まりだ。何を話すかなんて考えてないけど、多分大丈夫だろう。

 

 

 

◇◇◇

 

うまっ!このクッキーうまっ!

母さんが作ったやつの次にうまいわ。織斑くんすごいな。私にはまだまだこのレベルのは作れないよ…。

 

 

「うまい!以上!」

 

「口に合ったようで良かった」

 

「今までで2番目にうまいよ、これ」

 

「まじか、じゃあ1番ってなんだ?」

 

「母さんのクッキー。まぁあれはもはや麻薬レベルだから、たどり着かないほうがいいと思うよ?」

 

「なんだそれ…。そんなこと言われると食べてみたくなるな」

 

「ふむ、今度帰った時にでももらってきてあげるよ。覚えてたらね」

 

「おお、それでいいぞ。よろしくな!」

 

 

やばい、止まらない。なんか私だけパクパクやってて申し訳なく思ってはいるんだけどね。この右腕が勝手に動くんだよ…。私のこの手がmやめよう、痛い人になりそうだ。

しかしやっぱり話しやすいね。よっちゃんと話すのとはまた違った感じで、馴染むっていうのが一番近いかなぁ?まぁともかくそんな感じだ。

さて、そろそろメインに入らせてもらいましょうかね。

さあさあ皆様のことをどう思っているのか、がっつり聞かせていただこうではないか!

 

 

「そういえばさ、織斑くん。篠ノ之さんと凰さんは幼馴染なんだっけ?」

 

「おう、そうだぞ。前にも話したと思うけど、箒が小学4年までのファースト幼馴染で、鈴が小学5年からのセカンド幼馴染だ」

 

「ふむふむ、確か2人とも別れてからここで会うまでに、結構間があったんだよね?」

 

「えーっと、箒は小2の時に別れたきりで、鈴は中2の時以来会ってないな」

 

「ほほぅ、それなら久しぶりに会えて嬉しかったんじゃないか?」

 

「おう、嬉しかったぞ。やっぱり仲良かったやつとの再会はいいものだよなぁ」

 

 

おや?思ってたより好感触なんじゃないか?幼馴染組は。これは踏み込むしかないな!

オルコットさんは…後でいいか。聞きやすい方でいいよな。

 

 

「ふむ、なぁ織斑くんや。単刀直入に聞かせてもらうぞ?2人のこと好きだったりしないのか?」

 

「好きだぞ」

 

「どっちを!?」

 

「うおっ、いきなりどうしたんだよ!?ってかどっちをってどっちもだぞ?2人とも幼馴染でいい友達だからな」

 

 

そっちかーい!!そうじゃないんだ、私が聞きたかったのはそうじゃないんだよおぉぉぉ…

間違いない、こやつ、鈍感だ!

 

 

「はぁ…、そうじゃないんだよなぁ」

 

「あれ?何か違ったか?」

 

「うん、だいぶ違ったよ。まぁいいんだけどさ。これ以上は私が何か言っていいことじゃないだろうしね」

 

「お、おう。なんだかわからないけどいいんだよな?それじゃあ今度は俺の番だな」

 

「わかって欲しかったけどね。どうぞ、答えられることなら答えるよ」

 

 

 

◆◆◆

 

なんだか不思議なことを聞かれたな。箒たちのことが好きか?なんて。そりゃ幼馴染で友達だから好きに決まってるよな?嫌いだったら仲良くできないって。

まぁよくわからないけどとりあえずこの話はこれでいいらしい。

さて、それじゃあ今度は俺の番だな。宮原さんとシャルロットのこと、聞かせてもらおうか。

 

 

「浅見さんって宮原さんと仲いいよな?」

 

「そりゃもう。この世界で一番仲がいい相手は誰かって言われたら、迷いなくよっちゃんって言える程度には仲がいいよ」

 

「お、おう。なんかもうほとんど終わりかけてる気がするけど、聞かせてくれ。宮原さんのこと、どう思ってる?」

 

「どう、とは?」

 

「例えば好きだとか、離れたくないとかそういう感じかな?」

 

「大好きだし離れられたら生きていけないと思ってるな。ここにいられてるのだってよっちゃんのおかげだし」

 

「おお!それじゃあ、一生一緒に居たいとか思ってるのか」

 

「そりゃできればそうであればいいなぁとは思ってるけどさ。私もよっちゃんも女の子だからね。いずれはお互い好きな人ができて、結婚して、今みたいには会えなくなるかもしれないんだよね」

 

 

あれ!?途中まで両思いかと思ったら、いきなり方向修正されちまったぞ!?

あー、浅見さん、ノーマルなのか。いやまぁ普通なんだろうけどさ。

でもあそこまでアピールされてて、ここまで普通の反応返せるか?

 

 

「えっと、例えばの話だけど、宮原さんが浅見さんと結婚したいって言ったらどうする?」

 

「(私が男だったら)受けるね。よっちゃんが嫁とか最高だ。まぁありえない話だけどね。いくらなんでも女の子が好きってことはないだろうし、良くしてくれてるけどそれだって友達、じゃない、心友としてだろうしね」

 

 

嘘、だろ…?

あれだけアピールされてて気づいてないのか!?

確かに女の子が好きっていうのは普通じゃないかもしれないけど、あそこまで露骨にアピールされたら宮原さんの気持ちに普通は気づくと思うんだけどな。

つまり、だ。浅見さんって鈍感なんだな。物語の中だけの存在だとばかり思ってたけど、実在するんだ…。あんまり知りたくなかったぞ…。

 

 

「そ、そうか」

 

「む、なんだよその反応は。君から聞いてきたんだから引かないでほしいんだけど」

 

「いや、引いたわけじゃないんだ。ちょっとほかのこと考えただけだから」

 

「本当に?嘘だったらまたクッキー作ってもらうから」

 

「お、なんだ、そんなことでいいのか?というよりそれくらいなら言ってくれればいつでも作るぞ」

 

「なん、だと…!?聞いたからな!今度頼むから約束忘れないでよ?」

 

「忘れないって、そんなに気に入ってもらえると俺も作りがいがあるからな」

 

 

 

◇◇◇

 

よーし、私のおやつ係ゲットだぜ!頼めばいつでも作ってくれるってよ!

やばいな。これだけのものだと、気を抜くと毎日食べてそうで…体調管理とか栄養管理をしっかりしないと大変なことになってしまいそうだね…。

ふむぅ、しかし結婚か…。よっちゃんは問題ないだろうけど、私はどうなってしまうのか…。

だってさ、中学の時とか告白されたのオール女子って何さ。

皆さん私も女ですよ?告白する相手の性別間違ってますよ~?

 

 

「私って結婚どころか彼氏できるんだろうか…」

 

「ぶっ!」

 

「うわきたなっ!どうした織斑くん、いきなり吹き出して」

 

「どうしたもこうしたもないだろ…、頼むからそれ宮原さんの前で言うなよ?あとシャルロットもか」

 

「そうかもねぇ、よっちゃんとか私に相応しいか見極める!とか言い出しそうだし、シャルには本当にいい人なの?って感じで心配されそうだ」

 

「…ああうん、そうだな」

 

 

なんだこいつは。変なこと言ってないはずなのに、変なこと言ったみたいな雰囲気出してきたぞ。いや、可哀想なものを見る目か?

全く異性にモテるってのに気づかない君にはそんな目で見られたくないんだけどな。

 

 

「何さ、その反応は…」

 

「何でもないぞ、気にするな」

 

「まぁいいけどさ」

 

「それで、いきなりどうしたんだよ」

 

「君が結婚とか言うからさ、昔のことを思い出しちゃったんだよ」

 

「昔のことか、聞いてもいいか?」

 

「いいよ、まぁ昔のことっていってもまだ4ヶ月くらいしか経ってないけどね。中学の卒業式でね、告白されたんだよ、20人くらいから。全部断ったけどね」

 

「はぁ!?嘘だろ!?」

 

「嘘じゃない。それに告白してきたのって男じゃないぞ?全部女の子だ」

 

「あっ…、なるほど…」

 

「おいやめろ、妙な納得しないでくれない!?」

 

 

なんで納得してんのさ。相手は女の子だったっていたのに納得されるって、結構悲しくなるんだよ?

私だって女の子だからね?そういう反応はどうかと思うよ?

 

 

「悪い、つい」

 

「ついとか余計悪いわ!はぁ…私ってそんなに女っぽくないかな?女の子にもてるってことは男っぽいのか…」

 

「何言ってるんだよ、十分女っぽいって。少なくとも俺は女の子だって思ってるし。可愛いっていうか綺麗ってタイプだからってのもあるんじゃないか?」

 

「ありがとう。そう言ってもらえると悪い気はしないよ。まぁこれがいきなり彼氏とか言い出した理由ね」

 

「なるほどな。まぁいろいろ考えてみればいいんじゃないか?男女の関係だけってわけでもないと思うぞ。ほら、どっかの国では同性婚が認められてるって話も聞くし、それを考えれば近くにいい人が居るかも知れないぜ?」

 

「…何?織斑くん、私を苛めたいわけ?そういう人だったんだ…」

 

「あ、いやちがっ。あーすまん、言うタイミング間違った」

 

「よろしい。次はないからね?しかし近くか、今近くにいる男の人って君だな」

 

「まぁそうだな、俺しかいないな」

 

「付き合う?」

 

「やめとく。まぁそれも悪くないかもしれないけどな、まだ死にたくはないから」

 

「なんで死ぬ前提?でも良かった。もし付き合うとか言われたらどうしようかと思ってたよ。そうしたら私が死んでたからね」

 

「は?なんで浅見さんが死ぬんだ?さっきも言ったけど俺のほうだと思うぞ?」

 

 

いやいやいや、鈍感な君にはわからなかもしれないけど、間違いなくヤバイの私のほうだからね?

専用機持ち3人+1の計4人に殺られちゃうからね!?

織斑くんはせいぜいよっちゃんからの尋問とひなねぇからの弄りくらいだよ。

 

 

 

◇◆◇◆

 

「うわ、もうこんな時間か。悪い、結構長居したな。そろそろ部屋に戻るよ」

 

「気にしなくていいよ、クッキー作ってくれたんだし、2人で話すのも楽しかったから」

 

「さんきゅな。俺も楽しかったよ。また時間があったら2人でお茶会しようぜ」

 

「いいよ、そのときはお茶菓子楽しみにしてるから、よろしく」

 

「あはは、任せとけ!あ、そうだ、俺のこと一夏って呼んでくれないか?織斑だと千冬姉もいるから紛らわしいしさ。君付けもいらないから」

 

「了解。じゃあ私のことも柚紀でいいよ。さん付けもいらない。私だけ名前呼びとかフェアじゃないからね」

 

「そういうところがモテる理由なんじゃないか?じゃ、また明日な、おやすみ」

 

「うるさい、治そうと思って治せることじゃないから仕方ないだろ。ん、また明日、おやすみ」

 

━━━━ ━━━━ ━━━━

 

((ふぅ、衝撃の事実が判明してしまった。まさか一夏(柚紀)があそこまで鈍感だったなんて…))




さらっと口説き合ってる鈍感コンビ
全く夢もキボーもありゃしない…


次回はちょっと悩み中
女子組の会議を書こうか、全力で趣向を変えて浅見家のことを書こうか…
希望があれば活動報告の方にコメントくれると嬉しいです
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