M月A日
ラウラの馬鹿あああああ!!!!
なんで、なんでっ!ベッドにまで侵入してくるかな!?
隣に柚紀ちゃんいるんだよ?私と柚紀ちゃんはルームメイトなんだから、隣のベッドには当然柚紀ちゃんが寝てるんだよ!?
それなのにベッドに侵入してくるって…、しかも裸で!しかも裸でっ!!
柚紀ちゃんに誤解されたらどうしてくれるつもりだ!
現に朝見られた時に気まずそうにされちゃったじゃないか!!
学園に行ってからだって1日中なんだかよそよそしいというか、反応に困ってるような感じだったしさぁ…。
まぁ私もそのことを引きずりすぎてラウラに会うたびに変な感じになっちゃってたけど…。
学校が終わってからだってあんまり話もしないうちに柚紀ちゃん寝ちゃったし。
明らかにいつもより寝る時間が早かったし、絶対私避けられちゃってるよ…。避けるまではいってないとしても、どう接すればいいのかわからなくなってるのは間違いないと思う…。
やばい、泣きそう。このままこんな感じが続くようなら自分探しの旅に出る自信がある。
あ、それはダメだ。シャルロットにそんなあからさまなチャンスを上げるわけにはいかないし、何より織斑一夏が誰かとくっつくまでは警戒していないと危険だ。
あと知らないうちに柚紀ちゃんを狙う輩が増えてる可能性すらあるからね。
何せあの柚紀ちゃんだし。中学時代の武勇伝は忘れてないよ。
でもラウラだけを責めるわけにはいかないらしい。あの子にこの凶行を吹き込んだ輩がいるみたいなんだ。
ラウラに問い詰めたところ、そやつはラウラが所属しているドイツのIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」の副隊長と判明した。
いずれ直接話し合いをしなくてはいけないな。ラウラに余計なことを吹き込んでくれたことと、私の邪魔をしてくれたことについてみっちりと、ね…?
…そうか、自分探しの旅じゃなくてドイツにお話しに行けばいいのか。
最終手段はこれにしよう。そうすればいろいろ片付けることもできるし。
あとラウラが私服を持っていないことが判明した。
学園と寮だけならまだいいけど、ほかの場所にあそびにいく時とかに困ってしまう。ラウラじゃ困りそうにないけど…。服は支給品だけで足りてるとか言ってたし。近いうちに買いに行かないといけないな。
M月B日
朝起きたら昨日のことは忘れて気分一新!ってなればよかったなぁ…。
思った以上に昨日のことが効いてたみたいで、昨日に引き続き柚紀ちゃんに気を使わせてしまった…。
唯一良かったことといえば、柚紀ちゃんが昨日のことはあんまり気にしてないようだったことか。
いや、気にしてもらえないのもちょっと悲しいかも…。
なんだかめんどくさい女になってないか、私。
ちょっとまずい傾向だな、できるなら治せるように頑張ろう。
でもあれだ、柚紀ちゃんに気にかけてもらえてるとか、心配してもらえているってわかるのはすごく嬉しかった。
そのせいで余計に落ち込んで見せてたなんてことはない、とは言い切れないかも。
ごめんね柚紀ちゃん。ちょっとだけ大げさに落ち込んで見せてたかもしれない。
わがままかもしれないけど許してね?
いつまでも気づいてくれない柚紀ちゃんだって悪いんだからね?
M月C日
昨日のでちょっと調子にのって落ち込んだふりを続けてしまった。
反省してます。ごめんなさい柚紀ちゃん。今日のは完全に嘘でした。
でも一生懸命私を元気づけようとしてくれる柚紀ちゃんが素敵すぎるのが悪いんだ。私は悪くない。
途中でシャルロットに怒られたからやめたけどね。
まぁ自分でもやめ時がどこかわからなくなってたからちょうど良かったんだけどさ。
しかしあの子も本当に本気のようだね。口だけだったら私の様子まではきっと見てないだろうし。本当に柚紀ちゃんのことを思ってるからこそ、その周りにも目が行く。柚紀ちゃんが困らないように、悲しい思いをしないように。
つまり、今回の私の振るまいは柚紀ちゃんを困らせてしまうものだったっていう証明でもあるんだけどね。
改めて反省してます。もうしません。
ちょっと想定外のことでシャルロットの本気を確認することになってしまったけど、それはそれで良かったとしよう。
O月A日
もうすぐ臨海学校だ。
海か…。そういえば中学の時は柚紀ちゃんと一緒に行かなかったな。
なんで行かなかったんだろう。中学の時の私は一体何を考えていたんだ…。
まぁいい。前に行ってなかろうともうすぐ行けるんだから。
水着か。柚紀ちゃんどんなの着るんだろう?
柚紀ちゃんって、一言で言うとモデル体型なんだよね。
長身だし、スレンダーだし、胸だって大きいわけじゃないけどちょうどいいくらいの大きさはあると思う。たぶんシャルロットよりもうちょっと小さいくらい。
そして私のほうがシャルロットより大きい。つまり柚紀ちゃんよりも大きい。そうじゃないとちょっと困る。柚紀ちゃんは私の王子様なんだから、女らしさでは負けたくない。
…紐とかだったらどうしよう。ほかの人に見せる前にお持ち帰りするしかないか。
絶対ないって言い切れないのが柚紀ちゃんなんだよね。
正確には陽奈乃さんだけど。あの人なら柚紀ちゃんの水着をすり替えておくとかやりかねない。
2人っきりでならそれでもいいんだけどな。流石にほかの人に見せるわけには行かない。特に織斑一夏にだけは絶対に。
………あれ?なんか私、危ない人みたいになってないか?
やめよう。これ以上考えると柚紀ちゃんに着せるものがどんどんすごいものになっていく気しかしない。想像の中とはいえちょっと刺激が強いかな。
あ、私も新調しないと。柚紀ちゃんに初めて見せるんだし気合入れないと。
今度柚紀ちゃんと一緒に買いに行こうかな。柚紀ちゃんに来て欲しい水着を選べるし、私のも選んでもらえたら最高だしね。
O月B日
ラウラが水着を持っていないことが判明した。前に普段着も持ってないってことはわかっていたから一緒に買いに行くことになった。
柚紀ちゃんと水着を買いに行きたかったけどしょうがない。ラウラのことだからな、私が面倒をみると約束したんだし、柚紀ちゃんとのデートは今回は諦めるしかない…。
あぁ、ラウラのお世話役になったことをここまで後悔する日がこんなに早く来るとは…。
私は一人っ子だから妹ができたみたいで結構嬉しかったんだけどね。
それでも柚紀ちゃんと比べたら柚紀ちゃんの方に行きたくなるのは、私だからしょうがないとしか言い様がない。
とにかく行くなら姉としてラウラに似合うのを選んであげないとな。
O月C日
ラウラの水着と私服を選んであげたことに後悔はない。かなり可愛い仕上がりになったと自負してる。
でもね、それじゃないんだ。私が本当に後悔してるのは、シャルロットに柚紀ちゃんの水着を選ぶ権利を与えてしまったことだっ!
なんてことだ!よりによってシャルロットと柚紀ちゃんが2人だけで水着を買いに行くとは…。考えればすぐ思いつくことじゃないか。私が行けないとなったら私が知っている中では次に仲がいいシャルロットと買い物に出かけるのは、ある意味必然。
もしかしたら1人で買いに行くかもなんて考えた私が馬鹿だった!
というよりもなぜそのことに思い至らなかったこの前の私!大事なところで抜けてんじゃないよ、しっかりしろ!
それにシャルロットが柚紀ちゃんを誘うのだってわかりきったことだ。
あの子はあの子で私がいないタイミングとかで必ず柚紀ちゃんの近くにいるし、こんなチャンスを逃すわけがなかった。
ラウラに気を取られすぎているというのか…?この私が?柚紀ちゃんが関わることにここまで失態を演じたことなんて今まで一切なかったし、やっぱりそうなのか?
これは今一度私が優先すべきことと考え方の整理をつけないといけないかな。
このままだとシャルロットに追いつかれるかもしれない。あの子は今柚紀ちゃんのことが最優先事項になっているから、本当にやばいかもしれない…。
早急に対処することにしよう。
とりあえず同じ日に同じ場所で買い物していたおかげで、最後まで2人きりにはさせなかったから多少は良かったと思うしかない。水着の件が痛すぎる…。
O月D日
あんまり大きな表情の変化がない柚紀ちゃんが、あんなに笑顔を見せてくれるなんて…。
あんなの今までで1度も見たことないから、ちょっとやばかった。
陽菜乃さんがいじってる時にはよく表情が変わるけど、それでもあそこまでの変化はなかったと思う。
今日の柚紀ちゃんはいつものクールな感じが一切なくなって、いつも思ってるかっこいいでも綺麗でもなく、可愛いって思った。
笑顔だけじゃない。行動だってそうだ。
いつもだったら私やシャルロット、学校以外では陽菜乃さんたちのことを気にかけてくれたりして、なんだかんだではしゃぐことはなかった柚紀ちゃんが、私の存在を忘れてしまったみたいに勝手にどんどん行ってしまった。
流石に準備運動も無しにいきなり海に飛び込もうとしたのは焦ったけど、そんなことすら忘れてしまうほどに柚紀ちゃんがはっちゃけていた。
高校に入ってからしか知らないクラスメイトや織斑一夏、専用機組も驚いてたと思う。
柚紀ちゃんってこんなにはしゃぐことあったんだね、初めて知った。
中学の時には見せてくれなかった姿だ。いつもの感じとのギャップがすごい分、余計に新鮮だった。
個人でのカメラの持ち込みが禁止されているのが痛いな。渓先生、今日の柚紀ちゃん撮ってくれたかなぁ?
そういえばはっちゃけ柚紀ちゃんに気を取られすぎて、ちゃんと水着見れなかったし、私のもちゃんと見てくれたのかわからないな…。
失敗した…、柚紀ちゃんもはっちゃける前に何か言ってくれてもいいと思うんだけどな。
明日からは専用機組と訓練機組で分かれて作業することになっているから、柚紀ちゃんとは一緒にいれないのか。つまらないなぁ。ラウラも専用機組だし、鈴たちだってそうだ。
あ、箒はこっちか。でもクラスが違うからそこまで会うこともないか。
そうだ、夏休みに2人で海に行こう。そうすれば今日の柚紀ちゃんを独り占めできるかもしれないし。うん、それがいい!今から楽しみだ。
いつものことながらとんでもない柚紀ちゃん率
もうやだこの子、前よりひどくなってる…