もうひとりの専用機持ちの日記   作:Maruwell

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原作開始
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▽月△日

 

明日、IS学園の寮に引っ越す。

今日はその送別会を開いてくれた。学校の友達と先生がね。

私が頑張ってるからとみんなで応援したんだから、最後までやらせろってさ。

やばかった。主に涙腺が。

あぁ、思い出したらまたうるっときた…!

いろいろと書きたいことはあるけど、そうしたらたぶん日記帳が大変なことになるから諦めよう。

いっぱい写真撮ったから、そっちを見て思い出せばいいや。

あ、もちろんよっちゃんも一緒だ。

そりゃね、よっちゃんあってこその私の合格なんだから、いないと始まらないよ。

 

家族といい心友といい友達といい、私の周りは、みんないい人たちすぎやしませんかね?

こっちでも、疲れたり嫌になったりしたら、いつでも帰ってきていいって言ってもらった。

我慢できなくなったのはもうしょうがないと思うんだ。

 

これが朝から夕方までの話。

で、夜には当然のごとく、我が家での送別会もやってもらった。

まぁ送別会といっても、いつもよりも夕飯が豪華になったくらいだけどね。

ひなにぃもひなねぇも寮暮らししてるんだから、そんなもんだと思う。

帰ってこようと思えば帰って来れるわけだし、こっちでは特に涙腺さんが暴れたりはしなかった。

ちなみに、わかってるだろうけど、よっちゃんも参加してた。

むしろよっちゃんに対してのお礼的な意味合いが大きいように感じたんだけど、気のせいかなぁ?

お世話になりまくってる身からすれば、それでも全然構わないけどね。むしろもっとやっちゃってくれ。

 

みんな本当にありがとね。ここまでされちゃったら私もできる限り頑張ってみるよ。

行ってきます。

 

 

 

 

 

▲月○日

 

疲れた…

今まで引越しとかしたことなかったから、思った以上に疲れた。

荷物運び入れるのって結構きついんだね。そんなに持ってきてないつもりだったんだけどなぁ。

寮は2人部屋で、そのルームメイトはなんと!よっちゃんだったのです!!

荷物とかでお互い大変だろうからって分かれていったのに、同じ部屋に荷物運び入れようとバッタリ会って、嬉しくてすごく騒いでしまった。

もちろん寮長の先生に怒られましたとさ…ごめん、よっちゃん。

その寮長の先生がね、ブリュンヒルデ様だったのは予想外だったけど。

あの出席簿、何で出来てるんだろうか、絶対に紙じゃないと思う。

 

とにかくよっちゃんと一緒だったから、少しは安心出来たと思う。

それより何よりひなねぇに見られないのがいいね!

まだ学校が始まるまで何日かあるから、明日からは敷地内の探検でもしてこようかな。

よっちゃんも誘ってみよう。

 

 

 

 

 

▲月×日

 

今日は入学式だった。

ついに始まってしまったよ、高校生活。

まぁさすがに初日だったから、特に何があるってわけでもなく普通に終わった。

ってなってくれたら良かったんだけどなぁ…

入学式で校長先生の長い話聞いて、生徒会長さんの話聞いて、自分のクラスに入って自己紹介して、授業やって、クラス代表を決めた。

クラス代表、私だってよ。どうする?どうしようもない。

よっちゃんの推薦、というか決定?だったりする。

先生が、自薦でも他薦でもいいからクラス代表決めてと言った瞬間に、

「それなら柚紀さんでいいですね。このクラスで唯一の専用機持ちですし、適任です」

と言い放ってくれたのだよ…

よっちゃぁん、何故に私を追い込むんだああああ!!?

そういえばその時、先生も含めたほかの人たち全員固まってたけど、何かあったんだろうか?

先生はなんか顔が赤くなってたから、体調が悪かっただけかもしれないけど。

おかげで誰も反対意見とか出さなかったし。

私には言えないからね。よっちゃんに意見するとか、本当にダメな時くらいしか出来ない。

 

ちなみに、私とよっちゃんは1年3組、席は私が中央の一番後ろ。よっちゃんがその前だ。席順はくじ引きだったけど、すごく運がよかったと思う。

なんか大変な役割になっちゃったけど、よっちゃんが全力でサポートしてくれるから頑張ってみようと思う。

まぁそもそもよっちゃんの策略だったりするんだけどね。

 

そういえば噂の織斑一夏君は何組なんだろうか?よっちゃんが休み時間のたびに話しかけてきてくれたから、そっちばっかりになって他に気が回らなかった。

明日、クラスの子にでも聞いてみよう。よっちゃんも私といたから知らないだろうしね。

 

 

 

 

 

▲月△日

 

どうやら噂の織斑一夏君は1組のようだ。他にも何かあるっぽかったが、今日のところはそれしか聞けなかった。

まぁ別に興味はないし、問題はない。

それと近いうちにクラス代表対抗戦があるらしい。

つまり私が出るわけだ。

うん、まぁ別に戦うのはいいんだけどね。運動は好きだし。

でも、それってみんなに見られるんだよね。代表戦っていうくらいだから…

やばっ今から緊張してきた!

練習ってしてもいいのかな?明日聞いてみよう。

 

 

 

 

 

▲月□日

 

練習していいらしいので、してきた。

飛ぶのが難しい。なんか上手く感覚が掴めないっていうか、今までにない動きだからね。ちょっと戸惑ってる。

飛べないとお話にならないので、なんとか頑張ってみよう。

よっちゃんにも今日練習することを話したら、もっと早く言ってくれれば訓練機の申請出したのに、と怒られてしまった。

次からは訓練機が借りられたら、練習に付き合ってくれるとのこと。

いつもありがとね、よっちゃん。

 

そうだ、織斑一夏くん。なんか代表候補生と模擬戦するらしいね。クラス代表の権利をかけての決闘だって。

自分からこの役をやりに行くとか、すごいと思う。

少なくとも私は、よっちゃんからの推薦がなかったら絶対にやってなかった自信がある。

さすがは男子ってことなのかな?それともさすがはブリュンヒルデ様の弟?

 

 

 

 

 

▲月▽日

 

今日もISの練習をした。今回はよっちゃんも一緒だ。

よっちゃんがなんかもう、凄すぎて何も言えない…

よっちゃんは試験で使ったのと同じラファール・リヴァイヴを使ってたんだけど、確かにスピードとかは私の雛雪のほうが上なんだ。地面の上でなら。

空に行った途端逆転しちゃうんだよなぁ…

なんであんなに上手く飛べるんだろう?

私なんて空じゃ真っすぐにしか移動できないのに…

いつもどおり教えてくれるって言ってくれたんだけど、これって感覚の問題だと思うんだよなぁ。自分でなんとかしないと変わらない気がする。

ほかの人が飛んでるところも見れれば何かわかるかな?

あ、織斑一夏くんとどっかの代表候補生が模擬戦するんだっけ?

ちょうどいいや、暇だったら見に行くとしよう。

 

 

 

 

 

▲月▲日

 

織斑一夏君とイギリス(だったかな?)の代表候補生の決闘が今日だったらしい。

夕飯を食べに行ったら、食堂がその話題で持ちきりだった。

なんだ残念、見に行こうと思ってたのに。

って言ったら、よっちゃんが壊れた。びっくりした。

「やっぱり柚紀ちゃんも興味あるの!?」「もし知ってたら、私との訓練じゃなくて向こうに行ってたの!?」みたいな感じで詰め寄られた。

私としては、動きの参考にしようと思っただけなんだけどな。

そう言ったらすっごく謝られた。

別にそんなことで怒ったりしない。びっくりしたけど、それだけだし。

まぁ本当に大変だったのはそのあとなんだけどね。よっちゃんを慰めるのがね、なかなか…

とりあえず今度の休みに一緒に買い物に行く約束をしたら、いつものよっちゃんに戻ってくれた。

「取り乱してごめんなさい」と頬を染めながら恥ずかしそうに言われて、ちょっとドキッとしたのは気のせいだ、気のせいったら気のせいなんだ。

なんか違う意味で疲れた…寝よう。

 

ちなみに、織斑一夏くんは負けたらしい。しかもすごくカッコつけたあとによくわからない自滅をしたとか。すごく見たかった。

 

 

 

 

 

▲月▼日

 

授業中に、ちょこっとだけウトウトしてたら爆発音に起こされた。

そのせいでビクッとした時に机にぶつけた右手がまだ痛い気がする…

まぁ、みんなその音に気がいってたみたいで誰にも気づかれなかったのは幸いだったけど。

見られたらちょっと恥ずかしいし。

 

その爆発音の正体は、織斑一夏くんが運動場に墜落した時の音だったようだ。

何をやってるんだろうね。私でもあんな音が出るスピードでなんて突っ込んだことないぞ。

そうだ、1組の代表は織斑一夏くんになったらしい。

負けたけど、勝負に勝った代表候補生の方から譲ってもらったとか。

代表候補生の人、実は勢いで決闘とか言っちゃっただけで本当はやりたくなかったとか、そんななのかもな。

プライドが高い人は大変だねぇ。私にはそんなのとっくになくなってるよ。

そんなの持ってたらひなねぇのいじりに耐えられるわけがない。

 

 

 

 

 

▲月■日

 

私、企業に所属してたらしい。

「浅葱精研(あさぎせいけん)」とかいう会社のテストパイロットになってた。

先生から書類を渡されて初めて知った。

本人の意思を完全に無視して、さらにそのことを知らせないとはどういうことだ。

とりあえず母さんに文句を言ったら、

「言ってなかったっけ?ごめん、忘れてたわ」

と、なんとも軽いお言葉をいただいてしまった。

結構大事そうなことなんだから忘れないで欲しい。

さすがに今回の書類はよっちゃんに手伝ってもらうわけにもいかなかったので、1人でヒィヒィ言いながらなんとか処理してきた。

もう何回かあるらしい。先生が言ってた。

………もうおうちに帰りたい。




よっちゃんが策士
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