もうひとりの専用機持ちの日記   作:Maruwell

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ギリギリだった…


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○月○日

 

今日、授業では初めてのIS訓練があった。

私のクラスには専用機持ちが私しかいないのでお手本を見せることになった。

お手本って言ってもなぁ、私よりよっちゃんの方がうまいと思うんだよねぇ…

まぁすぐに準備できないからっていうのが一番の理由だろう。

専用機持ってるって言ったって、持ってるだけでほかの人と搭乗時間はほとんど変わらないわけだし。

最近訓練してる分、ちょっと上手い程度かな?

で、お手本として急上昇と急降下、急停止をやらされた。

織斑一夏くんが突っ込んだのはこれのせいだったんだね。

私も危うく突っ込みかけたし。よっちゃんと練習してなかったら間違いなく突っ込んでた。

 

そのあとは一人ずつ訓練機の装着だけして終わった。

初日だしこんなもんだろう。

これからもお手本とかやらされるんだろうか…?

それはやだなぁ。

でもクラス代表だし専用機持ってるしで、どう頑張っても逃げ出せそうにないんだよなぁ。

ほかのクラスと合同とかってないの?

 

 

 

 

 

○月×日

 

なんか2組のクラス代表が変わったらしい。しかも専用機持ちになったとか。

中国からの転校生だってさ。

食堂で本人たちが話してるの聞いただけなんだけどね。

まだ始まって1ヶ月も経ってないのに転校って、いろいろ大変そうだな。

てか、織斑一夏くんの周りがやばい。代表候補生が2人もいるし、彼自身も専用機持ってる。

戦力過多だね。近寄りたくない。

あとは、たぶん織斑一夏争奪戦なんだろうな、あの感じは。そっちもやばかった。

 

なんてのんきなこと言ってられないんだよね。

私とか織斑一夏くんとかが例外なのであって、本来専用機はエリートにしか渡されないはずなんだ。

確かISに必要なコアってのが数に限りがあって、その関係で少数精鋭にしか専用機を渡せないとか、なんかそんな感じの話だったと思う。

詳しくは分厚い悪魔本かよっちゃんに聞いてくれ。私には無理な話だ。

こんなでテスト大丈夫かなぁ…今から心配になってきた。

 

とにかく私もそれなりに戦えるようになっておかないと、瞬殺されて終わってしまう可能性が高いってことだ。

さすがにそんなカッコ悪いのは嫌だから、せめて1分、いや30秒だけでも持たせられるようにしておきたいところだ。

 

 

 

 

 

○月△日

 

やばい、よっちゃんが拗ねた。

お昼ご飯の後から話すらしてくれない。

やっば、どうしよう…

えーっと、あれぇ?何が悪かったんだ!?

今日なんかやらかしたっけ?

うわぁ何が悪かったのか全く分からん!

明日からどうしよう…

入学してからずっとよっちゃんといたから、そこまで仲のいい友達まだいないぞ…

よっちゃんごめん!なんでもするから許してくださいぃ!

 

 

 

 

 

○月□日

 

どうしよう、これは本気で困った…

今日も1日話してくれなかったし、寝る直前になるまで部屋にも帰ってこなかった。

私、本当に何やったんだ?なんかよっちゃんが嫌がることしたっけ?

昨日のお昼ご飯の時…?

ってかそれしか考えられないけど。

真面目にどうしよう…

ああ、代表戦もうすぐなのに訓練に集中できないんだけど!

うわあああ、誰か助けてぇ!!

 

 

呼ばれて飛び出て陽奈乃ちゃん!

あんた、昼の話で男か、芳乃ちゃん以外の女の子の話しなかった?

心当たりがあるなら間違いなくそれだと思うよ。

何をやってんの?馬鹿なの?芳乃ちゃんに捨てられたらあんた終わるよ?

何が何でも何とかすること!出来なかったら………わかってるね?   陽奈乃

 

 

 

 

 

○月▽日

 

まだ仲直りできない…

やばい、そろそろ泣きそうだ。

 

泣きそうなんだけど、その前に突っ込まなくちゃいけないことがあったね。

ひなねぇ、なぜいる。

おかしいでしょう、昨日は平日で、ここはIS学園の寮だよ?

何がどうなれば書けるんだよ…、いやそれ以前に不法侵入だよね?

織斑先生いるはずなんだけどな、この寮。

あの人に気付かれずに私たちの部屋に来て、日記書いて帰ったの?

なにそれ、どんな無駄技術だ。

ん?あれ?鍵はどうした!?あとなんで簡単に日記見つけるの!?

 

ま、まぁ過ぎたことは気にしないとしても、やっぱり気になるわ。気にしないとか無理だ。

今は置いとくとして、そういえばずっと織斑一夏くんとその周りの人達の話をしてた気がする。

同じ専用機持ちだし、候補生もいるから訓練もはかどってるんだろうなとか言ったかも。

まさかそれなのか…?

あ、でもそうかも。ちょっと前によっちゃんが壊れたときもそんな感じのこと言ってた気がする。前の日記にも書いてあるから間違いないな。

ふむ、原因はわかったっぽいけど、どうすればいいんだ?

謝ればいいのかな?でも話聞いてくれないしなぁ…

とりあえず明日はなんとか聞いてもらえるように頑張ろう。

代表戦まであと3日しかない。父さんの最終兵器を使うことも考えておこう…

 

 

 

 

 

○月▲日

 

よかった…

本当によかった…!!

なんとかよっちゃんに許してもらえた。

代表候補生でもなければ専用機も持ってない自分じゃダメだって言われたように思ってたんだって。

うん、ほんとごめん、よっちゃん。

確かにそう聞こえてもおかしくないよね…

全力でそれは誤解だって伝えてどうにかわかってもらえたから良かったけど、次にこんなことがあったらどうなるかわからない。

私だけが専用機を持ってるから、中学までの私とよっちゃんの関係とは少なからず違うこともある。

これからは言葉にもっと気をつけないといけないね。

 

問題が一つ片付いたところで、さて、明後日が代表戦本番なんだけど、どうしましょうかねぇ…?

今日も合わせて、3日も練習してないぞ、私。

よっちゃんも手伝ってくれるって言ってくれてるけど、あと2日しかないからな。

ほんと、どうしようか。

 

 

 

 

 

○月▼日

 

なんか代表戦中止になった。でも1回戦だけは後日やるらしい。

いや、色々と書きたいんだけど、この日記、ひなねぇが何故か見れてしまうんだよね。

箝口令が敷かれちゃってるから、外の人に知られるのは流石にまずい。

という事で、書かない。

 

ともかく私の試合が後日になった。

まぁ私としてはラッキーだったというべきか、今日の出来事的にアンラッキーだったというべきか、はたまたやっぱり運が良かったと思うべきか。

 

そうそう、織斑一夏くんって本当にIS初心者なのかな?

代表候補生と互角とは言わなくても、一方的にやられないで戦えるって初心者にできることじゃないと思うんだけど。

あ、よっちゃんならいけそうだ。そっか、初心者でも出来る人っているんだな。

これが才能の差というやつか…

 

 

 

 

 

○月◇日

 

前によっちゃんと約束してた買い物に行ってきた。

でも色々と不思議だった。

朝は一緒に出れば良かったのに、何故か時間を決めて駅で待ち合わせだったし、移動中はずっと手を繋いでた。時折腕を組んできたし。

あと、なんかよっちゃんがものすごくおしゃれしてた。

もうね、街ですれ違う人全員が2度見するくらいには綺麗だった。

スーパー美人と腕を組んで歩いてるとか、あれだ、周りの視線が痛かった。

でもまぁ、よっちゃんが最初から最後までずっと楽しそうで良かった。

この前勘違いさせたお詫びも兼ねてるからね。

買い物自体はそんなにしなかった。消耗品を少し買ったくらい。

なんか最初の目的とずれちゃったかな?

また今度一緒に行こうって言ったら喜んでくれたし、その時には洋服とかアクセサリーとか女の子らしい買い物をしよう。

 

 

 

 

 

×月○日

 

この前中止になった代表戦の1回戦の残りの試合をやった。

初戦は3組と4組。まさかの初っ端だった、んだけど、4組の代表の子が棄権しちゃって不戦勝になった。

おい、私の焦りが2度も無駄になるとはどういうことだ。

なんかよっちゃんに泣きついたのがすごく恥ずかしくなるじゃないか!

で、このまま終わるかと思ったんだけど、実力を見るためにやってほしかったらしく、また後日に私たちだけやることになった。

もうやだよ…

部屋に帰ってうなだれてたらよっちゃんが慰めてくれた。

頭撫でてくれたりとか、抱きしめてくれたりとか。

嬉しかったけど恥ずかしかった。

部屋の中だったから誰にも見られてなかったのは幸いだ。

見られてたら死ねる。

 

 

 

 

 

×月○日

 

織斑一夏くんと初めて話した。あとセシリア・オルコットさんと篠ノ之箒さん、凰鈴音さんとも。

専用機持ちってことで、前から私のことは知っていたらしい。

織斑くんは同じ初心者の専用機持ちの私と前から話がしたかったらしいけど、タイミングがなかったんだって。

それを言った途端、周囲の温度が5度くらい下がったんじゃないかと思った。

オルコットさん達が織斑くんに詰め寄って、私はよっちゃんに質問攻めにされていた。

「いつの間にフラグ立ててたの!?」「話をするのは本当に今日が初めてなの!?」

って感じで。

いやぁ怖かった。よっちゃんも怖かったけど、織斑くんに詰め寄ってる3人も怖かった。

内2人は途中でIS展開し出すしね。ビビった。

なぜだ、普通に話をしただけだったはずなんだけど、どうしてこうなった…?

そのあとにこっそり織斑くんと、今度から話すときはみんながいない時にしようと約束した。

みんなともいい友達になれそうだ。女子3人はちょっと怖いけど。

私を見てくる目が、話をしたあとから睨みつけてるような気がする。

よっちゃんは織斑くんを睨みつけてた。

織斑くんとが一番気が合いそうだと思った。




女版一夏=柚紀
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