もうひとりの専用機持ちの日記   作:Maruwell

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ちょっと趣向を変えてみた


姉の日記 01頁目

A月B日

 

我が妹が日記を書き出したようだ。机の引き出しの一番奥に入れてあった。

という事で私も今から書くことにする。

柚紀ちゃんいじりネタ帳兼日記だけどな。

ネタになりそうなことを見つけたら書き込むとしようか。

 

さて、なぜいつもは帰ってこない週末の休みに帰ってきたかというと、忘れ物があったからそれを取りに帰ってきたのだよ。

そのついでに妹の部屋漁り…もとい、探索、もとい!空き巣した。

私が帰ってきているのに不在とは、無用心な。これで隠しているつもりなのだろう。

妹よ、相変わらず可愛いなお前は。

って、なにこれ?心友自慢と家族自慢かな?

ふむ、あの子は日記をなんだと思ってるのだろうか。確かに思ったことを書けばいいとは思うけど、これは違うだろう。

日を記すから日記なのであって、是非ともその日に起こった出来事を書いてほしいね。

ネタ提供の精神がなってないな。このままじゃ読みがいがないではないか。

しかしまぁ、これはこれでいいネタを手に入れた。後で全力でいじってやるとしよう。ついでに訂正もな。

あの子も喜ぶだろう。ふっふっふ…

 

 

 

其の二

 

柚紀の部屋で本を読んで待っていたら、予想通りの反応をしてくれた。

うん、読みやすくて何より。

すぐに私の近くにあった日記帳に気づいて絶叫したところまで予定調和だ。

 

そのあとに部屋を漁った理由を聞かれたから、たまたま本棚が目に入ったので、偶然連弾のネタにしておいた。

机の中に入ってたからそれはありえないと言われてしまった。

なにげに隠し場所暴露していいのかな?まぁ私はもう知ってるからどっちでもいいけどね。

 

とりあえずさっきの訂正をしておいてやった。

随分と凹んでしまったようだ。どこまでも想定通りの反応をありがとう。無音カメラでしっかりと撮っておいた。

今度芳乃ちゃんとの交渉に使おうかな。きっといいネタを売ってくれるんじゃないかと思う。

おまけに、芳乃ちゃんのこと大好きなんだ、とか私たち家族のことも大好きなんだね、とか言っておいた。もちろん笑顔付きだ。

赤くなっちゃって、ああもう可愛いな柚紀は!

 

 

 

 

 

A月C日

 

あーだるい。

もう今の学校に入って2年目に入るけど未だに疲れる。

ごきげんようってなんだよ。今時そんな挨拶してるの、絶対ここくらいだぞ。

ですわ口調もやってられないっつの!

テーブルマナーとかミサとかさぁ、私じゃ学校でたら一生使う機会なんてないと思うんだけど。

この前の休みに柚紀をイジっといてよかった。

もしいじってなかったら今週は大変なことになってたかもしれない。

私がこんな状況なのに、緋奈多のやつはなんであんなに馴染んでるのかねぇ?

もう最近はあいつ、実は女なんじゃないのかって結構本気で疑ってるんだよね。

双子で生まれた時から一緒だったから、それはありえないってのはわかってる。

だがしかし!それじゃ私が納得しない!!

ということだから、今度お風呂にでも乱入して確かめてやろう。

大事なのは結果じゃない、真実を知るために動いた時間こそが大事なんだ。

 

 

 

 

 

A月D日

 

緋奈多がどっかに出かけて行った。

今日、平日だぞ?何してたんだ?

あの真面目くんが授業をサボって遊びに行くなんてことはありえないだろうから、何かしら事情があったのは間違いないだろうけど、私にも何も言わないとは…

これは、臭うな。

緋奈多よ、貴様は私を見くびっているのかな?双子なのに悲しいよ。

というわけだから、全力で探らせてもらうぞ。覚悟しとけよ、緋奈多!

 

 

 

 

 

B月B日

 

これはどういうことだ…

この私が、浅見陽奈乃ともあろうものが、これだけ時間をかけたのに何一つ有益な情報を集められなかっただと?

うーん、尾行技術落ちたかな?

柚紀は何も警戒しないからなぁ、そればっかりやってたせいかも。

尾行開始後すぐにバレたらしく、巻かれてしまうこと数回。

ならばと、私の情報網を使ってターゲットがどこに行ったのか探ったけど、その自慢の情報網にはかすりもしない。

もう面倒だと直接緋奈多に聞いてみたけど、いろいろ話してるうちにはぐらかされてしまうこと数十回。

その間の緋奈多の怪しい外出数回。

あとはたぶん電話だと思う。部屋の中でしてるようだから滅多に発見できないけど。

あーもうちくしょー!

私の負けだよコノヤロー!

今回は認めてやるよ。もう探らない。去り際は潔く、なんの未練も残さないことが肝心だ。

 

 

 

 

 

B月C日

 

なんてことだ!こんなことがあっていいのか!?いやいい訳無いだろう!!

緋奈多に完敗した鬱憤を晴らすために、いつも通り柚紀をいじろうとしたんだけど、IS学園へ行くための勉強を本気でやっていたからそこまでいじれなかった。

流石の私もあれだけ頑張ってる妹の邪魔はできない。

まぁ結構肩に力が入ってるっぽかったから、それが抜ける程度のいじりはしておいたけど。

よくそれで止めたな、私。偉いぞ、ご褒美に翠屋のケーキワンホール買ってやろう。緋奈多が。

帰り道で頼んでみたら本当に買ってくれた。さっすが私の半身!察しがよくて助かるよ。

今度は私が返す番だな。その時が来たら返すよ、その時が来たらね。

 

 

 

 

 

B月D日

 

ここに来てまさかの新情報だ。しかも緋奈多から教えてもらった。

どうやら緋奈多の怪しい行動には母さんも関わっているようだ。

なぜ今私に教えたのかね?もうこの件からは手を引いたんだけど…

………あぁなるほど、そういうことか。

りょーかいりょーかい、任せといてよ。あんた相手じゃなければどうにでもしてやるよ。

さて、それじゃまぁ、本気で頑張ってる可愛い妹のために気張りましょうか。

 

 

 

 

 

C月A日

 

あれは母さんがちゃんと渡してくれたようだ。これで今回の任務は終了っと。

ふぅ、いやぁ結構きつかったな、今回のは。

何が一番きつかったかって、途中で柚紀いじりができない事が一番きつかった。

さて、もういいよね?

これ以上は私が持たないから誰がなんと言おうと実行に移す!

いじっていじっていじり倒してやる!!ふはは!我が妹よ、覚悟しておけ!!

 

 

 

 

 

C月B日

 

母さんからいじり禁止令が出た…

受験が終わるまでは我慢しなさいだって。

受験が終わるのって、まだ3ヶ月は先なんだけど…

私に死ねと?あんなに頑張ったんだからちょっとくらいいいじゃないかぁ!!

ってことで、我慢ならないので強行しようしたら私のお小遣いが人質に取られてしまった。

卑怯な手を使いおって…!

流石にそれは痛すぎるので、おとなしく諦めたよ。

寮に帰る途中でまた緋奈多がケーキを買ってくれた。

今回はワンホールじゃなくて、いろんな種類を1つずつワンホール分だ。

この前の借りもまだ返してないのにまたもらってしまったよ…

たかが1時間早く生まれたくらいで自分のが年上だからとか言うんじゃない。

絶対倍返ししてやるからな!覚えとけよ!!

 

 

 

 

 

D月A日

 

家に帰る度に柚紀の日記を見てたんだけど、一向に気づく様子がないから、ちょっとここらへんで気づかせてあげようと思ってね。

それまでの日記にもひたすら芳乃ちゃんが登場していたから、それだけ協力してもらってるんだから失敗すんなよ的な事を書いておいた。

半分くらい芳乃ちゃん自慢みたいな内容だったけど、果たして本人はそれに気づいているのかな?

あの子、そういうことには鈍感ぽいからなぁ。

だって間違いなく芳乃ちゃん、柚紀のこと好きでしょ。LikeじゃなくてLoveの方で。

2人でいるときとかすっごい幸せそうだしね。

ちなみに我が家はもし柚紀と芳乃ちゃんがそういう関係になっても、問題なく受け入れる準備は既にできている。父さんと柚紀以外はね。

父さんは母さんがなんとかするから問題ないし、柚紀は、芳乃ちゃんが落としてくれればいいだけの話だ。何も問題なんてない。

芳乃ちゃん、いい子だしね。柚紀みたいないじりがいのある妹もいいけど、そうじゃない私と同レベルで相手ができる義妹っていうのも欲しいんだよね。

ほら、一方的に勝ち続けるのはつまらないじゃん?そういうことだ。

そうそう、この前芳乃ちゃんからコスプレを借りたんだ。

私の容姿なら元キャラそっくりになると思うからってことで、改造制服と長めのマフラーをもらった。

当然私も元ネタは知っているから実際着るとなるとウキウキだ。

明日辺り柚紀が部屋に来るだろうから、この格好で出迎えてやろうかね?

 

 

 

 

 

D月B日

 

あさはかなり…

柚紀いじりは楽しい。これ世界の真理。間違いない。

やばい、もう寮に戻りたくない。あの学校やだ。猫かぶるの疲れるもん。

柚紀いじってたほうが楽しいし、ストレスも溜まらないからお肌にも健康にもいいと思うんだ。

だからさ、見逃してくれると嬉しいな、緋奈多くん?

まぁここでケーキの話を持ち出されちゃったから、諦めざるを得なかったけどね。

しゃーない、ちゃんと通うよ。

 

 

 

 

 

D月C日

 

ついに明日が柚紀の試験日だ。これまでの頑張りは家族全員がよく知ってる。

最初は無謀だと思ってたんだけどね。成績は運動以外良くなかったし、勉強も嫌いだったから。

でもその予想をいい方向に裏切って、私たちだけじゃなくて、学校の先生や友達まで認めさせるほど頑張って勉強していた。

大丈夫だよ、柚紀。

それだけ頑張ってきたんだ、落ちるわけがない。

あとは緊張しないで今まで頑張ってきた分を全部出せばいいだけだよ。

それに芳乃ちゃんも一緒に行くなら、それこそ何も心配することはないじゃないか。

もし潰れそうになっても助けてくれるよ。

さて、これが私からの選別だ。しかと受け取れ、我が妹よ!




兄…?母…?
姉よ、あんたは自重しろ
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