もうひとりの専用機持ちの日記   作:Maruwell

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深夜のテンションと思いつきで大変なことに…


08頁目

○月○日

 

学年別トーナメントで優勝したら、織斑くんと付き合えるらしい。

クラスの子が教えてくれた。

前にも思ったけど、あの子はどこから情報を仕入れてくるのだろう?

私が見てる限りだけど、我がクラスに広まる噂は全部あの子からな気がする。

 

まぁそれはいいんだけど、あの3人は大変そうだけど是非とも頑張って欲しい。

そうすれば私を睨んでこなくなってくれるはずだし。

でも全員参加なんだよね。

まぁ今の私じゃ本気の代表候補生にはどうやったって勝てないから、別に気にすることじゃないんだけど。

 

 

 

 

 

○月×日

 

ビンタさんがやらかした。

私が見たわけではないけど、凰さんとオルコットさんと模擬戦をして、エネルギー切れでISが強制解除されるまで攻撃を続けたらしい。

助けたのは訓練をするために一緒に行動してた織斑くんとシャルロット。

織斑くんが観客席のシールドを破壊して止めに入ったんだって。

あの見えない壁、AICに捕まったようだけど…

シャルロットはそのあとを追いかけて一緒に戦ったようだ。

2対1で凰さんたちに怪我をさせて、さらに連続で織斑くんたちと戦ったのに一方的にやられてしまうほど、圧倒的に強かったとシャルロットから聞いた。

………ビンタさん、やっぱ強かったんだね。それもとんでもなく。

代表候補生3人+1人で全員専用機持ち相手に圧倒的とか、なんだよそれ…

いや、それより何よりよっちゃん、あなたは一体何者なんですか…

 

そのあとは織斑先生が止めて、模擬戦も含めて私闘はトーナメントまで禁止になったらしい。

まぁそれは後で聞いたから知ってるけど。

で、その仲裁に入るときの織斑先生なんだけど、素手でISの武器を使って止めたらしい。

よっちゃんも大概だけど、織斑先生はもはや論外だった。化物だろ、人間やめてるよ、絶対…

 

それと、今度のトーナメントが2人1組のタッグ戦に変わった。

シャルロットは織斑くんと組むとのこと。まぁあの子の場合、選択肢が私か織斑くんしかないだろうしね。コンビとか一緒にいる時間が長くなるんだから、下手したらバレる。

私の相方はもちろんよっちゃんだ。

シャルロットたちには悪いけど、とりあえず優勝が確定した。なんだろう、なんかこう虚しさがすごい…

凰さんとオルコットさんは参加できないそうだ。

ISのダメージが酷くて、今動かせばISに異常が出てしまう危険性があるかららしい。

専用機だから他のと交換ってわけにはいかないからね、今回は仕方ないと思う。

 

 

 

 

 

○月△日

 

模擬戦が禁止になってしまたから、よっちゃんに飛行訓練を手伝ってもらった。

なんとか戦闘できるくらいにはなってきたけど、ビンタさんとか相手にするならもっと動けたほうがいいはずだし。

よっちゃんからは今のままでも十分に戦えると思うって言ってもらってるけど、候補生組を圧倒するような人を相手にするにはまだ不安がある。

未だに後付装備が届かないし、トーナメントまでは飛行訓練とよっちゃんとのコンビネーション訓練をしておけばいいだろう。

本当に浅葱精工って企業が存在してるのか、若干不安になってきたのはしょうがないと思う。

 

 

 

 

 

○月□日

 

この前のビンタさんやりすぎ事件からシャルロットとあまり話していない。

織斑くんが燃えてるようだからその相方として一緒に頑張っているようだ。

私も負けないようにしなくては。

それに今回はコンビでの戦いだ。よっちゃんの足でまといになるわけにはいかないし、全て任せるなんてことはしたくない。

 

 

 

 

 

×月○日

 

危なかった。めちゃくちゃ危なかった。

でもなんとかよっちゃんを守れて良かった。

あんないきなりだったのによく反応できたな、偉いぞ私!

 

今日、学年別トーナメントが行われた。

さぁ、これまでの訓練の成果を見せてやる!っとか息巻いてたんだけど、まさかのトラブルで私たちの試合は中止になってしまった。

なんだろう、私には公の試合ができなくなる呪いでもかかっているのだろうか…

そのトラブルっていうのが、ビンタさん…いい加減名前で書こうか、ラウラ・ボーデヴィッヒさんのISが暴走した。第1試合目でね。

 

1試合目から織斑・デュノア組とボーデヴィッヒさんとの戦いだった。あと篠ノ之さん。

前に圧倒されたって聞いてたから心配だったけど、今日の戦いではそんなことはなくて、コンビネーションで逆にボーデヴィッヒさんを圧倒してた。

篠ノ之さんは早々に撃破されちゃったから邪魔も入らなかったし、そのまま終わるかと思ったんだけど、その時にボーデヴィッヒさんのISに異変が起きた。

VTシステムだっけ?

なんかそんな名前の、条約で禁止されているはずのシステムがボーデヴィッヒさんのISに組み込まれていて、それが発動してしまった。

そのあとだよ、私が超頑張ったのは。

 

そのまま目の前にいる織斑くんたちと戦うとばかり思ってたのに、いきなりこっちのほうを向いたと思ったら飛んでくるんだもの。あれは焦ったね。

シールドもあったんだけど絶対意味ないと思ったから、咄嗟に雛雪を展開して攻撃を受け止められたのは、我ながらよく動けたものだと思う。

直前まで何が起こったか分からずに惚けてたからね。

その狙いがよっちゃんだったことも動けた理由かもしれない。隣にいて良かった…

それで帰ってくれればよかったんだけど、そんな訳もなくまさかの客席で戦うことになったのは焦った。

見学してた人たちがたくさんいたし、何よりよっちゃんがすぐ近くにいるわけだからね。

IS同士の戦いに巻き込まれたら、生身の人間では絶対死ぬ。例外がいるかもしれないけど、普通は死んでしまう。

まぁ幸いみんなが避難するまで次の動きがなかったから、1人も怪我人が出なかったのは良かった。

それから私がなんとかアリーナの中に戻して、さぁどうしようってなった時によっちゃんが来た。訓練機に乗って。

このおバカの躾は私がするって言って結局そのまま倒してしまった。

一刀両断ってあれのことを言うんだね。スパッって綺麗に切れてた。

で、中からボーデヴィッヒさんが出てきて、よっちゃんが受け止めて今回の事件は終了。

そのあとは事情聴取とか、よっちゃんはお説教とかあった。

まぁ何はともあれみんな無事で良かった。

 

 

 

 

 

×月×日

 

今日は朝から般若が出た。

今回はひなねぇじゃなくてよっちゃんだけど。

朝のHRの時間にいきなりISに乗ったボーデヴィッヒさんが扉を壊しながら現れて、

「芳乃!私のお姉さまになってくれ!」

って言ったんだ。

理解が追いつかなくて固まってたよ、私。

で、何が起きたのか把握しきる前に般若が出た。

すごかったよ、いろいろと。

ISで壁壊しながら現れるとは何事か!から始まって、そもそもほかのクラスだろとか、お前にお姉さまはまだ早いとか。そこから後は何言ってるのかわからなかった。

呼び方がどうこうみたいな話だったと思うんだけど、私に理解できたのはそれが限界だった。

そのあとになぜか渓先生とクラスの何人かも混じって討論会を始めてしまったから、1時間目が潰れたのはよかったのか悪かったのか…

そういえばお姉さまあたりから敬語が消えてたけど良かったんだろうか。

キャラがどうとかを気にしてたと思ったんだけど…

 

討論会の結果、ボーデヴィッヒさんはよっちゃんのことを「姉様」と呼ぶことになったらしい。なぜに姉様?妹じゃないだろうに。

まぁなんかよっちゃんがそれを聴くたびに悶えてるからほっとくことにした。

それとこれからボーデヴィッヒさんの面倒はよっちゃんが見るらしい。

クラス違うのに大丈夫なのかな?

 

 

 

 

 

×月△日

 

トーナメントが終わって久しぶりにシャルロットと話せた。

改めてお礼を言われた。助けてくれてありがとうって。

別に私は何もしてないと思うんだけどなぁ。やったことって規則を思い出しただけな気がするし。

私はそう思っていたけど、シャルロットからしたらだいぶ違うらしい。

まぁ本人がそう思ってるんだったらそれでいいんだけどね。

それからこの学園で3年間過ごすことと、男を止めることを決めたようだ。

学園にはもう話は通してあるらしい。

私が望むならこのままでもいいよって言われたけど、あれはどういう意味だったんだろうか?

私はシャルロットが女だって知っているんだから、今までどおり男装していたところで何も変わらないと思うんだけど。

あと、これからは本名で通うからみんなと同じ呼び方になってしまうので、あだ名をつけてほしいと言われた。

親友にはあだ名は必須なのかもしれない。よっちゃんもあだ名だし。

呼びやすい方がいいから、ただ省略しただけの「シャル」はどうだと聞いたら、気に入ってもらえたようなので、これからはシャルと呼ぶことになった。

シャルからは呼び捨てで呼んでもらうことになった。私の名前2文字だからな。

あだ名とかつけにくいんだよ。

 

ちなみによっちゃんはボーデヴィッヒさんのところに行ってたようだ。

なにあの生き物超可愛いって言ってた。言葉か崩れてるぞ、よっちゃん。




ラウラは妹、そんな世界もあったっていいじゃない

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