無音の暗殺者   作:忍び

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第五話

「(サヨ・・・、イエヤス・・・。俺、料理出来るようになっててよかったよ。)」

 

タツミは今、故郷で一緒に修業をしていた頃を思い出してた。

なぜならば・・・

 

「「「「おかわり」」」」

 

「(すっかりコック扱い)」

 

炊事をいているからである。

 

 

 

 

「くっそ~、殺し屋なのに来る日も来る日も炊事かよ」

 

「仕方ない、私とクロガネは炊事担当だからな。私についてるお前も当然炊事担当になる」

 

「アカメの場合、味見や試食ができるから炊事担当になったんだろう」

 

「そんな事はない(パクっ)」

 

「「(説得力ねえよ)」」

 

タツミとクロガネはアイコンタクトすると互いに同じ事を思ってたらしく、はぁっとため息を吐く。

 

「やっぱり新入りにはその姿が一番サマになってるはね」

 

「何!?」

 

タツミは手にしていた食材を握り潰し、バカにしてきた相手の方へ振り向く。

そこにはマイン、ブラート、シェーレ、ラバの4人がいた。

 

「?皆どっか行くのか?」

 

「えぇ、依頼が来たから帝都で殺しよ」

 

「依頼?」

 

「タツミ、前にボスが言ってただろう?」

 

「(そういえば…)」

タツミは前にボスから言われていた事を思い出した。

ナイトレイドは表向きには帝都民からの依頼によって暗殺を行う組織で通っているっと。

 

「留守をよろしくお願いします」

 

「えっ おれは?」

 

「タツミも俺とアカメと一緒に留守番するんだよ」

 

「ええ そうよ。大人しくキュウリのヘタでも取ってなさい!」

アハハっと威圧的に言うマイン。

 

「それじゃ行ってくるわ 」

 

「ぐぬぬ」

 

タツミは悔しい顔でマイン達を見送った。

すると、クロガネがタツミの頭にポンポンっと手を置く。

 

「まぁ、タツミはまだ入ったばかりなんだからしかたねえだろう。今はやらなくてもても、いつかはやるんだからよ」

 

そう言って頭から手を離し台所に行き、大きな籠を3つ取り出してくる。

 

「それに俺らがやる事だって結構重要だからな」

 

 

~とある山の中~

 

「なあ、アジトから結構離れているけど大丈夫なのか?」

 

「山奥に行く分には問題はないから大丈夫だぞ」

 

クロガネを先頭にアカメ、タツミの三人は山道を歩いている。

 

「アジトでは基本自給自足だからこうやって山の中で狩りをしたり、採取をしているからな」

 

「へえ~」

 

「よし着いたぞ」

 

三人が着いた所は滝が流れている水辺である

 

「へえ~、良い所だな」

 

「今日はこの辺りでやろうと思う」

 

すると、クロガネとアカメが服を脱ぎだした。

 

「!?まさか全裸で!?」

 

タツミはいきなり二人が服を脱ぐの混乱していた。

とくにアカメは美少女なので思春期真っ最中のタツミには刺激が強よすぎる。

しかし目の前には白い水着姿のアカメと黒い半ズボン姿のクロガネがいた。

二人のが全裸じゃなかったのでタツミは息を吐く。

 

「そんじゃ、今からコウガマグロを捕ろと思う」

 

「え、それって確か警戒心が強いレアな怪魚じゃ....」

 

「まぁまぁ、見てな。アカメ手本を頼む」

 

アカメはコクリっと頷き川へと飛び込む。

すると次々とコウガマグロが川から投げられて、アカメが持っていた籠に入る。

その光景を見たタツミは唖然としていた。

 

「コウガマグロを捕る方法は川底に潜って気配を消して、通りかかった所で捕まえる。暗殺にとって気配を消すのは十八番だからな、これはそれを補うにはもってこいな方法なんだよ。それに体力がつくから一石二鳥だ。できるか?」

 

クロガネはタツミに問いかける。

フッと少し口を緩みさせると「上等だ!!」と勢い良く上着を脱ぎだした。

 

 

 

「ーで結局タツミが捕まえたのは二匹と…」

 

「まぁ、初めはこんなもんだから、そう落ち込むなって」

 

アジトの外は夕焼けになりクロガネ達三人とボス、レオーネの二人は少し早い夕食を食べていた。

タツミは二人よりも捕れなかったので涙目になっていた。

するとアカメが「まだまだだな」と言ってきて、カチンッときたタツミは「何だと!」と怒るがクロガネが怒りを鎮める。

夕食を食べ終え、ボスが煙草を一服すると顔の表情がナイトレイドの顔に変わる。

 

「レオーネ、数日前に帝都で受けた依頼を話してくれ」

 

レオーネは頷き、依頼を話す。

依頼人は婚約者 を亡くした女性で、彼女の話しによると亡き婚約者から届いた手紙には帝都警備隊のオーガが油屋のガマルから賄賂を貰い、ガマルの悪事をオーガが無実の人に罪を着させる事が書かれていた。

それを知った彼女はナイトレイドに依頼したと言う。

 

「これが依頼の依頼金だ」

 

レオーネは金貨が入った袋を机の上に置く。

 

「その人よくこんなに貯めたな」

 

「性病の匂いがした…体を売り続けたて稼いだんだろう」

 

「!」

 

それを聞いたタツミは驚愕した。

 

「…それで事実確認は?」

 

「有罪だ。油屋の屋根裏部屋にいて断定出来た」

 

「よし、ナイトレイドはこの依頼を受ける。腐ったゴミクズどもは新しい国は要らん。天誅を下してやる」

 

ボスの目はとても冷たく暗くて鋭利な目をしていた。

 

「問題はオーガの方なんだよな」

 

レオーネはオーガについて話し始める。

オーガは[鬼のオーガ]と呼ばれ、鬼と言われるだけの剣の腕を持っている。

見回りには多くの部下と一緒にして、それ以外は詰所で過ごす。

非番の日は詰所からあまり離れずにいて、宮殿 付近のメインストリートで飲むらしい。

 

「ガマルの方は簡単だけど、オーガの方が厄介だな」

 

「実行は非番の時しか無理そうだな」

 

「だが、宮殿 付近の警備は厳重だ。指名手配中のアカメに頼むは危険だな」

 

「マイン達が戻るのを待つのは?」

 

クロガネ、タツミ、ボス、アカメはレオーネの情報を元に計画を進める。

そして、アカメとレオーネはガマルの方を()

、タツミとクロガネはオーガの方を()る事になった。

 

 

 

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