無音の暗殺者   作:忍び

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どうも一ヶ月ぶりです。
オリジナルを書くとなると大変ですね。



第8話

「通り魔?」

 

クロガネ夕食の準備をしている手を止め、一緒に準備をしているアカメの方を見る。

 

「あぁ、帝都にいる偵察隊によるとここ最近になって現れてかなりの犠牲者が出しているらしい。しかも、犠牲者は全員首だけを跳ねられている」

 

「首だけ?」

 

「そうだ」

 

「警備隊は動いているのか?」

 

「もちろんだ。しかし、警備隊にも犠牲者が出たらしく、かなり危険な奴らしい」

 

「そうか」

 

「ねぇ、ご飯まだ?」

 

すると、マインの機嫌の悪い声が聞こえる。

 

「すまん。もうすぐだからよ待ってくれ」

 

クロガネは止まっている手を動かし、急いで夕食を作る。

 

「よし、できた。アカメ持っていってくれ」

 

「わかった」

 

アカメは素早く夕食をテーブルに並べる。

並べ終わりアカメとクロガネは自分達の席に座り、みんなと夕食を食べる。

 

 

 

次の日、クロガネは一人で帝都に来ていた。

 

「よし、これで全部だな」

 

クロガネは革袋を担ぎ、近道をするため路地裏を通っていた。

 

「キャァァ!」

 

すると、女性の悲鳴が聞こえてきた。

荷物をその場に置いて、急いで悲鳴がした場所へ走る。

そこにはコートを着た男がおり、女性の首を掴んでいた。

クロガネは近くに落ちてた木材を拾い、背後から降り下ろす。

 

「・・・・・!?」

 

男はまるで後ろに目があるかのように簡単に避ける。

 

「(どういうことだ!?気配は消したはす。なのにこの男は簡単に避けた)」

 

クロガネは最初は動揺したが、木材を構え女性を守るように前に出る。

 

「愉快愉快。お前、なぜ俺様が攻撃を避けたか考えいるな・・・・」

 

「(!?こいつ、俺の心を読んでいるだと?その頭につけている目玉みたいなやつはー)」

 

「ピンポーン、帝具スペクテッド。五視の能力の一つ“同視”、表情などを見ることで思考が分かってしまうのさ。観察力が鋭い、の究極系だ。そして俺の事は首斬りのザンクという」

 

ザンクは狂喜に満ちた笑みで鉤詰みたいな手甲一体型の剣を袖口から出す。

 

「首斬りのザンクだと!?」

 

“首斬りのザンク”

帝国最大の監獄で働いていた元首斬り役人

大臣のせいで処刑する人が多くなり、毎日毎日首を斬り落としていくようになる。

やがて、首を斬る事がクセになっていき、獄長が持っていた帝具を盗みだし辻切りになった。

討伐隊が組織された直後、姿を消した。

 

「(ヤバいな、帝具がない状況じゃあこっちが完全に不利)そこの人」

 

「は、はい!」

 

「俺がアイツの気を引き寄せるから、その間に警備隊を呼んで来てくれないか?」

 

「わ、分かりました」

 

そう言って女性は走り去って行く。  

 

「愉快愉快。帝具が無いから数で戦うってわけだな。

果たしてそれまでお前さんの首が無事でいられればいいけどな!」

 

ザンクはクロガネに向かって突進し剣を振るう、ザンクの剣はアカメと同等で、かはりの実戦がある事をクロガネは感じている。

しかし、相手は帝具使い。

しかも、心を読み取る能力があるがゆえに、攻撃は当たらずザンクの剣を避けたり、防御するのが手一杯である。

徐々に木材は傷つきボロボロになってしまった。

クロガネはボロボロになった木材を捨てて護身用に持っていた短剣を取り出す。

どれだけ時間が過ぎたんだろうか。

服があちこち切り裂かれ血が染み込んでいたでいて、肩で息をしているクロガネ。

傷一つも無くニヤニヤ笑うザンク。

 

「ほう、ここよく耐えた。しかし、いつまで続くかな?」

 

ザンクが斬り掛かろうとした瞬間、クロガネの背後から一つの影が飛びでてザンクを殴り飛ばす。

警備隊の甲冑を纏い、ポニーテールした茶髪の女の子がいた。

肩には首輪をした犬みたいな人形が乗っかっている。

 

「大丈夫ですか!?」

 

女の子はクロガネの所に来て、傷を見る。

 

「はい、なんとか」

 

「私が来たからには大丈夫ですよ。悪は私が倒しますから。コロ、いくよ!」

 

女の子がそう言うと人形が動き、ザンクと対峙する。

 

「愉快愉快。まさか帝具使いがやって来るとは俺のコレクションが一つ増えたな」

 

「帝都警備隊セリュー・ユビキタス、絶対正義の名の下に悪をここで断罪する!!!」

 

「ほう、お前さん亡くなった父親のために警備隊をやっているわけか。愉快愉快、それゆえの正義か。泣かせてくれるねぇ」

 

「そうだ、私のパパはお前みたいな凶賊に戦い殉職した。だから、お前は許さない」

 

「愉快愉快、ますますお前の首を斬りたくなった!」

 

ザンクはセリューに襲い掛かる。

 

「コロ!」

 

犬みたいな人形がセリューを守るかのように前に出る。

すると、膝位の大きさだった帝具が三メートル位にまで巨大になりザンクの攻撃を防ぎ、その隙にセリューがトンファーと銃が合体したトンファーガンを打つ。

しかし、ザンクは同視でセリューの攻撃を読み取り、コロを踏み台にして避ける。

 

「愉快愉快、だがあと少しでお前さんの仲間がやって来るようだな。今回は諦めるとしよう」

 

ザンクは剣を納め、逃走をしようとする。

 

「・・・!、逃がすなコロ!」

 

逃げようとするザンクを噛み殺そうとするコロ。

しかし、紙一重で避けてコロをまた踏み台にして屋根に登り姿を消す。

セリューは逃げたザンクを追いかけたいところだがケガをした一般人をそのままにするには行かないので傷の手当てをした。

幸い、今日の買い出しで包帯と消毒液を買ってあり、クロガネはそれらが入っている革袋を話すとコロが匂いを嗅ぎつけて持って(引きずって)来た。

 

「・・・これでよし。一応、これで大丈夫ですよ」

 

「ありがとうございます」

 

「いえいえ、正義の味方として当然です」

 

セリューは笑顔でそう言う。

 

「でも、応急処置なのでお医者さんの所に行って下さい」

 

「分かりました」

 

「それでは気よつけてくださいね」

 

そう言ってセリューは去って行った。

クロガネはセリューの姿が見えなくなること確認すると痛む体を動かしながらアジトへ帰った。




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