惑星機構 MECHANIZERD   作:アルファるふぁ/保利滝良

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いつものです
奴はいつものです(´・ω・`)



11話

「早くしろ、いつまでも居座れる訳じゃあ無いんだ!」

一人の男、ヨシュアが叫ぶ メカニザードに搭乗している彼は、周りの仲間に略奪の効率を早めるよう急かした

この星の三大勢力が大部隊による大規模な大乱戦を繰り広げた 彼らはその生き残りで、先の戦闘で失った物資の穴埋めをすべくこの街を襲うことにしたのだった

金持ちのものと思わしき豪邸を叩き割り、中から財宝を摘まむ 巨大な人型なのが幸いして、運ぶのには苦労はしない

「そう慌てるな メカニザードと、それも数十機単位と喧嘩しようってアホはそういねえさ」

「そうだ、何を慌ててんだ?」

他の仲間は彼を笑う 大した理由もなしにこのお楽しみとも言えるタイムを早々に終わらせようとするせっかち野郎と

「味方と合流できなくなるのだ!もう既にどれくらい離れていると思っている!?」

ヨシュアは言った 味方部隊は逃げ出して別の地点で落ち合う予定だった

たかだか数十の彼のチームなど、置いていかれても文句は言えない

「いい加減にしないと、本隊の小判鮫になってウマイ飯が食えなくなるぞ」

「でもよでもよ ホラ」

いまだグチグチと言うヨシュアに、仲間の一人がメカニザードの指で近くの建物の下を指した

そこには、逃げ遅れたものとおぼしき姉妹がいた

「役得くらいはいいんじゃねーの?イヒヒッ」

その仲間は、姉の方の豊かな胸とほどよく締まった腰と丸い臀部に釘付けでいる

ヨシュアの興味は妹の方に向いた 帽子でよく見えないが、恐怖に歪んだその顔はまだ幼い

「あー・・・それも、そうか うん、少しくらいなら、な?」

その小さい肢体をどのように辱しめるか想像したヨシュアは、ニヤつき半分で答えた

「イヒヒヒヒッ それじゃ、始めようか」

メカニザードの手が姉妹に伸びていく

ことはなかった

ヨシュアの目の前には、一瞬で残骸と化した仲間のメカニザードの姿が

「なっ・・・」

そして、見付けた

彼方に立つ、漆黒のメカニザードを

「なんだと・・・?」

そのメカニザードはまず、近くにいたヨシュアの仲間に飛び掛かった

その機体が持っている槍を動かそうとする前に、腹部の装甲を掴み、引き剥がす

中のコクピットに、拳を突き入れた

鮮血が飛び散る あの機体のパイロットのものだ

続いて、その槍を持ち、黒いメカニザードは投げた

それはもう投げ槍とは言えなかった 巨大な弩とすら形容できるスピードと正確さで、仲間が一人刺し貫かれる

貫通した槍は、その真後ろのメカニザードすら破壊した それでも勢いは止まらない

最終的に五機を一息に貫いて、槍は勢いを止めた 地に落ちたそれには、いくつもの臓物と肉片が絡み付いている

もしかしなくても、パイロットの身体の一部だろう

「まさか・・・!」

黒いメカニザード

ヨシュアは目撃していた 三勢力の乱戦のなか、たった一機陣営に関係なく暴れて回っていた機体を

目の前の黒いメカニザードは、その機体に間違いなかった

逃げるべきだ

本能がそう告げる

だが、逃げられない 何故か?

もう交戦距離まであのメカニザードが近付いてきたからだ

瞬間移動でも使ったのだろうか

時を止めて自分だけ動いたのか

その黒いメカニザードは、普通ならあり得ない早さで接近してきた

「あああああああッ!」

今のヨシュアを簡単に表現するとすれば、ホラー映画の襲われ役に違いない それならあの黒いメカニザードは、さながら人の命をさらっていく恐るべきクリーチャーであろうか

ヨシュアのメカニザードが銃を構えて撃つ メカニザードの銃はハンドガンのバレルをとても長くしたような形だ どんな構造でそんな威力が出るのかは知らないが、当たればメカニザードと言えども粉砕できる

しかし黒いメカニザードは、発射を確認してから銃弾を回避して見せた

「はっ?」

わずかな動きでその弾を避けて、黒いメカニザードは片手を振り上げた

ヨシュアの懐に潜り込み、振り上げた手に握った鉈のようなものを降り下ろす

ヨシュアの意識はそこで途切れた

 

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