惑星機構 MECHANIZERD 作:アルファるふぁ/保利滝良
かなりしばらくこの作品の投稿を中止します 場合によっては打ち切り
今回は、一応の区切りとなります
楽しみにしている方には本当に申し訳無いです
未だに火の燻る瓦礫の山々を眺めて、マーカスは自嘲気味に笑った
見れば、死体すら転がっている
コンクリの固まりに押し潰された男、攻撃の流れ弾で下半身を粉々にされた女
振り向けば、炭化した幼子が転がっていた
気持ち悪かった
マトモな倫理観の人間なら、この光景にオーバー過ぎるリアクションをとる
泣くか、吐くか、叫ぶか、卒倒してもいい
とにかく、平然とは出来ない
そうだ、マーカスはそうだった
この間までは
「クソ・・・」
あの凶刃を振るう強靭な狂人に付いていったからか
自分から色んなネタを探し求めたからか
違う
この星に来たから、こんな風に、死骸や瓦礫に対して必要以上の反応を出来なくなっているのだ
「クッソ・・・!」
回れ右、全速前進
ひざまずき、自分の半分ちょっとの大きさしかない亡骸の、その下の土を掴む
掴んで、握り締める
今ここに、命があったことを、確かめる
「クソおおおおおおおおおおおおッ!!」
空に向かって、吠える
このやり場の無い、なんとも言えない感情をぶつけてやる
そしてマーカスは思った
卒倒することも泣くことも吐くことも無くなっちまったが
叫べるじゃないか
「そういうことで、僕はこれからこの星をうろついてみます」
「そうか」
「なんか反応してくださいよ」
大量の荷物が入ったリュックサックを背負った一人の男が、目付きの悪い別の男に口を尖らせた
「また何かいい戦闘があったら呼べ、すぐ行ってやる」
「ええ、そうします」
お互いに白々しく言い合い、踵を返す
リュックの男の首には、紐に吊り下げられた小さな袋があった
その中身はただの土
だが、その土は男にとって特別なものである
これからもそうだろう
マーカスはまず、ホープディストラクターから離れることにした
この星の惨状を呼び寄せるホープディストラクターに頼るのではなく、自ら飛び込んでチルドレンの真実を集めることにした
一時間も歩けばまた何か見付かるだろうという楽観的な自分と、その見付けたものが目を覆うようなものであるのではないかという悲観的な自分を自覚して、マーカスは袋を握り締めた
土煙舞う広野を進み、カメラを片手に歩き続ける
立ち止まると、気が付けばこの星に来て初めて立った地だ
あの時はぱーっと行ってぱーっと終わるつもりだったかもしれなかった
どこかで、このチルドレンは大したことの無い星だと決めつけていた
それがこの様だ
あのとき起こった戦闘の跡は、未だに片付いていなかった
ハイエナも、メカニザードも、全くそのままであった