惑星機構 MECHANIZERD   作:アルファるふぁ/保利滝良

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史上初(?)、ハイエナと生身で死闘するロボット物主人公
某Gファイターの方々ならやりかねないですが・・・!


3話

メカニザードの残骸でできた、簡易コロシアム 数匹の肉食獣が、一人の男と相対していた

男はハイエナ以上に獰猛な笑顔を浮かべている 例えるならば、威嚇 男の浮かべた笑顔だけで、肉食獣の群れは恐れをなしていた

やがて、耐えきれなくなった一匹が、恐怖に気が狂った 

飛び掛かる

やがて他のハイエナも、男の喉元を噛みちぎらんと飛び掛かる

砂埃が舞い、その瞬間脚力を活かして男の方へ しかし男はまるで笑顔を絶やさない

むしろさらに口角を上げた そのまま耳まで口が裂けると錯覚してしまうほどに

そして、最初に飛び掛かった一匹に腕を振るう 牙を見せながら男の胸に飛び込んできたハイエナ その上顎が掴まれた 下顎も掴まれた

もう一度腕を振るう

紙を引き裂くような手軽さで、その男はハイエナを上下に分離させた 力任せに、上顎と下顎を思い切り開いたのだ

下顎側に残されたハイエナの臓物が一瞬、大きく脈動したかと思うと、そのまま動かなくなる

血飛沫が舞い踊る 男の笑顔は更に深まる

二匹同時に、狂った男に噛み付こうとしたハイエナ

地面を力強く走り抜け、男の足に噛み付こうとした

致命傷にならずとも、ダメージを蓄積させて弱らせれば、勝機は見える

そう、ダメージを蓄積させれば

ハイエナ二匹の全力の噛みつき攻撃は、男がジャンプしたことであっさり避けられる

まあ、一瞬で視界から消える程の高さまで跳躍するのを人間のジャンプと呼んで良いのかはわからないが

空中から男は、右手に握っていた石を投げ付ける 一秒たりとも敵の動きを見逃さなかったハイエナは、横っ飛びに回避してその投擲を避けた 投げられた石の着弾箇所が抉れた

「これだからケモノは最高だァ」

男が再び笑みを深めた 

空中で姿勢を調整し、別のハイエナの所に着地する 男はそのまま足を振り上げた

土埃と小石とハイエナが、一気に空中へ飛んでいった 頭のあった部分から脳味噌や血液や肉片を飛び散らせハイエナは、コロシアムの外へと消えた

先程男の脚部に食らい付き損ねた生き残りのハイエナ二匹が、再び飛び掛かる

蹴り殺して腰の辺りに持ってきた踵をそのまま 上げていない方は軸足に コマのように一回転

まるで巻き戻しのようにハイエナが蹴り飛ばされる ハイエナは男の踵を喰らい、メカニザードの残骸にぶつかり息絶える コロシアムの壁に血で描かれた大きな日の丸が飾られた

しかし飛び掛かったハイエナのうち片方の犠牲は、もう片方が男に噛み付く隙を作った

首元に、頸動脈に、口を開けて、噛み付こうとした それは叶わなかった

首の前に、男は腕を上げる 男がわざと二の腕を噛み付かせた ハイエナは歯を離そうとした

できなかった 男が腕に力を込め、二の腕に食い込んだ牙を筋肉で拘束する

空いた方の手は、ハイエナの喉元を握り締めていた 口と気道を塞いだのは窒息させるためではない

そのまま男はハイエナの首をあらぬ方向へと曲げた 小枝があっさり折れる音がした

最後の一匹が飛び掛かる

しかし男は首の折れたお仲間でそのハイエナを殴り付けた

吹っ飛ばされる その方向にはコロシアムの壁 しかも、メカニザードの残骸の尖ったところ

百舌鳥の早贄が完成した ハイエナは残骸に突き刺さり、そのまま死んだ

血の雫が滴り落ちた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいねェ、おかわりかァ・・・」

ハイエナとの死闘を制し、男はメカニザードの上で双眼鏡を覗いていた

メカニザードの足元でマーカスが叫ぶ

「あれとも戦うんですか!?」

マーカスもスコープで戦闘狂の見ているものを観察している

それは、メカニザードの部隊 野生の肉食獣とのアツいファイトを制した後に、あれともやり合うつもりか

「その通りだよォ」

次から次へと殺し合いのチャンスが転がり込んできたからか、男は大変機嫌が良さそうに答えた そして首の根元の扉を開き、舌舐めずりしながらメカニザードに乗り込んでいった

(冗談だろ・・・?)

動き出した黒いメカニザードから全力ダッシュで離れつつ、マーカス・ホワイトは振り向いた 両手剣を背中に背負い銃を右手に握ったあのメカニザードの足取りは、心なしかスキップしそうなほど軽い 考えるまでもないだろうが、進行方向には別のメカニザードの部隊がある

とりあえず、マーカスはできるだけ離れた位置からカメラを向けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男は嬉しかった 心の底から嬉しかった 知り合いの信奉している神様とやらにThank Youと叫びたいほどに

今彼はこの星で盛大な抗争をしているグループの部隊を見付け、その部隊に喧嘩を売るためメカニザードに乗って移動している

高速で足を交互に動かす、走るという行為を全力でしていた 荒野に土埃が舞い、メカニザードの足跡が刻まれる

「あ、あれは・・・ディストラクターのメカニザード!?各員、進行方向を変更、転進してヤツから離れろ!」

通信盗聴器から聞こえる声に、ピースディストラクターの渾名を持つその戦闘狂は吠えた

「逃がすかァァァァ!」

そこにはやはり獰猛なスマイルがあった

「俺と・・・戦えエエエェェェッッ!!!」

 

 




第二ラウンド、開始!
はたしてディストラクターさんは獲物を捕まえることができるのでしょうか!
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