男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

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注:この小説は料理の作り方を指南するものではありません。
  作者の知識が足りずに、調理方法に現実との違いが発生している可能性があります

あと服装の描写ってめちゃめちゃむずいね…

一部の人以外空気になっていますが、実際はゲーム中に登場する女性キャラ全員+その他モブ女性キャラもいる設定ですよ!



調理

「そもそも、料理の材料とか大丈夫なんですか?」

 

まだ何も調理していないのにすでに予想外のことが起きすぎていて、私もまず最初の段階から心配になってくる

 

「あ、それはタブン大丈夫だよ!大抵の料理なら作れるぐらい食料に余裕はもたせてあるんだ」

 

さきほど謎の料理名を挙げていたムツミちゃんが言うなら…

そこは信用しても大丈夫かな

 

「えっと…じゃーカレー…ってことになるんですか?やっぱり?」

 

票的には一番入ってたのはそれなんだし…

 

「…そのことなんだけど…ホント直前で申し訳ないんだけどさ。別に皆が同じ料理作る必要ないよね?」

 

「え?でも料理教室って名目ですし、皆一緒のもの作ったほうが効率よくないですか?」

 

教える側も、そんなにいろいろな料理を見るのは大変だろうし

 

「なら、いくつかのグループに別れるというのはどうですか?」

 

そこでシエルさんが出してきた案とは、作る料理をいくつか決めその中で先生役、生徒役というのを分けるというものだった

 

「あ!それいいね!流石シエルちゃん!」

 

確かに案としてはいいけど、カレーに人が集中しそうじゃない…?

 

「あ、じゃー私、エリナちゃんにシチューの作り方教わろうかな」

 

え!?

ア、アリサさん!?

私教える側なんですか!?

 

「そうですね。エリナさんは確か、バレンタインの時すごいお菓子を作っていましたから。教える側の方が適していると思います」

 

あ、あれは…

先輩に喜んでもらおうと必死だったから、いっぱい勉強してなんとか作ることができただけで…

 

「…ですので…あの、私もシチューの作り方。教わってもいいでしょうか?」

 

「じゃー私も私も!」

 

「みんながそう言うなら、私も参加させてもらおうかな」

 

「え?えぇ!?」

 

あれよあれよというまにブラッドの女性陣+アリサさんが、私とシチューを作る流れになっていた

…私も教わる側が良かったのに…そして先輩に…はぁ…

 

 

 

 

その後、グループに別れることが改めて決まり、急遽用意した複数の大型机のうちの一つに、私達は集合していた

 

「…えっと…じゃーまず、材料の確認からしたいと思います」

 

結局シチューのグループは先ほど述べたメンバーで決定

 

…まぁ決まってしまったことは仕方ない

私だって、料理の基本ぐらいはマスターしているつもりだ

 

「シチューって言うといろんな種類があるけど…今日はオーソドックスにクリームシチューにしようかなって」

 

「わーい!クリームシチュー!」

 

ノリのいいナナさんがパチパチと拍手してくれたが、逆に恥ずかしい

…こういうふうに人に何かを教える立場って初めての経験だからなぁ…

先輩とかコウタ隊長の苦労がわかるかも…

 

とりあえず鶏肉、ジャガイモ。人参。玉ねぎと基本的な材料を並べていく

ちなみにほとんどの食材が聖域で自給自足出来るものだったので、食材が不足するなんてことにはならなかった

 

…鶏肉はどうなのか、シエルさんの反応がコワイので誰にも聞けずに黙っていたけど

 

「エリナちゃん!そのエプロンかわいいね!」

 

「え?そ、そうですか?」

 

人数分の食材を取り出したあと、ナナさんがこれまたおもむろに笑顔を向けてそう言ってきた

料理をするのに欠かせないので全員エプロンを着用していたのだが、自前のものを持ってない人は支給されたもの。持っている人は自前のものを使っていた

ピンク主体の生地に、裾のフリルに可愛らしい小さな白い花模様が描かれているエプロン

…実はこれ、先輩からの贈り物なんだよね

 

 

 

 

「エリナ!これプレゼント!女の子には必需品だぜ?」

 

「必需品?…先輩まさかまた下着とかじゃないよね?」

 

「それも考えたんだけど、今回は違うぞ!」

 

「考えないでください!」

 

「いいからいいから。ほら!エプロン!」

 

「へ…?あ、かわいい…」

 

「だろ?どうやらこれを裸でつける【裸エプロン】なるものが、今のムーヴメントだってハルさんが…」

 

「は!?わ、私はそんな格好しないからね!?」

 

「えっ?うそ…だろ…?」

 

「なんでそんな大真面目な顔でショック受けてんのよ!」

 

 

 

 

………

 

まぁ、くれた理由には大いに問題があるかもしれないけど、嬉しいことには間違いないし…

 

「あ~…その顔、さてはうちの隊長にもらったなぁ~」

 

あっ…///

 

「エリナちゃんってうちの隊長のことになるとすんごい嬉しそうな顔するから、すぐに分かるんだよねぇ~」

 

そ、そういえば前にも似たようなことを言われたっけ…///

 

「っ~///と、とにかく!これで人数分の食材はそろいました!」

 

真っ赤になって声を張り上げる私をにこやかに見守る女性陣

 

「ふふ。照れなくてもいいんだぞ」

 

「そうですね。微笑ましいです」

 

「…私も久しぶりに彼と会いたいな…」

 

あ、そういえばアリサさんは第一部隊の前任隊長のことが…

って!ダメダメ!

今は恋バナする時間じゃないんだから!

ぶるぶると頭を横に振って、料理へと思考を集中させる

 

「もう!調理にとりかかりますよ!」

 

「はーい!ごめんなさーい!」

 

 

 

 

…正直私はここまで想像していなかった

鶏肉を切る段階で、すでに問題が発生するなんて

 

「…あの、リヴィさん?鶏肉はもうちょっと小さく切らないと…」

 

「…だめだ…私にはできない」

 

「え?え?どういうことですか?」

 

よく見ると、彼女が包丁を持つ手は妙に震えていた

…まさか刃物がこわい?

そんなバカな

戦場で、ドデカイヴァリアントサイズをブンブン振り回している彼女のことだ

ないないそれはない

 

「私は知っているんだ…この鶏肉が、聖域で育てられていた鶏だということを…」

 

あ…やっぱりそうだったんだ…なんとなくそんな気はしてたんだけど

少し離れた所で作業しているシエルさんに、今の会話が聞こえていないかと気になってチラっと様子を伺うが、今のところ平気みたいだった

 

「私達が手塩にかけて育ててきたこの鳥達…すでに命をなくしているとはいえ…私自らその肉を切り刻まないといけないとは…」

 

…あの…なんかすんごい罪悪感湧いてきたんですけど?

 

てゆうかなんで瞳に涙ためてるんですか!?

ウルウルしちゃってるんですかリヴィさん!?

 

「…くっ…料理とは、厳しい道程なのだな…」

 

「…え…えぇ~…」

 

まさに牛歩の歩みとも言えるべく超ロースピードで、鶏肉を適切なサイズに切る作業にもどるリヴィさん

だめだこれは

血の力【慈愛】が発動しちゃってる

私の力じゃ太刀打ち出来ない

 

とりあえず別の人の作業を見るために、私はそっとその場を離れるのだった

 

 

 

 

「…えっと、ナナさんまでなんで泣いてるんですか?」

 

「た、玉ねぎが…目に染みるよぉ…」

 

どうやらこちらは料理でありがちな玉ねぎの…なんだっけ?りゅうかありる?とか何とか言う成分で涙を流していたらしい

 

…なんで私はこんなにもほっとしているんだろうか

 

「な、なんか良い対策方法ないのエリナちゃん~」

 

泣き腫らして充血した目をしょぼつかせながら、ナナさんがバタバタと手を振る…って包丁危ない!

危ないですナナさん!

 

「えっと…事前に包丁と玉ねぎを冷やしておくといいとしか…」

 

「えー!…じゃー、我慢するしかないのかなぁ…」

 

がっくりと肩を落とす彼女を見て、前もって伝えておけばよかったとちょっと後悔してしまった

 

「ご、ごめんなさい。最初から言っておけば…」

 

「ううん!いいよ!また何かあったらよろしくね~」

 

涙を一筋ポロリと流しながら、笑顔でナナさんが包丁を持った手を振る

 

…なんかコワイです

 

 

 

 

「エリナさん。食材の切断作業。終了しました」

 

私がナナさんの元を離れると、シエルさんが報告をしてきた

てゆうか切断作業って…まぁ、そのとおりなんだけど

 

「あ…う、うん。じゃーその次は鶏肉を炒めるんですけど…」

 

「了解です」

 

手際よく鍋に油を熱し、適切なサイズの鶏肉を入れていくシエルさん

…あれ?この人もう何も心配いらなくない?

しかもハウトゥーシチューとかいう本が机の上に見えるんだけど、いつの間に…

 

「えと、それで鶏肉が白くなってくる頃合いで、野菜を入れて…」

 

「わかりました…鶏肉が白く…ふふ、なぜだかあの子達を思い出しますね」

 

ビクッ!!!!

シエルさんの何気ない一言で、私はその場で固まってしまった

あ…あの子…達って

 

「今頃元気にしているでしょうか…あ、そういえばそろそろ私がエサをあげる番でしたね」

 

さっきリヴィさんの話を聞いた後だけに、心が痛む…っ!

あ、ヤバッ…ちょっと涙ぐんできちゃった…

 

「…エリナさん?」

 

「っ!あ!シ、シエルさんは問題なさそうですね!私!アリサさんの様子見てきます!」

 

その場にいるのが耐えられなくって、私は逃げるようにアリサさんの元へと向かうのだった

 

 

 

 

「…………」

 

「…………」

 

…えっと…これは?

 

「…ホワイトソース…です」

 

エヘヘと照れ笑いしながら、並みの男の人なら一瞬で骨抜きにしてしまいそうな素敵な笑顔を浮かべるアリサさん

 

…でも…

 

「ホ、ホワイト…ソース…ですか?」

 

…私の脳には色覚を通して、目の前のソースは【黒】だという情報が送り込まれてきている

…えと…なにをどうしたらこういうことに?

 

「タブン…胡椒を入れすぎちゃったのかな…」

 

こ、胡椒!?

 

「ホワイトソースの材料に胡椒なんてありませんよ!?」

 

「え?そ、そうだったんですか?」

 

てゆうかそれ以前に胡椒でここまで黒に染まるって…

お、恐ろしすぎる…!!

 

…でも、食材の切り方、炒め方は完璧に見えるし…

 

「…ま、まぁホワイトソースくらいなら作り直せますから」

 

「は、はい!ごめんねエリナちゃん」

 

「いえいえ!」

 

誰にでも苦手なことの1つや2つあって当然なんですから!

容姿端麗才色兼備なアリサさんが、料理まで得意だったら完璧すぎちゃいます!

 

彼女のホワイトソース作りを手伝いながら、私はチラっと周囲を見渡してみた

リヴィさんは鶏肉を切る作業をたった今終えたところ

ナナさんは炒め作業の途中

シエルさんは具材を煮込む段階

 

…うん

見事にバラバラだね

 

…この時私はすんごい大事な事を忘れていた

自分が作る分の作業に全く手をつけていないということを…

 




次回予告
糖分大量警報発令
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