GEだって風邪ぐらい引くでしょう!…たぶん
時系列は【手作り料理】の数日後
…なのに何故かめっちゃ初々しくなった
次回は(も?)いつもどおり甘い展開になることが予想されます
発症
「ごほっごほっ…」
…その日は朝から体調が優れなかった
目覚めたはずなのに、スッキリせずぼんやりする
だるさを感じる体を無理やり上半身だけ起こしてみれば、途端にぐらつく視界
「…まいったなぁ…風邪かも…ごほっ!」
…今日は確か仕事が入ってたはずなんだけど…
痛む喉に顔をしかめながら咳込む
…昨日何か原因になるようなこと…あったっけ?
…あ、そういえば夜中…
「エリナぁ~…もう帰っていいか?…ふぁ~…眠ぃ…」
「も、もうちょっと!…もうちょっとだけ…お話しよ?」
「…ホントにお話だけか?襲ってくるなよ?」
「そ、そんな事しないよ!明日仕事あるんだし…」
「だったらなおさら早く寝たほうが…」
「…ダメ?」
「ダメじゃないけど…ただ体調崩したらあれだから、ホントにもうちょっとだけな?」
「うん!ありがと先輩♪」
…………
…うわぁ~
おもいっきりあるじゃん、原因
しかも私自身に…
こんなんじゃー先輩にどんな顔して会えばいいのかわかんないよ…
とりあえずコウタ隊長に風邪ひいちゃったことメールで伝えないと…
「…っ…頭も…痛いなぁ」
なんとか起き上がってみると、予想してたより症状が悪かったみたいで立っているのがやっとの状態だった
「…メール…送信…っと」
ターミナルの電子画面も、今の私にはチカチカと目に染みるようで辛い
…これはラボラトリの病室に行ったほうがいいかも…
病室にいたヤエさんにやっぱり風邪だと診断されて、とりあえず薬をもらって戻ってきた
…彼女にはあの部屋で横になるように勧められたが、流石にただの風邪でそこまでお世話になるわけにもいかない
「…とりあえず、汗拭いて着替えて…あっ…薬飲む前に何か食べないと…」
コンコン!
「…!」
着ていた服を脱ぎ、寝間着に着替えようと汗を拭くためのタオルを手にとったところで自室の部屋をノックする音が聞こえた
…もしかして
『エリナ?いるか?』
せ、先輩!
やっぱり!
来てくれたのはすごく嬉しいんだけど、今の私は下着姿なわけで…
見えるはずはないとわかっていても、思わずタオルで体を隠してしまった
『お前が風邪引いたってコウタに聞いてな…心配だから仕事行く前に見舞いに来たんだ』
「…っ///」
とりあえずその辺に脱ぎ捨てちゃった服を、ソロリソロリと静かに拾い集めてたのだが…
どうやらこの行動は完全に仇になったらしい
うん。よく考えたら、ちゃんと今着替えてるってことを返事して伝えておけばよかったわけで…
『…エリナ?大丈夫なのか?…あれ?ロックがかかってない…まさか…!』
風邪で朦朧としていてロックをし忘れた部屋の扉を、私の身を案じる先輩が開けちゃうのは当然といえ…
バンッ!
「…え?」
「あっ…///」
…そういえば立場は逆だったけど、けっこう前にまったく同じ場面を体験したような…
って、そんな呑気なこと考えてる場合じゃない!
「ちょ、せ、先輩!そ、そんな…見ないでよ…///」
風邪を患っていることも忘れて体を隠しながら後退すると、いろんな意味で熱を出している頭がクラクラした
「わ、悪い!」
私の言葉で我に返った先輩が慌てて退室していく
『…着替え終わったら言ってくれ』
「…うん」
扉越しで声をかけてくる彼に、今度ははっきり返事をして改めて私は着替えを再開するのだった
…でも、そんなに慌てて出て行かなくても良かったのに…って、ダメダメ!
何考えてるのよ私!
「先輩。着替え、終わったよ」
寝間着姿は何度も見られているので、いまさら恥ずかしくはない
…ホントは2人っきりになれるなら彼にいつの日か買ってもらった下着を着ようかとも思ったんだけど、流石に扉一枚挟んでいるとはいえ一瞬でも全裸になるのはちょっと恥ずかしい。
「…おう」
そっと部屋の扉を開いて中の様子を確認した先輩が、ベッドに座る私の姿を見て入室してきた
「あー…俺も悪かったし人のことは言えないけど、着替えるときは部屋のロックぐらいかけておこうぜ」
「う、うん…///」
室内にある椅子に座り照れながらそう言う先輩の言葉に、改めて下着姿を見られちゃったという事実が私の頬を染めていく
「えっと…やっぱり昨日の夜更かしが原因じゃないのか?」
「たぶん…ごめん先輩。私がちゃんと言うこと聞いてれば…」
「まぁ、過ぎてしまったことは仕方ないさ。俺はお前が無事ならそれでいい」
真剣な表情でまっすぐこちらを見ながらそんなことを言う先輩に、胸が高鳴り始めちゃって…
ま、ますます熱が上がっちゃいそう…
「うん。今度から気をつけるよ」
「ああ。そうしてくれ…ところで薬とか、もらってるのか?」
あ
すっかり忘れてた
着替え終わったら何か食べて薬飲む予定だったんだ
「そうか。じゃー俺、お粥かなにか調達してくるよ」
「えっ…で、でも先輩仕事は…」
「平気平気。まだ出発するまで余裕はあるから」
それだけ言うと、私を安心させるように頭を軽く撫でて先輩は部屋を出て行ってしまった
「私、また迷惑かけてる…情けないなぁ…はぁ」
風邪の熱とはまた違う温もりが残る頭に手を置いて、私はそっと呟いた
『エリナー、戻ってきたぞー』
「あ。はい!あいてま…ごほっ!」
しばらく横になりながらボッーとしていたら戻ってきた先輩の声が聞こえて、思わず叫んで上半身を起こしてしまい喉の痛みに咳が出てしまう
「エリナ!?」
慌てて入室してくる彼の姿を見て、安心させるべく咳を止めようとするが全然効果がなくて
「ごほっ!せんぱ…ぐっ!」
「落ち着けって…な?」
持ってきてくれたお粥を机に置いてから、先輩が背中をさすってくれる
「…ご、ごめん…」
「謝るなよ、病人は無理しなくていいんだから」
落ち着きを取り戻した私の様子を確認すると、彼は改めてお粥を持ってきてくれた
…卵粥かな?
いい匂いがする
「俺が作ろうとも思ったんだけど、慣れないことしてまずいもの食べさせるわけにもいかないからさ。ムツミちゃんに頼んだら作ってくれたんだよ」
「なるほど…あとでお礼言わなきゃね」
よく見るとかつお節も入ってるみたいで、風邪にも効きそうだった
…流石ムツミちゃんだなぁ
「結構熱いけど、自分で食えるか?」
「食べられないって言ったら…先輩が食べさせてくれるの?」
二人っきりだということと、風邪の熱にでも浮かされていたのかもしれない
なんだかおもいっきり甘えたくなっちゃって、ついそんなことを言ってしまった
「おう。なんなら口移しでもいいぞ~」
「…じゃー、お願い」
「…あ、あれ?流石に今のは冗談だったんだけど…」
あ…そうだったんだ
うん。やっぱり風邪のせいで頭がボーっとしてまともな判断ができてないのかな…
「「………///」」
お互い妙に照れてしまって、気恥ずかしい空気になってしまった
「…あ…通信が…」
ピピピという電子音が聞こえて、先輩が携帯端末を取り出し画面を眺める
「わりぃ、そろそろ仕事行かないと」
「うん。分かった…行ってらっしゃい先輩」
「あぁ、行ってくるよ。帰ってきたらまたお見舞い来るから」
お粥は自分で食べられるから平気だという旨を伝えると、先輩はゆっくり休んでおけとだけ言って任務に行ってしまった
「私も早く風邪治さないと…先輩に心配ばっかりかけるわけにはいかないんだから…!」
…ムツミちゃんが作ってくれたおかゆは、咳で傷んだ喉にも優しく食べやすかった
ゲーム内だと2とRBは主人公とユノの部屋しかいけないですけど、お手洗いもお風呂もキッチンも見当たりません
もしかしたら左奥にあるのがキッチン?
まぁ料理はラウンジで食べられるのでそれはいいとしても、お手洗い&お風呂は必須じゃないですかね…
シャワールームはどこかにあるらしいですけど(;・ω・)
とりあえず初代GEみたいに、他NPCの部屋にも行けるようにして欲しいと思ってるのは自分だけじゃないはずだ…!
あとエリナの作戦支援スキルイベントが可愛すぎてヤバい。天使か
前半の回想のネタはこれが元ですw