けれども内容的に主エリ成分は前話ほどではありませんが控えめ…
次の話でイチャイチャさせるんだ…!
ある日の夜。
何故かカノンさんがブラッドの女性陣+アリサさんといういつかのシチューチームを率いて、私の部屋に訪れてきた
「こ、こんばんわ~…」
「…?こんな夜中にどうしました?」
とりあえず部屋に入ってもらって、事情を聞いてみる
「え、え~っと…たまには女の子だけでお話とかしませんか?」
「は、はぁ~…」
急にどうしたんだろ…?
何故か視線を合わせてくれようとしないし、いつものカノンさんらしくない…
「はーい!エリナちゃんにしつもーん!」
「え!?」
「うちの隊長の事はいつから好きになったの?」
「ぶっ!」
い、いきなり何を聞いてるんですかナナさん!?
「まぁ待てナナ。まずは順を追って説明をしよう」
コホンと一つ咳払いしながらリヴィさんが解説してくれたことをまとめると、ざっとこんな感じ
・ハルオミ隊長が男性陣を集めて恋バナをするという計画を立案し、今夜実行している
・第四部隊隊長命令だとか理不尽な事を言って、女性陣の方でも同じような話をするようにカノンさんは彼に言われた
・今に至る
………
そっか…先輩今夜はハルさんとの先約があるから一緒にいれないって言ってたし…
これがその先約だったんだ…
「つまり全部ハルさんのせいなんです!ごめんなさい!」
カノンさんが私達に頭を下げる
どうりで彼女がソワソワしていたわけだ
「え~。でも私はエリナちゃんと隊長の話気になるよ~?」
…なんだか『エリナちゃん達の話しかしないよ!』って言ってるように聞こえるんですけど、流石に気のせいですよね…?
「私としてはアリサさんのお話も…」
「えっ!?わ、私…ですか?」
シエルさんの視線を感じて、アリサさんが慌て始めた
ほっ…
彼女には悪いけどちょっと安心
とりあえず立ち話も難なので、全員ソファーの方に案内して座ってもらった
「え、えっと…しばらく彼とは…直接会っていないので…」
アリサさんが言う彼とは、コウタ隊長の前に第一部隊の隊長を務めていた人物である
この中で直接会ったことがあるのは彼女本人とカノンさんだけ…かな?
もしかしたら私もちっちゃい時会ったことがあるかもしれないけど、正直あんまり覚えていない
「でも、メールとかのやりとりはしてるんですよね?」
「あ、はい。こないだも夕飯に何食べた~とか、お風呂は何時にはいったーとか…いろいろ話はできてますね♪」
…え?
「それから出先の写真が送られてきたり、仕事中も励ましのメールが来たりして…すっごい元気を分けてもらってるんですよ!」
楽しげに語るアリサさんの話の内容は、ちょっと聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなことばっかりで…
「『お前の側には俺がいつでもついてる』…なんて電話をくれた時なんかキュンとしちゃって…あ、そうだ。昨日はもし子供ができたら名前は何にするかって話を…」
「ス、ストップストッ~プ!も、もうお腹いっぱい…」
ナナさんが両手を上げてギプアップサインを送ると、当のアリサさんはきょとんとして私達を見回す
「あれ?もういいんですか?これからが面白いところなんですけど…」
「…ア、アリサさんも、エリナちゃんに負けず劣らず…といった感じですね…」
カノンさんが乾いた笑い声を上げながらこちらを見てきた
…って、え!?
私も周りからはこのレベルでイチャイチャしてるって思われてるの!?
さ、流石にアリサさんの話はちょっと予想外だったんだけど…
「じゃーエリナちゃんは、普段彼とどういう話とかしてるんですか?」
自分がしゃべっているうちに勢いに乗ってきてしまったのか、アリサさんがにこやかに尋ねてきた
…で、でもそんなこと急に言われてもなぁ…
「えーっと…いろんな事話しますけど…」
「ふむ…具体的には?」
「…今日のご飯は何食べたい?…とか…あっ、でも大抵先輩は『お前が食べたい』とかふざけたこと言うので、無視しちゃいますけどね」
「「「………」」」
…あ、あれ?
場が静まり返るこの感覚…
私また変なコト言っちゃった!?
「…すまない。誰か、何か苦い食べ物を持っていないか?飲み物でもいい」
「…えっと、ガムならあるよ?辛いやつだけど…」
「頼む。私に分けてくれ」
「ナナ。私にもください」
「あの…もし余るようでしたら私にも…」
ブラッドの女性陣とカノンさんが顔を真っ赤にしながら揃ってガムを口にする中、アリサさんだけがこちらを羨ましそうに見てきて
「いいな~…私も久しぶりに一緒に食事したい…」
「そ、そうですか?でも先輩なんていざ食事って時になると、食べるのに夢中になっちゃってこっちから行動起こさないとちっとも相手してくれないんですよ?」
「あ~…それはこっちも同じかも…」
「で、自分だけ先に食べ終わって、仕方ないからこっちが今からゆっくり食べようって時に無駄に構ってくるんですよね…」
「そうそう!そうなんですよね!」
アリサさんとお互いの交際相手の話で盛り上がる
う~ん!やっぱりこういうこと話せる相手がいるといいなぁ~
その後もあーだこーだと会話を続ける私達の様子を見て、完全に蚊帳の外になってしまった残りのメンバー同士がぼそぼそと話し合う
「…シエルちゃん。私、彼氏とか作れる自信なくなってきたかも…」
「…私も…です…」
「彼女たちの話している内容を、自分達が体験しているところ…想像するだけで…は、恥ずかしいな…」
「私だったら…照れ隠しで思わず引き金を引いてしまうかもしれません…」
「「「「!?」」」」
話に夢中になっちゃってたら、カノンさんが彼女が言うにはあまりにもシャレにならないことをつぶやくのが聞こえた
その威力は今の今まで熱中していた私とアリサさんですら、驚いて会話をやめてしまったぐらいである
「…え、えっと…リヴィちゃんはさ。ロミオ先輩とか…どうなの?」
部屋の空気が心なしか冷えてしまって、ナナさんがなんとか話を続けようと話題を振った
「私か?…ロミオとは確かに昔なじみだが、別にそういう感情は…」
「え~?ホント?でも前に聞いた話だと、ロミオ先輩にすんごい感謝してたみたいだし…」
「そ、それはっ…!そ、そういうナナこそどうなんだ?聞けば彼とはよく一緒に任務に行くそうじゃないか」
「だってロミオ先輩の動き面白いからさぁ~♪」
ナナさんはリヴィさんとの会話を上手く成り立たせ、空気の回復を見事に成し遂げていた
…彼女のこういうムードメーカー的な立ち回りはホントにすごいと思う
ナナさんみたいに明るくて元気で前向きな女の子が好きな男の人とか多そうだし
「あっ!そうだ!昔なじみと言えば、シエルちゃん。ジュリウスとは何もないの?」
「ジュリウスは…守るべき人間としてしか見ていませんでしたから…」
「…でもその『守るべき人間』ってセリフ…けっこう意味深な感じにも捉えられますよね~」
「っ!?か、からかわないでくださいエリナさん!」
私の話はさっきアリサさんとたくさんしちゃったから、今度は別の人の話題に入り込もうと思ってシエルさんに声をかけると、彼女は珍しく慌てた様子で頭をプルプルと振った
「…皆さん私より若いのに、たくさん話題になるようなことがあって羨ましいです…」
「あっ…え、え~っと…カ、カノンさんだって、防衛班の人とかと何もないんですか?」
「…最近はタツミさん達と会う機会すらなくて…」
「そ、そう…ですか…」
一人でしょんぼりと肩をすくめるカノンさんをアリサさんが励まそうとしていたが、どうやらあまりうまくいかなかったようで…
ハルオミ隊長に無理やり企画の指揮をやらされた挙句、この有り様は流石に可哀想だ
「大丈夫ですよカノンさん!私だって、先輩と会うまではそういう経験なんて一切ありませんでしたから!カノンさんみたいな人なら、きっと誰かいい人が見つかります!」
「そ、そうでしょうか…?でも、ありがとうございます。気持ちはとっても嬉しいです!エリナちゃん!」
おぉー…という小さな歓声が聞こてくる中、カノンさんが私に笑顔でお礼を言ってくれた
よかった…とりあえず元気は取り戻してくれたみたい
「恋は女性を成長させる…と言いますが…なるほど」
「エリナちゃんおっとなー!」
「流石、恋愛の先輩は言うことが違うな…」
「エリナちゃん料理も上手ですし、私尊敬します!」
そ、そんなに褒められると、ちょっと照れくさいな…
「じゃー原点回帰ってことで!そんなエリナちゃんにもう一度最初のしつもーん!」
……え?
「うちの隊長の事はいつから好きになったの?」
あれ?
なんか皆の視線がすごいキラキラしてこっちに集中してる…
…これってまさか、私の話を聞くために最初から仕組まれてた…とかじゃないよね?
…違うよね!?
結局この後、私は先輩との恋愛事情を事細かに質問攻めにされて夜がふけていったのだった…
オペレーター女性陣に防衛班のジーナ
ユノ、サツキ、リッカ、ムツミ、レア、ヤエ…
実は女性キャラ大勢候補がいたんですが、動かしやすさを重視し前の話でも活躍させてもらったこのメンバーになりました