男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

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アナザーエリナがアプデで全員に配布された記念に!
彼女を元ネタにしたオリキャラを絡めた話です

時系列は章【恋バナ】の数日後

今回は設定とかの説明というかつじつま合わせがほとんどなので、イチャつき成分はあんまりありません…
ごめんなさい!


アナザーワールド
来訪者


「…これはどういうことだ…?」

 

ある日の朝

不意に人の気配を感じて俺は普段よりもかなり早く目が覚めた

 

まて…落ち着こうか

まずは状況把握だ

 

俺は仰向けで自分のベッドに横たわっている

そして左腕に温かい人肌

うん。ここまではおかしくないんだ

昨夜押しかけてきたエリナが隣で寝てしまったところまでは覚えている

だからこっちの温もりは彼女のもので間違いない

可愛らしい寝息も聞こえるし

 

…だが、この右側の感触は何だ…?

明らかに人肌だが、俺はエリナ以外の人と一緒に寝たことなんて断じてない

 

…正直かなりこわいのだが、これは確かめないともっとこわい

 

おそるおそる首を右に傾けると、サラサラとした髪のようなものが首筋をなでた

こ、これで目を見開いた女の人の顔とかあったら、コウタ達に極東怪談話として話してやる!

 

…そういう冗談でも考えていなければ悲鳴を上げそうにまでなる

 

だがいつまでもノロノロしてたら余計こわさが増すだけだ…

俺は意を決して、一気に右側へと振り向いた

 

…………?

 

「エリ…ナ?」

 

右腕に抱きつきながらスヤスヤと眠っていたのは、どう見てもエリナだった

…え?でもなんで右側に…

俺の勘違いかと思って急いで左側も確認してみると…

 

「すぅ…すぅ…むにゃ…せんぱい…ふふっ…」

 

ニコニコと小さく口を開けたエリナが幸せそうに俺の理性をガリガリ削る寝言をつぶやいていたわけで…

 

「エリナが…ふ、二人!?」

 

ど、どういうことだぁあぁあぁ!?

 

あまりの動揺に体をはね起こしてしまい、両サイドで眠っていた二人がその衝撃で目を覚ましてしまった

 

「ふぁ!?せ、先輩!?どうしたの?」

 

まず最初に声をかけてきたのは、俺の記憶にあった左側で寝ていた方のエリナ

 

「どう見ても俺のエリナ…だよな」

 

「えっ!?っ…ちょ…///」

 

そっと頬に手を伸ばして触れると、カッと赤くなってるそこから熱が伝わってきた

うん

この反応、表情、視線

間違いない

 

「それじゃー君はいったい…?」

 

振り返ってエリナ(?)を見る

容姿は…ホント、この俺から見ても彼女に瓜二つだが、表情はポカンとしていてなにやら状況が把握できていないようだった

まぁ、それは俺も同じなんだけどな

 

「えっと…おはよう、お姉ちゃん。お兄ちゃん」

 

………はい?

 

「エリナ。お前妹いたのか?」

 

「えっ!?い、いないよ!…ってわっ!私がもう一人!?」

 

あ、今気づいた

 

「???…どうしたのお姉ちゃん?」

 

待て待て待て!

なんだこれは!

どういうことなんだ!?

さっぱりわからん!

誰か状況の説明を求める!

 

「私、昨日お兄ちゃんの部屋で寝た記憶がないんだけど、どういうことなんだろ…?」

 

『どういうことなんだろ』はこっちのセリフだ!

 

「…よし、とりあえず全員起きよう」

 

こんがらがった頭を整理するべくベッドから降りる

そのまま冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出し一口

 

「えっと…あなたは誰…なの?」

 

その間にエリナがもう一人のそっくりさんに質問する

 

「?…誰って…エリナお姉ちゃんの妹だよ!」

 

ショックを受けたような顔で自称エリナの妹が俺達を交互に見て…

 

「…もしかして、私の事忘れちゃったの…?」

 

「いや…忘れるも何も、俺は最初から知らないんだが…」

 

エリナに視線を合わせて合図を送ってみるが、やはり彼女も身に覚えがないようで

 

「ひどい…冗談にしても笑えないよ!」

 

瞳をうるませた妹を名乗る少女が、涙を流して嗚咽しながらそれを拭き取る

うわ…見た目がホントにエリナそっくりな分、すんごい胸が痛む

 

「わ、悪かったって!だから泣くな…っ!?」

 

涙を拭いてる彼女の右腕を見た瞬間

俺はその場で固まってしまった

 

それはどうやらエリナの方も同じようで、ある一点を凝視している

 

そう、彼女の右腕に装着されている黒い腕輪に…

 

「…ブラッドの…第三世代神機使いの腕輪…!?」

 

「へっ…?」

 

俺の言葉に例の少女がポカンとして

 

「…お兄ちゃん達だってブラッドじゃない」

 

達!?

 

「…あれ?お姉ちゃんなんで赤い腕輪つけてるの?」

 

まずい

本格的にわけがわからん

これは俺達だけでどうにか出来る問題じゃないぞ!

 

「エリナ。急いでサカキ支部長のところにいくぞ」

 

「あ、う、うん!」

 

「それから…えっと君名前は?」

 

「……アリナ。アリナ・デア=フォーゲルヴァイデだよ!…ひどいよお兄ちゃん」

 

また涙声になってしまった彼女には申し訳ないが、今は覚えてるか覚えてないかとかそういう問題じゃない

名前までエリナそっくりだとか、そもそもファミリーネームほんとに一緒じゃねーかとかそんな事に突っ込んでるヒマもないのだ

 

「よし!じゃーアリナ。君もいろいろ言いたいことがあるだろうけど、とりあえず俺達と一緒に来てくれ」

 

「………」

 

返事はしてくなかったが、渋々といった感じで頷く彼女とエリナの手をそれぞれ取って、俺はサカキさんの元へと向かうのだった

 

 

 

 

 

「まずは決定的なことから言わせてもらおう」

 

早朝から申し訳なかったのだが、サカキさんは支部長室ではなく研究室の方にいてくれた

そのままアリナのメディカルチェックをしてもらったのだが

 

「彼女…アリナといったね?うん。間違いなくゴッドイーターだ。体内から第三世代神機使いの偏食因子が確認されているからね。つまり、その腕輪も本物ということになる」

 

「当たり前ですよ!私はもうずっと前からお姉ちゃん達と戦っていたんですから!」

 

頬を膨らませたアリナが、小声でなんで今さらとかなんとかぶつぶつ俺の隣で文句を言ってるのが聞こえる

 

「ふむ…そしてもう一つ。彼女はDNAの構造から見ても完全にエリナちゃんの身内で間違いないんだ…おそらく、一卵性双生児の双子…だね?」

 

「……そうですよ」

 

双子!?

確かにものすごいそっくりだとは思っていたが…

俺はいままでアリナに会ったことすらなかったし、当のエリナですら知ってる様子もなかったのに

 

「サカキさんは知ってたんですか…?」

 

「いいや。私も知らなかったよ。それから申し訳ないけど、『アリナ・デア=フォーゲルヴァイデ』という神機使いのデータは一切見つかっていない…現状だけどね」

 

ものすごい速さで今もノルンのデータベースを確認してくれている彼がそういうのだ

じゃーやっぱり…

 

「そんな…どういうことなんですか!?」

 

流石に俺たちの会話が冗談ではないことに勘づいてきたのか、アリナが顔を真っ青にしてサカキさんにつめよる

…そりゃ、身内や知り合いだと思ってた人から急に存在を忘れられたり、自分のデータが全部消えてるなんてことになったらショックどころではないだろう

 

「…これはあくまで仮説なんだけど…彼女は違う世界から来てしまったんじゃないかと思うんだ。原因はさっぱりわからないけどね」

 

「違う世界?…サカキ支部長本気ですか?漫画やアニメの世界じゃないんですよ?」

 

エリナが胡散臭そうな視線を向けても、サカキさんはニコリとした表情を崩さない

 

「以前この極東支部でソーマとアリサ。それからリンドウくんの3人のビーコン反応が任務中に突然消失してしまったことがあってね。有力な3人もの神機使いが原因不明の行方不明になって当時の極東はそりゃーもう大騒ぎだったんだ。リンドウくんは2回目だしね」

 

なにやら昔話を始めてしまったサカキさんだが、きっと今の状況に関係があるのだろうと思って余計な口出しはしないことにした

 

「でもそんな私達の心配をよそに、3人はしばらくしてから無事戻ってきてくれたんだ。」

 

データベースを検索する手を止めた彼が、ふぅっと一度息をつく

 

「そしてここからが本題…彼らが行方不明になってる間の話を聞いたんだが、それがもうとても信じられないような話でね。生身のままアラガミを殴り飛ばしたりする人。明らかに魔法といえるレベルで炎や雷を出す人。神機以上に複雑な武器を扱う人…とにかくいろんな人と知り合ったみたいだよ」

 

…確かに、一概には信じられない話だな

 

「そんな話を聞いて私は確信したんだ…今いるこの場所以外に様々な世界があるんじゃないかということを」

 

「…じゃー私は、こことよく似た別の世界から何らかの要因で来てしまった…ということなんですか?」

 

幾分か落ち着きを取り戻したらしいアリナが尋ねると、サカキさんが首を縦に振って肯定する

 

「まず間違いないと思うよ。さっきも言ったけどDNA構成からして、君の元いた世界にも我々と全く同じ人間がいる可能性が極めて高いからね…そっちのエリナちゃんがブラッドの一員だとか細かい違いはあるようだけれど」

 

「そう…ですか…」

 

がっくりと肩を落とす彼女を見て、なんだかものすごく気の毒になってきた

自分がもし同じ立場でエリナに存在を忘れられでもしていたら…?

考えるのも嫌だな

 

「サカキさん。こちらに来れたってことは、向こうに戻れる可能性もあるってことですよね?」

 

「もちろんだとも。方法を調べるのに若干時間がかかるだろうが、必ず成し遂げてみせるよ」

 

「よし!じゃー俺たちに出来ることあったら、是非声かけてください!」

 

「任せてくれ。それに、この件は極東支部だけのヒミツにしたほうがいいからね。早急に各部隊長にメールで連絡を送ることにするよ」

 

メールを起動して再び目にも留まらぬ早さで手を動かすサカキさん

そんな彼と俺達を不安げに見つめるアリナに、元気づけてやろうと声をかける

 

「安心しろアリナ。必ず俺達が元の世界に帰してやるからな」

 

「…ありがと、やっぱりお兄ちゃんはこっちでも優しいね♪」

 

笑った顔までエリナにそっくりで、不覚にもちょっとドキドキしてしまった

…ふむ。それにしてもお兄ちゃんという響きも中々…声も瓜二つだし

 

ギュゥウウウ!!!

 

「いだだだだだ!!!!」

 

「先輩…?」

 

あぁ!

もちろんエリナが一番だようん!

その冷たい笑顔も最高です!

だから脇腹をつねるのはやめていただけないでしょうkいたたたた!!!!

 

「アリナ…って呼び捨てでいいよね?私のことも、お姉ちゃんとして頼ってくれていいからね!」

 

「う、うん!…じゃー…こっちもお姉ちゃんでいいよね?」

 

「もちろん!私、実は妹って欲しかったんだよね!」

 

ワイワイとガールズトークに花を咲かせながらも手は離してくれないエリナと少し元気が戻ってきたアリナを見て、俺はまた一騒動起こりそうだなと覚悟を決めるのだった

 




アリナさんの設定

基本的に容姿はエリナと同じというのは本文中でも明言したとおり
身長も同じ

服装はゲームでのアナザーエリナまんまの設定です
血の力などはまたのちほどお披露目する機会があると思います!

…これは長い話になりそうだ

あと、ソーマ、アリサ、リンドウが行方不明になったという話
…分かる人にはおそらく元ネタがわかると思いますが、あえて断言はしません
元ネタを知らなくてもこの先の話に支障がないよう続けていくので、そこはご安心ください!

サカキみたいなキャラは、こういうとんでも設定の時は大変ありがたい存在ですなw
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