男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

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夏祭りネタです!(まんま)
時系列は短編集の
「七夕+」のあとです


夏祭り
前編


夏祭り

 

「うわぁー!とっても似合ってますよエリナちゃん!」

 

「あ、ありがとうございますカノンさん…///」

 

私は今、浴衣というものを身にまとっている

普段の洋服とは違い、着るのに時間がかかるためカノンさんに手伝ってもらったのだが…

 

「ほら!鏡見てください!」

 

私の浴衣を見て一人テンションが上がっているカノンさんが、どこから持ってきたのか

等身大の鏡をズルズルと目の前に引きずってきた

 

「わぁ…」

 

ピンクの花びらを想起させるような色合いと模様

初めて目にしたときは、私にこんな派手な色が似合うのかと不安に思ったものだが…

 

「かわいい浴衣!」

 

くるくると回って、鏡に映る私の全身を見てみる

いつもかぶってる帽子も今日ばかりは外して、代わりにピンクの花を模した髪飾りをつけていた

 

「エリナちゃんは元がかわいいですから!似合ってますよ!」

 

「そ、そんなこと…!あ、ありがとうございます…」

 

まるで自分のことのように両手を組んで微笑むカノンさんに、私は照れながらお礼の言葉を述べる

そういう彼女も青い浴衣を羽織っており、私にはないその豊かな胸が更に強調されていた

…ちょっとうらやましい

 

「カノンさんも似合ってますよ!」

 

「えへへ…ありがとうございます♪」

 

私の言葉に頬を掻きながら照れる彼女は、その容姿とは裏腹に子供っぽくて可愛かった

 

…さて、なんで私たちが普段着ない浴衣を着ているのかというと…

 

「それじゃーエリナちゃん、そろそろ教官先生に晴れ姿を見せに行きましょう!」

 

「う、うん…///」

 

そう

今日は聖域で大規模な夏祭りがあるのだ

 

 

 

 

 

真の聖域

それはアラガミが絶対寄り付けない安全が確立された場所

今日は一般人の方達用にもヘリが用意されており、フェンリルの職員やGEと混じってドンチャン騒ぎが繰り広げられていた

それにここならGEの飛び抜けた身体能力も発揮できない

出し物も一般人と平等に競うことができるというわけだ

 

「よし。先輩との待ち合わせ場所に行かなきゃ」

 

かたかたと履き慣れない下駄を鳴らしながら、私はあらかじめ彼が指定している待ち合わせ場所へと向かう

七夕の日、二人で夜景を眺めたあの場所だ

ちなみにカノンさんは私に気を使ってか、防衛班の人たちと合流すると言って途中で離れていった

 

「それにしても…歩きにくいなぁ」

 

メインの祭り会場では道も舗装されており下駄でもなんら苦労はしなかったのだが、今私が通っている場所は以前彼と来たときとあまり変わっていない

 

「まぁ先輩には私が浴衣で来るってこと内緒にしてあるし…仕方ないよね」

 

この苦労の代価はあの人の驚く顔で支払ってもらお♪

 

 

 

------------------

 

 

 

俺は例の草原で寝そべり照りつける太陽の眩しさに目を細めながらエリナの到着を待っていた

 

「…ちょっとはやく着きすぎたか」

 

額の汗を拭いながら、聞こえる喧騒に耳を傾ける

 

いまの時刻は午後3時ぐらい

今日の催しは聖域誕生以来初ということで、なんと午前中から始まっていた

まぁ流石にぶっ通しで遊び倒すのは疲れるということで、俺たちは午後から参加することにしたのだが

それになにやら準備があるとかエリナは言ってたしな

 

「にしても、このくっそ暑い中元気に外で遊んでる連中は本当にタフだぜ…」

 

オラクル細胞が活動できないこの領域では、GEも唯の人間に変わりない

この暑さは堪えるぜ…

 

「あっ!いた!せんぱーい!!!」

 

「!」

 

嬉しそうに俺を呼ぶ声が聞こえた

 

「エリナっ!…か…ぁ!?」

 

笑顔で手を振りこちらに走り寄る姿はまさしくエリナだった

だが、いつもと違う服を身にまとう彼女を前に、俺は開いた口がふさがらない

 

浴衣を着てる…めちゃめちゃかわいい!

 

「遅くなっちゃってごめん!これ着るのに時間かかっちゃって…」

 

照れて頬を浴衣と同じ色に染めながらはにかむ彼女が眩しくて、俺は目を細める

薄緑の髪にピンクの花飾りもよく栄えていた

 

「スゲーキレイだよ…エリナ」

 

「っ!…あ、ありがと…」

 

思わず口をついてでた本心の言葉に彼女は更に頬を染めて俯くと、小さな声でお礼を言う

その仕草がまた俺の庇護欲に火をつけた

うぉおぉぉお!!!抱きしめて頭なでなでしてあげたい!

 

「えっと…じゃー行くか祭りに」

 

本能の叫びを頭を振って打ち消し、エリナに向かって手を差し出す

 

「うん…いこ」

 

白くて小さな指を絡めつかせ、彼女はそっと俺に寄り添った

こういうふうに密着するのは何度も経験済みのはずなのだが、見慣れない浴衣姿に緊張を隠せず俺は高鳴る胸の鼓動がエリナに聞こえてはいまいかと心配になる

 

「先輩もしかして緊張してる?」

 

「は!?な、なに言ってんだ」

 

歩くごとに祭りの喧騒音が近づく中、ぴょこっと脇から顔をのぞかせたエリナが俺を上目遣いで見ながらにやりとした

 

「ふふ…先輩ね、緊張すると顔のここがピクピクするんだよ♪」

 

そう言って空いてる方の手で頬をツンツンとつっつく

 

「なに!?本当か!?」

 

思わず彼女の手ごと頬を触って確認してしまった

…それこそが狙いだとも気づかずに

 

「ふふーん!うーそ!」

 

「はぁ!?」

 

ニヤニヤと笑うエリナを見て、俺はやっと鎌をかけられていたことに気づく

 

「そうやって確認するってことは、緊張してるんだね~。せーんぱい♪」

 

こ、このやろー!

前に幾度となくこのようなからかわれかたをして、その度に彼女がたいそう悔しそうな表情を浮かべていたのを思い出す

なるほどな、確かにこれは悔しい

 

「お前…なんか俺に似てきたな…」

 

「え…そ、そうかな…えへへ」

 

そこで嬉しそうな顔をされると何か複雑だ

…まぁその照れた表情もかわいいんだけどな

 

「っと、なんだかんだ言ってる間にほら、ついたぜ」

 

「わぁ…けっこう広い範囲でやってるみたいだね」

 

バサッ!

 

「うぉっと!エリナ!?」

 

エリナが素早く俺の後ろに回り込んで背中に飛び乗りながら、あたりをクルクル偵察していた

 

「みてみて!あっちの方までお店がある!」

 

「わかったわかった、いったん落ち着けって」

 

普段は子供扱いされることを嫌がる彼女だが、今日ばかりは年相応の無邪気な笑顔を浮かべてとても楽しそうだ

けど、そこをつっこむのは野暮ってもんだろう

俺も今日は見て見ぬ振りをするか

それに、こういう風にはしゃぐエリナも見ていて飽きない

 

「何言ってんのよ先輩!今日はとことん楽しまなくっちゃ!えっとね!まずは…」

 

背中からぴょんと飛び降りると、彼女はパタパタと浴衣をはためかせながら近くの屋台へ走り出すのだった

 




着るものの詳細を言葉にするのホントむずいんで今回はあえて表現は控えめに…
いろいろ書きすぎると、自分でもわけわからなくなっちゃうw
それよりはもうs…想像による補完の余地を残しておいたほうがいいかなと思って!←
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