男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

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今回主とエリナの直接的な絡みは少なめかも…


入浴

「へぇ…こりゃーすごいな」

 

露天風呂の場所までたどり着くと、小さな二組の脱衣所だと思われる小屋の奥から背の高い木々を隠すように湯気が立ち上っていた

この一帯だけ薄い霧がかかってるほどで、温泉の存在が真実だとハッキリ視覚に訴えてきている…別に疑っていたわけではないけど

かすかに騒ぐ声が聞こえるのは、ナナあたりの先客のせいだろう

 

「それではまた後で」

 

「あぁ、また後でな」

 

ペコリとお辞儀してシエルが女性用の脱衣所に向かっていったが、エリナはその後についていこうとせず背伸びしながら小屋の奥をのぞき込もうとしていた

 

「どうした?何か気になるとこでもあったか?」

 

「あ…うん…えっと…こ、混浴なのかなって…///」

 

俺が声をかけると、一気に頬を染めて後ろ手を組んで視線を逸らす

そんな心配をしていたとはかわいいやつめ

 

「ははっ!流石にそれはないだろ?こうやって脱衣所も分かれてるんだし」

 

安心させるように肩をポンポンと叩くと、エリナはソワソワとしながら袖をギュっとにぎってきた

 

「う、う~ん…混浴だとしても脱衣所とかは分かれてる可能性も…大丈夫かなぁ…」

 

「大丈夫だって!それに例え混浴だとしてもジロジロ見たりしないからさ」

 

そう言ってあげても、彼女は脱衣所の前で落ち着きなくウロウロとして中にいっこうに入ろうとしない

 

「…うん。でも、私シエルさん達と比べたらその…貧相な体だし、先輩に改まって見られたらその…やっぱり恥ずかしいし…///」

 

「おい。見られること前提で話を進めるんじゃない」

 

そりゃまぁ好きな女の子の裸に興味がないといえば嘘になるお年頃ではあるけども!

てゆうか何回も見ちゃってますけども!

なんとなく気恥ずかしい空気が漂い、ゴホンと咳払いをしながら俺は気楽な口調を意識して話す

 

「とにかくここまで来たんだ。今更恥ずかしがってもしょうがないだろ?ほら、行くぞ」

 

「う、うん…」

 

結局頬の赤みが治まらないままのエリナを女性用の脱衣所の前まで見送ってから、俺は男性用の方へと足を運ぶのだった

なんだかんだ言いながら、初心な反応のエリナもやっぱりかわいいなと笑みを浮かべながら

 

 

 

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「やぁ!友よ!よく来たな!」

 

「あ、あぁ…」

 

そうだった

すっかり忘れてたけど、エミールが一足先に来てたんだ

となると、さっきの騒がしい声はナナじゃなくてコイツだったって可能性もあるな…

 

「この温泉だが…実に素晴らしい!」

 

上がってきたばかりなのだろうか

腰にタオル一枚を巻き付けただけのエミールが、濡れ濡れの髪をかきあげ水しぶきを宙にまき散らしながら話し始めた

背後に設置してある洗面所の鏡にその後ろ姿までもがしっかり映し出されている

どうせ肌の傷がみるみるうちに癒えてとか、騎士の戦いの疲れを癒すのにちょうどいいとかそういう話だろうと高をくくり、俺は自分の入浴の準備を済ませようと脱衣を始めながら適当に彼の話を聞き流すスタンスをとった

 

「聞いてくれ友よ!ここの湯船に浸かるうちに、昨日あのにっくき悪魔どもにつけられた傷がこの通り!完璧に治っているではないか!素晴らしい!素晴らしいぞここは!騎士の休息にうってつけの憩いの場だっ!」

 

ほら見ろやっぱり

ボディビルダーのようなポーズを次々ととって二の腕を見せつけてくるエミールがグイグイっと近づいてくる

そもそも俺は昨日エリナと二人で任務に行ってたし、エミールが傷を負ったのが本当かどうかも知らないから反応に困るんだが…

という意味を込めた困惑した視線を送ってもなんのその

一人で勝手に語って満足したのか、彼は「君も十分に堪能したまえ」と言ってタオルだけを羽織ったままで脱衣所から出て行ってしまった

 

体をふけ頭を乾かせ服を着ろ

 

 

 

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温泉は…

やはり混浴ではなかったようだ

女性用の方角へとチラリと視線を向ければ、背の高い木々に阻まれせいぜい湯気ぐらいしか目視できなかった

お湯も繋がっているわけではなさそうだ

…って、ダメダメ!

これじゃーホントに覗きするヤツの思考じゃねーか!

脳内に浮かび上がったエリナの白い裸体の妄想を慌てて頭を振って追い払い、パンパンと赤く染まっていた頬を叩いて自重する

 

「しかしまぁ、よくもこんなものを掘り当てたものだな」

 

簡易的なものではあるが昔の資料で見たことのある屋内温泉によくあったシャワーまで設置されており、シャンプーの類やプラスチック製…だろうか?イスまで設置されていた

こりゃ聖域が一般開放される日がくれば生活もえらく安定しそうだぜ

なにより現状ではあるが、アラガミ襲撃の心配が全くないという点はこれ以上ないほどのメリットである

 

汚れた体をいきなり湯舟に浸からせるのも嫌なので、まずはシャワーで体を流すかと歩み始めたところで大きな声が響いてきた

 

「あー!シエルちゃんにエリナちゃん!遅いよもー!」

 

ナナの声だ

彼女の良く通る元気な声は、生い茂る木々の合間を突き抜けて俺の耳にまで届いていた

 

てゆうかまだ入浴してたのか

結構時間たってると思うんだが

 

まぁあいつらはあいつらで楽しめばいいさと早速シャワーの蛇口から水を出す

チロチロと小出しにしたその液体にスッと手を翳すと、すでに仄かに温まっているのが肌越しに伝わってきた

よしよし、これならもうバーって浴びて大丈夫だろ

 

ジャー!!!

 

温かい流水でまずは髪を洗い流す

んー!きもちいいn

 

「ねーねーエリナちゃーん!背中流してあげよっか!」

 

「わっ!ちょ…だ、大丈夫ですよナナさん!一人で流せますから!」

 

……エリナの声……

ピタッと無意識に頭を洗う手が止まってしまったのは男の性だ許してくれ

 

ジャージャーとシャワーを流しっぱなしにしてる音に混ざって、確かにはっきりと女性陣の話し声が聞こえてくる

てゆうかこれ姿は見えないけど音は丸聞こえって、構造的にしょうがないのかもしれないけど俺ぐらいの年頃の男には毒だぞ!

しかも好きな女の子がいるとなれば尚更…

 

「あれ~?エリナちゃんちょっとおっぱいおっきくなったんじゃない?」

 

「確かに…前にシャワーを一緒に浴びた時よりも少し…」

 

「シ、シエルさんまで何を!?」

 

ちょ!な、なんちゅー会話してんだぁああぁ!!!

ワーキャー言う声に交じりバシャバシャという水音までもが完全に動きの止まってしまった俺の耳に響く

…視界は霧や湯気と木々のせいでよくないが、もしかしたら俺が思ってる以上にあいつら近くにいるのかもしれない…

 

「ま、まってくださいっ!せ、先輩も今入浴してるはずなんですから、こんな会話聞こえてたら…!」

 

すまん丸聞こえなんだエリナっ…!

 

「え?別に聞かれて困るような話じゃないでしょ?」

 

「は、恥ずかしいからやめてくださいっ!」

 

脳裏に頬を染めて涙目を浮かべる彼女の姿が思い浮かび、俺はもう完全に体を洗うという作業を忘れて彼女らの会話に聞き耳を立ててしまっていた

…し、仕方ないだろ!?気になるんだ!俺だって男なんだ!!

 

「…しかし胸のサイズの変化の件に関しては否定しないんだな」

 

「えっ!?…そ、それは…///」

 

うおぉぅ…

リヴィのやつクールに突っ込みやがったな

 

「そういえば、女の子の胸って触ってもらったりすると大きくなるらしいよ?」

 

ナナ!?

その話今しちゃう!?

 

「そうなのですか?」

 

「うん。なんでも好きな男の人に触ってもらうと効果が高いとk「「わあぁあああぁあああぁああああ!!!!」」

 

っ!?

し、しまったぁ…!なんか核心を突きそうな発言するもんだから思わず叫んでしまったぁああぁあ!!!!

しかしそれはエリナも同じ気持ちだったようで見事に声がハモっていた

あぁ…嬉しいぜエリナ。俺たちは常に一心同体…

 

「あれ?今たいちょーの声聞こえなかった?」

 

なーんて呑気に喜んでる場合じゃない

シャワーはとっくに止めてたはずなのに、噴き出してきた冷や汗で額が濡れてきた

 

「まさか…私たちの会話を聞いていたんですか?」

 

シエルの声が心なしか冷たく聞こえるっ!

ちくしょぉ!

しょうがないだろ!?

耳を塞いでこの素晴らしい温泉を堪能しろとでも言うつもりか!?

 

「し、仕方ないだろ!?聞こえてきちまうだよこっちまで!」

 

やらかしてしまった以上、今更だんまりを貫き通してても無駄だ

俺は一人しかいない男性用の露天浴場でシャワーのお湯を再度流しながら、ゴシゴシと頭を乱暴に洗いつつヤケクソ気味に声を荒げた

 

「まぁ、声ぐらい聞こえてしまうのは仕方がないだろう。すぐ隣なのだからな」

 

さ、流石リヴィだ…さっきから落ち着いた状態を微塵も崩さないぜ

彼女の声を聞いて、俺も幾分か緊張が和らいできた

そうだよな

ここいにいる女性はブラッドのメンバーと恋人のエリナだけなんだ

話慣れてるんだし姿もお互い見えてないんだから緊張する必要なんて皆無!

…おー、気が楽になってきたぜ~

今ならどんな話題振られても平気そうだ!

 

「そうだね!話してるだけだもんね…あ、じゃーたいちょーに聞きたい事あるんだけど、いいかな?」

 

「おー!いいぜ!遠慮せずにじゃんじゃん聞いてくれ!」

 

すっかり緊張が解けた俺は、直前にあんな会話が繰り広げられていたのにも関わらず調子に乗って大声で返事する

…そしてちょっとだけ後悔することになった

 

「じゃあ遠慮なく!エリナちゃんのおっぱい大きくなったのってたいちょーのおかげ?」

 

「ちょっ!!!ナ、ナナさん!?なんてこと聞いてるんですかっ!?!?!?」

 

俺の動きが再び固まるよりも早く、エリナが大声で驚きを露わにしてくれた

 

「え?だって気になっちゃって」

 

だからって俺とエリナがそろってる状況でそんな質問しちゃうナナも流石というかなんというか…

 

「あー…なんて言ったらいい?エリナ?」

 

まぁこの質問も少しは予想できてたことだから、彼女ほどは驚かずにいられたが

 

「わ、私に聞かないでよっ!///」

 

おーおー照れてる照れてる

真っ赤になって慌てる様子のエリナが見えるようだぜ

今はしかも入浴中だったっけか

…いけね、危ない妄想映像が…

 

「そんじゃーたぶん俺のおかげ」

 

面白くなってきちまったし、ここは話に乗ってみるか

まさか細かく真偽の追求とかまでしてこないだろうし

 

「おぉ…たいちょーとエリナちゃんって実は…やることやってたり?」

 

「わーわーわー!!!もー!!!!せんぱいのばかぁああぁあ!!!」

 

「ははっ!わりぃわりぃ」

 

バシャバシャバシャ!!!

 

恥ずかしい話題にシフトしつつあることに耐え切れなくなったエリナが温泉内で暴れる水音を聞きながら、俺もゆっくりと湯船に浸かるのだった

 




ここで切ってしまって続きの内容持つのだろうか…w
まだこれで章終わりにするにはオチが弱い気がするのでもうちょっと続かせないと
しかしバレンタインネタにもそろそろ取り掛かっておかないといけないかな… 
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