次話でいちゃつかせます( ー`дー´)b
私が先制攻撃として放ったチャージグライドは直撃する瞬間、音で察したハガンコンゴウに躱された
アラガミの体を掠る感覚はあったものの、この程度では当然大したダメージにならない
「くっ…!」
一旦下がる!
以前の自分なら引くことを考えずに猪突猛進していたが、今の私は違う!
先輩と幾度もの訓練を重ねて成長してるんだから!
ハガンコンゴウがドラミングに似た行為をしながら、体から放電する兆しが見えた
来るっ!
ここは無理に躱そうとしないですぐに装甲形態に切り替えて、相手の攻撃に備える!
ハガンコンゴウの広範囲に広がる雷撃を受け止めると、ガンッ!という鈍い音と共に、神機を握る手に痺れが走った
攻撃が…重いっ!
踏ん張る足がずるずると後退させられる
…なんとか耐え切った?
衝撃が止んだ感覚がして、神機の影から顔を覗かせると攻撃後の硬直でスキだらけのハガンコンゴウが目視できた
チャンス…!
すかさず近接形態…すなわちチャージスピアに切り替える
…いや、切り替えようと思った
「あ、あれ!?」
ど、どうしよう!
うまく切り替わらないっ!
「エリナは不器用だなぁ~」
「なっ…!不器用なんかじゃないです!」
「ほほぅ~。じゃーほれ、俺が言うタイミングにあわせて、銃と槍を切り替えてみ?」
「え?」
「はい。槍、銃、槍、銃、槍、銃…」
「ちょ、まって!早すぎだよ先輩!そんなの先輩でもできないでしょ!?」
「いやー、実はこないだ【遺された神機パーツ】で器用のスキル見つけてさ~。ほれ、この通り」
ガシャンガシャンガシャン
「あっ!ずるい!器用のスキルが宿ってる神機パーツ見つけたら、私にプレゼントしてくれるって前に言ってくれてたじゃないですかぁ~!」
「ははっ!どのぐらいの効果があるのか試してみたくなっちゃってさ~!すまん!次は絶対プレゼントするからさ!」
「…もう…絶対だよ?」
「おう!約束の抱擁でもするか?」
「っ///。そ、それを言うなら約束の指切りです!」
…少し前に先輩と交わした会話を思い出す
そう…私は神機の形態切り替えがすごく苦手だった…
でも…!こんなところでまごつくわけには
「っ…!」
まずい…!
ハガンコンゴウが体を丸め始めた!
突進がくる…!
肝心の私の神機は装甲形態と近接形態の中間ぐらい…
どっち…!?どっちにする…!?
「…迷ってるヒマはない…!」
さっきの攻撃ですら手に痺れが残る威力の衝撃だったことを考えると、私の力と装甲…バックラーじゃコイツの突進は耐えきれない
最悪姿勢を崩されたところに追撃を貰って一巻の終わり…ってことさえ考えられる
なら…
「オスカー…いくよ!」
近接形態で迎え撃つ方がいい!
防御も大事だけど、上手くいけば相手を怯ませて時間を稼ぐこともできる…防ぐだけが防戦じゃないんだから!
無理するなという先輩の言葉を思い出したけど、これは無理じゃない…私が真剣に考えた結果の最善策…!
…でも、私はまだまだ甘かった
ハガンコンゴウが突進の際には体に雷を纏うことをすっかり忘れていたのだ…
それに気づいたのはすでにチャージスピアを構えてしまった後だった
ぞわっとした嫌な感覚が背中を駆け上がり、冷や汗が額に浮かぶ
「…っ!」
グサッ!
…スピアの方は私の狙い通りアラガミの体を構成するオラクル細胞を深々と刺し貫いていた
けど…
「きゃぁああぁあ!!!」
ハガンコンゴウの纏った雷は私の体に直撃する
強烈な痛みが全身を襲い、目の前がチカチカした
『エリナさん!バイタルが危険です!回復してください!』
…ヒバリさんから通信が入ってくるのが微かに聞こえる…
…私、何やってんだろ…これじゃ…無茶してるのとなにも変わらない…っ!
「…えっ?」
朦朧とする意識の中、刺し貫いたアラガミの体が動くのが神機を通して伝わってきた
…うそっ!?コイツ…まだ生きてる!?
慌てて神機を引き抜こうとするも、しっかりと刺さってしまっていて簡単には抜けそうにない
焦る私にハガンコンゴウが腕を振り上げるのが見える
……嫌だ…死にたくないよ…
助けて…
「助けてっ…!先輩…!」
ガッ!
「…あっ」
私が情けない声を出した瞬間、目の前に巨大なバスターブレードが現れた
ハガンコンゴウの豪腕による攻撃を防いでくれたのに、びくともしないその神機の持ち主は…
「…せ、先輩…!」
「よ、俺を呼ぶ声が聞こえたからな。助けに来たぜ」
いつにもまして頼もしく見える先輩の顔を見て、私はもう嬉しさとか安心感とかいろいろごちゃまぜになっちゃって…
目の前が潤んできた
「タイミング…良すぎです…かっこ良すぎますよ先輩…」
「ははっ…それだけ言えるなら、とりあえずは無事…だなっ!」
先輩が神機を振りぬきハガンコンゴウの顔面を強打すると、あれだけ深々と突き刺さっていたチャージスピアもあっけなく抜けてアラガミが吹っ飛んでいく
『アラガミ、結合崩壊を確認!あと一歩です!』
ヒバリさんからの通信が入る
…すごい、今の一撃で結合崩壊させたっていうの?
「さすが…先輩ですね…」
「安心するのはまだ早いぜ?とりあえずこれ、受け取っておけ」
銃形態に切り替えた先輩が、きっと自分の持ち場のコンゴウを捕食して手に入れたのであろうアラガミバレットを私に受け渡す
「あ、ありがとう…」
バースト状態になり、私の体力の自動回復を促すスキルが発動した
もちろん先輩も私がこのスキルを付けていることを知っているからこその選択なのだろうけど
「回復アイテムは持ってきてるだろ?とりあえずそれは応急処置だからな、急いで回復しろよ」
銃形態を維持したまま、ハガンコンゴウがゆっくりと起き上がるのを油断なく見ている先輩の声に頷き、私は回復アイテムを取り出す
…先輩のお陰で、多少動けるぐらいの体力は回復していた
「んっ…よし…これで…!」
回復錠をひとつ
…ゴッドイーターの体ってホントにすごい
瞬時に力がみなぎるのを感じた
「くるぞ!エリナ!構えろ!」
だいぶ弱ってきたハガンコンゴウが、のっそりと、だが確実にこちらに歩みよってくるのが見えた
けど…!
「了解!」
先輩さえ来てくれれば…もう!怖くなんてない!
そこから先はあっけないほど簡単に決着がついた
OPをありったけ使った先輩のブラストによる銃撃で怯んだハガンコンゴウに、私が受けとった濃縮アラガミバレットを叩き込む
「よし!接近する!」
そこから近接形態のバスターブレードに切り替えた先輩が、さらに捕食形態に神機を変化させ、アラガミの肉に齧り付いた
「エリナ!トドメは任せたぜ!」
流れるようなきれいな動作で受け渡し弾を撃つ先輩から、もう一度濃縮アラガミバレットを受け取る
「任せて下さい!…あったれぇえぇぇえ!!!!」
私がショットガンの機能を活かして接近した至近距離からの銃撃で、ハガンコンゴウは断末魔を上げて動かなくなったのだった…
せっかくだから、ブラッドアーツを使う機会を与えたかったかも
器用は原作だと装甲と他2種との切り替えに影響はなかったはずですが…
そこは作者の都合ということで!(2回目)
とりあえず【一緒にミッションへ】は次話で最後です!
また次のネタを考えなければ!