目指すは超サイヤ人   作:ひつまぶし。

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 拍子抜けってレベルじゃねーぞ!

 ちょいと原作と違う所があります。遂にヒーロー参上。






第四話 憧れの存在

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ようやく生の超サイヤ人が見れるんか、と内心ワクワクしている。戦闘力は上がるものの、超サイヤ人には覚醒できない現状にやっと打破できる状況がやってきた。

 それよりも生の孫悟空だ孫悟空! 小学生の憧れの存在に生で会えるのはドキドキが止まらん! ゲームだとかで超サイヤ人に変身して戦うのは何度も見たが生は流石に誰も経験していないだろう。ワクワクし過ぎて心臓が破裂しそうだ。

 気功波を放つ独特な音を出しながら掌にエネルギーの塊が出たり消えたりする。ブロリーのような緑色が格好良いと感じるが何故だか俺は赤だ。十倍かめはめ波の色にも似た真紅の色と言えばいいか。エネルギー波を撃てばもれなく全てが赤色のエネルギーになる。かめはめ波でさえも。

 別に赤が嫌いなわけではない。だがドラゴンボールを知っている身からすると青か黄色だろうと突っ込みたいところだ。

 

 宇宙船に搭載された座標3Dマップを見れば、ジッカ人の宇宙船からナメック星までの道のりはようやく半分を切ったところだった。技の開発に時間を割いてもそれでもなお、まだ時間が掛かるようだ。

 確か、孫悟空の使ったサイヤ人ポッドを改造したので地球からナメック星までが六日ほどだからまだ早いのだろう。ジッカ人の知恵を駆使して造られた宇宙船だから当然なのだろうが動力は何なのだろうか。ポッドにしても地球からナメック星までの距離を六日で行けるのだから生半可なエンジンではないはず。

 ブラックホールエンジン? ミノフスキードライブ? 絶対架空作品に使われるトンデモエンジンであるのは間違いない。今度、長老に聞いてみよう。

 

 それにしても戦闘服なんだが一言で言うと……何だろうか。Z戦士が着るような感じじゃない感じ。機能美ではなく見た目を重視している感じがある。ロングコートとか動きにくいだろ。

 浮いて全身を確かめてみるが動かしにくそうに見える。特殊素材でできているから柔軟性は抜群なのだが、こんなにも着丈が長いのか。下手したら地面にくっつくぞ。最低でも膝下だろう。

 ジッカ人、ファッションセンスが良いのか悪いのかわからない。スウェット一式を完璧に再現できる力はあるんだがジッカ人自身のファッションセンスはどうも……。ドラゴンボールだから仕方がないと思わねばならんのか。Z戦士達は道着だとか戦闘服を使っているがよく考えたらドラゴンボールの敵は全裸か半裸だわ。破けたらZ戦士も。裸族?

 もうよそう。これ以上考えるだけ不毛だ。

 

 念の為に孫悟空がフリーザと戦わない場合に備えてフリーザの事を思い出してみよう。フリーザと聞けばまず何が浮かぶか、から始まる。

 第一形態の戦闘力は当時の絶望、五十三万。宇宙の帝王に相応しい冷酷さと強さを持っていた。その五十三万も跳ね上がって最終形態に至るまでに計三回の変身を残している。途中、圧倒する描写を描いた上で変身して絶望を与えるのも凄く印象に残っている。

 超パワーアップしたピッコロさんがボコボコにされるせいでフリーザの強さがハッキリと理解できる。これも鳥山明大先生の表現の上手さによるもの、とも言えるが当時のフリーザはトラウマの塊とも言える存在なのだ。俺の中では。

 おそらく、最終形態のツルツルした頭のフリーザは戦闘力が億超をしているだろう。超サイヤ人孫悟空が億超をしている、と聞いた事があるから互角である事はほぼ間違いないだろう。下手すれば最終形態フルパワーは超サイヤ人よりも少し上、という事もありえる。戦うとなれば気を引き締めなければならない。

 まあ、超サイヤ人に覚醒した孫悟空と共同戦線を張れば負ける事はないだろうが殺さぬように手加減をする必要もある。情報を聞き出すのに二手間は必要になりそうだ。

 ……ここまで考えると、結構ギリギリだったんだな。ナメック星編。クリリンが殺されて超サイヤ人になれなければフリーザに殺されている未来もありえたのだから。ゲームのIFストーリーにフリーザが宇宙征服を成功させるなんて事もあったし。

 

 

「……うあだぁ」

 

 

 頭を抱えるしかなかった。フリーザってある意味ラスボスじゃねーか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 拍子抜け、とはこの事を言うのだろう。

 

 

「こちらジッカ776489。ナメック星に到着。だが既にナメック星は消滅していた。消滅したナメック星から脱出したであろう者の回収をした。どうやらサイヤ人のようだ。致命傷を負っているので治療ポッドに入れてそちらに帰還する」

 

 

 ジッカ人の本拠地に連絡を入れると、宇宙船に備え付けられた治療ポッドの中に浮かぶ一人の男を見る。目を閉じ、満身傷痍の状態の……孫悟空を。

 

 

「まさか少し歴史が変わるとはね」

 

 

 ナメック星に到着した時に見た景色は崩壊するナメック星だった。崩壊した後ではなく、真っ最中。今まさに崩れんとするナメック星が宇宙船の外に広がっていたのだ。

 最初は最終決戦の時期かー、と他人事のように思っていた。崩壊するナメック星でフリーザと超サイヤ人孫悟空がぶつかり合っているのだろうなとも。ナメック星のドラゴンボールを使ってナメック星人が地球に転移した際に孫悟空が残ってフリーザと決着を付けると言ったシーンを思い出す。あの後の展開がナメック星で繰り広げられているはずだと思う。

 できたらフリーザとの決戦を見たかった。だけどあんなに崩壊しているナメック星を見るとどうしても乗り込む気にはならなかった。

 孫悟空に任せればいいだろう、と帰還しようとした矢先にナメック星が崩壊した。ビッグバンと間違うような爆発でナメック星が消滅したのを目の当たりにする。ナメック星の破片が宇宙船を叩き、衝撃が船内を襲った。凄まじい衝撃で体が浮いたが、元々舞空術で浮いていたからあんまり変わらなかったが。

 

 その後、多分生きているであろうフリーザの回収をしようとしたら孫悟空を見つけた。脱出できなかった孫悟空が超サイヤ人のオーラと同じ色したバリアーに包まれて宇宙空間を漂っていたのだ。思わずあれ、と首を傾げる事になった。

 ドラゴンボールの歴史ではフリーザを倒した後の孫悟空はギニュー特戦隊のポッドを使ってナメック星を脱出したはずだがはて? 限界以上に力を使った孫悟空を放置していては何れ気が枯渇して酸欠になって死ぬだろう、と考えてフリーザの回収を後回しにして孫悟空を回収した。

 フリーザは放置かぁ。メカフリーザになって地球に来る事になるのだろうが、そのフリーザもトランクスにメッタ斬りになるんだろうな。もうフリーザは放置でいいんじゃないかな。地球に行けばメカフリーザにコルド大王がいるからそのタイミングで尋問をしよう。うん。決してめんどくさくなったわけじゃない。

 

 

「しっかし変な髪型してるなぁ、孫悟空」

 

 

 ツンツンとした髪型。重力に逆らう髪の毛の仕組みを知りたくなるが超サイヤ人も似たようなものだから敢えて突っ込まんぞもう。

 孫悟空の状態はポッドに備えられているバイタルで確認はできるから逐一確認を怠らないようにしておこう。ここで死なれると人造人間編の改変未来よりもヤバい未来になってしまう。どんな最悪の結末になるだろうか。想像もしたくない。

 治療をした後は孫悟空をヤードラット星に送る必要も出てくる。瞬間移動を覚えさせなければならない。瞬間移動がなければこの先の孫悟空の戦いが一気に不利になる事は目に見えているし。ヤードラットの連中は知らない仲でもないしな。ついでに他の技も教えてもらおう。

 まあ、取り敢えずナメック星にはもう用はないから離れてしまうか。生命探知機に戦闘力探知機、俺の感知能力でもフリーザは引っ掛からないし。

 

 

「こちらジッカ……めんど。長老。これより超航行モードに入ります。フリーザは見つかりませんでした。期待に応えられずに申し訳ございません」

 

 

 うーむ。今からやる事が増えそうだ。そんな思いと共に、宇宙船のスイッチを押してワープするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……う、うーむ。他人から見たら俺もあんな感じなのだろうか。

 

 

「バクバクバクバクムシャムシャムシャモグモグモグ!」

「……あ、あー。悪いんだけど追加してくれ。まだまだ食べそうだ」

 

 

 戸惑うジッカ人だが、長老に目配せする。長老が首を縦に振ると応えるように新たな食事を用意しに部屋の外に消える。食事を消している原因である張本人は俺達の心情を知らずに暴飲暴食を続けている。生で見るとマジックにしか見えんなコレ。

 生の孫悟空に会えた事を光栄に思うがエンゲル係数がマッハな食べっぷりだな。よく奥さんのチチ、サイヤ人一家を養えたな。孫悟空、孫悟飯、孫悟天。大食らいが三人もいる事に戦慄するが俺も似たようなモンだしねぇ。人のふり見て我がふり直せ、とはこの事だろう。

 

 

「かーっ! うめぇなこれ!」

「そ、それは何より。よければこれも食べます?」

「いいんか!?」

 

 

 嬉しそうに満面の笑みを浮かべる孫悟空。彼の前には大量に積み重ねられた皿、皿、皿。食い散らかした後にしか見えないその光景は俺どころか長老ですらも引く感じになってる。

 長老に顔を向け、ちょいと孫悟空に指を向けて、それから自分に指を向けて首を傾ける。この食べっぷり、俺とおんなじですかね、と。同じサイヤ人だから食べっぷりも同じではないかと考えたのだが長老はどう思っているのだろうか。

 

 

「 …… 」

 

 

 え。何その反応。初めて見るんですけど。

 

 

「ドロボ。ハヤメイルレ」

「え? マジで? 大丈夫か?」

「ヤーポンメメメレイチューイ」

「わかった。取り敢えず今あるのだけでいいから満足するまで食べさせてやってくれ。食糧は後で俺が貰いに行くから」

「ヤンポーヤンポー」

 

 

 長老の初めて見る反応もだが、現状のジッカ人のエンゲル係数もマッハになりかけているらしい。報告に来たジッカ人からメシ、ない。と言われた。孫悟空が食べてる分で“俺が食べる”分までは作れない、とも言われたので後で取りに行く事にした。

 孫悟空、恐るべし。この時点で確実に俺よりも食ってる。食ってやがる孫悟空。

 

 

「ぷはーっ。あーっ、食った食った」

「いえいえ」

「ホントに助かった。ナメック星を脱出しようとしたら宇宙船が全部壊れてて死ぬかと思った」

「……? ギニュー特戦隊のポッドは?」

「フリーザにぶっ壊された。適当に攻撃してたせいで玉みたいな宇宙船は全部使えなかった。フリーザの母船は元々使えなかったからどっちにしても死ぬかと思った」

 

 

 なはははと笑う孫悟空。いやいや笑い事じゃねーだろそれ。生きるか死ぬかの瀬戸際なのに笑って済ませられる状況じゃないだろ。

 豪胆と言うか何と言えばいいか。笑って済ませられる事に何よりも驚いた。今までの孫悟空は世界の命運を決する戦いの時もワクワクして仕方がないと言っていた事から考えると平常がこんなキャラなのだろう。何だかアイドルのイメージを崩された気分だ。

 

 

「オラ、孫悟空だ。助けてくれてサンキューな」

 

 

 スッと笑っていた孫悟空はニカッと笑い方を変え、手を差し出してきた。握手を求められていると判断し、応じる様に手を握る事にした。ゴツゴツとして筋肉質なその手はこれまで、これからも世界を救う手になるのだろうと思うと感慨深くなる。

 

 

「おめぇの名前は?」

「あー……」

 

 

 しっかりと握手をしたところで投げ掛けられた孫悟空の問い。だけど俺はすぐに答えを返す事はできなかった。

 そういえば俺の名前は何だっけ? と唸る。今のサイヤ人の体の名前は知らない、前のドラゴンボールという物語を漫画で読んでいた時の前世の時の名前は何となく思い出せるがそれが本当の俺の名前であるという保証はどこにもない。

 そもそも記憶が混乱しているのだ。どれが本当で嘘なのかがわからない現状、数多ある記憶の名前が自分のものであると自信を持って言えるわけではないのだ。聞いた、見た、読んだ、呼んだ名前とごちゃまぜになっているからどれがどれなんだか。

 

 

「長老、俺の名前は何でしたっけ」

「ん? おめぇ、自分の名前もわかんねぇのか?」

「まあ。ここにいる皆は俺を運命の子としか呼ばないので。この長老も其方、でしか俺を呼びませんし。特に名前を呼ばれなくても大丈夫かなと」

「それでいいんかおめぇ」

「ジッカ人の言語は俺等が使っている言語とはちょいと文法が違うんですよ。ジッカ人それぞれに呼称はありませんので」

「そうなんか? 見た目が違うおめぇはその、じっか? っちゅう奴等とは違うんか?」

「見ればわかるでしょうよ……これも」

 

 

 フリン、と臀部から生える茶色の尻尾をクルリと回して自己アピールする。そうすると、孫悟空は驚いた顔を見せた後に鋭い目付きになる。こちらに敵対するかのような意志がその瞳から覗く。

 ザワザワとその場の雰囲気が変わる感じを誰もが感じ取る。孫悟空が醸し出す殺気にも似た雰囲気が食事をするそれではなくなり、ジッカ人の誰もが怯える。元々戦いを好まない種族だから戦いの気配に敏感に反応し、過剰に怯えているのだ。

 

 

「すいませんね。仲間が怯えてるんでそれぐらいに」

「ッ!?」

 

 

 孫悟空でもわからないような凄まじい速さで後ろに回り、孫悟空の頭と首根っこを掴む。戦いの用意を始めてるであろう気の昂ぶりを押えつけるようにヤードラットの秘術を用いる。

 自分ではない気を操る秘術。理論としては孫悟空の元気玉に近いイメージのはずだ。元々は力の弱い種族が強くなる為に用いる禁術扱いの秘法であり、ヤードラットも教えるのを渋ったが長老の鶴の一声で教えてもらえる事になった。多分、ドラゴンボールの世界観の中でも最高レベルに位置する技じゃなかろうか。

 元気玉は何だかんだでラスボス倒すのに使ってるし。

 

 

「誤解があるようなので先に。孫悟空さん、俺はサイヤ人ですがベジータ王子のように破壊を楽しむ性格ではありません。寧ろ逆にいる感じです。故に、俺はあなたの敵ではありません」

「……そうなんか?」

「ええ。でなければ食事なんか与えませんよ」

 

 

 敵対するなら食事代出せやゴラァ。いくら憧れの孫悟空でもそこは譲歩せんぞオラァ。オォン?

 ニッコリと笑いながら心の内では真っ黒な思考に染まる。仲間のジッカ人を怯えさせると評価に響くだろうが。飯も出されなくなるし技術面でのサポートも劣化するだろうが。万全以上の万全のサポートがあってこそここまで戦闘力を伸ばせたというのに台無しにされて堪るか。

 それはそうと、超サイヤ人に覚醒後の孫悟空に感知されないほどのスピードで動けたな俺。超サイヤ人に変身すれば戦闘力は約五十倍になるはずだから素の状態だとわからなくてもしょうがないか。超サイヤ人に変身すれば俺の動きは読まれたかもしれない。

 

 

「それ、食べてしまってください。おかわりは如何です?」

「もらってもいいんか?」

「残っている食糧を処理してもらう感じになりますが。ツキドイヌーノ? アバージャ? ヤンポー」

「……何を言ってるんだ? それがじっかっちゅー言葉か?」

「ええ。彼等から宜しければデザートも出してくれるそうですが」

「ええんか!? オラ、腹が空きまくってたから助かるぞ!」

「あ、あははは」

 

 

 この大食感め! と言っても綺麗なブーメランになるだろう。食事を続ける事を再開した孫悟空をそっと見守る事にした。

 さっきから黙っている長老の後が怖い。変な反応もだが孫悟空の食事に面食らっているようにも見えるし、食糧を一気に消し去る事に戦慄しているようにも見える。後でご機嫌を伺わねば。長老の好きな酒だとかを献上しなければ。

 

 

「ちょ、長老。彼が食べた分は俺が補充するので」

 

 

 機嫌直してください、とは続けられなかった。今まで見た事のない反応を見せる長老に対してどう対応すればいいのか迷っていると言った方がいいか。呑気に食事を続ける孫悟空が恨めしく思えた。

 孫悟空の食事を見る事も嫌になったのか、長老は何も言わずに食堂を出る。少しだけ張り詰めた空気が緩和したような気がしてホッとする。ついでと言わんばかりに他のジッカ人を追い払うように人払いをした。孫悟空に聞きたい事があり、聞かれるわけにもいかないので秘密の会話にしておきたい。

 

 

「孫悟空さん。ナメック星であなたを救助した際にあなたの見た目は今のあなたの見た目ではありませんでした。同じサイヤ人だからわかる事ですが、あの変化は何なんです? 大猿にしか変身はしないはずだ。サイヤ人は」

 

 

 超サイヤ人に変身する事は知っている。大猿に変身する事も。だけど今の俺は超サイヤ人という名称は知っていても詳細は知らない。あれが超サイヤ人である、と知られればちょいとマズイ。特に長老には。

 

 

「おう。(スーパー)サイヤ人だ。フリーザの野郎と戦えたのもそのおかげだ」

「超サイヤ人……?」

「フリーザが恐れるサイヤ人の伝説らしい。オラはクリリンを殺されて怒り狂ったら変身できたんだ。穏やかな心を持ち、激しい怒りによって目覚める伝説の戦士、それが超サイヤ人だ」

「へぇ。今、その超サイヤ人になれるんで?」

「その前に腹ごしらえだな。超サイヤ人の影響かもしんねぇけど力がどうも入んねぇんだ。後でいくらでも見せてやるから」

 

 

 バクバクと胃の中に食べ物を放り込む孫悟空。話す様子から考察すると、多分いつでも超サイヤ人になれる事ができるのだろう。一度変身してしまえば後は自由自在に変身できるという事なのだろうか? もしそうなら超サイヤ人の変身の安定はできる。2と3も修行次第で変身は可能になるはずだ。

 そこで考えているのは超サイヤ人に至る手段の一つとして、超サイヤ人の気を自分の身に取り込むこと。ヤードラットの術を使えば超サイヤ人のパワーを吸えるだろうし、どんな気質をしているのか体感できれば変身への糸口にできるかもしれない。

 孫悟空を救助した後でフリーザ回収できなかった埋め合わせはないだろうかと考え付いた結果がこれである。

 

 

「ベジータに他のサイヤ人以外の生き残りと戦えるのは楽しみだ。今のオラがどれくらい強くなったのかも知りたいしな。それにおめぇ、強いだろ? さっきの動き、オラでも見えなかった」

「かなり努力しましたので。フリーザと戦える程度には鍛えてあります……多分」

 

 

 実際のフリーザがどれくらい強いのかはわからんが。

 

 

「ま。戦えばわかるか」

「ですね」

 

 

 食事をする様子とは別に、戦える喜びを感じ始める孫悟空。やっぱりサイヤ人だなぁ、ここは。だって、俺も孫悟空と戦える事にワクワクしているのだもの。

 

 

 

 

 

 





 フリーザ様はかなり暴れたようです。ギニュー特戦隊のポッドを破壊した上に自分の母船を壊したので悟空は脱出できませんでした。残った力でナメック星の爆発から身を守り、宇宙に放り出された際にオリ主が回収、救助しました。

 口調合ってんのか悟空は。そこだけが不安だ。



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