妖夢と手合せしたら左腕やられました以上
樹「適当過ぎだろ!!!?」
外の世界、夜中の私立桜神高校。ここは樹と一哉が通っている学校であり、その本校舎の屋上に
一人の男子生徒が町を見下ろして、
「こんなつまらい世界生きている価値がない…樹お前は今どこで何をしているんだ?お前には借り
を返していないって言うのによ…」
そんなおとを呟くと、背後からゾッとした気配がし、
「お前はそいつを恨んでいるのか?」
と声がし男子生徒は後ろを振り返ると、その声の主の手には大きな鎌が持って、格好は如何にも死
神って感じな服装をしていた。そいつは確かに恨んでいるか?と聞いてきた。男子生徒は、恐る恐
る首を縦に振る。それを見た死神?は鎌を振り上げると、
「では、お前にそいつを倒す、いや殺す力を与える。その覚悟はあるか?」
男子生徒は、その問いにしっかりと頷く、
「あいつを倒せるなら、どんなことでもしてやるよ!!」
「その心意気気に入ったぞ!なら目を閉じろ。何も考えなくていい。」
そういうと、死神?は鎌を振り下ろした。
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そして時が流れてお盆休みの日がやってきた。樹と椛はこの日を楽しみにしていた。それは今日
から三泊四日の外の世界へちょっとした旅行へと行くからだ。その前日に文が二人が外の世界へ行
くことを耳にすると、
「あなたたちだけじゃ不安なんて私もついていきます。おっと、言っておきますが、これは上司命
令ですからね!?」
と言われて、断れるものも断れない。でも条件としてむやみに飛び回らないと、本来の姿は誰もい
ないときか一哉と一緒にいるときだけとだけ言っておいて、わかったと言っていたが、捏造が多い
文は正直信じがたい。
二人が朝食をとっていると玄関から文が、
「おはようございます!二人とも遅いですよ~上司を待たせるなんてパシらせますよ~」
と言ってきた、二人はパシらせるという言葉に反応して急いで朝食と準備を済ませに出る。文は退
屈そうに待っていて、少し溜息をつくと、片手を腰に当てると、
「さぁ、行きましょう二人とも、では樹さんよろしくお願いします。」
「はい!では、行きますよ。」
そういって、樹は、スキマを開くと、樹が先導して入っていき、その後に、文、椛の順にスキマに
入っていく。
それを別のスキマから見ていた紫は、
「行ったみたいわね、ネクロマンサーの弥彦は樹に任せて、私も行こうかしら?樹の成長も楽しみ
の一つだし」
そう言うと、スキマに戻っていく。
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「はい!到着っと、懐かしいな~この家も」
「へぇ~ここ樹さんの家なんですか!?私達の家より大きいですね…で何で家なんですか?」
「もちろん、服装に決まっているじゃないですか~その服装だと変な目で見られますよ?」
「うーん、それもそうですよね~この服装こっちからすると、昔の服装だと思われますよ~文
さん」
「はいはい、ここで話しててもなんだから入って服着替えて、姉さんの服ありますから。」
そう言って、二人を中にいれて、鍵を閉めた。
―――少女着替え中―――
「ふぅ~選ぶの大変だった~」
樹は疲れてソファーに座り込むと、椛がコップに水を汲んで樹に差し出して、樹はそれを受け取る
と、一気に飲み干す。
「ありがとう、椛…助かった…それとやっぱり似合ってるよ。」
「じゃあ、私も似合ってますよね?」
「もちろんですよ、文さん。それと、二人に言っておくけど、こっちでは俺のいうことを聞いてく
ださいよ?外の世界で住んでいた俺が一番詳しいんだから。」
文「了解です」 椛「わかった」
「じゃあとりあえず一哉に連絡するから。二人はゆっくりしてて、何かわからないことがあったら
すぐ質問わかったか?」
「「もちろん」」
樹はスマホを取り出すと、一哉に発信し3コール目で電話に出た。
『もしもし樹?どうしたの電話なんてしてくるなんて?』
「あぁ、実はな今こっち(外の世界)に来てるんだ。一哉に会いに来たんだ。」
『本当に!?今どこにいるの!?今からそっちに行くから!』
「今家にいるよ。連れもいるけどな…」
『わかった、樹の家だね!じゃあすぐ行くからじゃあ!!』プツンッ
一哉が興奮しているところを相当嬉しいのだろう。嬉しいから早く会いたい、こういうことは樹は
分からなくない。誰だって同じことなんだから。
樹はスマホを充電器に差しておくと、文が樹すぐ目の前に来て、ちょっと来てくださいとだけ言
うと、樹の手を引くと、和室に連れて行かれ仏壇の前で止まり、文が仏壇にある遺影に指差し、
「これはどういうことですか?樹さんは私達には親は別の場所に行って仕事をしていると言いまし
たよね?」
「…仕方なかったんですよ…同情されるのが俺は一番嫌いで心配されるのも正直あんまり好きじゃ
ないです…だから心配をかけないようにと…」
「はぁ…やっぱりそうでしたか…樹さんの性格は会った時から大方わかっていましたよ。それと
会った時の目輝きの奥に暗い闇みたいのも見えていたのでまさかその闇の原因がこれでしたか…」
溜息をする文に樹はその観察能力に唖然するしかなかった。性格は納得することが出来るが、過去
に何かあったことさえ見抜くまさに記者にぴったりな人材だと改めて思った。ただ捏造が唯一の痛
手だが…
「樹~いる~?」
玄関のドアが思いっきり開けられそこから一哉の呼ぶ声が聞こえてきた。
「樹さんこの話は椛にも言っておきますから謝罪位はしてくださいよ?」
そう言うと、文は椛がいるリビングへと戻っていった。樹は仕方なく、玄関に向かい、一哉を迎え
る。
「いらっしゃい一哉さっさと上がってくれ。」
「うん、言われなくてもそうするよってあれ?元の姿になってる?どうしたの?」
「いらない質問するなよ…もちろんあの姿だといろいろ不都合だからだ。椛や文さんも人間の姿に
なって貰ってるよ。」
一哉は樹の姿を見て、
「へぇ~椛ちゃんも来てるんだ~後あの新聞記者さんも、でこっちに来た用件は?」
「それは二人のところに連れて行ってから話すよ。」
そう言って樹はリビングについてくるように促した。
リビングに入ると、重々しい空気になっていた。これはもちろん文が椛に親がいるという嘘をつ
いていたことを話したからだろう。椛の表情は怒りに満ちていた。樹はすぐさまに、
「ごめん!椛!俺の親が家族が生きているって嘘をついて本当にゴメン!!!」
「まぁ、話しづらかったと思うから許してあげるよ。でも今度しょうもないことで嘘ついたら良い
よね?」
「…はい、善処します…」
そんなやりとりを見ていた一哉は
「本当に仲がいいんだなぁ~僕もそういう友達ふやさないとなぁ~」
「それなら、自分から仲良くなりに行かないとダメですよ?」
「はい、確か文さんでしたっけ?」
「はい、射命丸文って言います。改めてよろしくお願いしますね」
と、一哉と文で自己紹介からの話が始まってい水無月宅は1時間くらいにぎやかになった。
―――少年少女会話中―――
話題がなくなり、一哉が気になっていたことを3人に問いかける。
「ねぇ?3人はどういう目的でこっちに来たの?」
「あぁ、その話なんだが、観光という目的もあるんだが、一哉最近この町で不思議な出来事とか起
こってないか?」
不思議な出来事という言葉に驚いたのかそれとも何か思い当たる節があるような顔をして、
「そうなんだよ、最近学校で七不思議みたいな現象が起こっているんだよ!多分それだと思う」
「桜神高校か…それに学校とか定番のネタが多いんだろ?」
「まぁね、とりあえず一通り言うよ?1、2個目は理科棟の理科準備室の人体模型と骸骨が動く、
3個目は音楽室のピアノがひとりでに鳴り出す。4個目は新校舎3階からこちらを見る女子高生、
5個目、体育館に響くボールの音、6個目本館校長室の椅子に座る歴代校長、そしてこれが問題なん
だよ…」
「問題って?何だ?」
「本当は7つ目を知ったら呪われるって言うでしょ?でも桜神高校の場合は知っても何も起きないけ
ど…実際に7つ目に辿り着いた人たちが…変死体として発見されているんだよ…」
「…で7つ目は?」
「最後は本校舎屋上で待つ死神」
「「「100%そいつが元凶じゃん!!」」」
最後のを聞いた途端に3人は思いっきり叫んだ。きょとんとした顔をした一哉はうん、タブンネ~
とかつまらないボケをかましたので樹がチョップした。
「一哉君私達はそれを解決するために来たんだよ?」
「へぇ~じゃあ僕も一緒に行っていいかな?一応写真部だしネタには持って来いなんだよ!」
「おぉ~一哉さんも同じことを考えてましたか~?私もそれについて記事にしようと思ってまし
た。もちろん戦闘になったらそこの獣2匹の出番ですけどね~」
(とりあえず、この烏を鳥鍋にしてやりたい…)
文の発言で樹と椛は心の中で一心同体化していた。それでも二人はそれを表に出さず、心の中にし
まい込んだ。もちろん無理矢理に
「あぁ~そういえば樹明日登校日だよ「はっ!?」だ・か・ら登校日だからね?わかった?」
「登校日とかきいてねぇ~よ!まぁ夜に学校を忍び込むんだ丁度いいか…」
樹は開き直ると、3人に外に出て観光(若干1名違うが)に行こうと提案すると、二人とも賛成し、
玄関の前で待ってると言い、玄関に向かった。そして樹は空間を開き、竹刀を入れると、一哉と
二人文と椛と合流した。
(もちろん観光に関しては割愛します。後で番外編として出す予定ですが)
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あっという間に夜になり、桜神高校屋上では死神?二人が対峙していた。
「どうだ?死神になった感じは?」
「あぁ、すごい気持ちがいい。人を殺すのがこんなに楽しいなんて思いもしなかったぞ!それにあ
いつも帰ってきたことだしな。」
「あぁ、樹とか言うやつか?お前が憎いといっていた奴」
「そうだ、あいつを殺す日も近い、もしかしたら明日な感じがする。」
「そうか、では私はその結末とやらを見届けさせてもらおう。それにお前を殺させはしない。なぜ
なら…まぁ、これは最悪な時に言おう。では、楽しみにしているぞ?」
そういうと、背の高い死神は霧のように消えると、もう一人の死神も霧のように消えていった。
一方水無月宅では、一哉と別れ3人はあるものを探していた。
「樹~本当にあるの?」
「あぁ、あるはずだ!親父が隠した高級の酒コレクションが地下に隠してあるって死ぬ前日の日記
帳に書いてあったんだよ!でもその地下への入り口がわからないんだ!」
「椛、千里眼使えば見つかるんじゃないですか?」
「それもそうですね~やってみます。」
3人はお酒を帰ってきてからずっと探していたそれだけのために2時間も費やしていた。そしてその
始まりが文だった。
「樹さ~んお酒ないんですか~?」
だった。それからずっとこんな状態が続いていた。
「あっ!ありましたよその本棚の裏にありますよ~樹動かしてみて?」
「了解~」
樹は本棚を横によかすと、地下室への階段がそこにはあった。樹と椛で降りると、すぐ目の前のド
アを開き明かりをつけると、部屋一面ワインセラーや冷蔵庫が置かれていた。すぐ近くのワインセ
ラーから赤ワインやら白ワインを取り出すと、椛を呼び、上へと戻った。そしてこの後ワインでー
を楽しんだのは言うまでもない。
そしてその翌日、樹は早く起き、三人分の朝食を作り、二人を起こして、朝食を食べ、樹は制
服に着替えると、じゃあ二人とも俺は先に学校に行くから後から来てよ~?」
とだけ言うと、学校へ向かった。その途中でいつも一哉と待ち合わせをしていることを思い出し、
一哉の家の前で一哉を待っていると、5分して一哉が寝癖を付けたまま出てきた。
「ごめん!!待たせた!?」
「5分くらいだから気にするな、それよりおはようが先だろ…まぁ一哉らしいけど」
「それもそうだね!じゃあ、とりあえず学校行こ!」
そういうやりとりをすると、二人は学校へと楽しく話ながら向かった。
そして、HRの時間になると、担任が入ってきて来るなり樹の姿を見ると、大慌てで近づいて、
樹の両肩を揺らし、
「水無月!!お前今までどこに行ってたんだ!?先生心配で1か月眠れなかったんだぞ!?」
「お騒がせしてすいません…ちょっと親戚のところに行ってました。でも、これからは心配させな
いようにこれを渡しに来ました。」
そう言うと、樹は担任に退学届を渡した。先生は受け取ると、
「そうか…水無月もやりたいことが見つかったんだな…わかった。責任を持って提出しておくだか
ら安心してこれからも水無月、自分らしく生きろよ?」
「はい!それと、今までお世話になったお礼にこの学校に恩返しとして、今日でこの学校に最近広
まった七不思議を解決させてみせます。ですので、先生の皆さんに今日は授業が終わったら帰るよ
うにと言っておいてください!」
「わかった、頼りにしているぞ!妖狩りの水無月樹。」
妖狩りこれは樹がこの世界にいた時の異名まさか先生にまで知られていたとは、思いもよらなかっ
た。そして、その瞬間HRが終わった。その一部始終を聞いていた。とある男子生徒は
「あいつが俺の起こした七不思議を終わらせるか…別に構わねぇーよ。だってこれはお前を殺すた
めに起こしたものだからな…」
そう言うと、授業の準備をし始めた。