東方咆狼伝   作:月影音紅

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これからも話をすすめる度に成長出来るように精進していきたいと思います

前回のあらすじ

お盆なのになぜか登校日!以上

樹「作者これ以上ふざけたあらすじにするとこれだからな?」(月狼刀を構える)

サーセン

樹「白狼双砕牙!!」

ピチューン


第13話【第二楽章】復讐の前哨戦

放課後の二年一組の教室、夕焼けの光が照らし、その場には樹と一哉それともう一人、

 

「おい、響谷お前は帰らないのか?」

 

「お前が本当に七不思議を解決してくれるか心配だからな俺も証人としt「だが、断る‼」はぁ!?何

 

でだよ!?」

 

「何でって?こっちには最速の新聞記者がいるからな~お前は必要ない」

 

「そうかよ!なら帰るわ。」

 

証人を買って出た二宮響谷に冷たい反応をしてそれに怒った響谷は鞄を乱雑に背負うと教室にそそ

 

くさと出て行った。一哉は響谷が出て行ったのを確認すると樹に

 

「ねぇ?どうして二宮君にあんなに冷たい態度をとったの?樹と二宮君は剣道で切磋琢磨した仲じゃ

 

ないか?」

 

樹は若干背筋に寒気に襲われ反応が少し遅れ、

 

「あぁ…ライバルとは思っていないけどな、あいつは人一倍努力家だったのは認めるでも心が弱か

 

ったのにはがっかりした。」

 

一哉は後半部分を聞いて、えっ!?と不思議がり、

 

「それってどういうこと?」

 

「あいつは多分妖怪に憑りつかれてる可能性が高い。妖怪の俺だから感じた僅かな妖力があいつか

 

ら漏れていたんだ。多分今回の黒幕は妖怪、種族も死神の可能性が高い。」

 

「流石、樹だね。もう白狼天狗の鼻の使い道と気配の感じ方完璧にマスターしてるね。まぁ、副隊

 

長を務めてるだけはあるね」

 

椛が窓の外からトントンと軽く叩き、一哉が窓を開けそこから靴を脱いで教室に入る。樹はすぐさ

 

 

「なぁ、椛?文さんはどうしたんだ?」

 

「あぁ~あの人はもう寝てますよ…朝も呑んでましたし…「「はぁあ!?」」しかも、ワインセラー

 

一個分」

 

「あのくそ上司め!いくらなんでも堕落し過ぎだろ!?まぁ、それはそれで都合は良いけどな。」

 

樹は愚痴をこぼすと、一哉がまぁまぁとなだめて、

 

「まぁ、文さんはいないけど七不思議異変解決開始しよう」

 

「「あぁ(うん)!!」」

 

三人は教室から出ると、効率の良く回れるルートを確認して、歩みを進めた。

 

 その様子を見ていた、二人の死神そのうちの背の低い方の死神が、

 

「今日であいつに復讐が出来る。今まで感謝します。」

 

「礼は樹とやらを殺してからにすればいい。」

 

「そうか、そうだよな。なら師匠俺の成長ぶり見ててくれ。」

 

「あぁ、良い結果を期待しているぞ」

 

そう言うと、背の高い死神は消えると、残った死神は、樹を見ると、

 

「さぁ、これから俺の復讐の第一楽章の始まりだ!!」

 

その宣言は妖力を使い、学校内全てのスピーカーに流した。

 

 その校内で流れた放送で、樹か一哉がターゲットにされていると、その場にいる三人はすぐに気

 

付いた。椛は心配そうに二人を見て、

 

「これって多分ここの生徒の人が標的つまり、二人は命を狙われるってことだよね?」

 

樹は暗そうな顔をして、

 

「あぁ、多分な…俺はまだしも一哉は自分で身を守れないからな…すまないが椛、もしはぐれたら

 

一哉を守ってくれ。その時になったら頼むぞ!」

 

「うん、わかってるよ一哉君は私の命に代えても守ってみせるよ!!」

 

「本当にすまないな…でも何で今日に限って…こんな宣言するんだ?一哉の話によると、死神に辿

 

り着いた生徒だけが殺されてる…もしかして!!」

 

「どうしたの?樹?何か心当たりでもあるの?」

 

今流された放送と一哉の話からあることが思い浮かんだ。

 

(あいつか…やっぱりまだ俺のことを恨んでいたのか…)

 

《それ》に気付き、呆然としていた。その様子に一哉が樹の肩に手でつかむと、

 

「ねぇ!?樹ってば!!?」

 

と肩を思いっきり揺らすと、

 

「一哉…ギブ…ギ…ブ……」

 

「あっ!?ゴメン…」

 

「どうしたの樹?もしかして、あの響谷って子が自分の意思でやっているとでも言うの?」

 

椛は何となくの推測を口にすると、一哉から解放され一回首を振って、

 

「いや、まだわからない…操られて意識を乗っ取られた可能性もなくはないからな…でもあいつ

 

音楽も好きだった。剣道と同じくらいに…妖怪は普通そんなことは言わないだろ?まぁ俺みたいに

 

元人間だったり、その妖怪が音楽に関するものだったら別だけど…」

 

樹はそういいながら妖怪ではないがこの間偶然出会ったプリズムリバー三姉妹を思い浮かべた。

 

その時上から突然シャッターが降りてきて二つに分断された。万が一のため能力を使ってあるこ

 

とを行い、それを終えると、携帯で一哉に連絡すると東側にある七不思議の場所へと急いだ。

 

 

 

 一方椛と一哉はシャッターを開ける方法を探していた。シャッターの向こうの樹には声は届か

 

ないシャッターは防音耐火性のためびくともしない。一哉が諦めて座り込んだ瞬間、携帯電話か

 

ら着信音が聞こえ、急いで開いて○INEのチャット画面を開くと、

 

『東側は一人で解決するから二人は西側解決してくれ。念のため椛には能力で武器渡しとくから

 

後封印用のお札もじゃあ解決したら屋上で会おう。』

 

と書かれていた。一哉は内容を確認して椛に行こうといおうとしたが、椛は謎の空間に顔以外包

 

まれていた。

 

「椛ちゃん!!?どうしたのそれ!!?」

 

椛はニッコリと微笑むと、

 

「大丈夫だよこれは樹の能力で起こった空間多分武器だけじゃなくて服も元に戻してくれている

 

んだよ。ほら、」

 

空間が消えると、椛はいつもの服に戻っていた。一哉は感心すると、

 

「へぇ~樹の能力ってかなり便利なんだ~」

 

「一哉君早くいこ?こっちではこっちでやることがあるでしょ?樹なら七不思議位じゃ楽勝~とか

 

言いそうでしょ?」

 

「確かにじゃあまずは体育館に響くボールの音を解決しに行こうか。」

 

そう言うと、二人は体育館へと足を進めた。

 

 

 

 二人が体育館へと歩みを進めた頃、樹は理科棟の生物室に来ていた。ここには2つの七不思議が

 

あるためまとめてやってしまおうと来ていた。樹は能力で月狼刀を取り出すと、人体模型と骨格

 

標本にその刃を向けた。もちろん壊れないように空間は張っておいてある。

 

「さぁ、さっさと動けよ除霊してやる」

 

樹の言葉が合図だったように二つは動き始め樹に襲い掛かった。しかし、素手程度なら難なく避

 

けることはできる。樹は二つの同時攻撃を後ろに飛んで避けると、

 

「水無月流除霊の型、封魔成仏斬」

 

その技は人体模型に斬り下すが、しかし、素手で止められた。でもこの程度で十分だった。封魔

 

成仏斬は斬ったもの、触れたものに憑りついた霊を強制成仏させることが出来るある意味最強の

 

除霊術と言えるだろう。人体模型に憑りついていた霊は強制成仏され、人体模型は元の心のない人

 

形へと戻っていった。樹は刀を骨格模型に向けると、骨格模型は手頃の良い鉄パイプを持つと、剣

 

道の構えをした。樹は驚いたが、興味深そうな顔をすると、

 

「へぇ~お前剣道知ってるのか?なら丁度良いお前が封印されるのが先か俺が殺されるが先か勝負

 

だ!」

 

樹も構えると、骨格模型が襲い掛かってきた。流石の樹も強襲には守ることしか出来なかったが、

 

負けじと押し切ると、胴を決める。本当なら試合終了だが、これは殺試合なので終わることはなか

 

った。骨格模型は体勢を立て直すと、樹の様子を伺ってまったく動かない。早めに終わらせるため

 

樹は封印術を唱え始めた。その様子を見て阻止するために樹に殴りかかると、樹はにやりと笑う

 

と、

 

「水無月流封印居合の型 時雨乱れ」

 

樹は素早く抜刀し、最速で斬った。

 

「よし、封印終了っと、じゃあ次は確か新校舎三階からこちらを見る女子高生か…って」

 

新校舎三階からは見覚えのある人物がこちらを見ながら手を振っていた。樹はその人物への元へと

 

スキマを使って移動する。

 

 そして樹が二つを解決した頃、椛と一哉は体育館に響くボールの音を解決している最中だった。

 

椛は7人の幽霊を相手に苦戦していた。幽霊が投げるボールを避け切れずに何回も被弾していた。

 

一哉は幽霊が見えるはずなく椛を見守ることしか出来なかった。一哉はポケットからお札を取り

 

出すと、これなら何とかなるかもしれないと思ったが使い方が分からず、樹に電話をしてみる…

 

がかからない。不安が募る中一哉はお札の間に使い方がないかと探し始めた。

 

「あった!!」

 

お札の間に説明書が殴り書きで書かれていた。それを広げて口に出して読み始めた。

 

「1.この札は封印だけではなく行動を封じることも可能、そのための詠唱は『我彷徨う霊を導く

 

ものその魂を払うため神よ彷徨う霊の行動を封じたまえ』

 

2.行動を封じるために使われた場合5分以内に成仏、封印をすること。5分を超えると、耐性が付

 

き成仏しにくくなる。

 

3.霊には効くが妖怪には効かない。もし妖怪に当たった場合は若干運動神経を鈍くなる。か、わ

 

かりやすいなこれ」

 

説明書を一通り読み終えると、お札を1枚持つと体育館の中央目がけて投げたが、投げた軌道から

 

かなり逸れて椛にヒットしてしまった。ごめん!椛ちゃん!!軌道が逸れちゃったんだ…」

 

「大丈夫…これ位ならまだいけるよ…」

 

椛はお札を剥がすと、少し苦しそうに呼吸をしていた。

 

(まずい…今ので若干疲れさせちゃったよ…これならまだ見ていた方がましだったよ…)

 

一哉は自負念を抱き、その場に座り込んでしまった。すると、目の前に聞き覚えのある声が溜息交

 

じりに、

 

「全く…何やってるんだよ…失敗したからって何も落ち込むなよ!何もできないよりやって失敗し

 

た方が何倍もマシなんだよ!!」

 

その声の主は一哉に叱りつけると地面を蹴り、2階から飛び降り、

 

「範囲封印術水無月流秘術無刀の型 エクスプローラーブレイク」

 

着地と同時に拳を地面に叩き付けた。すると、周りの霊気が一瞬にして消えていった。樹は椛に近

 

寄ると、手を差し伸べると、椛はありがとうと言い手を借りて立ち上がる。

 

「大丈夫か椛?体の方は怠くないか?」

 

「少し怠いかな、樹肩借り手も良いかな?」

 

あぁ、と返事だけすると椛の腕を樹の肩に回して歩かせる。体育館の入り口に立っていた一哉は椛

 

に涙目をして、

 

「ごめん、椛ちゃん!!僕が投げるの下手くそでピンチを招いちゃって「大丈夫だよ」えっ?」

 

「私の役に立ちたくてやったことなんだよね?それなら私は許せるよ。それ以外だったら本気で斬

 

りにいてたけどね。」

 

元気なく笑うと、それでさらに自責の念にとらわれ泣き始めてしまった。樹は溜息をつくと、一哉

 

を抱えて本校舎一階にある保健室へ連れて行った。それから一哉が泣き止むまで20分もかかった。

 

 

 

 体育館から3人が出てきたのを確認した死神は、

 

「やっぱり樹はこうでないとはな!この七不思議に殺されちゃ困るんだよ!!俺が殺さないと気が済ま

 

ないんだからな!」

 

そう言うと、半分に分けたシャッターを妖力で開いた。突然背後から気配を感じ振り返ると、

 

「あなたが元凶でしたか…藤広弥彦さん…」

 

「弥彦?あぁ、師匠のことか~」

 

「し、師匠ですか!?これはスクープですね!幻想郷最強トップ3に入る死霊使いの藤広弥彦さんが弟

 

子を取るなんて、前代未聞ですよ!!」

 

「へぇ~幻想郷か、詳しく教えてもらおうかお嬢さん。」

 

「お嬢さんなんていわれるなんて何百年振りでしょうか?まぁ、私に勝てたらで良い教えてあげま

 

しょう!!私の今回の目的はこちらの異変を解決することですからね、あ!後は記事にすることで

 

すね!」

 

「元凶に簡単に教えてくれるはずがないか…まぁ女だろうが手加減しないがな!!」

 

死神の背後にいた人物それは、二人の上司、射命丸文だった。カメラを片手に死神の写真を撮る。

 

「さて、部下が来るまでは足止めでもしますか。」

 

文はもう片手に扇を持って戦闘の構えをする。死神は高笑いをすると、

 

「お前本当は戦闘向きなことはしないやつか!?だから部下とかにそういうことを押し付けて自分は

 

記者と言うことを理由に逃げてるだけじゃないかよ!!」

 

逃げているという単語に堪忍袋の緒が切れたらしく、

 

「そこまで言うなら見せてあげますよ!あなたより何倍も生きている私の本気を!」

 

 その頃、保健室にいる樹たちはお互いに現在状況を確認していた。東側の樹が解決したのは4つ

 

その1つは八雲紫が解決してくれたことを話して、椛たちはあそこの体育館にしか行ってないと、

 

聞き、西側の七不思議は校長室の椅子に座る歴代校長たちが残っていることが判明した。そこは範

 

囲封印術で何とかなるからここで待っていてくれと樹は保健室からすぐ上にある校長室へと出て行

 

った。椛は戻ってくるまでベッドで休むことにし、カーテンを閉めると仮眠を取り始めた。泣き止

 

んだ一哉は話し相手がいなくなってしまったので保健室の先生が座っている椅子へと腰かけ、机を

 

見ていると、本がたてられている中に一冊だけ血がついたノートがあるのを見つけて読み始める。

 

『7月31日 記入者 3年6組 竹園 凉

 

 6つの七不思議あれは錯覚だったが、最後の屋上で佇む死神あれは本物だ。一緒に来たオカ研の

 

仲間もあいつに全員殺されてしまった。俺も決して無事ではない。利き手である右腕を斬られて、

 

大量出血で後数時間いや1時間もないかもしれない。これを書こうと思ったのはこのことを知って

 

もらい、来ないようにするためでもあるが実際助かりたいという一心がある。だが後者はかなわ

 

ないだろう。…あいつが近づいてきている…近くまで来ていることは確かだ。今俺は保健室のベ

 

ッドのしたでこれを書いているだれかこれに気付いてもらえるだろうか?あいつが入ってきた。も

 

う見つかるのは時間の問題だろう。死ぬのは怖い…誰かたすけてk…」

 

その記録には死神は本物と言うことが明らかにされていた。一哉はこれを見て後悔した。文面か

 

らでも容易に想像できてしまい、その恐怖が頭の中にインプットされかがみこむことしか出来な

 

かった。

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