東方咆狼伝   作:月影音紅

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今回は短めになってしまったので番外編をつけておきました


第15話 樹異変解決

 一応異変を解決した二人は屋上から校舎に入ろうとしたところで文が近寄ってきた。

 

「樹さん異変解決おめでとうございます!これは帰ったら記事にしますので楽しみにして下さい

 

ね?」

 

樹は溜息をつくと、

 

「程々に期待しときますよ…」

 

文は何だかニヤついている。椛はその顔を見てさっきの出来事を思い出して赤面した。その様

 

子を見た樹ははっとなって思い出した。そして恐る恐る文に、

 

「文さん…もしかしてさっきのも撮ってませんでしたか?」

 

「ふっふっふっ、気付いてしまいましたか~さっきの告白やら椛の泣き顔その他二人にとって

 

人にばらまかれたら恥ずかしい写真も撮っておきました!(キリっ)」

 

椛は慌てて文に掴みかかると、

 

「今すぐその写真を消してください!!は・や・く!!」

 

文は余裕な表情なまま、

 

「それは断固拒否します!!(キリっ)」

 

ふと樹はある方法を思いつき、

 

「文さ~んそんなこと言って良いんですか~?こっちでは俺の言うこと守らないと置いていき

 

ますからね~?」

 

足元を見るようなこと言うと、流石の文も折れるしかなくなり、椛にその恥ずかしい写真を数

 

々を消させた。椛は樹に完了したと言うと、今更ながら一哉がいないことに気付く。多分怖く

 

て一緒に来なかったのだとだいたい察しが付く。と言うことは未だに保健室にいる可能性が高

 

いそう考えてすでに保健室の前に立っていた。ドアを開くと案の定保健室を管理している人の

 

机でよく見ると寝ていた。その指先には一哉が読んでいたであろう血の付いた手記を見つけて

 

手に取ると、速読するような感じで内容を三人は確認する。血からして響谷に殺された被害者

 

の物だと、すぐに見当がついた。一読し終えると、

 

「さて、一哉を家に連れて帰るぞ。用がない場所に長居は無用だからな」

 

樹はそう言いながら一哉を担ぐと、スキマを開き、中へと入っていった。

 

 行先はまず樹の家ここで文と椛を家で待機させてそのあとに一哉の家に行く。一哉の家はま

 

だ明かりがついていたのでインターホンをならした。少しすると、扉が開き一哉のお母さんが

 

出てきた。樹を見るたび、

 

「樹君久しぶりねぇ~元気にしてた?」

 

樹は軽く頷くと、

 

「は、はい、元気にしてました。一哉のお母さんも元気そうで何よりです。」

 

一哉のお母さんは思い出したように、

 

「ところで何で一哉を担いでるのかしら?」

 

「それはですね~学校が終わった後に自分の家で遊んで疲れて寝ちゃったみたいですよ。一哉

 

まるで子供みたくてかわいかったけど。」

 

「確かにね~一哉はたまに子供らしいところを見せるのよね~じゃあ一哉は私が寝かせておく

 

から上がっていけば?」

 

苦笑いをし、一哉のお母さんからの提案には乗ることは出来なかった。

 

「すいません。ちょっと今親戚の人が遊びにきているので帰ります。」

 

「そ、そう、それは残念だわ~じゃあまた今度ね?」

 

一哉のお母さんはそう言うと、ドアを閉めた。樹は踵を返すと、家へと帰っていった。

 

 家に到着し、中に入ると椛と文は玄関で樹のことを待っていたらしく樹は時計を見ると何と

 

なく言いたいことを察した。

 

「「樹(さん)お腹空いた(空きました)!!」

 

案の定の答えが帰ってきたので、樹はエプロン姿に着替えて台所に行くと調理を始めた。一応

 

昨日のうちに買い出しておいて良かったと心から思う。椛からは肉料理、文は何でもいいとの

 

リクエストがあった。流石は狼と烏、肉食と雑食と言ったところか、あっそう言えば俺も狼だ

 

ったわ、とくだらないことを考えながら調理を進める。

 

 そして30分かかって椛のリクエストに沿って手羽先やメンチカツやら脂っこいものばかりだ

 

ったので野菜でサラダを作っておいた。テーブルに置き普段着(人間の時の)に着替えると、

 

3人は食べ始めた。二人は見たことのない食べ物に目を輝かせてたくさん食べて行く。それも恐

 

ろしいほどの速さで、すぐに皿の上の食べ物がなくなると、3人で話始める。その中で樹はこん

 

な話題を持ち込む。

 

「二人とも明日の昼に幻想郷に戻ろうと思うんだ。何だかここにいると心が苦しくなるだ…」

 

「うん、やっぱり妖怪である私たちがいると大変なことになっちゃうから早めに帰った方が良い

 

かも…」

 

その対照的に文は

 

「えぇ~もう少し長くいましょうよ~」

 

と呑気に答える。樹は若干威圧をかけると、文は怯み渋々了承した。

 

「じゃあ明日の昼に帰ることにする良いな?」

 

「「うん(は~い…)」」

 

樹の問いかけに二人は思い思いの返事をすると樹と文、椛と部屋に分かれて、就寝した。

 

 

 

 

 

 翌日、椛は一人だけ思ったより早く起きた。

 

(何でだろう…いつもこの位の時間帯は眠いはずなのに眠くない…)

 

これは何か不吉な予感がする何となく椛はそう思っていた。しかし、眠くないとなると、朝食

 

の準備しかやることは限られてくる。文が起きぬようにそっと部屋を出ると、台所で調理を始

 

めた。

 

 樹は椛が起きてから10分後に起きてきた。椛が台所に立っている姿を見て驚く。いつもより

 

も遥かに早い時間に起きて朝食の準備をしていることに衝撃が走る。椛が樹に気付くと、

 

「あ、おはよう樹~樹も手伝ってよね?」

 

「お、おう。」

 

樹は曖昧な返事をしたが、エプロン姿に着替えて台所に入って椛の隣に立つと椛が作っている

 

料理を見るとそこには半熟に焼けている目玉焼きが金色に輝いていた。樹はあまりの綺麗さで

 

唖然するしかなかった。ふと我に戻ると、

 

「で、何を手伝えばいい?」

 

椛はにこりと笑うと、

 

「じゃあ、サラダ作ってくれる?私あんまり野菜とか切るのじょうずじゃないから」

 

了解と一言返事をすると、冷蔵庫からきゅうり、レタス、カニカマを取り出してシーサラダを

 

5分もかからずに作り終えた。

 

 そして日の出を迎えた時に文も起きて何やらメモ帳に何か書き込んでいる。きっと異変解決

 

の記事をまとめているのだろう。テーブルに座ると、樹と椛で朝食をテーブルに置く。椛が焼い

 

た目玉焼きは日の光で金色がさらに輝かせた。その目玉焼きを見て、文は目を奪われご飯ととも

 

に一気食いをした。

 

「おいしいですね!!これも樹さんが作ったんですか!?」

 

樹は首を横に振ると、

 

「いえ、これは椛が朝早く起きてつくってたんですよ。」

 

「へぇ~椛がこんなにきれいなものを、良いですね~ふたりともお料理がお上手だなんてもういっ

 

そのこと食堂とか創設でもしたらどうですか?」

 

その後夫婦でと付け加えて、樹と椛は赤面して激しく反論する。それとまだ夫婦になってないとい

 

うと、

 

「『まだ』ってことはこれからなっていくんですね?」

 

文はにやにやしながら言うので2人は腹が立ちそれぞれの武器を文に突きつける。流石にからかいす

 

ぎたと感じ、

 

「いや~さすがに冗談ですって~本気にしないで下さいよ~」

 

と慌てて訂正した。樹と椛は納刀すると黙々と食事をとり始める。食事を済ませるまで誰も口を開く

 

ことはなかったという。

 

 時計は10時を回り、3人は帰る準備を進めていた。樹はすでに終えていて今家の大掃除している。

 

正直のところ椛や文の手も借りたいが思い思いのことがあるので仕方なく掃除機をかけていた。玄

 

関を掃除しているときに勢いよく玄関のドアが開かれる。

 

「おはよう樹♪ってそう言えば今日帰る日なんだよね…」

 

一哉は元気よく挨拶をしたと思いきや帰ることを思い出すと、落ち込んでいる。樹はとりあえず上

 

がれと言うと、一哉は靴を脱いで上がる。リビングに行き、樹は昨日決めたことを一哉に伝える。

 

「実はな正午に向こうに帰ることにしたんだ。流石にこれ以上長く居れないからな。」

 

一哉はしょぼくれた顔をしながら、

 

「そう…じゃあまたしばらく会えないんだね?」

 

樹はゆっくり首を縦に振ると時計を確認すると、11時を指していた。

 

(残り1時間か…そろそろ二人を呼んでくるか…)

 

樹はドアを開けると階段で上がらず下から二人の名前を呼ぶ。椛はすぐに降りてきたが、文は先程

 

まで寝ていたのか目を擦って降りてきた。そして4人が揃う時には30分を指していた。二人の荷物

 

をスキマで各々の家へと送って一哉に別れの言葉を3人が1人ずつ話す。最初は文、

 

「一哉さん友達ちゃんと作ってくださいよ?それと樹さんと最後の七不思議の正体二宮響谷君との

 

戦いの写真です。」

 

次に椛、

 

「一哉君また遊びに来るから元気にしててね?一哉君は唯一の人間の友達だから」

 

そして最後に樹、

 

「あまり入れなくてごめんな、それと久々に会えてうれしかった。また会おうな」

 

と大体一言ずつ言うとスキマを開き幻想郷に帰っていった。その瞬間時計の針は12時ちょうどを

 

指していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編    外の世界滞在1日目

 

 

 

 「とりあえず、二人はどこに行きたいんだ?」

 

二人は樹からの問いかけで二人は首をかしげつつ考えるが一向に意見が出てくる気がしない。

 

すると、一哉が手を挙げて、

 

「遊園地ならどうかな?それなら楽しめると思うんだけど?それと、僕が幻想郷に帰ってきて

 

からすぐの時期に出来たんだよ!しかもここから徒歩10分という驚きの近さ!!」

 

まるでジャパネット○かたの社長みたいな宣伝の仕方に樹は少し腹が立ったが近くて新しい

 

遊園地と言うのが少し魅力的でその場は耐えることが出来た。

 

「じゃあ、そこにするか!じゃあ案内頼んだぞ一哉!」

 

一哉は拳を胸で軽く叩くと、任せてよと言わんばかりの笑顔で歩き始めた。その裏腹椛と文

 

はこそこそと

 

「椛どんなところなんでしょうね?ゆーえんちってところは?」

 

「文さんが知らないんだったら私にもわかるはずがないじゃないですか…」

 

文は溜息をつくと、

 

「まったく…これだから白狼天狗はダメなんですよ…私達烏天狗の知識に頼ってちゃ~」

 

椛はあることを閃くと、

 

「これって最初から樹と一哉君に聞けばいいんじゃ…」

 

「あっ…」

 

椛の言葉で文は単純な解決方法に気が付いた。椛は樹の隣まで追いつくと

 

「ねぇゆーえんちってどういうところなの?」

 

「うーん…簡単に言うと楽しいところとでも言っておこうかな。」

 

「楽しいところかぁ~それは楽しみかな~」

 

樹は椛を前に前へと急がせると、

 

「ほらほら俺たちにはあんまり時間がないんだから早く行こうぜ!!」

 

とだけ言うと、文が隣に立っていて、

 

「そうですね!時は金なりと善は急げと言いますからね。」

 

そう言うと文は持ち前の速さで一哉の後を追いかけて行った。二人は苦笑いすると、文と

 

一哉の後を追いかけて行った。




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そしてお気に入り登録者10人overありがとうございます!!これからも月原音紅を

よろしくお願いします。
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