東方咆狼伝   作:月影音紅

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前回のあらすじ

気が付くと幻想郷にきてしまう樹。しかし、それだけではなく、白狼天狗へと変わってしま

う。魔理沙や紫に助けられ、妖怪としての人生を歩むことを決める。


第3話 vs椛 天狗同士の戦い

幻想郷に来て初めての朝が訪れる。早起きをした樹は今更だが、自分の格好を確認するが、あのと

 

きの格好のままだが怪我をしたはずなのに、服は汚れがあるだけで、破けたところは、見当たらな

 

い。魔理沙はまだ起きてこないので、台所にある食べ物で簡単な料理を作ってみる。自炊はしてる

 

らしいので、お米に合う味噌汁を作っている。野菜やキノコを綺麗な手捌きで切っていく。すぐに

 

、お湯に入れ火を通っていることを確認して味噌を入れ、味見をしていると部屋から魔理沙がまだ

 

眠たそうな顔で入ってくる。

 

「おっ?いい匂いがするな、樹お前料理出来んのか!?意外だぜ!」

 

はぁ、とため息をつきつつ、

 

「意外で悪かったね…もうすぐ出来るから待ってろよ。」

 

「おう!楽しみにしてんぜ。」

 

魔理沙は元気で答えると、椅子に座る、樹も味噌汁が作り終えると、机に運ぶ。魔理沙は、手を合

 

わせると、

 

「いただくんだぜ!」

 

と言い、質素な料理を食べ始めた。

 

 

 

 

 

 朝食後、魔理沙に射命丸文のところに連れていってくれと頼んで、人間の里に連れていってくれ

 

た。

 

「やっぱり、人間の姿は良い物だな。目立たないし。」

 

樹は昨日知った方法で尻尾と耳を隠して射命丸文を探している。もちろん魔理沙も一緒だ。

 

「あれ~人里にいないのか文屋は?」

 

魔理沙は、遠目で探すが、なかなか見つからない。すると、

 

「魔理沙さん、私を探してるなんて珍しいですね?どうかされましたか?」

 

強風と共にカメラを持った少女が不思議そうに質問する。魔理沙は少女の腕をつかみ、引っ張って

 

いく。それともう片方の手で、樹を手招きする。樹はそれに気が付くと、魔理沙を追って裏路地に

 

入っていく。少女は驚いた顔をして、

 

「な、何ですか!?魔理沙さんこの男性は!?」

 

少女は突然の出来事と魔理沙が男性を連れていることに慌てて、質問する。魔理沙は一旦無視して

 

樹に、

 

「樹こいつが射命丸だ。お前の姿を見せるのと頼む前にひとつ注意しとけよ。多分お前のことをい

 

うと、こいつは取材を始めるけど答える覚悟はあるのか?」

 

と耳打ちで聞くと、樹は即座に頷くと、魔理沙は射命丸と向き合うと、

 

「ちょっとスクープ持ってきてやったんだぜ~こいつはな昨日こっちに来たばかりなんだがな、樹

 

見せてやれよ。」

 

樹は力を弱めると、隠していた耳と尻尾が飛び出す。射命丸はカメラを取り出し、撮影する。魔理

 

沙は姿を確認すると、

 

「見た通り白狼天狗だ、でこいつを取材させる代わりに…

 

「なるほど取材させる代わりに妖怪の山に連れていって欲しいってことですね。分かりました!取

 

材のためなら何だってしますよ!!」

 

射命丸は目を輝かせて言う。魔理沙は呆れ気味に、

 

「じゃあ、頼んだぜ。樹またな、頑張れよ。」

 

魔理沙は去ると、射命丸が、樹を連れ出して、大通りに出る。樹は、

 

「ちょっと!どこに連れていくんですか?」

 

射命丸は、走りながら、当然のように、

 

「もちろん、私達の山ですよ。そういえば、あなた飛べますか?」

 

「飛べるわけないだろ!?まだ来て1日しか経ってないんだからさ!」

 

「あややややっ!?そういえばそうでしたね。じゃあ私に捕まっていて下さいね。」

 

射命丸はそういうと、樹を抱え、空に飛び出す。樹は最初は怖かったが、次第にその感じは薄れて

 

いった。射命丸は、今気が付いて、

 

「私は射命丸文と言います。文で構いませんよ?えっと、あなたは…」

 

文は考えていたので、樹は

 

「水無月樹です。もとは人間でした。」

 

文は驚き、樹を見て、

 

「えっ!?そうだったんですか⁉じゃあとりあえず、大天狗様に挨拶してから、取材をさせて下さ

 

い。終わったらすぐに!!」

 

「大丈夫ですよ、俺は逃げたりしませんよ。文さん。」

 

「それもそうですね。っとはい、着きましたよ。ここが大天狗様のご自宅ですよ。」

 

文は着地して、樹を下すと腕を伸ばしながらのんびりと言う。扉を開ける前に、

 

「樹さんくれぐれも失礼のないようにして下さいよ。」

 

もちろんと頷くと、文は扉を開け中に入っていき、樹も中に入り扉を閉める。さらに奥の扉の前に

 

立つと、

 

「失礼します、射命丸です。少しご相談事があるのですが、」

 

少し経つと入れ、と返事がした。二人は、扉を開けて、部屋に入る。樹はいろいろな意味で緊張す

 

る。文はその様子に気づいたのか、耳に大丈夫ですよと一言言う。樹は一言で少しは緊張が解れ、

 

文を追う。中は書斎らしく、たくさんも本がズラッと並んでいる。文が立ち止るのに気付き、樹も

 

立ち止る。そして何となく頭を下げる。大天狗様は、頭を下げなくても良いと言われたので樹は慌

 

てて、頭を上げる。

 

「お忙しいところすいませんご相談とは、見たらわかる通りこの白狼天狗を私達の一員にさせたい

 

のですが…」

 

「それは別に構わん。そいつは家がないのだろう?下宿の形になるが構わんか?それでお主の名は?」

 

樹は背筋を伸ばし、

 

「水無月樹と申します。大天狗様これからよろしくお願いいたします。」

 

「水無月か、これから下宿させるお主と同じ白狼天狗がちょうど、こちらに来ている。しかし、殺

 

意が放たれている。水無月挨拶代わりに相手してやれ。」

 

「はい、わかりました。では、失礼します。」

 

樹は縦社会のことも調べていたので、逆らう理由がどこにもなかった。そして背を向け、大天狗様

 

の家を後にする。

 

 外に出て少し広いところで座り込むと、空から何者かの気配を感じて、樹は立ち上って、体術の

 

構えをとる。見える距離まで来ると、白狼天狗の少女が剣を構えて向かってきた。

 

(マジかよ…まさかの武器ありかよ、勝てるかは微妙、いや勝たないといけないんだ。負けは死を

 

意味することなんだ。大天狗様が言うには、相手は殺しに来る!)

 

そんなことを考えると少女は目の前まで来ていて、斬りかかろうとする。間一髪体を前のめりに倒

 

すと、少女の服を掴み大里刈りを決める。少女は勢いよく、地面に叩きつけられるが、すぐに立ち

 

上がり、斬りに入る。何回か掠り、そこからは、血が流れる。少女は当たらないのが気に食わない

 

のか、その場で空中に浮遊すると、空中から一閃を加える。樹は、左手で刀身を右手を彼女の右手

 

に回して、背負い投げを思いっきり叩きつける。さすがの彼女は立ち上がることは出来ず、

 

「降参です…あなたの好きなようにして下さい…」

 

「いや、そんなつもりねぇよ。これから一緒に過ごすんだからさ。そうだ、お前名前は?」

 

「そうだったんですか…つい侵入者だと思ってしまって…私は犬走椛です。というよりあなたから

 

名乗らないなんて失礼ですよ。」

 

「そりゃそうだな、すまない俺は水無月樹だこれからよろしくな椛。」

 

樹は手を差し伸べ、椛はその手を使い立つ。すると、空から

 

「樹さーん、これ!」

 

文は樹に布を投げつけると、ギリギリ全部落とさずに取ることが出来、確認すると、白狼天狗の正

 

装服らしき服と椛や文が頭に被っている頭巾で全部みたいだ。

 

「それが渡されたことはこれから仲間ですね。着替えるのは後でして下さいよ。で下宿先ってどこ

 

ですか?よければ送りますよ。」

 

樹と文は椛の発言聞くと、すぐに椛を見つめる。椛は察しがついたようだが、理由を聞いてくる。

 

二人はもちろん大天狗様が挨拶代わりに椛と戦うっていう事話して納得したようで、椛は渋々、つ

 

いてくるように来るように言う。二人はクスッっと笑って椛の後に着いて行く。




戦闘シーンは少なめというかあえて、少なくしました。描写の練習として書かせていただき

ました。5話を投稿したら、キャラ設定を投稿しようと思っています。
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