妖術の扱い方をなんなく覚えた樹。椛に哨戒の仕事を見たいと頼み連れて行ってもらい、
哨戒中に人間が侵入。樹が現場に向かうと、傷だらけの親友日之影一哉が倒れていた。椛に
許可を得て、家に置いていくことにする。哨戒の仕事が終わり、家に戻ると、一哉は目を覚
まし、樹は自分だと話し、自分は妖怪だから外の世界に帰れないからと言い、一哉に外の世
界に戻ることを提案するが、拒否された。
窓から差し込む朝日が樹が寝ているソファを照らし、その光で樹は目が覚める。立ち上がって眠
い目を擦ってからけのびをする。すると、椛も起きたらしく、ふぁあとあくびをしながら居間に入
ってくる。
「樹、おはよ~私が朝食作っておくから、一哉君の様子を見に行ってて。」
樹は力なく返事をすると、襖をスライドさせる。すると、
「はぁああああ‼?」
椛は樹の叫び声を聞くと、
「どうしたの?って一哉君まさか逃げ出したの!?ちょっと待ってて!今千里眼で探すから!」
すると、椛は目をつぶり、能力を発動させ、一哉の姿を探している。樹は、少し慌て気味に、
「おいっ!椛確か今日通常勤務だろ!?早く飯食べて行けよ!一哉は俺が探すから‼」
それを聞いた途端、
「いたよ!これは確か紅魔館!ここから東に湖があるから、そこに行って樹‼私は、勤務に行ってく
るから。」
それだけ早口で言うと、椛は走って出ていった。樹はすぐに居間に戻って、朝食をとって着替え
る。
(腹が減ったら何ちゃらって言うしな。)
着替えが済み、武器を取ると能力で湖まで移動する。湖の岸に沿って、椛が言っていた。紅魔館
というバカでかい屋敷がドンッとそびえ立っていた。門の前まで、歩きでいく。すると、門の脇
に如何にも門番らしき女性が、脇で立ったまま寝ていた。
「器用な人だなぁ~まぁ入れれば問題ないからさっさと入るか~」
能力で入ろうとした瞬間、後ろから空気の振動を感じとって、間一髪頭を下げる。寝ていた女性
を見ると、いつの間にか起きていて、蹴りを繰り出していた。樹は門から離れると、
「この紅魔館に不法侵入しようなんて、100年早いです!!入るなら私の手を地面につけてから入
りなさい!」
(くそっ!話を聞く耳ももってそうにないな…しかたがない…)
武器を外して、その場に置くと、武術の構えを取る。すると、女性は驚いて、
「これは失礼、私は紅美鈴と言います。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、水無月樹白狼天狗だ、ではいざ尋常に!」
美鈴は懐に来て一気に倒すつもりだろう。走る勢いが尋常じゃないことから悟ると、予想通り素早
いラッシュを繰り出す。樹はストレートを掴むと、背負い投げを繰り出す。その瞬間能力でクロス
ボウと釘を取り出し、セットして、腕にかけての衣服に撃つ。決してけがをさせぬように細心の注
意を払って、
「じゃあ中に入らせてもらうぜ~美鈴の手を地面につけたからな~これで文句ないだろ?」
「も、もちろん…」
美鈴は観念したように、返事をする。すると、樹は能力で、武器を回収すると、
「まぁ、美鈴は強かったよ、俺が外の世界の格闘技使ったから仕方ないから気にするなよ?後でま
た、試合してくれるよな?」
「今度は絶対負けませんよ!」
樹は、背を向けつつ、美鈴に、手を挙げる。そして、紅魔館の中に入っていった。
入ると、とりあえず、上を目指そうと階段を上がろうとすると、足元に、ナイフが刺さってい
た。上を見上げると、
「白狼天狗がこんなところに何の御用ですか?今は忙しいので帰っていただけますか?」
「断る!!ここに、人間の友達がいるはずなんだか知らないか?」
「へぇ~天狗が人間を友達にするのね…プライドはないの?」
メイド服を着ている銀髪の女性が少し威圧をかけて聞いてることが手に取るようにわかる。樹は剣
の柄を握って構えると、
「生憎ながら俺は外来人であり、妖怪でもなんだよ。だから人間の時の友達をさがしてるだけ
さ。」
「あなたが、新聞に載っていた元人間…その人間がこの館にいるのね?なら尚更邪魔ね、その人間
の血に用があるの。邪魔するなら容赦はしませんよ?申し遅れましたが、私はこの館のメイドをし
ている十六夜咲夜と申します。以後お見知りおきを。」
自己紹介をし終えた時には、咲夜は樹の背後でナイフを振り下ろそうといた。樹は素早く剣で守る
と、そのまま押し返す。納刀すると、クロスボウに持ち替えて、ワイヤー銃にする。天井にワイヤ
ー銃で撃ち込んで、
「スペルカード!乱射『桜花乱れ桜』!!」
スペルを発動して、もう一丁のクロスボウで、乱射する。すると、咲夜は一発も当たっていなか
った。
「あなたの時間も私のもの」
と独り言を聞き、
(こいつ時間操作系の能力か…なら、試してみるか)
樹は自分を対象とした空間を歪ませる。すると、咲夜は樹の時間が止まらないことに、驚きの色を
隠せなかった。
「何なの!?あなたの能力…私の能力を無効化するなんて…」
「あぁ~俺の能力は【空間を操る程度の能力】なんだわ~だから俺がいた空間だけ、時間操作無効
にしたのさ。」
「まだよ、まだ終わってなぁい!!」
咲夜は自棄になったように、ナイフで切り付けてくるが、抜刀して、全て防ぎ切ると、
「メイド秘技『殺人ドール』!!!」
スペルを発動する咲夜に対して、
「狙撃『ユナイテッドショット』」
樹もスペルを発動すると、クロスボウから矢を放つ。放った矢は咲夜の肩に刺さり、咲夜は動かな
くなった。ふぅ~と吐息をつくと、
「おっ?何で樹がここにいるんだ?まさかこれやったのって…」
「魔理沙か~あぁこれ全部俺がやったわ~こいつらなかなか聞く耳もたないから強行突破しただけ
だぞ?」
「そうかそうか~じゃあなんでここにいるんだ?」
「それは外の世界の友達がさ~ここにいるって椛がいうからさ~探しに来たんだわ。何かその友達
の血をほしがってるし…」
「あちゃ~レミリアに目つけられたか~じゃあ早く行きな!まだそいつの妹と引きこもりがいるか
らそいつらは私が止めとくぜ」
「ありがとう!魔理沙後で、甘味屋でなんか奢ってやるから頼むぞ~」
そういうと樹はひたすら上に上がる。魔理沙はそこに留まっていた。
最上階の目の前の部屋に入ると、そこには蝙蝠の羽を生やした女の子と、壁にもたれかかって、
逃げている一哉の姿があった。
「お前がレミリアか!?一哉を返せ!」
レミリアは振り返ると、
「あらぁ白狼天狗がこの人間と知り合いなんて意外だわ、返してほしいならこの紅魔館の主こと私、レ
ミリア・スカーレットを倒してみなさい!」
すると、樹は急に笑いが堪えられなくなり、笑いだした。レミリアは少し怒り気味に、
「何で笑ってるの!!?」
「だ、だって…お前がこの館の主ってプッ いくらなんでもちいさ…」
樹は言いかけると、レミリアから槍が飛んでくる。
「小さいって今度行ったら殺すわよ!!?」
さすがに、これ以上笑うと一哉まで殺しかねない。そう思うと、抜刀して、駆け出す。すると、レ
ミリアは飛んで余裕そうに浮遊していた。
「くそぉ…」
仕方なく、クロスボウをワイヤー銃に切り替えて飛び上がる。だが、レミリアには当たらない。
「もう飽きてきたから攻撃しても良いかしら?飛べない天狗なんて恐れるに足らないわ~」
レミリアはそういうと、
「紅符『スカーレットシュート』」
樹は着地すると、弾幕を避け始める。
―30分後―
連戦の疲労がここに来て襲ってくる。度々、弾幕にあたってしまう。樹は一度止まると、抜刀し
て、弾くが体力が持たない。
(だめだ…もう力が…すまないな一哉…)
そう思った瞬間意識が遠のいて、倒れそうになった時、誰かが樹の体を支える。
「全く樹ったら無茶しすぎだよ…」
「すまないな…椛…」
白を強調とした白狼天狗の正装服を着た椛だった。
今回はなんか無理矢理だったかな~って感じが書いた後からしみじみ思いました。でも、自
分は内容に関しては満足しています。では!