ハイ…
一応、オリジナルな話です。
現在、IS学園1年1組は異様な空間に包まれていた。
まぁ……それというのも、俺がただひたすら必死に雑巾を1枚1枚高速で縫っているからなのだが…。
「ねえねえ、ことみ~。何をしてるの~?」
見て解らないか布仏。雑巾を作ってるんだよ
「うん、それはわかるんだけど~。なんで~?」
何でか、……それは
~昨日の晩~
『仕事だ時雨』
「………」
『今度の休みに我が言峰教会にてバザーが行われるのを覚えているな』
「え? ああ、覚えてるも何も。途中まで俺が担当してた企画だから覚えてますよ」
『そうか、ならば一人当たりのノルマがあったことも覚えているな』
「え゛!? ちょ、ちょっと待って師匠。俺は企画やミサをやるから免除されてたはず」
『それは途中までだろう。お前が抜けたせいで本山から助っ人として“ジャスティン司教”がくることとなったのだぞ』
「……なんで
『他の者たちは8割が提出済みだぞ』
「う、いや、だから…」
『末っ子達も年長組と共にクッキーを作ったというのにお前ときたら』
「~っ!! じ、時間がですね」
『ふぅ…出来ないのか』
「~~~っ!!!!! 解りましたよ。やります。やらせて頂きます」
『そうか、そこまで言うのならば仕方がない。明後日の早朝までに雑巾200枚の提出を命じよう。勿論、郵送代金はお前持ちだ』
「~~っ!! ……了解した。地獄に堕ちろ
『クククッ、ではな』
―――
――
―
という経緯で箱詰めと手続きの時間を考えて今日の夜までに200の雑巾を作らなければならないのだ。
なんか、モノ凄く乗せられた感があるんだよな。
特に雑巾を指定したのも俺が出てく直前にやった大掃除で大量に消費したからっぽいし。
まぁ、事細かに説明するのは悔しいから今度教会でやるバザーに出すためと説明しておこう。
「ほへ~そうなんだ~。大変だね~」
ああ、わざとギリギリに連絡を寄こす師匠に殺意が沸くくらいにな。
「手伝おうか~?」
ありがたいが、裁縫できるのか?
「よくぬいぐるみとか作るから~大得意だよ~」
助かる。
「デザート1品ね~」
…抜かりのないやつ
「てへへ~」
その後いつもの面子が加わり、黙々と只管針で糸を通す作業を進める。
お断り3? すぐに揉めるわ、不器用だわで戦力にならないので追い出した。
「ところでこんなにたくさんの布やらタオルってどうしたの?」
山田先生に頼んで捨てる予定だった
「そうなんだ。あ、これ少し汚れてる」
洗って落ちるっぽいから洗濯BOXにポイで
「は~い」
「ことみ~これって幾らくらいで売るつもりなの~?」
…5枚セットで10~50円位かな
「安っ!?」
「そ、それって元手とか取れないんじゃ…」
そうだな。配送料も含めて俺の財布は大赤字だ。
なのでデザートの手加減を所望する。
「「「「やだ♪」」」」
ですよね~。
まぁ、他のバザーの参加者はともかく、教会組は近隣住民との触れ合いをメインにしてて売上は2の次なんだよ。
「そうなの~?」
ああ、うちの教会にはこういう子たちが居る。明るい子たちばかりでDVとかやましいことなんてしてません。ってな具合にな
「DVって」
憶測や嫌がらせでデマを流されて経営を追い詰められ解散するなんてこともあるんだよ。
そうなったら最後、上が勝手に書類で判断して子供たちを各施設にバラバラに送られる。心に新たな傷を負ったままな…。
他にも子供たちが誘拐でもされたとき、万が一にでも付近で見かけた人がいれば早期解決にも繋がるからな。
「ゆ、誘拐って」
「それは言い過ぎじゃあ…」
………今のご時世、色々と物騒だからな。
可能性があるのなら、打てる手は全て打つさ。
「「「「………」」」」
悪いな。折角手伝って貰ってるのに暗い話を話して
「えっと…ねぇ?」
「う、うん。気にしてないよ」
………。
少しだけ暗くなった雰囲気の中、黙々と針を縫い続けた。
電話越しですが外道神父と感想にありました処刑人をちょぴっとだけ出してみました。
バザーでの話は時雨が教会に帰宅したさいに“こういうことがあったんだ”程度のことを書こうと思います。