勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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まずはじめに、シャルロッ党の皆様ごめんなさい。


金髪転校生の話

「き、今日は何と転校生を紹介します」

 

山田先生のどこか緊張した感じの声を合図に廊下から一人の生徒が入ってきた。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さん、よろしくお願いします」

 

しんっと静まる教室に何となく嵐の前の静けさだな~と思った。

 

「お、男?」

「あ、はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると――」

 

さて、耳をふさぐかな。

 

「お、男の娘キタァーーー!!!」

「守ってあげたくなる系の美形よ!!」

 

あ~ウルサ

 

「お前たち黙れ!! 今日は2組との合同IS授業だ。全員着替えたら第二アリーナへと集合。遅れたものは罰を与える!!」

 

おおう、一瞬で黙ったよ。

 

「それと織斑。同じ男子としてデュノアの面倒をみてやれ」

 

その言葉と同時にあがるブーイングの嵐。

か弱い子羊が野蛮な狼に喰われるとかなんとか……ハッキリ言ってどうでもいい。

というかだ。何を言ってんだこの担任は?

 

1つ質問が…なんで男装した女子の世話を俺がしなければならないんです?

あと言峰です。

 

俺の言葉と共にまたもや静まりかえる教室。

…騒いだり静まったり忙しいな

 

「………え゛!?」

「何を言っている織斑」

「そ、そうですよ言峰君。デュノアさんは男子生徒としてIS学園に転校されてきたんですよ」

 

いや、どう見ても女だろ。

だから言峰です。

 

「ひ、酷いよ言峰君。確かに僕は中性的な顔立ちだけど…」

 

デュノアの泣き真似に一部から男の娘を泣かせたと上がるブーイング。

 

はぁ……、一応聞きますけど。

もし、こいつが女で俺のことを殺しに来たなり専用機のデータを奪うなりしてきた場合、学園はどのような対処をされるんです?

 

「え、えっとですね――「決まっている。デストロイだ」――ちょ、織斑先生!?」

「私の弟を殺すだと? そんなこと絶対に許さない。速攻で捕まえて学園の秘密地下室に隔離して24時間一切の睡眠をとらせることなく拷問を続けよう。ああ、殺すのは流石に国際問題になってしまうのでやめて半殺しにしておいてやる。ところで半殺しの定義は何かしっているか?『殺し』の『半分』つまり、死ぬような行為を半分やればいい。だがその場合、どのようにすれば半分殺す行為となる? 下半身を潰しても恐らく死に、上半身あるいは左右どちらかの身体を潰しても死ぬ。ならば内側にある臓器とも考えられるが分類が難しくそれぞれの価値も考えなければならないので正直面倒だ。―――」

 

…おかしいな俺、山田先生に聞いたんだけどな~。で、もうやめない? クラスの大半が顔を青くしてるんだけど

あと、あんたの弟になった記憶はねえよ。

 

「――ここまで考えて私は漸く思いついた。“骨”だと。人の骨は大体206本で左右対称だから半分は非常にヤりやすい。よって103本1つ1つゆっくりと折ろう。まずは暴れると面倒な腕…『上腕骨』だな。次に密集している『手指骨』…『豆状骨』、『三角骨』、『月状骨』、『舟状骨』、『有鉤骨』、『有頭骨』、『小菱形骨』、『大菱形骨』の8つを踏み砕こう。それから―――」

 

……ああ、クラスからアンモニアの臭いがしてきた。

あからさまなスパイを相手にしたくないからバラした方がいいって思ったけど悪いことしたな。

聞いてるだけのクラスメイトがこれだと実行されるかもしれないデュノアはさぞヤバイことに……

 

「イ」

 

い?

 

「イヤダァァァァアアアアアア!!!!!!!!」

 

そら、逃げるわな。

 

「ああ!!?? た、対象が逃げました!! 捕獲班は直ちにデュノアさんを捕まえ、いえ、(織斑先生から)保護してください!!」

 

ああ、山田先生は事情を知ってたんだ。

だから、朝から緊張気味でデュノア()()って言ってたのか。

 

後から聞いた話なのだが、学園側もスパイと解っていて背後関係を掴むために泳がせておき、尻尾を掴み次第デュノア社とフランス政府に追及する予定だったとか。

デュノアに関しては自分から正体をバラし保護を求めるようならば、学園の生徒として3年間出来うる限り護る方針だったらしい。

逆にデュノアが逃走又は傷害を負わせようものなら問答無用で捕縛からの尋問で豚箱行きだったとか。

 

あの後すぐにデュノアは捕まり、山田先生の部屋(地下室や織斑千冬が近づくと怯えてしまうため)で拘束と尋問をされ素直に自供しているそうだ。

裏付けが取れ次第、フランス警察に引き渡されるらしい。

 

いや、ホント悪いことしたな。

デュノアの未来に幸あらんことを……エイメン。

 

 

織斑千冬ヤンデレ説が流れ、俺には生徒を精神的に追い込んで退学させたという噂が流れた。

まぁ、切っ掛けは俺なので甘んじて受け入れよう。

 

 

――――――

 

「ところで、何で担任は知らなかったんだ?」

「理事長曰く~、織斑先生に教えたら~面倒な事になりそうだったし~ポーカーフェイスも苦手だからだって~」

「あ、そう…」

 




散々ん悩んだ結果、シャルロットにはスピード退場して貰いました。
時雨と同じ部屋に住もうものならイザコザが起きてたり、結果話がグダリそうでしたし、スパイに成功しても教会に追われるビジョンしか視えませんでしたので…。

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