休み時間になるといつものメンツとお断り3が絡んできた。
何でも俺とカレンの関係を聞きたいらしい。
「えー!! じゃあオルテシアさんは言峰君と兄妹なんだ」
「ええ、遺憾ながらそこのとは義理の兄妹にあたります。それと私のことはカレンで構いません」
そう、この転校生ことカレン・オルテンシアは名字こそ違うが俺の師匠であり義理の父である言峰綺礼の実子。
わけあって母方の性を名乗り別々に暮らしている。
というか“そこ”とか“遺憾ながら”とか酷くね?
「あら、ごめんなさい。“時雨お義兄ちゃん”」
…寒気がするわ。やめろ
「ええ、自分でも吐き気がしました。いつも通りにします」
そうしろ。
「義理の妹、ですの?」
「嘘を吐くな一夏!! そんな女私は知らんぞ!!」
「そうよ!! さっさと白状しなさいよ一夏!!」
人違いなんだから知ってるわけないだろ。
「まぁ、ガチで勘違いされてるんですねお義兄様」
傍迷惑なことにな。
何度説明しても聞く耳持たないし…その耳腐ってんじゃないの? あ、腐ってるのは脳か。
ホント、なんとかならんかね……
「では、私がお義兄様とその織斑一夏さんが別人であることを証明してさしあげます」
「なに?」
「どうやってよ!!」
「確か織斑先生の弟さんの行方不明になられたのは第二回モンドグロッソのときでしたね? でしたらそれ以前のお義兄様が教会に居たという証拠をお見せします」
そう言って袖から一枚の写真を取り出すカレン。
正直、嫌な予感しかしないんだが……
「こちらが7年前…私がお義兄様と初めて会った頃、父に修行でボコボコにされたときの写真です」
………………………おい。
「こっちが5年前に見習神父であるフリードとのガチバトルで
懐かしいな…喧嘩に夢中で十三課の食事を台無し&マスクウェル司祭の私物と書類をグチャグチャにしてキレられたのが切っ掛けだったな。
あの時は死を覚悟したな……食べ物を粗末にしてはいけないと身を持って学んだよ。
「そしてこちらがクロス神父に借金を押しつけられ、あまりの額に顔を青ざめて絶望している写真です」
ちょっと武器を
……今思うとワザと目に見える所に試作品を置いといてタダでモルモットにし、後でレンタル料と称して借金を押しつける一石二鳥を企んでたのかもしれない。
そう思うと沸沸と怒りが煮えてくるが、下手に関わるとまた借金を押しつけられるビジョンしか見えないからやめておこう。
……胃も痛いし
「こちらが…………プッ、なんでもありません」
おい、なんだ今のは気になるだろう。
というかさっきから俺の古傷を抉るようなものばかり出して…わざとだろ?
「ようやく気付いたんですか? 戦闘以外では頭の回転が遅いのですね」
殴りて~……てか何でそんなものを持ち歩いてるんだよ。
「お義兄様で遊b――困らせるためですが?」
何を不思議そうに言ってんだよ。
あと、言いなおした意味が全くない。
「ね~ね~カレっち~」
「!? えっと布仏さん、でしたか? それは私のことですか?」
「? そうだよ~」
心底不思議そうに答える布仏。
ヤダ、何この両極端な違い。布仏のは癒されるけどカレンは怒りしか湧かないぞ?
それにしても…プッ、カレっち~
「黙りなさいことみ~」
ヘイヘイ…。
「カレっちも~代表候補生なんでしょ~? やっぱり~専用機を持ってるの~?」
「あ、それ私も気になってた」
「ど、どうなのかなカレンさん」
彼女たちの言葉にクラスメイトだけでなく廊下にいた生徒までもが聞き耳を立てる。
暇人なの君たち?
「ええ、テンペスタ・カスタムを使用しています」
カレンが言うには現在イタリアで製造されている第三世代型IS テンペスタⅡ型のテスト機としてカスタマイズされたものらしい。
世代的には2.5世代でイメージイターフェイスによって自在に武器を操ることを目的としているとか…。
何となくオルコットのブルーティアーズに似ているな。
「カレっちの専用機見てみたいな~」
「…いずれ、機会がありますのでそのときに」
「え~」
頬をリスの様に膨らませる布仏。
それと同時に次の授業をしらせるチャイムが鳴った。
ほれ、全員席に戻った戻った。
速くしないと担任から出席簿が飛んでくるぞ。
多分だが今日のは一段と重いだろうから…。
「あ~そうね」
「ほら、戻るわよ本音」
「は~い」
…さて、俺も準備をしますかね。
未だに近くでギャーギャー騒いでる3人を無視して教科書等を揃える。
数分後、予想通りいつもよりもデカイ音と悲鳴が三連続で鳴った。
しばらくはこんな感じのが続くかと…
タッグマッチのペアはカレンをと考えています。
ラウラが入学して無いので決勝まで書くつもりです。
カレンの専用機について色々と考えましたが思いつかず、テンペスタⅡ型の試作機ということにしました。
カレンの口調ってこれであってますかね?
それではまた…