勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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今回は勘違い要素が一切ありません。
というか最近、勘違い要素が薄いというかなんというか…
タイトルを変えるべきなのかを悩みます。




アート(?)の話

突然だが、IS学園のマイホームは誰かの手によってアートにされている。

壁には『出ていけ』、『女の敵』、『屑』等とスプレーで書かれ、窓ガラスには何かを叩き付けたような痕がある。

よかった防弾仕様のガラスで。

もうすぐ梅雨になるから、もし割れてたら部屋中湿気の臭いで充満してたな。

 

俺にとって割とどうでもいいと思っていることをどうして語っているかというと、この事が先日、布仏らにそれが見つかってしまったのだ。

いや、別に隠してたわけじゃないけど…。

 

登校して教室で鷹月から借りた本を読んでたら揃って詰め寄ってきて「何よあれ!!」、「どうして黙ってたの!!」、「先生に言わなきゃ!!」等と言ってきた。

心配してくれるのはありがたいんだが、本当にどうでもいいことなんだよな。

基本的に俺しか使わないし、ご近所に迷惑がかかるわけでも長年住むわけでもないし…

 

「先生に抗議してくる!!」

 

俺が何も言わないことに業を煮やした谷本が教室を飛び出そうとするのを無駄だと言い止める。

 

「どうしてよ!!」

 

いや、だってあの部屋の周囲に監視カメラ設置してあるから、ほとんどの教員は誰がいつやったのかある程度知ってると思うぞ。

 

途端、呆気にとられたような顔をするみんな。

 

「な、なんでそんなものが?」

 

俺、世界初の男性IS適合者。

ついでに言うと、教会側も監視カメラを設置してるぞ。

そうだよなカレン。

 

「ええ、『超が付く難関高校だと言うのにやることなすことが幼稚だ』と担当の者が言っておりました」

 

その言葉に皆、苦笑いの顔を浮かべながら納得したようだ。

学園側から犯人に対して今まで何もしてなかったのはそいつの評価や内申点をぐんぐんと下げてたか、国外から来た生徒で処罰を踏むのに時間がかかってた、女尊男卑派の妨害があったといったところだろう。

もし、最後のだったりしたらとんだバカだな。教会側も設置してるの忘れてるのかと聞きたくなる。

 

こんな表立ってストレスはっさn――ネチネチと嫌味を言えるチャンスをマスクウェル司教が逃すはずがない。

恐らく通信回線で学園に、あるいは各国が集まる首脳会議か定例会みたいのでネチネチと執拗に言いまくるんだろうな。

 

これも別にいいかなと皆に話すと布仏らが教室に来る前まで遠目でニヤついた笑みを浮かべていた複数の女生徒が一転して顔を青く染めた。

なるほど、あいつらだったのか……。

 

ここでタイミングがいいというか校内放送で生徒の呼び出しがかかる。

呼ばれた名前があがった時に先ほどの顔を青くした女生徒がビクッ揺れていたので、多分今回の件での処罰なのだろう。

自業自得なんだから縋る様な眼をしたり睨んでくるな。俺は何もしてないし言って無い。

山田先生あたりが職員室で待ってるからさっさと行って来い。

 

 

ところで、何でアートの件を知ったのかを聞いたところ。

カレンが転校して来たのにあたって、部活動をどうするかという話題があがったらしい。

IS学園は全生徒必ずどこかの部やクラブに所属しなければならないという校則がある。

…俺はどこの部にも入ってないけど。

 

どうやら気にいった部が無かったようで、新しく『告会クラブ(仮)』というのを作ることにしたらしい。

主な活動は教師や友人、家族にすら話しづらいこともある。そんな『悩める子羊の話を聞く』言わば懺悔の様なものらしい。

まぁ、それは表立っての理由らしく、ただ仲間内で集まっておしゃべりをするのが布仏らの目的だとか。

ただ、問題となるのが場所だ。

クラブ棟は既に満杯で校内の教室を使うには新規の、それもよくわからないクラブの為に貸し出すには難しい。

そこで上がったというかカレンが上げたのが俺が住んでいるプレハブ小屋で、その下見に訪れてアートの件を知ったらしい。

 

ふ~ん、経緯はわかったけど、1階のリビングをクラブの為に使わせろだ?

どうせ使って無いからいいだろうって…まぁ確かに寝室は2階で1階は風呂やトイレ、飯を食う以外使って無いが…イ・ヤ・ダ。

なんで折角気を抜ける場所を少しとはいえ明け渡さないといけないんだよ。

あと、お前の頼み(命令)をすんなりと聞くのは無性に腹が立つ。

 

え、プレハブ小屋の借金半額返済?

どうぞご自由にお使いくださいませカレン様。

冷蔵庫にレンジ、クッキングヒーターもあるからお茶会なんかもちょちょいのちょいですぜ。

 

ん? 手の平返すのが速いだと鏡?

世の中は金…Money is justice だ。

あ、借金返済がどれだけ大変かわかってない顔だな。

 

教会職なのに日々アルバイトに明け暮れる日々(皿洗いからリアルモンハンまで)

街に出かけると追いかけてくるカm――ゲフンゲフン、黒服の恐いお兄さん方(路地裏に誘いこんでボコったあと身包みを剥いで売却)

速めに返さないといつの間にかツケによる借金が増えて行く悪循環(エセ神父に文句を言いに行くと酒瓶で殴られ借金が増える)

うっ…頭が痛くなってきた。

 

あ? 最低でも3人必要だから俺もクラブに入れ? 別に構わんが基本幽霊部員になるぞ。

 

「構いません。いえ、寧ろ邪魔です。どうしてもお義兄様が女子トークに混ざりたいのならばどうぞ参加してください」

 

誰が混ざるか。

基本活動時間とかクラブのルールが決まったら連絡してくれ、その時間帯は居ないようにするから。

 

「…わかりました」

 

こうして新たにカレンを部長とした告会クラブ(部員のほとんどが幽霊と掛け持ち)が創設されたが、後にガチの懺悔室が作られるとはこの時露にも思わなかった。

 

 




今回のは多分時雨のことをよく思って無い生徒がこういうこともやってるんじゃないかな~と思って書いたのもありますが、女子が時雨の部屋に訪れられるようにするための話でもあります。

あと2話くらい挟んだらタッグトーナメントに入りますが、仕事が6連勤とかイミフで投稿が送れます。


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